1.ニュースおよびお知らせ


1-1:ニュース

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1-2.[お知らせ)欄を見る


メモリアル・ミュージアムおよびトリビュート・センターは、家族の方は入場料不要です。


2023年


(354)「平和のための北区の戦争展」に参加展示
(8/10)
昨年に続き、上記の展示会にブース展示を行うことになりました。
「9/11の真実を求めて」を発行した出版社(ころから)の紹介によるものです。

8月26日(土)12:00~18:00、27日(日)10;00~17:00
京浜東北線王子駅東口(北側)ホクトピア展示室
また、
26日13:00~14:00の時間帯で事件についての講演会(住山)を行います。
よろしければおいでください。
(なお、27日は銀行の追悼行事と重なるため、住山は朝と夕方しか会場におりません。ご了承ください)

(353)NY追悼式の連絡(7/27)
今年のNYでの追悼式の連絡がはいりました。
式は例年とおりで、8時30分に開始され、犠牲者氏名の読み上げが行われます。この間、8時46分を最初として、合計6回の黙祷うが行われます。
夜にはトリビュート・ライトの点灯が行われます。
現在読み上げ希望者の募集がおこなわれています。締切は8月4日です。www.911memorial.org/ceremonyreaders
(近年、郵便物の遅延が著しく、この連絡レターの到着に約20日かかっています。ご留意下さい。)


(352)4月発売分より航空燃料サーチャージ大幅値下げ(3/20)
為替レートと燃料価格が小康状態にあることから、日系2社は4月~5月発売分から、サーチャージを引き下げると発表しました。
北米路線はJALが現行47000円が36800円、ANAは現行49000円が36000円となります。
6月以降発売分については、4月下旬に発表される見込みです。


(352)映画「ワース 命の値段」(3/20)
9/11の補償金の額の決定を担当した弁護士を主人公とした映画です。
(東京での上映は3/23に終わりますが、二番館や地方での上映があるかも知れません。)

2022年


(351)不登録犠牲者についてのシンポジウムを開催
10月20日、ミュジアムが主催し、法的に身分を保証されていない不登録の犠牲者の今後の取り扱いについてのシンポジウムがおこなわれました。
犠牲者2977名の内には、67名の登録手続きを行っていない人たちがいたことがわかっています。その多くは北棟最上階のレストラン。「トップ・オブ・ザ・ワールド」で働いていたメキシコ人でした。氏名の確認と補償手続きの困難、家族からのDNAサンプルの入手の困難が語られました。また、当日休日で難を逃れた人達も、職場が消失した後、新しい職場を得る事が困難でした。このような生者がその経験を語りました。副館長のC.チャニン氏が司会を行いました。

(330)アメリカ各地で追悼式

NYの追悼式
今年のニュヨークは雨模様でした。
例年のように黙祷を挟んで犠牲者氏名の読み上げが行われました。
パリス副大統領、NY市長らも弔問におとずれました。








 ペンシルバニア(UA93)追悼式


追悼スピーチするバイデン大統領夫人      
メモリアル・ストーンの前に立つ久下八千代さ

(石の下には犠牲者の遺品が埋められています)

(ペンシルバニアの寫眞は久下さんの提供)

ペンタゴン
バイデン大統領が追悼演説を行いました。

(329)みずほ銀行が追悼式(9/12)
9月11日、みずほ銀行では、昨年予定していた20周年追悼式を一年遅れで行いましMた
日本人犠牲者家族と銀行幹部がメモリアル前に集り、献花の後、黙祷して日米23名の同行関連犠牲者を追悼 しました。


メモリアル前の献花

(328)ニューヨークのセレモニーについての最終連絡(8/15)
本日、NYのセレモニーについてのお最終連絡と招待カードが届きました。
(328)の記載とほぼ同様で、氏名読み上げ者は既に決定したとのことです。

(私はコロナの感染情況から、今年もNY訪問をあきらめました。情報提供をお願いします)


(327)ザワヒリ殺害(8/15

新聞等によると、8月1日、アメリカのバイデン大統領は、ビン・ラディン死亡後アルカイダのトップであった、アイマン・ザワヒリをドローン攻撃により殺害したと発表しました。
ザワヒリは、首都カブールの住居で殺害されたとのことです。(このことは、タリバンがなおアルカイダの保護を続けている事を示していルと思います)


(326)「平和のための北区の戦争展」に参加展示(8/18)
「9/11の真実を求めて」を発行した出版社(北区)の紹介により、上記の展示会に参加できることになりました。
8月20日(土)午後~21日(日)

京浜東北線王子駅東口(北側)ホクトピア展示室





(325)今年の追悼行事(ニューヨーク)(7/18)
今年もニューヨークのメモリアルパークでは21周年の追悼行事がおこなわれます。
内容は例年どおり、黙祷をはさんで犠牲者氏名の読み上げが行われ、夜にはトリビュート・ライトが点灯されます
メモリアル・ミュージアムでは、氏名読み上げの希望者を募集しています。締め切りは8月5日(金)です。
希望者は 911memorial.org/ceremonyreaders から登録してください。

(324)ギリシャ正教会の復旧工事が近く終了(7/18)
メモリアルパーク西側に建設中だったギリシャ教会の建設が終わりに近着き、9/11までの完成を目指しています。(6月末の情報)

(324)トリビュート・ミュージアム閉館
ナショナル・ミュージアムの開館まで、それに代わる役割を果たしてきた「トリビュート・ミュージアム」は、経済的事情により閉館するとの連絡がありました。
その事業を全面的に応援してきましたが、このような事態となり大変残念です。なお収集品については適正に扱うことを申入れました。
これまでの活動はウェブサイト上で見ることが出来ます。
主要な収蔵品は、オーバニーの州立博物館(8-1-5参照)に移管されたようです。(展示については現在不明)


(323)
「9/11の真実を求めて」発刊
クラウドファンディングによって準備を進めてきた「9/11レポート」の解説版が上記の題名で発行されます。
関連図書欄に詳細)


2021年

(322)20周年セレモ
ニー・スナップ
日本からは2家族が参加しました
(コロナ影響で参加できず、参加者とNY在住の方の写真を使っています)


   
セレモニー・国旗入場           夜のメモリアル・プール           トリビュートライ


(321)関連書籍の発行(関連図書欄に詳細

白鳥晴弘「息子からの伝』増補改訂版」
住山一貞(訳)「9/11レポート」


(320)新たに二名の御遺判明
男女各一名の身元が確認されました。



319)今年のNYの9/11追悼式について
今年は従来どおりの方法で行われます。現在「氏名読み上げ」希望者の募集が行われています。 締め切りは8月6日です。
www.911memorial.org/ceremonyreaders


(318)「9/11調査委員会報告書」翻訳、解書発行のためのクラウドファンディング。
6月22日迄実施中です目標額150万円
詳細は下記URLから。

https://readyfor.jp/projects/911report

341名の方のご協力を得て、目標額の約300%を達成いたしました。

ありがとうございました。




2020年

(317)「風の輪コンサート」in仙台(2020.10
(追記:2020:12)
このコンサートは予定通り11月5日に開催されました。在日本のメンバーのほか、合唱団はニューヨークからビデオ参加し、オンライン・チケットも販売されるなど、新しい試みも行われ、成功を収めました。収益の内から約3500ドルが
ニューヨークの日系ライオンズクラブに寄贈され、同市でのコロナ対策支援に役立てられます。  
なお、詳細はトップページ下段のリンクからご覧ください。(12月追記)

先にお知らせしたコンサートは、11月5日(木)仙台市イズミティホールで19時開演でおこなわれます。
詳しくは「おしらせ」さらにトップページ下部に記載の同グループホームぺージ(リンクしています)をご覧ください。
収入はニューヨークの医療従事者支援を行ているライオンズクラブに寄付されます。
また、入場制限で聴衆は200名に満たないため、ライブ配信が行われます。

(316)各地の追悼式(2020.10
今年はコロナ拡大の影響で、ニューヨークでは関係者による犠牲者氏名の読み上げに変えて、これまでの録音による読み上げとなりました。ペンス副大統領、バイデン氏(民主党大統領候補)が列席しました。           
トランプ大統領はペンシルバニア州のU93追悼式に列席しました。
11月に行われる大統領選挙を意識した参加だったようです。


(315)9月11日のメモリアルパーク・スナップ
今年のセレモニーは、日本から参加することは不可能でしたので、当日の雰囲気だけでも知りたいと思い、ニューヨーク在住のかたにお願いして当日の写真を送っていただきました。ただし、式典は家族以外は参加できないため、この写真は、一般公開が始まって、夕方5時頃の撮影です。それでも当日の雰囲気が良くわかると思います。




(左)北棟プール西面(警察・消防関係者)  (右)南棟プール東面(邦銀関係者)




北棟プール東面・背景はミュージアム



(左)サバイバル・ツリー   (右)南棟プール・南面
(撮影および写真提供は小味かおる様です)

(314)メモリアル・コンサート
①日
本:「第19回・9.11メモリアル日本」
津村禮次郎氏(観世流能楽師)主催、川村奈美子(ピアニスト)、小原正人、川口亮志
9月11日(金)18時30分(開場18時):終了20時15分
小金井 宮地楽器小ホール (中央線武蔵小金井駅南口:2分)「お知らせ」欄参照

②「風の輪コンサート」
毎年ニューヨークで行われてきましたが、今年は日本(仙台)で開く方向で検討が進んでいます。
11月5日(木)夜:仙台イズミティー小ホール
確定次第改めて発表します

(313)[9/11委員会報告書」試訳を公開・完訳にご協力ください(8.8)
報告書を少しづつ翻訳してきましたが、自信のないところがあります。皆様のご協力を得て完全な訳にしたいと思います。
トップページか図書のページから入れますので、興味のある所をのぞいてみてください。
原文にもリンクしています。専用メールも付けましたのでご利用ください。

(312)みずほメモリアルで追悼式
9月11日にさきだって、みずほ銀行(旧富士銀行)関係者による追悼式が、みずほ銀行本店前「大手の森」にある
メモリアルで行われました。今年は感染症にも配慮し、献花と黙祷のみの簡素な式となりました。



「大手の森」に設けられたメモリアル(このほか、氏名表とWTCの鉄骨があります)

(
311)今年のNYの追悼式について(7.30)(8.8)

②今年も開場は午前8時、式は8時30分から始まります。入場には招待状またはPあるいはT番号、パークIDが必要です。
例年犠牲者の氏名朗読のために設けられてきた「中央ステージ」は、今年は設けられません。家族の皆様はメモリアルパーク内 の各所で、放送される犠牲者のお名前をお聞きください。その間に6回の黙祷が挟まれるのはいつもの通りです。水、飲食物の提供はありません。式は午前11時30分ころ終わる予定です。
メモリアルプラザは、午後3時ころから深夜まで一般公開されます。トリビュートライトも点灯されます


①今年も追悼式を行いますが、犠牲者氏名の読み上げは過去の録音を利用して行います。入場、黙祷などは従来通りに行われる予定です。(8月に再度連絡がある予定ですので②として続報します。

(310)ミュージアム・メモリアル再開(6.30)
ナショナルメモリアル・ミュージアムは、
3月13日(金)から閉鎖されていましたが、7月4日より再開されることになりました。
 
 4日午後1時より関係者に公開され、5日(日)より一般公開されます。(4日は独立記念日で連休に入っています)

(309)オンラインで復旧作業犠牲者追悼式(5/30)
5月30日は、2002年、グランド・ゼロから瓦礫(遺体を含む)がすべて運び出された日です。この復旧作業の際、塵灰などによる
呼吸器障害により、死亡された方や後遺障害に悩まされる人が生まれました。この犠牲者をしのぶメモリアルが昨年設置され、
(ニュース301)、今年は初の追悼式が予定されていましたが、コロナ対策のため、オンラインでの式が行われることになりました。


(308)メモリアル・ミュージアムの閉鎖について(2020.3 .14)
ナショナルメモリアル・ミュージアムは、新型ヴィールスに関するパンデミック宣言その他に応じて、同施設を3月13日(金)から一時閉鎖することになりました。
なお、メディカルエキザミナーに必要がある家族は入場できますが、事前に電話連絡をしてください。  212-447-7884

  


2019年


(307)各地の追悼式(2019.10.4更新)
ニューヨーク
例年どおりの方法で行なわれました。昨年より参列者は多かったように感じました。

 
例年とおり、6回の黙祷をはさんで氏名の読み上げが行われた。   サバイバーツリーも太くたくましくなった。

 
   会場風景。去年より賑やか。          翌12日、尋ねると日本人犠牲者の氏名の上に折り鶴が。
                   現地在住者の心尽くしとおもわれます。

シャンクスビル(ペンシルバニア)
式典にペンス副大統領が参加しました。

ワシントン
ホワイトハウス前の式典にトランプ大統領が参加しました。

(306)メディカル・エキザミナー判定結果(2019.10.4更新)
この一年間の新しい同定者は2名(男女各1名)でした。
日本関係者は無かったようです。
(朝日新聞9月11日付け朝刊9面に担当者2名の記事があります)

(305)9/11関連コンサート情報(2019.8.30)
ニューヨーク
第12回「風の輪コンサート
9月11日(水)午後6時30分開演(開場6時):$10
カウフマン・ミュージックセンター内マーキンコンサートホール(129West、67th St.)
ソプラノ:田村麻子さんの「アベマリア」シリーズ
宮城県東松島「ハラハラシンガーズ」(カルテット)
地元NY合唱団「とも」「少年少女合唱団」「風の輪アンサンブル」
(連絡先)カウフマン・ミュージックセンター:ボックスオイス:212-501-3330

東京
第17回「9・11メモリアル日本
9月11日(水)午後7時開演(開場6時45分):大人4000円、学生1000円
武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口1分)
バイオリニスト:アテフ・ハリム氏と能楽師:津村礼次郎氏の共演による音楽と芸術の夕べ
(連絡先)03-3339-3422 日本アーティスト懇談会

(304)NYで今年もセレモニー(2019.7.31:8.11更新)
8月5日付けレター)あらためて、連絡がありました。
式典の内容、時刻は7月の連絡の通りです。
8月のレターに招待状の同封が無い場合、レターまたはメモリアル・パークのIDカード、P、T番号で受付てもらえます。
入場予約は、911memorial.org/18thanniversary
.(接続不調)または電話(212)266-5201 まで。
また、今年新設された
メモリアル・グレイド(ニュース・301)(パーク敷地内)の訪問を勧めています。
また、グリニッチ通り92番地に移転した
トリビュート博物館(ニュース290、お知らせ56)もご訪問ください。

7月8日付けレター)NYでは、ナショナル9・11メモリアル・ミュージアムの主催で、記念式典が行われます。式場は午前7時に入場が開始され、指揮は8時30分から始まります。6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがおこなわれ、正午に閉会の予定です。指名読み上げの希望者は、8月2日(金)までに申し込んでください。
ミュージアムは当日は遺族限定で公開されます。混雑を避けるため、なるべく事前予約をしてください。
夜はトリビュートライトが点灯されます。
以上の詳細は8月に改めて連絡が有ります。


(303)武藤順九氏の彫刻園(2019.7.31更新)
ニュース(206)でお知らせしたように、武藤順九氏の彫刻「風の輪」のニュヨーク設置は不可能となりましたが、このほど、氏の九個の彫刻の二分の一モデルを設置した「昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園」が昭島市昭和の森にオープンしました。森の中に一つずつ彫刻が設置され、静かな雰囲気の中で鑑賞できる様になっています。ニューヨーク二設置されるはずだった彫刻は九番目に設置され、プレートには
「風の輪―PAX2011―N.Y.9.11慰霊モニュメント For All victims 」と記されています。
(なお「モニュメントをNYに贈る家族の会」はこれをもって解散いたします。ご協力にお礼申し上げます。)



昭島駅前広場東(
駅を出て右手)から連絡バスがでています。「フォレストイン」でおり、ホテルの裏庭のようなところにあります。(判り難いのでフロントで尋ねた方が良いかも知れません)

(301)二次被害者のメモリアルを設置(2019.7.31更新、写真追加10.4)
9・11直後のグラウンドゼロの大気の環境は、多くの有害物質が漂う危険な環境でした。そのため、遺体の回収や瓦礫の排除などに従事した方たちの中から、多くの呼吸器系疾患や肺がん患者が発生し、無くなった方も出ています。
これらの方々の努力に感謝するためのメモリアル・グレードが、サバイバー・ツリーの西側に建設され、オープニングの式が5月30日に行われました。
数枚の平らな石を斜めに積み重ねたブロックを広場の廻りに何ブロックかやや斜めに置いたもので、グレード(Grade)というのは勾配と言った意味があり、石がななめに傾斜していることからそう呼ばれているようです。


傾いた6個の石が向き合っている。(説明が無く判り難い)

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2018年

(300)17周年記念式典・ニューヨーク(2018.10.10更新)
9月9日各地で追悼式が行われました今年は2001年と同じ火曜日でした。
ニューヨーク
昨年と同様、国旗入場、国家独唱ののち、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがおこなわれました。
式典は正午頃、終了しますがその全行事は、テレビによりライブ中継されます。
今年は日本人の参加は三家族・6名でした。全参加者数は、昨年より増えた感じでした。なお、翌12日夜には追悼を兼ねた「風の輪コンサート(第11回)」が行われました。


式典の模様はTVにより全行事がライブ中継される。(ABC・TV画面)

 
(左)二組のペアが交替で氏名をよみあげます。
(右)北棟プールでのスナップ。このコーナーには、警官と消防士の氏名が表示されている。


リースの飾られたサバイバー・ツリー(生還の樹)

シャンクスビル(ペンシルバニア)
長雨のため、現地はぬかるみがひどく、参加者は苦労されたようです。
今年はトランプ大統領がメラニア夫人と共にヘリコプターで来場し、ワシントンを破壊から救った、40名の勇敢な犠牲者をたたえる
スピーチを行いました。

現地はピッツバーグなど、いわゆる「ラスト・ベルト」に近いため、大統領支援者の参加もあったようです。

なお、11日の式典に先立ち9日に、「声の塔」と呼ばれる高さ約28mの記念塔が完成し、記念式展が行われました。
(写真とイラストを「ペンシルバニア」の欄に掲載しています。)
最終的には犠牲者数の40個の鐘が取り付けられる予定ですが、今年はとりあえ8個が取り付けられました。
今年も唯一の日本人犠牲者久下季哉氏のお母様が参列されました。

ペンタゴン
ペンス副大統領が追悼式に参列し、スピーチを行いました。

(209)過去一年の確認犠牲者は一名(2018.9、4現在)
この一年間、トリビュートセンターではで11名の検体を確認しました。
内新たに確認された方は一名(アメリカ)でした。(9月4日現在)
確認は遺骨のDNAによるものが多いとのことです。

(298)犠牲者補償基金の登録について(2018.10.17更新)
事件後、犠牲者(死亡者)に対して支払われた同基金(The September 11th Victim Compaensation Fund:VCF)は、
その後対象者を広げ、期限も延長して登録を受け付けてきましたが、登録締切は2020年12月18日まで延長されています。
対象者は、普及作業に従事した消防、警察関係者の他、ボランティア、生還者(survivor),、居住者(地域限定)、学生、通行人など
で、身体的障害を持つ者となっています。(当日の勤務者はsurvivorに該当すると思われますので、ご検討ください)
詳細は、ウエブサイト www.vcf.gov を参照してください。
なお、現在の登録者数は約1万9千名で、三分の一が民間人です。また、全体の内約6千名が癌関係の疾病とのことです。
(Voises of Sep.11th.集会資料:2018.9.1による)

(297)9・11メモリアルのHP訂正について(2018.10.17更新)
National Memorial and Museamu のホームページは、日本語訳もあって大変有り難いのですが、その中に記載されている「犠牲者氏名」のリストに誤りが多いことが判りました。今回ミュージアムの担当者に指摘したところ、正式名簿を領事館から入手し、訂正作業を行う事、その間、日本語の氏名表記は行なわない事になりましたので、ご報告します。(ローマ字を漢字表記にするのは大変難しいようです。)

(296)彫刻「風の輪」のNY設置は断念(2018.10.17更新)
先にニュース(166)出ご紹介した武藤順九氏の彫刻の設置について、同氏後援会と共に関係先を当たってきましたが、受け入れ先が無く、またニューヨーク市に寄贈する場合には、維持費として五百万円から一千万を収める必要があることから、後援会事務局は設置をあきらめ、彫刻は日本に返送されました。この件については私たちも有志で後援会を作り応援してきましたが、残念ながらこのような結果となりました。したがって、武藤氏のお気持ちに感謝を表しつつ、私たち後援会も解散させていただきます。ご了承のほどお願い
申しあげます。

(295)17周年記念式典・ニューヨーク(2018.8.26)
ニューヨークでは、今年も例年通り、追悼式が予定されています。
開場:午前7時(入口グリニッチ・ベーシ)北西角
式典開始:8時30分
第一回黙祷:8時46分
以後、5回の黙祷(計6回)黙祷をはさんで、犠牲者氏名の読み上げが行われます。
終了予定:12時ころ
一般入場:午後3時から24時まで
ミュージアムおよびトリビュート・ミュージアムは家族は無料で入場できます。(最終入館午後7時)
夜はトリビュートライトが点灯されます。

(294)今年の追コンサート(2018.8.26)
ニューヨーク
第11回「風の輪」コンサート
日時:9月12日(水)午後66時半開演 (追悼式翌日です。注意
場所:カウフマン・ミュージックセンター(マーキン・ホール)
スペインの女声合唱団、新たに編成された「風の輪」室内合奏団等

東京
第17回「9.11メモリアル日本」
観世流シテ方:津村礼次郎
ピアノ:アズマ・サファロヴァ(女性:アゼルバイジャン出身)
日時:9月11日(火)18時30分開演
場所:武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口徒歩2分)

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 2017年

 (293)ニューヨーク市で自動車暴走テロ(2017.10.30
既にメディア上で取り上げられ、ご承知のことと思いますが、去る10月31日午後(現地時間)、マンハッタン南西部のハドソン川に沿った自転車專用道路で、レンタル・トラックによる暴走テロが行なわれました。場所は第一WTCビルも近くに見える南の位置でした。テロ犠牲者は8名で、アルゼンチンからの観光客5名と、ベルギー人1名が含まれているとのことです。犯人はウズベキスタン出身の「グリ-ンカード」保持者で、抽選によりこの権利を得て、2010年アメリカに移住してきました。この制度は「国民に多様性をもたらす」との目的で実施されているものですが、トランプ大統領は早速その制度の停止を命じました。トラックはニュージャージー州で借りたとのことで、1993年の第一次WTC爆破を連想させます。

(292)各地で16周年記念式典(2017.9.11)
テレビはカリブ海地方を襲ったハリケーンの話題で持ちきりでしたが、東部地区は幸い晴天に恵まれ、各地の追悼式典は無事行われました
ニューヨーク:例年どおり、国旗入場、国家独唱に続いて犠牲者氏名の読み上げが行われました。その間に6回の黙祷が行われたのも例年のとおりでした。参加者はやや減った感じですが、警備が厳格化されたことも理由かもしれません。例年より銃を持った警察官が多いように感じました。
(なお、NYの式典では、政治色を避けるため、通常、政治家のスピーチは行われません)

 
(左)11日朝、ペンシルバニア駅に飾られたリース。傍らでは弦楽四重奏の演奏も行われていた。
(右)式典での犠牲者氏名の読み上げ、2名一組で、交代しながら読む。右手のベルは黙祷時使用。

ペンタゴン:トランプ大統領はホワイトハウス前で夫人と共に黙祷したのち、ペンタゴン西のメモリアル前に移動し、犠牲者を追悼するとともに、テロとの戦いはなお続いているとの趣旨のスピーチを行いました。

シャンクスビル:ペンス副大統領がスピーチを行いました。

東京:8月末、みずほ銀行では大手町のメモリアル前に関係者が集まり追悼式を行いました。

(291)この一年の新たな確認犠牲者は一名(2017.9.12)

メディカル・エキザミナーからの入手資料によると昨年9月以降、一年の間に、新たに確認された犠牲者は 一名でした。

(290)新装トリビュート博物館(2017.5~)
 ニュース(276)に記しましたが、トリビュート・センターとして親しまれてきた展示館が、新たに「トリビュート・ミュージアム」として、オープンしました。ナショナル・ミュージアムが事件の事実の記憶の保持を重点としているのに対し、犠牲者やその家族がどのように回復し、さらには立ち上がっているかという、未来志向の展示を心掛けているようです。  もちろん私たちの寄贈した写真は大切に保管・展示されていますが、「折り鶴」
の方は汚れや色褪せのため、新しいものに交換されてしまいました。新しい鶴は現地の「折り紙協会」の方たちが制作されたとのことです。(鶴を贈った当事者としては大変残念ですが、約10年間その役目を果たし、さらに次の世代に願いを引き継いだと考えたいと思います)「サダコの鶴」はいままで通り展示されています。
(このミュジアムは、場所がやや判り難く、ナショナル・ミュージアムに比べると入場者が少ない印象です。入場料は安く($15)短時間で見学できますので、多くの方の訪問を希望します)

 
(左)犠牲者の写真が展示された通路
(右)突入した飛行機の窓部分


(289)トリビュート・センターがNY日本領事館から表彰(2017.5
トリビュート・センターは東日本震災の情報に直ちに反応し、早くも2012年10月から福島を中心に定期的に訪問団を派遣し、支援を続けて来ました。(ニュース199,202参照)
これらの活動に対し「日本国ニューヨーク総領事館」は表彰状と副賞(九谷焼花瓶)を送って感謝しました。


(左)ニューヨーク日本総領事館から贈られた表彰状
(右)副賞の花瓶を前に表彰j状を持つスタッフ(右端はリーさん)

(288)今年の追悼「風の輪」コンサートはカーネギー・ホール(201・9.17)
9.11犠牲者の追悼から始まった「風の輪」コンサートは、その後 東関東大震災、熊本震災救援等に対象を拡大して活動を継続してきましたが、今年は10回公演を記念して「カーネギー・ホール」で「日米合唱祭」として行われました。地元合唱団「とも」、「少年少女合唱団」にアメリカのバーバーショップと呼ばれる形の男声合唱団が華麗なパフォーマンスを披露しました。また、ゲスト出演した東北大学の「男声」「混声」合唱団が美しいハーモニーを聞かせてくれました。


 (287)ケーニッヒ作の地球儀帰還続報(2017.9

ニュース(294)でお伝えした地球儀の設置場所が不明でしたが、メモリアルを見下ろす 南側の屋上公園・リバティーパーク内の西側に設置されたことが判りました。
その隣(東)にはギリシャ教会の建設が進んでいます。現在、内外層の取り付けを待っています。


メモリアルを背にしてみた地球儀・スフェア

(286)追悼式典予定(2017.8、30)
ニューヨク:例年のとおり、6回の黙とうを挟んで、犠牲者氏名の読み上げが行われます。
開場7時、開式8時30分です。入り口はサイト北東のベーシー通りの一か所のみです。12時終了の予定です。参加者は招待カードまたは、エキザミナー発行のID等をご持参ください。ミュージアムは家族限定でオープンしますが、なるべく予約してくださいとのことです。


(285)追悼音楽会など(2017.8.30)
ニューヨーク:「風の輪コンサート」は9月17日(日)17時より、カーネギーホールで行われます。今回で10回目となるコンサートは。9/11+3/11といったコンセプトで開催されてきました。今年は「日米コーラス・フェスティバル」として、現地の合唱団TOMO,少年少女合唱団のほか、東北大学の合唱団も参加して行われます。
東京:第16回「9/11メモリアル日本」が9月11日18時30分より、小金井の宮地楽器小ホール(小金井駅南口駅前)でおこなわれます。観世流シテ津村礼次郎氏の能その他が
予定されています。
以上「お知らせ」欄にも記事

(284)ケーニッヒ作の地球儀がWTCサイトへ帰還(2017.8)
ツインタワーの広場にあった地球儀(スフィア)は、慰霊碑に代わるモニュメントとしてバッテリーパークに展示されてきましたが、8月中旬元のWTCサイトに戻されることになりました。

(283)トリビュート・センターが9・11トリビュート・ミュージアムに(2017.5)
皆様から出して頂いたお写真と、私たちの鶴が展示されていたセンターが、新しくミュージアムとして出発しました。場所もメモリアル・パーク南東出口から南に2ブロック行ったところに移転しました。(外観はニュース276をご覧ください。)移転に当たっては現地の折り紙協会の方たちが折り鶴のホコリをエアブラシで払うなどして、協力してくださったそうです。
(「お知らせ」欄に詳細)

(282)ナショナル・ミュージアム遺影の展示位置を変更(2017.3,28)
ミュージアムでは犠牲者の展示位置の変更をおこないました。これはどなたも公平に見やすい位置に来るようにとの配慮によるものです。今後も定期的に行われると思います。

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2016年(15周年)


(281)アメリカ議会、サウジに対する遺族の訴訟を認可(2016,10,1)
  
9・11テロ実行犯19名の内、15名がサウジアラビア出身者であったことから、アメリカの遺族の間では、サウジ政府、王室の提訴を希望する者が有りました。ブッシュ、オバマ政権共このような提訴は出来ないとしてきましたが、9月29日、アメリカの上下両院は圧倒的多数で提訴は認められるとの法案を可決しました。
7月中旬、これまで非公開とされてきた議会による調査報告書が公開され、サウジ政府(王室)関係者のアルカイダに対する資金援助が明らかにされためです。これにより、早速1名の提訴が行われました。
この決議の結果、アメリカとサウジの関係が悪化することが懸念されています。

(280)首相、外相夫人がメモリアル訪問(2016.10.1)
9月21日、国連総会に出席した安倍首相、岸田外務大臣と共にニューヨークを訪れていた、安倍昭恵夫人、岸田裕子夫人は、同道してWTCメモリアルを訪問、
サバイバルツリーの前で献花されました。また、ダニエル総裁、りー理事の案内で、メモリアルプレートを巡り、説明をうけました。


(279)15周年式典(2016.10.1)
9月11日(日)、各地で式典が行なわれました。
ニューヨークでは例年のように国旗入場、米国国家演奏に続き、6回の黙祷を挟んで犠牲者氏名の読み上げが行われました。
今年はジュリアーニ市長はじめ三代の市長、州知事加え、民主・共和両党の大統領選候補も参加しました。スピーチはありませんでしたが、やや蒸し暑い気候だったためか、クリントン候補が体調不良で途中退場し、大きな話題となりました。一方のトランプ候補は夜のテレビで自分の健康診断書を見せるなど、
烈しい選挙戦の一端を感じさせました。
日本人家族の参加はNYで3家族、10名、ペンシルバニアで1家族2名でした




(278)メディカルエキザミナー情報(2016.10.1)
この1年間で新たに66件のご遺体(部分)が確認されました。
ただし、いずれもこれまで確認されている方の追加確認です。
新しい犠牲者の確認は2015年3月以後有りません。

なお、事件以来、鑑定に尽力されてきたヒルシュ博士が昨年亡くなられました。
これまでのご努力に感謝するとともに、謹んで哀悼の意をささげたいと思います。


(277)アートセンター建設概要発表(2016.10.1)
WTC敷地内に最後に建設が予定されていた、アートセンターの概要が発表されました。場所は敷地の北西角、第2ビルの北側です。音楽会、バレー、演劇などの会場となります。建物はほぼ四角形で、外壁は大理石が貼られます。
完成は2020年の予定です。


(276)トリビュートセンターの移転計画(2016,10,1)
手狭となってきたトリビュートセンターの移転準備が進んでいます。場所は現在の施設の東の道路を南へ向かい三つ目のブロック(右側)のビルの1,2階になります。すでに1階のウインドにはロゴマークが張り出されています。私たちの折鶴も、エアブラシで埃を払って大切に展示するとのことでした。
移転は来春の予定です。


移転予定のビル

(275)WTC倒壊の粉塵による健康被害者増加中(2016.10.1)
WTC健康調査プロ偽ラムの発表では、粉じんによるガン発病者が増加しています。2014年では1822名でしたが、2016年6月現在、5441名に増加しました。
症状は、白血病、前立腺、甲状腺、リンパ腺など身体各部に及んでいます。

(274)各所で9.11追悼公演(2016.9.5)
ニューヨークおよび東京で各種公演があります。
詳細はお知らせ欄をご覧ください。
ニューヨーク」

「第9回風の輪コンサート」
毎回ご紹介してきたコンサートです。
今年は熊本・大分震災チャリティーとして行われます。
9月11日(日)Merkin Concert Hall at Kaufuman Music Center
午後四時開演(従来より早くなっています)

「稲盛アートプロジェクト公演」
The Fire Fiters
10月8日 午後3時、午後7時30分 [2回公演] 英語
東京のアマチュア劇団による公演。

「東京」
「稲盛アートプロジェクト公演」

消防士物語
9月10日(土) 午後4時開演、根津教会(文京区)英語上演、日本語字幕付き
上記NY公演と同じ公演です。


「9.11メモリアル・日本」(第15回)
9月11日(日)午後6時半開演 東京オペラシティー・近江楽堂
朗読、寸劇、音楽

(273)ニューヨークでの追悼式について(2016.8.17)
今年も例年のようにメモリアル敷地内で実施されます。
開場は
午前7時、式は8時30分から開始され、6回の黙祷を挟んで
犠牲者氏名の朗読が行われます。
終了予定は午後1時の予定です。(これまでより1時間おそくなっています)
メモリアルは午後3時から0時まで一般開放されます。
トリビュート・ライトの点灯もあります。
11日にミュージアム見学を希望される方は、混雑防止のための予約して欲しいとのことです
(272)都内で9/11・15周年展示会(2016.7.6、改訂8.17)
9・11事件15周年に当たり、展示会を開催します。関係者の方々の参加、ご協力をお願いします。(10周年の展示は、かなり控えめな展示としましたが、
今回はテロの暴挙を訴えるリアルな展示を考えていますのでご了解ください)
場所;中野区産業振興センター(前回と同じところですが名称が変わりました)
日時:8月29日(月)~9月4日(日) 午前10時から午後6時まで(9月2日・金は午後7時迄)
無事終了いたしました。多くの方にご来場いただき有難うございました。

  

(271)15周年セレモニーと氏名読み上げ希望者募集(2016.7.6)
ナショナル・メモリアルではニューヨークでの式典の実施と、その際の氏名読み上げ希望者の募集を発表しました。ニューヨークでの式典は、午前8時30分に開始され、最初の黙祷が8時46分に行われます。その後、計六回の黙祷を挟んで、例年のように犠牲者氏名の読み上げが行われます。終了は午後1時の予定です。夜はトリビュート・ライトが点灯されます。また犠牲者氏名の読み上げの希望者を募集しています。希望者は次のサイトから申し込んでください。7月28日(木)締め切りです。 911memorial.org/ceremonyreaders Tel.212-312-8855
.
また、ミュージアムでは午前7時に開館し、家族優先の招待ですが、混雑を避けるために、事前の登録を希望しています。(詳細は8月に連絡が有ります)

(270)トリビュート・センターは来春移転を発表(2016.7.6
)
6月21日、トリビユート・センター(私たちが折鶴を贈った所)は、開所10周年にあたり、来春新たな場所に移転すると発表しました。展示等をさらに充実するのが目的です。移転先はまだ発表されていません。開所以来、年間75~100万の入場者が有り、ナショナル・ミュージアム開所後も多くの訪問者が有るようです。

(269)海外犯罪被害者への弔慰金支給法が成立(2016.6.2)
長らく懸案となっていた海外犯罪被害者を経済的に支援する法律が、6月1日の参議院で全会一致で可決、成立しました。公布後6か月以内に施行されます。
支給は弔慰金の名目で行われ、死亡の場合200万円、重傷者に100万円が支給されます。
支給の第一順位は配偶者です。
これまで、「パブリック・コメント」の提出などでご努力頂いた皆様に感謝します。
また成立に努力された議員の方々、犯罪被害者団体の方々に感謝いたします。
今後も内容の充実に向けて、動向を見守ってゆきたいと思います。

(268)オバマ大統領の広島スピーチに伊東次男氏が列席(2016.5.31)
5月27日(金)アメリカ大統領は広島っを訪問し、大きく報道されましたが、原爆慰霊碑前で行われた大統領の演説に、長男をニューヨークで亡くされた伊東次男さんも列席し、演説を聞かれました。被爆者団体の方たちの後ろ、2列目におられたようです。二つの「グラウンド・ゼロ」体験者としての配慮が有った者と思われます。       (NHK-BSで30日に放映されたようです。残念ながら見落としました)

(267)ミュージアムは6月に展示替え(2016.5.6

ミュージアムのポートレート写真展示室の内面の壁には、私たちが寄託した品物が展示されていますが、6月1日を目途に展示品の入れ替えを行うとの通知がありました。取り外した品物は空調のある部屋に保管されるとのことです。
これにより新しく展示される品が出るはずです。寄託された方は、ご期待ください。
なお
、写真類はいつもタッチパネルで見ることができます。(褪色を避けるため)
(パネルはポートレート写真室のほか、ファミリールームにも1台あります)
ミュージアムは2014年5月の開所以来、500万を超える訪問者がありました。


(265)東京都知事が「メモリアル・ミュージアム」を訪問(2016.4.15)
4月12日(火)(現地時間)、舛添東京都知事が「メモリアル・ミュージアム」を訪問し、
「サバイバル・ツリー」で献花を行ったのち、ミュージアムを見学しました。
翌13日には、市内ブルックリン地区のプロスペクト公園で桜の記念植樹をしました。これは福島県から贈られた、同県三春町の滝桜の種子を育てたもので、日米友好と東北大震災に対する援助への感謝をこめたものです。

  
(264)PATHハブ駅オープン(2016.4.15)
ワールド・トレード・センター第3ビル北側で工事中だった特異な形状のハブ駅が一部使用を開始し、去る3月3日、開所式が行われました。ニュジャージからの地下鉄(PATH)を出ると、地下道を通って、南側の出口、第4ビルの東南角(ブロードウエイ・リバティー道り角)に出て、ウオール街方面への通勤が便利になりました。今春中にフルトン・チャーチ角へ抜ける東出口も開通するようです。
この変わった建物は、これら地下通路の明り取りになっているようです。
完成すると、11の出口と商店街が出来る予定ですが、まだテナントの入居は始まっておらず、完成にはさらに何年か必用のようです。なお、安全管理の上から「メモリアル・ミュージアム」に直結する出口は設置されず、一旦外に出て入場することになります。
この変わった建物は、これら地下通路の明り取りになっているようです。
完成すると、11の出口と商店街が出来る予定ですが、まだテナントの入居は始まっておらず、完成にはさらに何年か必用のようです。
なお、安全管理の上から「メモリアル・ミュージアム」に直結する出口は設置されず、一旦外に出て入場することになります。



駅内部(地下鉄側からPATH方向。1,2階にショッピングモール(2016年9月)

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2015年

(263)WTCメモリアルでパリのテロ犠牲者を追悼(2015.11.17)
16日(月)ニューヨークのメモリアルで、「パリ同時テロ」の犠牲者を追悼する式が行われました。フランス国歌が演奏され、「サバイバル・ツリー」にフランス国旗と花がささげられました。
今回のテロでは、13日夜(現地時間)7人のテロリストが3組に分かれてパリ市内のコンサート・ホールやサッカー場、料理店などを襲撃し、死者129人、負傷者352人(16日現在)を出しています。「イスラム国」が犯行声明をだしました。


(262)
ローマ法王がメモリアル&ミュージアムを訪問:宗教者間の対話(2015.10.15)
フランシスコ法王が就任後初めて、国連総会に出席するためニューヨークを訪問されました。法王は9月25日(金)国連出席の後、ナショナル・メモリアルで犠牲者を追悼,その後、ミュージアムを訪れ、イスラム教、仏教などを含む異なる宗教者との間で平和についての対話されました。

法王は
庶民的な人柄からかニューヨーク市民の間でも人気が高く、ミサやパレード参列は抽選、TVにも専用チャンネルが設けられました。
異なる宗教間の対話が進むきっかけとなることが期待されます。

(261)14周年セレモニーは各地で静かに(2015.10.13)
14周年にあたる9月11日(金)、各地のセレモニーは従来の例に倣って静かに行われました。
ニューヨークでは、メモリアル敷地内で、米国国旗入場、国家演奏(独唱)の後、北棟突入の8時46分に黙とうの後、全6回の黙祷を挟んで犠牲者氏名の朗読が淡々と行われ、ほぼ12時に式典を終了しました。
ワシントンでは同時刻にオバマ大統領がミシェル夫人と共にホワイトハウス前で黙祷されました。
 セレモニー(NY、PA)の写真を見る

唯一、U93の墜落地点のシャンクスビル(ペンシルバニア)では、「学習・センター」が開館したこともあり、多数の関係者のスピーチが行われました。さらに式に先立って、センターの開所式などが行われ、計3日にわたる行事がありました。

日本の追悼式参加者は、ニューヨーク3家族、ペンシルバニア(U93)1家族でした。

また、、9月12日(土)には、ニュージャージー州のメモリアルで州の追悼式が行われました。「空白の空」(Empty Sky)と呼ばれるメモリアルは、昨年のハリケーンによる被害を受け、修復が懸念されていましたが、幸い深刻な被害はなく、無事復旧されました。

(260)U93「学習・センター」開館(2015.1015)
U93のビジターセンターは、予算不足や原因不明の収蔵建物の火災などにより、開設が遅れていましたが、上記のようにようやく開設にいたりました。犠牲者家族からの供託品などが展示され、また建屋脇の展望台からは墜落地点を遠望できます。

(259)ナショナル・ミュージアムで展示替え(2015.10.13)
ニューヨークのナショナル・メモリアルでは開所1年を経て、家族寄託品の展示替えが行われました。展示場所は犠牲者の写真の展示されている部屋の写真と反対側の展示ケースで、(私の見た範囲では)日本関係では2点が展示されています。

これらの展示期間は1年の予定です。(現在の展示品は来年9月には見ることが出来ません)関係寄託者には展示が連絡されており、期間中に見ることが出来ない方には、写真が送られるとのことです。

(258)メディカル・エキザミナー
・一年間で新たに二名を判定(2015.10.15)

エキザミナーは鑑定作業を引き続き行っています。昨年9月以降の1年間で、新たに二名の確認が有りました。これにより確定数は1640名、未確認1113名(ニューヨーク関係のみ)となり、丁度60%が判明したことになります。また、未確認試料は1年間で新たに 234件が確認(同定)されました。
(非公式情報ですが、日本人1名の追加確認が含まれます) 
        
確認作業の進展した陰には、焼損試料のDNA鑑定技術に進歩があったためとのことです。
(9月12日現在)

エキザミナーにおける鑑定作業(経過を見る)

(257)9.11「風の輪コンサート」(2015.10.15)
9月11日夜、今年もセントラル・パーク近くのエシカル文化センターで、、恒例の「風の輪コンサート」(第8回)が行われました。
今年のテーマは3.11震災で亡くなった英語講師、テイラー・アンダーソン(Taylor Anderson)さんの追悼で、ゆかりの石巻市の合唱団も参加し、アンダーソンさんのご両親も出席されました。
入場料の一部はアンダーソン奨学金に寄付されます。

(私はトリビュート・センターに皆様から鶴を贈った事をうたった合唱曲「折鶴の旅」を提供し、歌っていただきまし
た)

(256)彫刻「風の輪」の設置は難航(2015.10.13)
上記コンサートの名称の語源となった彫刻「風の輪2011」は、2011年9月、「ジャパン・ソサエティー」に展示され、さらに皆様にも後援していただくなどしておりましたが、設置場所が決まらず、その後なんらご連絡することもなく過ぎてきたことを申し訳なく思っております。
宛にしていた「ミュージアム」からは、収集のコンセプトと異なるとのことで断られ、その後何か所かを当たりましたが、うまくいっておりません。

最近はグランド・ゼロ近くの「ハブ・ステーション」のテナント管理をする会社と折衝を続け、9月30日作者の代理人と共に同社担当者と会合を持ちましたが、同社はテナント管理に専念し、内装業務は拘わらないとを企業の方針として決定して、業務はポート・オーソリティー(港湾公社)に返上したとのことで、設置交渉は振り出しにもどってしまいました。

ニューヨーク(アメリカ)では、公的機関が公募によらない作品を採用することはは難しく、また公園等に寄贈する場合には、高額の維持・管理費を納入する必要があるなどで、設置がかなり難しい状況にある事を中間報告といたします。

(255)WTCサイトの建設進む(2015.10.15)
昨年最終段階に入っていた「ハブ・ステーション」の外郭がほぼ完成した姿をあらわしました。地下鉄の各線がこのビルを通じて乗り換えできるようになります。また内部にテナントが入って、ショッピング・モールが形成される予定です。 

その右手(北側)には第2ビルが計画されていますが、そのデザインがなぜか急に変更する発表されました。四角な「ダルマ落とし」が少しづつずれたような、何とも不安定なデザインです。従来発表されてきたビル頂上を斜めにカットしたデザインに愛着を持つ人が多いようで、あまり評判は良くありません。

第1ビル展望室は家族や救援活動者は来年
2016年5月末まで、無料で入場する出来ます。下記サイトで1週間前に予約するよう希望しています。           
 tributewtc.org/observatory  (リンクしていません)
期限後は一般料金(「東京スカイツリー」並み)になります。週末はさらに高くなります。ご用心。





(254)長野県の中、高生記者がトリビュート・センター他を訪問(2015.10.15)
8月上旬、長野県の新聞販売店の会が募集した長野県下の中・高校生20名が学生記者として、ニューヨークとワシントンを廻りました。8月5日、彼らは「トリビュート・センター」と「ナショナル・メモリアル」を訪れています。

「トリビュート・センター」では、消防士であった夫を亡くされたガイドの説明を受け、感じるところが多かったようです。このほか、ニューヨークではヤンキース球場やメトロロポリタン美術館、ワシントンでは原爆展の行われていた「アメリカン大学」他を訪問しています。
                      
(驚いたことは彼らの何人かが、旅行中「ジャップ」と呼ばれ差別を受けたと記していることです。戦後70年、なおこのような状況が現実に有るという事は、逆に見れば日本側の責任もあるのではないかと感じます。)  (「信濃毎日新聞」8月29日による)


コンテナー・ハウスは何処へ(2015.10)
グラウンド・ゼロ工事現場の「ゲート7」の内側に置かれ、第二のファミリー・ルームとして親しまれていたコンテナーは、工事の進展に伴って中央部に移動された後、忽然と姿を消しました。
それがニューヨーク州の首府であるオーバニーの「州立博物館」にあると聞き込み、状況を確認してきました。
詳しくは「ニューヨーク情報(9.11関係)」をご覧ください。            
NYI州立博物館の写真を見る




(253)ニューヨークの追悼式(2015.8.17)
ニューヨークの追悼式はニュース(248)に従って行われることが確認されました。式は9月11日(金)午前8時46分から(入場は午前7時から)メモリアル広場で行われ、例年のように6回の黙祷を挟んで氏名の読み上げが行われます。正午終了の予定です。メモリアル広場は午後3時から12時まで一般に公開されます。トリビュート・ライトが点灯されます。

11日にはミュージアムは午前7時から午後7時(入場)まで家族に公開されます。(無料) メモリアルでは、整理上、事前の約を希望しています。(予約方法は「お知らせ」欄に) また、トリビュート・センターも公開されます。セレモニー入場には、招待状あるいはメモリアル・パーク(エキザミナー)発行のIDカードなどを提示する必要があります。

(252)ユナイテッド93便のビジター・センター完成と追悼式(2015.8.17)
ペンシルバニアの草原、シャンクスビルに墜落したU93便のビジターセンターと学習センターが完成し、公開されます。昨年試料倉庫が火災にあうなど建設は難航しました。一般公開に先立ち、9日に家族への公開が行われます。(午後4~6時)また10日にはセンターを含む関連施設のツアーとセレモニーがあります。(午前10時~午後1時)
追悼式は11日(金)午前9時45分から10時45分まで、ビジターセンターで行われます。式後メモリアル・プラザ(墜落現場)のゲートが家族のために解放されます。                                                       

(251)今年も「風の輪」コンサート(2015.8.17

恒例のニューヨークの「9.11風の輪コンサー」トも8回を迎えました。今年は石巻市などで英語講師をされ、3.11で亡くなったテイラー・アンダーソンさんの追悼もテーマとなります。このため、石巻市の合唱団も出演します。また、私たちがトリビュート・センターに贈った折鶴をうたった合唱曲「折り鶴の旅」が初演されます。詳しくはお「知らせ」とそこに記載したブログをご覧ください。  

(250)ローマ法王のメモリアル訪問が決定(2015.7.29)
来る9月25日(金)、フランシスコ法王がNYのメモリアル&ミュージアアムを訪問されることがきまりました。
法王はミュージアム内で礼拝式を行われます。礼拝式参加者は抽選により決定されます。式後、ミュージアム内で行われる
「諸宗教会議」に出席される予定です。 訪問中は一般の入場はできません。
礼拝式出席希望者は下記により抽選申し込みが出来ます。8月5日締切りです。(家族他関係者に限られます)
www.911memorial.org./papalvisit
(リンクしていませんが、トップページのサイトから入れると思います)


(249)海外被害者『弔慰金法案再提出(2015.7.29)
ニュース(243)記載のように、弔慰金支給案は廃案となっていましたが、再提案(議員立法)の準備が進んでいることが解りました。公明党が中心となり、自民党との間の与党政策責任者会議で了承されました。(公明新聞7月15日付)
今回は死亡時200万円、重度障害100万円となっていて、前の案より増額されています。
(この件は、私たちと直接関係はありませんが、今後の海外勤務者や旅行者に対する、国の考えの指標として注目しています)

(248)14周年記念式典(NY)の概要発表(2015,7,10)
ナショナル・メモリアルでは、今年の記念式典の概要を発表しました。内容は例年の通りです。                      
式は8時46分の黙祷から開始され、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがあります。参加者は家族に限られます。
式の詳細と、招待状は後日連絡がある予定です。   
式は正午に終了の予定です。夕方から「トリビュート・ライト」の点灯が有ります。

メモリアルでは氏名の読み上げ希望者を募集しています。 
911memorial.org/ceremonyreaders から応募してください。 7月26日締切です。

当日、ミュージアムは午前7時から入場できます。行列待ちを避けるため、事前の登録を希望されています。登録方法については、改めて連絡があります。

(247)ミュージアムが展示品入れ替え(2015.6.7)
オープン一周年になり、ミュージアムでは、家族の寄託品を中心に展示品の入れ替えを行う模様です。展示される家族にはメール等で案内が来ています。展示期間は一年の予定で、見に行けない家族には写真を送ってくれるそうです。

(246)1WTC展望室オープン(2015.6.7)
5月29日、WTC第一ビルの展望室がオープンしました。料金は平日大人が$32(時間指定)で、週末、日曜および時間指定なしとなるにつれて、順に高額となります。詳細は次のサイトでご確認ください。(リンクはしていません)                  
oneworldobservatory.com
なお、「NY1」では「9.11家族」と救援活動参加者は無料としていますが、サイトにはそのような記載はありません。          
現地で確認してください。

(245)中谷防衛大臣「9.11メモリアル」を訪問(2015.4.28)
日米ガイドライン協議のためニューヨークを訪問していた中谷防衛大臣は、9・11メモリアルを訪れ、献花の後、記者に囲まれて、ガイドラインをさらに前進させ、日米の防衛協力を強化したいと語りました。                               
    (メモリアルは追悼の場ですから、あまり政治的な発言の場所として利用してほしくありません。 私見)          

(244)WTCのハブ駅建設が新段階。、オープンはやや遅れるか(2015.4.8.)
「NY1ウエブサイト」(3.18)によると、ミュージアムの西に建設中の地下鉄を結ぶハブ・ステーションの建設が新しい段階に入ったとのことです。(恐竜のの背中を思わせる)鉄骨部分の建設が終わり、そのあいだに天井と外壁となるガラスの取り付けが始まったとのことです。
ガラス板は,1.5×3メートルで、700枚が取り付けられます。 工事はやや遅れており、オープンは今年末か、2016年初めになるようです。
(現在,構内の出店募集も行われています。ご希望の方は、West Field WTC のサイトをご覧くださ)

(243)海外犯罪被害者支援につき小野次郎参議院議員(維新)が質問
弔慰金支給法案は前国会で廃案に(2015.4.8)

去る3月27日の参議院予算委員会で、海外犯罪被害者の支援について、小野議員が質問しました。
質問の要旨は、先に与党が中心となって用意した弔慰金支給法案(ニュース230)の支給額が国内にくらべてあまりに低く、納得できないとのものでした。

(国内犯罪は死亡時遺族に上限三千万円、これに対し海外は百万円、また海外での重度障害、後遺障害は支給なし)これに対し、有村治子国務大臣、安倍総理大臣は次回提出時に与党と協議すると回答しました。(今のところ具体的な提案の動きはありません。そのあいだにも次々と被害者はうまれています。対応の遅れが残念です)

(242)ナショナル・ミュージアム副理事が東京で説明会(2015.1.7)
ミュージアムのクリフォード・チャニン氏が来日され、1月14日(水)午後二時半から、ミュージアムの紹介と家族との交歓を予定されています。詳細は「お知らせ」欄をご覧下さい。なお、氏は2006年にも来日され、説明会を開かれています。(終了)
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2014年

(241)英国皇子夫妻が「メモリアル&ミュージアム」を訪問(2015,1,7)

2014年12月9日、英国ウイリアム王子と、キャサリン妃がニューヨークの「メモリアル&ミュージアム」を訪問されました。ミュージアム開館後、英王室関係者として、初めての訪問です。      

(240)1WTCが営業開始(2015.1.7)
2014年11月3日、ワールドトレードセンター第一ビルの入居が始まりました。最初の入居者は、ファッション雑誌の発行などで知られるヴォーグ社でした。        

(239)ユナイテッド93メモリアル本部で火災、寄託品の一部も焼失(2014.11.12)
去る10月3日(金)午後3時、メモリアル本部複合施設で火災が発生し、折からの強風にあおられて施設の内3棟を完全に焼失しました。

人的被害は有りませんでしたが、犠牲者家族からメモリアルに寄託された品物の約10%が失われました。写真等はデジタル・コピーがあり、復元可能とのことですが、墜落現場から回収後寄託された遺品類は復元不可能です。

ご家族の心情はいかばかりでしょう。その中には唯一の日本人乗客であった久下俊季哉氏のウエストポーチも含まれている模様です。火災原因については消防当局が調査中です。  

(238)13周年追悼式各地で(2014.10.8)
 前日の10日夜、オバマ大統領が「イスラム国」への対策を強化する(シリア内にある関連施設への空爆等)政策を発表するという緊張状 態にありましたが、追悼式は各地で淡々と行われました。                                               

①ニューヨーク:国旗入場と国家独唱の後、北棟突入時刻の8時46分に黙祷の後、直ちに犠牲者名の読み上げに入り、計6回の黙祷を挟んで、例年通り読み上げが続きました。
市長として初めての9・11を迎えたブラシオ市長や当時の市長ジュリアーニ氏(メモリアル & ミュージアム議長)も参加しましたが、スピーチはありませんでした。氏名読み上げには、10周年に続いて杉山陽一の長男が参加し、力強い結語に拍手をあびていました。
式終了後、日本人家族は日本総領事主催の昼食会に招待され、四家族が参加しました。         
「ミュージアム」は開館後初めての式典で、入場者で賑わいました。                                        
夜には第7回「風の輪コンサート」が開かれ(ニュース233)、一部家族が参加しました。                            

  
(写真左)犠牲者氏名の読み上げ        (写真右)当日の北棟プール。奥右手がミュージアム、中央が工事中の駅
(写真中の年号は「2014」の誤りです)

②ペンシルバニア: 州知事が参加して式典がおこなわれました。式は他の会場とことなり、一般にも開放されました。家族は普段は立ち入りが制限されている墜落現場に入り、追悼しました。                                            
昨年起工式が行われたミュージアムは来年9月のオープンを目指して工事が進められています。                   

③ペンタゴン:オバマ大統領はホワイトハウス前の芝生で開かれた追悼式にミシェル夫人、バイデン副大統領とともに参列、黙祷の後、
ペンタゴンで行われた追悼式に参列し、ユリと菊の花のリースを捧げました。                               

④東京:日本で初めての9.11を迎えたケネディー米大使は、一日早い9月10日、大手町に移転した「みずほメモリアル」を訪れ、リースを捧げられ、銀行幹部および一部の家族と歓談されました。大使就任後初めての訪問でした。                      



ケネディー大使の献花(中央)(迎田恒成氏提供)

(237)各地のメモリアルの現状(2014.10.8)
①スタッテン島メモリアル:
2通の封筒を模した美しいメモリアルで知られていますが、今年新しい碑板が増設されました。設計者は本体と同じ曽野正之氏です(朝日新聞 9.12) これは、この島はNY市の警官、消防士が多く、一次出動者で健康被害を受けたものが多く、その業績を顕彰するため時機を見て刻名されるものと思われます。                                           
②ニュージャージー州メモリアル:
昨年のハリケーン・サンディーによる被害が大きく、修理のための募金を行っているとのことです。   (NJ在住者よりの情報)                                                    

(236)ファミリー・ルーム陳列品の移転(2014.10.8)
グランド・ゼロ東の「1リバティープラザ」ビル20階にあった従来のルームは閉鎖され(ニュース229)、陳列品は整理されましたが、ニューヨークの州都・オーバニーにある「州立博物館」に移動、公開展示されることになりました。今後2年の間、回収および新たな寄託に応じるとのことです。(ニューヨーク タイムス Sep.11)                                                      

(235)メディカル・エキザミナー(NYC)の過去1年の成果(2014.10.8)
新しい認定者はなく、依然1116名、41%の犠牲者が不明となったままです。ただし1年間で 297 の試料が同定され、作業が根気強く進められていることが判ります。試料は64%が同定され、同定率は1%上がって64%となっています。                      


(234)今年の追悼式典(NYC)について(2014.8.22)

ニューヨークの式典はほぼ例年通り行われます。入場開始は午前7時、メモリアル南東側(Greenwich-Liberty交差点)がメイン・ゲートですが、南西側、北西側にも入口が設けられます。入場には、招待状またはメモリアル・パーク(エキザミナー)発行のIDカードが必要です。
8時46分の最初の黙とうの後、氏名の読み上げが始まります。(多分その前に星条旗の入場と国家斉唱等があると思います)全部で6回の黙祷(ペンタゴンとU93を含む)を挟んで氏名の読み上げがあり、12時に式は終了します。メモリアルは夜、午前0時まで解放され、トリビュート・ライトの点灯を見ることができます。 
ミュージアムは午前7時30分に開館し、午後7時まで入館できます。整理のため、予約を奨励しています。下記サイトで予約できます。

www.911memorial.org/13thAnniversary (リンクしていません)


(233)今年も9・11「風の輪」コンサート(2014.8.22)
上記コンサートが、今年も9月11日夜に行われます。今年で7回目です。前半、「遣欧使節派遣400年記念行事」に参加したコーラス・グループJCHの帰米公演、後半は2年ぶりの地元オーケストラ・Georg Sinnger; Manhattan Symphony Orchestraの公演です。
午後6時開場、6時30分開演
Kaufman Center, Markinn Concert Hall
129West,67th Street、New York
(コロンバス・サークルからブロード・ウエーを少し北に行ったところです)
        
詳しくは、コンサートのホームページ(このHPのトップページ下でリンクしています)をご覧ください。

(232)内閣府が犯罪被害者基本計画見直しのパブリック・コメント募集中(2014.8.22)
現在ニュース(168)記載の第二次計画が実施されていますが、内閣府ではこの見直しのための「パブリック・コメント」を募集しています。
前回アンケートに基づき、9・11グループとしてコメントを出しましたが、主要要望の「重要文書の翻訳」交付については、外務省の抵抗が強く、実現しませんでした。同趣旨のコメントを「9・11被害者グループ」として提出したいと思いますので、ご了承ください。その他、ご意見があれば、当方までお知らせください。また、個人での応募もできます。締め切りは9月11日です。
詳しくは下記のホームページをご覧ください。(リンクしていません)  (なお、ニュース(230)とは直接の関係はありません)        
http://www8.cao.jp/hanzai/index.htm


(231)追悼式典(NYC)での犠牲者氏名読み上げ希望者を募集中(2014.7.23)
ナショナルメモリアルでは、今年の追悼式典で「犠牲者氏名」を読み上げる希望者を募集しています。抽選により決定します。締め切りは8月8日(金)です。応募は、 911memorial.org/ceremonyreadders の書式に記入してください。
(ここではリンクしていません)
式典の詳細は8月に入って連絡があるようです。


(230)国外犯罪被害者へ弔慰金支給法案が継続審議中(2014.7.1)
6月18日、上記法案が議員提案(棚橋康文氏ほか十名)として衆議院に提出され、現在継続審議扱いとなっています。これはニュース(225)で取り上げた答申を立法化したもので、内容的には不満足な点もありますが、この分野での第一歩として今後の審議を注目したいと考えます。その内容の要点は次のようなものです。       
*国外での犯罪行為によって死亡した者の遺族に弔慰金を支給する。(註:テロと一般犯罪の区分はない)
*支給金額は100万円とする。 ただし正当な理由なく治安状況が高度に危険な地域に滞在した者は対象外とする。
また生活の本拠が海外にあり、その地に永住すると認められる者も対象外とする。
*公布の日から六か月以内に施行する。(註:アルジェリア事件被害者は対象とならない)
その他、親族間の犯罪は対象外となること、支給対象者とその順位などは、国内の犯罪被害者に対する給付金支給に準じた扱いになっています。

(229)ミュージアム開館(2014.5.30)
開館が遅れていたミュージアムがようやくオープンしました。5月15日10時より開館式が行われ、約700名が列席しました。オバマ大統領はこの地は「アリゾナ・メモリアル」(真珠湾)や「ベトナム・メモリアル」に次ぐ聖地となったとのべ、避難に協力しながら自らは犠牲となったW.Crowther(24)さんの英雄的行為を紹介し、壇上に母親を招いて慰めました。彼の赤いパンダナはコレクションとして展示されています。  

(しかし財政難のため政府は施設の維持費の補助金を支出しないため、入場料は犠牲者家族は無料ですが、一般は24ドル(シニアー18ドル)と高く、政府を非難する論調も見られました。(下の写真参照))                                          
 5月21日から一般公開されます。当面入場者数の制限のため、家族についても事前予約が必要となります。予約方法は公式HPにあります。トップページの最下欄「関連サイト」はリンクしていますのでご利用ください。日本語訳も出ます。                       
なお、メモリアルはオープン化され、予約不要で公開時間中(午前8時半から午後8時半)はいつでも入れます。               

   

(左)合唱団が開会を告げた。この後、国歌演奏、大統領が演壇に立った。
(右)式後の会場。左はWTC建設当時ハドソン川の水を止めるのに使われた防水壁(スラリー・ウオール)。
中央に立つのは2002年5月、瓦礫撤去工事の終了式に当たり最後に運び出された鉄骨。
国旗で覆われてトレーラーに載せられ、坂を上って行くのを関係者が見送った。


(左)犠牲者の写真を展示した部屋。数台のディスプレイがあり、写真のほか寄託品、略歴などが見られる。
入口は通路左手奥のため、右側の展示を見ながら歩いていると見過ごしてしまうので要注意。
(右)メモリアル発行のガイド・マップと開場式のIDカード。(場内の配置は判り難いので、マップは重要)。

新聞各紙の記事
ニューヨーク・タイムス(5.16) 式典に先立ってブルンバーグ財団議長の説明を聞くオバマ大統領夫(妻)と
クリントン元大統領夫妻の写真を掲載。ブッシュ元大統領も招待されたが、日程が合わず欠席。
デイリー・ニュース(5.16):ミュジアム特別版を出して、展示品などを詳しく紹介した。

また、ミュージアムのチケットは無料にするべきだとの投書を大きく取上げている。

(228)ファミリー・ルームの新設と旧ルームの閉鎖について(2014.4.30、追加5.30)
 ミュージアムのオープンに伴い、その2階に新しいファミリールームが設けられることになりました。今までのファミリールームは5月15日に閉鎖されます。室内の展示品等はカタログ化して保管されるそうです。

(新ルームへの移転は考えられていないようです)展示品の引取り希望者は6月15日までに持ち帰り、置き換えなどが出来ます。6月16日以降、ボランティアによって展示品の取外しと整理が開始されます。
 ご自身で展示品の引き取りが出来ない場合その他希望事項は、ワーキング・グループあて連絡してください。
  911familyroominfo@gmail.co Tel. (212)416-5700
(追加;2014;5)新しいファミリールムはミュージアムの2階、西奥に設けられました。あまり広くありません。写真等はA4程度まで、ボーどに所定のピンで貼ります。(全員の写真を張るのは無理でしょう。希望の方は早めに)


新しいファミリー・ルーム。右側が窓で、残り3面の壁にピンアップできる。

なお、「ゲート7」にあり、その後サイト中央に移設されていたファミリーハウス(コンテナー・ハウス)は、オーバニー(NY州・州都)にある州立博物館に移転されたそうです。                                                                

(227)ミュージアム開館日決定(2014.3.26、追加4.30、5.30)
すでに登録されたご家族には連絡があったと思いますが、来る5月15日(木)にようやく「ミュージアム」が開館することとなりました。5月15日午前10時よりホールで開館式典がおこなわれ、その後5月20日(火)まで、家族向けの特別内覧が行われます。この期間中、24時間開館しています。混雑が予想されるので予約が望ましいとのことです。(4月23日現在まだ空きがあり申し込を受け付けています

また、開館式典参加希望者は申し込み後、抽選により決定します。21日(水)より一般公開されます。一般公開後も、混雑が予想されるので予約が望ましいとされています。
 なお、入場料金は家族は無料ですが、一般訪問者は$24が予定されています。(政府等からの支援が見込まれないため、割高になっているようです)
 予約先等は「お知らせ」欄をご覧ください。
(トップページ最下欄のメモリアル公式サイトからも予約できます)

(226)メディカル・エキザミナーのトップの交代と遺体試料の移転について(2014.4.30、追加5.30)
 911以降、遺体鑑定の指揮にあたってこられたヒルシュ博士は2013年2月に退職されましたが、(「ニュース(214)」)、その後任として、サンプソン博士 (Barbara A.Sampson M.D.PhD) が就任されました。

 判定出来ないご遺体試料は近日中にWTCメモリアル内の最終保管場所に移動されます。移動後もメディカル・エキザミナーによって管理され、鑑定作業は継続されます。希望する家族は保管場所を訪問でき、派遣されたスタッフがサポートを行います。
エキザミナーのホットラインは、月曜から金曜、9時~17時の間、連絡できます。 212-447-7884

青いカードの壁を左に入ったところに「エキザミナー」の「追想室」があり、ガラス窓越しに「遺体資料保管設備」を見ることが出来る。(家族限定公開)

(225)、内閣府検討会が海外犯罪被害者給付金について答申(2014.4.30)
内閣府では有識者による検討会によって、犯罪被害者の給付制度の拡充を中心とする犯罪被害者基本法・第三次基本計画の検討を行ってきましたが、本年1月に検討を終了し「とりまとめ」を発表しました。その中で、現行の「犯罪被害者支援法」(旧「犯給法」)とは別に「社会の連帯共助の精神にのっとり、何らかの経済的支援をスタートさせるべき」であるとの提言を行いました。

海外事件については、「支援法」が求める厳密な条件を満たすことが困難であることから、在外公館の認定などによるやや緩和された条件で支給できるよう、「支援法」とは切り離したものと思われます。
 具体化されるには、新たな立法あるいは閣議決定が必要となるため、さらに経過を注目してゆきます。
関連項目:「ニュース(204)(214)」

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2013年

(224)「みずほ」のメモリアル移設(2013.12.9)
 丸の内二丁目ビル内に置かれていたメモリアルは、新しいビル(大手町)の竣工に伴い公開緑地として設けられた「大手町の森」内に移設されています。「森」は旧「富士銀行本店」跡に新設されたビルの西側(宮城側)・大手町仲通りの突き当りにあり、メモリアルはその南東角に設置されています。

(223)4WTCがオープン(2013.11.20)
 11月13日(水)、ワールドトレードセンター敷地内に建設中であった第4ビルが、オープンしました。ビルは72階建、設計は日本人建築家の槇文彦氏です。グリニッチ・ストリートを挟んでメモリアル・パークがあり、ロビーの花崗岩にはその風景が映るとのことです。 また、ロビー上部には日本人彫刻家西野康造氏の直径30メートルの円形の作品「スカイメモリー」が設置されています。

 建物の約半分は「NY・NJ港湾局」が入居することになっており、内部工事が終わる来年初めから実際の使用が開始されるとのことです。
 2006年にWTC第7ビルがオープンしていますが、この場所はWTC敷地外のため、WTCサイトのビルとしては第4ビルが最初にオープンしたビルとされ、WTC地区の復興・開発の最初の達成と意義づけられています。

(222)安倍首相ニューヨークでメモリアル訪問、公明党山口代表等も(2013.10.1)
 
国連総会出席のためニューヨクを訪れていた安倍首相は、(現地時間)9月25日午後、ハドソン研究所でハーマン・カーン賞を受賞、ウオール街の証券取引所で「アベノミックス」をPRするスピーチをしたのち、「ナショナル・メモリアル」を訪れて献花し、犠牲者に弔意を表しました。夕方からジャパン・ソサエティーで首相夫妻主催のパーティーに臨みました。

 また、10年ぶりに訪米した公明党山口代表等訪米団は、到着直後の(現地時間)9月8日午後「メモリアル」を訪れて献花し、犠牲者の冥福を祈りました。また「トリビュート・センター」も訪れ、ボランティアの案内で展示などを視察しました


(221)9.11 十二周年追悼式関係各地で(2013.10.1)(10.8写真追加)

 
今年の追悼式は各会場とも簡素な形で行われたようです。新聞でも記事はニューヨクの市長候補選出の予備選挙とシリア問題などが中心で、9・11については一面は写真一枚程度で記事は内側といった扱いでした。
 しかし気温は摂氏30度を越え、今までで最も暑い「9.11」と言われました。正装の関係者の皆さんは大変だったと思います。
(以下、「NYタイムス」「NYポスト」「USAトウデイ」等を参考にしました)

①ワシントン・ペンタゴン
 11日朝、オバマ大統領夫妻はバイデン副大統領夫妻らと共に、ホワイトハウスを出て、8時46分(米東部時間)に最初の黙祷を行った後、ペンタゴンに向かい追悼式に出席しました。ペンタゴンの突入地点には大きな星条旗が掲げられていました。

②ニューヨーク
 例年どうり、米国旗入場、国歌演奏の後、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げが行われました。この中で叔父を失った15歳の少女が「オバマ大統領、私たちの上に新しい戦争を持ってこないで」と発言したことが賛否の論議を巻起こしました。
「政治的なメッセージを発言する場ではない」というのが反対意見です。
 来春で任期が終わるブルーンバーグNY市長は最後まで参加して式を運営しました。一方クオモ州知事は歌手のビリー・ジョエルと共にハーレー(バイク)にまたがって消防署に立ち寄ったのち、式典に参加するという派手な演出で話題となりました。
歌手のビリー・ジョエルと共にハーレー(バイク)にまたがって消防署に立ち寄ったのち、式典に参加するという派手な演出で話題となりました。
                               他の写真を見る       

     

サバイバル・ツリーの木陰に憩う人たち(NYC)          メモリアルの犠牲者の名前に花が挿された(NYC・南棟跡)
   
サバイバル・ツリーの木陰に憩う人たち(NYC)        

  メモリアルの犠牲者の名前に花が挿された(NYC・南棟跡)
                           

    他の写真を見る       





   
サバイバル・ツリーの木陰に憩う人たち(NYC)          メモリアルの犠牲者の名前に花が挿された(NYC・南棟跡)

③ペンシルバニア・シャンクスビル 
 前日の10日夜には、犠牲者の名前を記した壁の前でランタンをともす追悼行事が行われました。
11日には、犠牲者家族が、普段は立ち入りを禁止されている墜落地点に入って追悼しました。(この場所には、一昨年、判定できなかった遺体が埋葬されています)
 また新しいビジターセンターの「鍬入れ」が行われ、次のステージが踏み出されました。



前夜ランタンを使ってて行われたキャンドルサービス(PA)  ビジターセンターの鍬入れ(?)式(11日)(PA)  (久下さん提供)

(220)日本でも9・11追悼式(2013.10.1)

 
東京でも11日昼(日本時間)タン臨時アメリカ大使夫妻主催のメモリアルサービスが行われ、犠牲者家族や関係者が出席しました。式には銀閣寺慈照寺、裏千家なども協力され献花、献茶が行われました。

(219)追悼行事「風の輪」コンサート開催(2013.10.1)
 11日夜、恒例となった「風の輪メモリアル・コンサート」(第6回)が昨年と同じリンカーンセンター近くのカウフマン・センターで行われました。混声合唱、カルテットの演奏の後、一昨年に続いてグレゴリー・シンガー・オーケストラが演奏し、その最後に3.11犠牲者を追悼する合唱曲 Memorial Prosessioma (曲・詞 白田正樹氏)が初演され感動を呼びました。

(218)ナショナル・ミュージアムのオープンは来年4月を予定(2013.8.1

ニュース(216)の説明会は7月29日、予定の通りアメリカ大使館管理施設内で行われました。席上、ダニエルス総裁はミュージアムのオープンは来年4月を予定していること、オープン・セレモニーを予定しているのでぜひ参加してほしい旨の説明がありました。これに先立ち、ルース大使と事件当時官房長官であった福田元首相の挨拶がありました。ルース大使は2週間後に職を退かれることを明かされ、名残を惜しまれました。また福田元首相は当時レスキュー隊派遣のため政府専用機を千歳基地からか廻航していたが、アメリカの空港が満杯で受け入れを断られたため、派遣をあきらめたと当時の事情を話されました。
 この集まりには20名以上、10を上回るの犠牲者家族が集まりました。また事件後グラウンド・ゼロに駆けつけた日本の消防士のグループも参加されました。


(217)今年の式典(NYC)および「氏名読み上げ者」募集について(2013.7.14

今年は12周年式典が例年と同様に行われます。タワー突入および崩壊時の4回に加え、ペンタゴン突入およびU93墜落時を加えて6回の黙祷がおこなわれ、この間に犠牲者の氏名が読み上げられます。最初の黙祷は8時46分で、正午終了の予定です。家族は夜8時まで入場できます。8月に入るとさらに詳しい内容を記した手紙が送られる予定です。(昨年は遅れて届いています)

式典で
犠牲者氏名の読み上げを希望される方は、8月2日(現地時間)までに下記のサイトから登録するか、電話をしてください。www.911memorial.org/ceremonyreaders  (ここではリンク(接続)していません)  
 電話(現地)212-312-8855    結果は抽選で直接当選者に連絡されます。


(216)ナショナル・メモリアル & ミュージアム代表者の来日と説明会について(2013.7.6)
メモリアルの総裁(President & CEO)ダニエルス(Joe Daniels)氏以下の代表団が訪日し、7月29日(月)18:00より、都内で説明会と懇親会が行われます。関係企業などから連絡が行きますが、完全ではありません。連絡がないが出席を希望される方はお知らせ欄をご覧ください。(代表者の公式の訪問は初めてで、今後もないと思われます。この機会に出席されることをお勧めします)
なお出席される方は、招待状と身分証明書(免許証、パスポート等)を忘れずにお持ちください。

(215)消防士の一人を新たに鑑定(2013.7.5)
メディカル・エキザミナーは、新たに消防士、ジェフリー・ワルツ氏(37)のご遺体を確認したと発表しました。2002年に回収されていましたが、再鑑定の結果、確認されたとのことです。これにより1,637名の死亡が確認されたことになります。(NY1 Web による)

(214)海外犯罪被害者に給付金を支給する「改正案」は廃案に(2013.6.27)
アルジェリアでのテロ事件およびグアム島での無差別殺人事件をうけ、野党8党(民主、みんな、生活、共産、みどり、社民、維新)は、「犯罪被害者等給付金の支給等(略)に関する法律」の一部を改正し、海外での犯罪被害者と遺族に対し給付金を支給する改正案を、5月27日参議院に提出していましたが、6月26日、第183通常国会が混乱の中に終了したため、審議に至らず廃案となりました次の国会に提案されるかどうかは不明です。
 
改正案の要旨は(1)日本国外で人の生命、身体を害する罪を受けた邦人を対象とするが(2)正当な理由なく高度な危険が予測される地域に滞在した者には適用されず(3)外国の法令による給付分は減額され(4)本年1月16日以降の犯罪行為について適用する。となっていました。(註:1月16日はアルジェリア事件発生日です)

(213)エキザミナーの遺体はハリケーンを前に移動されていた(2013.6.26)

エキザミナーの遺体はイースト川沿いのメモリアルパークのコンテナーに収容されていましたが、昨年10月末ハリケーン「サンディー」の被害をさけるため、1番街の「DNA犯罪生命研究所(?)」(DNA Forensic Biology Laboratory)のビルに移動されました。
 この移動について、家族に連絡がなかったことに米国の一部家族が抗議の記者会見をおこない、エキザミナーは移動について説明する手紙を送りました。

(212)スタッテン島の瓦礫再調査終了(2013.6.26)(10.1追加)
メディカル・エキザミナーは、4月以来スタッテン島にある16,000立方フィート(概算600立方米)の瓦礫の再調査を行ってきましたが、このほど終了しました。6個の遺体試料を発見したとのことです。
(追加) この瓦礫はその後の工事中に出たものを集積していたものです。

(211)新たに犠牲者1名を確認(2013.6.26)
エキザミナーは新たに1名の遺体が確認されたと発表しました。43歳の女性ですが、家族の意向により氏名は発表されていません。(これは上記作業によるものではありません)

(210)メディカル・エキザミナーのヒルシュ博士退職(2013.6.26)
 (情報入手が遅れましたが)これまで9・11犠牲者の遺体鑑定を指揮されてきたヒルシュ博士(Dr.Charles S.Hirsch)が、職を退かれていたことが判りました。ブルムバーグNY市長から2013年2月6日付けで公式に発表されていました。
遅ればせながら、ここに博士のこれまでのご努力に感謝したいと思います。

(209)「9.11報告展示会」を開催(2013.5.30)(追加:6:18)
 このほど、稲城市関係者の方々のご助力を得て、稲城市 市立図書館に併設されている「体験学習館」で、6月2日(日)より 13日(木)まで、題記展示会を開きます。(9時から20時までオープン、最終日13時まで)「JR・南武線南多摩駅」下車南へ徒歩7分です。車では川崎(府中)街道南になります。(駐車1時間以内は無料)
今回はテロの実態を市民の方に認識していただく事を目的として、ややリアルな展示になりますのでご了解ください。なお9日(日)13時30分より、説明会を予定しています。(「お知らせ」欄に関連記事)
(追加)
 皆様のご協力により、予定どおり終了しました。市役所が主要新聞社に連絡してくださり、幾つかの新聞の地方版などで記事にしていただき、それによって来場された方もありました。

 
                     展示会のスナップ  [写真を追加しました。(2013.6.18)]

展示ケースを使って前回とは変わった展示ができました。参観者に「鶴」を折っていただき、それも展示しました。

(208)第1ビル(1WTC)の頂上に尖塔設置完了(2013.5.12)
5月10日、ワールド トレード センター第1ビルの頂上に尖塔が取り付けられました。この部材は408フィート(約125m),785トンあり、LEDのライトを備えています。その光色は変えることができ、10マイル(16km)先からも見えるとのことです。今後数か月試験点灯されます。高さの1,776フィート(541m)はアメリカの独立の年にちなんだもので、アメリカ(および西半球)で最高(世界で3位)の高さになります。2014年に開館の予定です。 (通称フリーダム タワーですが、現在この名称は公式には使用されません)

(207)衝突飛行機の着陸装置を発見(2013.4.30)
4月28日、グラウンド・ゼロから約300m離れたビルとビルの間で、「ランディング・ギヤ」と呼ばれる着陸装置の一部が発見されたと各メディアが報じました。ボーイングの部品番号が読み取れるとのことです。遺体の一部が発見される可能性も予測されるとして、エキザミナーも試料採取を行った模様です。なお、発見したのはモスク建設のため測量を行っていた作業員とのことで、2年前に問題視され、一時沈静化していたモスク建設問題が静かに進行していたことが、図らずも露呈したことになります。

(206)新たに1名の犠牲者を確認(2013.4.30)
4月17日付「NY1」サイトによれば、メディカル・エキザミナーは新たに1名の犠牲者を確認したとのことです。年齢55歳の男性、その他の情報は家族の要望に公開されていません。

(205)第1次WTCテロ20周年(2013.2.20)
2月26日(金は、1993年に起きたワールド・トレード・センターに対するテロ攻撃から20周年にあたります。この時は北棟の地下駐車場で自動車爆弾が爆発し、6名の犠牲者を出しています。主犯のラムジ・ユセフは逮捕され、その後の裁判で終身刑となっています。爆発は強力なもので、FBIは犠牲者が少なかったのは奇跡的だと言っています。逆にテロリスト側は北棟を傾けて南棟にぶつけ、5万人を殺す企てが失敗したとして、この経験が飛行機による自爆テロへと向かわせたと考えられています。
犠牲者の追悼碑は2001年の攻撃で破壊されましたが、現在は北棟のメモリアルに、9.11犠牲者と並んで表示されています。
 メモリアルでは26日昼に追悼式が行われ、犯行時刻の12時18分には黙祷が行われます。

(204)アルジェリアにおけるテロ事件について(2013.2.7/20改)

アルジェリアにおけるテロ事件で犠牲となった方々とそのご家族に対し、同じテロ犠牲者家族として謹んで哀悼の気持ちをささげます。

(204-1)この事件の犠牲者のご家族に対し今後十分な支援がなされるよう、これまで国会でのヒアリングなどでお会いした国会議員の方々8名および内閣官房長官あてに、白鳥晴弘氏と住山一貞の連名で書簡(2月1日付)を送りました。
(緊急性に鑑み両名で実施いたしましたことをご了承ください)

アルジェリアテロ.html(書簡) へのリンク

(204-2)1月31日の衆議院本会議(第183回国会)で、「みんなの党」渡辺喜美代表と安倍首相のあいだで次のような質疑がありました。

渡辺代表 質問(要旨)「現在の『犯罪被害者支援法』では・・・海外においてテロ事件等に巻き込まれた場合には、救済の対象になっておりません。同法の適用範囲の拡大と、邦人保護の枠組みやテロ犠牲者の救済制度の創設も必要と考えます。みんなの党は適用範囲拡大を中心に、法案を準備しています。総理のご賛同を求めます」

安倍総理大臣 回答(要旨)「現在第二次犯罪被害者等基本計画の有識者検討会で『犯罪被害者給付制度』の拡充と新たな保障制度の検討を行っており、今回の事件も踏まえ検討を行ってまいります」

(追加)(2.13)その後、2月11日の衆議院予算委員会でも、「みんなの党」浅尾慶一郎氏と首相との間で、上記とほぼ同様の質疑が行われました。

(私たちの場合は、第153回国会(H13.10.10)の質疑において、末松義規議員(民主党)に対し、小泉首相(当時)は、「邦人のテロ犠牲者の御家族に対する国家補償についてでありますが、本件テロ事件について国家が補償する制度は、現在、存在しておりません」とのみ回答されました。当時に比べると、政府専用機の派遣など、政府の態度にも進展が見られます。法的裏付けによる支援体制が確立されるよう、今後も機会を見て働きかけを進めたいと考えています)

(202)東日本震災お見舞いのモニュメント、郡山市に設置(2013.1.15)(写真追加、一部変更 2013.4.24)
ニュース(199)で紹介したWTCの鉄骨から作られた折鶴型のモニュメント「Soaring Crane」(滑空する鶴)は、郡山市「開成山公園」に設置され、12月26日に関係者が集まって除幕式が行われました。
この公園はこの地区(安積地区)の開発を記念して設置された公園で、1,300本の桜があり、お花見の名所ともなっています。 公園は「桜通り」を挟んで市役所の南側にあり、鶴はその敷地の南西角に設置されています。



4月21日、同公園に行ってきました。午前中は雪、午後は晴れ間が見えてきました。散り残った桜と雪の中で、鶴は丁度 東北方向に向かって飛び立つように設置されていました。

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2012年

(201)「トリビュート・センター」は被害なし(2012.11.14)
「トリビュートセンター」は奇跡的にハリケーンの被害から免れ、地下階に少量の浸水があったのみでした。私たちの送った千羽鶴や写真にも影響がなかったとのことです。現在、公開は従来通り行われており、日本の学生の団体の訪問などもあったようです。

(200)「メモリアル&ミュージアム」の被災状況(2012.11.1)

アメリカ東部を直撃したハリケーン「サンディー」は、ニューヨーク周辺に大きな被害をもたらしました。日本でも工事現場に滝のように水が流れ込む写真や映像がごく短く報道され心配でしたが、このほど「メモリアル&ミュージアム」
から公式の速報がありましたのでお伝えします。概要は次の通りです。
((かっこ)内は当方で追加しました)

1.メモリアルの広場は大きな被害はなく、(広場の象徴とされている)「サバイバル・ツリー」(生還の樹)にも被害は無い。
2.プールと(人工滝の水の)回収タンクは、排水設備を含む予防措置をとってきた。(冠水したが)電源が復旧次第、運転して排水することが出来るだろう。
3.ミュージアムのコレクションは殆ど地域外にあり、現在 損傷等がないかを確認している。
4.川の増水は激しい洪水となり、工事の基礎レベルに達した。そこでは「ミュージアム」の地下部分が工事中であった。また「ビジターセンター」その他の施設も洪水による被害を受けた。
5.現在、関係する市、州、港湾局と協力して復旧を急いでおり、可能な限り速やかに「メモリアル」を再開する。 
(メモリアルは再開しました)

(追加)その後、排水作業に努めた結果、メモリアルの排水は終了したとのことです。入場再開についての情報はありません。(11.14)

(199)アメリカの家族団体メンバー等が来日(2012.10.14)
  
郡山に追悼モニュメントの贈呈も予定(10.22日追加)
 国際ロータリクラブと在米日本人医師会の斡旋で、アメリカの家族団体のメンバーを含むグループが来日し、東北方面を中心に視察と助言を行います。被災者の精神的ケアーなどが中心テーマになる模様です。
10月20日夜羽田着、21日13時から福島県立大で行われる「NPO 相双にあたらしい精神科医療保険福祉システムをつくる会」のシンポジウムに参加し、「9/11家族会」のリー アイエルピ(Lee Ielpi)さんが「9.11被災者から東日本被災者へ捧げるメッセージ」と題する講演をされる予定です。
以後、仙台他東北各地を回り、28日帰国の予定です。
(追加)
21日の福島のシンポジウムで、リーさんは「トリビュートセンター」の設立と運営がそこに関係した人にとって大きな心の支えになっていること、社長や政治家でなくともよい誰か普通の人が手を挙げて活動することが重要といった趣旨の話をされました。また懇親会では別の参加者が「9・11を経験したことで、遠い日本で起きた事で多くの人が悲しみを抱えていることを理解できるようになったと思う」との発言もありました。

 さらに、トレードセンターの鉄骨と瓦礫を材料としたモニュメント(折鶴形)を、郡山に贈呈し、9/11と3/11をつなぐ象徴とする予定です。(台座はまだ無いので、設置は後になるようです)贈呈式は10月25日、郡山市の開成山神宮内で行われる予定です。

なお家族会からの参加はリーさん他12名です。





今年の9月時点でのアメリカの社会情勢と9・11関連施設について] (2012.9.28)

 ご承知のように今年はアメリカでは11月に大統領選挙が行われます。11日は選挙コマーシャルは中止されたとのことですが、TV番組のメインはやはり選挙関係だったようです。ただ、なんとなく4年前のような熱気は感じられません。どこか日本の政局に似た行きづまり状態を感じます。

 海外ニュースとしては「イスラム侮辱フィルム」に対する抗議活動と「リビア領事館襲撃事件」が大きくとりあげられ、特にリビアでは襲撃が11日であったことと、領事が犠牲になったことが衝撃を与えていたようです。
 9.11についてはもちろん新聞、TVでとりあげていますが、犠牲者家族のインタビュー記事程度で、主要紙ほど小さな扱いでした。ビン ラディンも殺されれ、すでにニュース性は無くなってきているという事でしょう。家族の間にも形式的な慰霊式に出るより家庭で静かに追悼したいといった方も増えているようで、地区によっては慰霊式を取りやめたところもあるようです。

 WTCサイトの建設は着々とすすんでいますが、テナントの見通しがたたず、中断しているビルもあり、アメリカ経済の復旧が必ずしも順調でないことを伺わせます。私たちと直接関係があるのはミュージアムの建設の遅れでしょう。去年は今年9月にオープンと聞かされていましたが、NY市と港湾局(NY、NJ州)との主導権争いに資金難がからんで一時、建設が中断し、家族サイドからの抗議もあって来年末オープンと決まった
(来年9月には間に合わない)とのことでしたが、関係者に個人的に聞いてみると来年のオープンを疑問視する方が多くありました。ただ、資料の収集などは順調に進んでいるとのことです。

 昨年、問題となったサイト近くの「モスク」建設問題は今のところ平静で、紙上等にも論議は見られず、「パトカー」による警備も行われていません。ただ建物の権利関係はそのままとのことです。このまま沈静化してほしいと思いました。

 一方、ニューヨークでは週刊の邦字紙なども数紙発行されていますが、尖閣列島と竹島・従軍慰安婦問題などについての関係国の意見広告が「ニューヨーク タイムス」などにしばしば掲載されたこと、(満州事件の発端となった柳条湖事件が起きた)9月18日を中心に、ニューヨークを含むアメリカ各地の日本領事館前などで抗議行動が予告されているといった記事などがみられました。このような記事をニューヨークで見るのははじめてで、今後の進展が憂慮されます。


(198)各地で11周年記念式(2012.9.29)
 事件以来、2度目の火曜日となりました。ニューヨーク、ペンシルバニア、ペンタゴンでは、例年のように黙祷と犠牲者氏名の読み上げを中心とする式が行われましたが、各地ともやや簡素化されたようです。
今年の日本人の参加は、4家族、6名でした。

式典の様子を見る
(197)ミュージアムはいつできる(2012.9.29)
 オープンが遅れていることから、家族の間にも不満が高まっていました。 このためか、式前日の10日、家族団体 「Voices of September 11th」の集会に、「9/11 メモリアル・ミュージアム」理事長ジョー・ダニエルス氏他が出席し状況の説明がありました。しかし完成期限については明確な発言がなかったため、出席者から「はるばるフロリダから来るのだから、期限をはっきりしてほしい」といった発言などもありました。
このような状況をうけて、財団側は当日夜 協議し、2013年末(クリスマス休暇)までにオープンするときめたとのことです。
 なお、集会の際、ミュージアムに設置されるコンピュータ検索装置のモデルが披露されました。氏名を画面検索すると犠牲者の写真と寄託した遺品等の写真が表示されるというもので、全寄託品を展示できないため、このような方法がとられることになったようです。

 また、メモリアル近くにあるショップ内のショーケースを使って小さな展示が行われるようになりました。現在は「アンドレア ハーベルマン」さん(当時25歳)の回収された財布、メガネ、携帯電話などが展示されています。彼女はウイスコンシン州から初めて出張でニューヨークにやってきた翌日事件にあいました。結婚を半年後に控えていたそうです。展示は三か月ごとに交換されます。(ショップはメモリアルを南西出口から出て最初のビルの角,1階にあります)

(196)ファミリールームはどうなるか(2012.9.29)
 ファミリールームは南部開発公社(LMDC)のご好意により、グラウンド・ゼロを見渡す一室を提供され、家族の憩いの場となってきました。しかし、建設工事が進むにつれて前面にあるビルの壁が大きく視界を妨げるようになっています。また公社としても広い部屋をいつまでも提供することは難しくなっていると思いました。そこでミュージアムの方にファミリールームの今後について質問してきました。それによるとファミリールームは新設されるミュージアム内の地上階に移設される予定とのことでした。現状のままの移設となるか、新しい展示方法になるかは未定とのことです。
(これはあくまで非公式の情報です。公式に発表されたものではありません)


(195)「トリビュートセンター」と「メモリアル&ミュージアム」の関係(2012.9.29)
 私たちが千羽鶴や写真を提供してきた「トリビュート センター」は、当初「ミュージアム」ができるまでの暫定追悼施設との位置付けでした。「ミュージアム」の完成が近づいた今、今後どうなるかを聞きました。それによると、「トリビュートセンター」は「ミュージアム」と協力関係をたもちつつ独立した組織として運営を続けるとのことです。
 協力の例としては、「ミュージアム」に対し約1,000枚の写真を提供したそうです。また現在もボランティアによるツアーを行っていますが、「ミュージアム」オープン後はそこも含んだツアーを行い、ツアーガイドを提供してゆく予定とのことです。
 「トリビュートセンター」は創立以来、若い人々への教育に力を入れており、今後もそういった観点で運営されるようです。
 (なお、同センターの入口は昨年から派手な色使いのパネルに変更されています。工事足場が邪魔で写真は撮れませんでしたが、個人的には従来の方が落ち着いてよかったように思います)


(194)メディカル エキザミナーの昨年の活動(2012.9.29)

 昨年9月以来、351検体が新たに確定されました。これにより確認された検体は丁度60%になりました。新たに確認された犠牲者は1名にとどまっていますが、300を超すご家族のもとにご遺体の一部が還ったことになります。その地味な努力に感謝したいと思います。
 事件直後、説明していただいたヒルシュ博士はなお お元気で、鑑定作業を指揮されているそうです。
 なお、ミュージアム完成後、未確認の検体(ご遺体の一部)はメモリアルの地下に安置され、鑑定は継続する予定ですが、一部の遺族の団体の中にご遺体は地上に置くべきだと主張しているところがあります。


(193)「風の輪コンサート」終了(2012.9.29)
(192)今年のメモリアル・コンサートは前夜(10日)です(2012.8.10)
(191)今年のニューヨークでの追悼式について(1)(2012.7.25)


(190)ミュージアムのオープンはまたまた延期(2012.7.24)
 今年はミュージアムがオープンされる予定だったことから、NY行きを計画されているかたも有ると思いますが、NYの家族団体からの情報では、工事は昨年末から止まっており、今年のオープンは無いとのことです。彼らは来年も疑わしいとしています。
 理由は残りの建設予算を「メモリアル&ミュージアム」と「NY・NJ港湾局」がどのような割合で負担するか、さらに今後「メモリアル」を含めた施設全体の維持費をどこが負担するかなどが決まらないためのようです。
 なお この件について当事者からの公式発表はまだ出ていません。
(壮麗な施設を作って管理費に苦労するのは、どこかの国でもよく聞く話ですが)

(追記)その後、2013年のオープンで関係者間の合意を見たとのことです。(2012.8.9)


(189)メモリアルの地球儀は公園から撤去(2012.7.24)
事件直後、瓦礫の中から回収され、補修を受けたのち、臨時のメモリアルとしてバッテリーパークにおかれてきた地球儀は、公園の地区整備のため撤去されることが決まったようです。今後はJFK空港の倉庫に保管されるとのことです。(9月7日現在、従来通りの状態でした)
(時期その他、詳細は不明です) (このHP 5-2-2,「 WTCメモリアル:1.暫定的メモリアル」に写真があります



(188)グラウンド・ゼロ回収作業終了十周年式(2012.6.10)
 5月30日はグラウンド・ゼロの瓦礫回収作業が終了して10年にあたります。ニューヨークではメモリアルで犠牲者の追悼と、緊急対応者と作業者に感謝する式がおこなわれました。
 10年前のこの日、トレーラーに積まれた鉄骨と、米国国旗に覆われた空のストレッチャーが救急車に積まれて、搬出スロープを上る終了の式が行われています。


(187)NYC援助団体から10周年式典参加者に補助金支給(2012.4.1)

186)9・11基金(ファンド)が第2次活動開始(2012.4.1)

            (185)トリビュートセンターがメッセージ・カードを本にして出版(2012.4.1)
 
トリビュート・センターでは、見学者が感想をメッセージカードに残してゆきますが、昨年9月、それが本となって出版されました。
 英語のみですが、表紙中央には青い「折り鶴」が配置されています。私たちの折り鶴に込めた願いが、アメリカや世界の人々に届けられるのは嬉しいことです。(鶴が薄くて申し訳ありません)
 書名 9/11:the world speaks
 発行:LYONS PRESS, 価格 $24.95(税別) ISBN 978-0-7627-7799-00249
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本のカバー(中央に折り鶴)とページの一部(下にJapanと標示)

(184)畑山芙美枝さんから「天使」の作品寄贈(2012.4.1)
畑山さんは難病と戦い、車椅子での生活のかたわら、いろいろな文化的活動に参加されています。ご主人が白鳥敦さんと同じ高校(学年は別)出身だったことから、白鳥さんから紹介されました。「天使」のシリーズを制作しておられ、8,9月に行った「9・11 十年の軌跡」展に参加していただきました。その際、ご家族の方に差し上げてくださいと作品カードを寄贈していtだきました。奥様方を中心にお届けしましたが、まだ受け取っておられない方で、ご希望の方があればご連絡ください。
 ここに掲げた以外の3点を 「9.家族のページ」に掲載しましたのでご覧ください。

家族のページを見る

畠山さんと(写真中央・横浜会場・だいあん)と作品(写真右手のもの)の一

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2011年(10周年)
(183)野田首相夫人・仁美さんが追悼センターとメモリアルを訪問(2011.10.10)
国連総会出席のためニューヨークを訪れた野田首相に同行した仁実夫人は、9月21日午前、グランド・ゼロを訪れ、トリビュート・センターとナショナル・メモリアルを訪問されました。センターでは千羽鶴などを含む展示を見学、メモリアルでは「生還の木」と呼ばれる災害から蘇った木の前で献花、さらにたまたま目にされた日本人犠牲者の氏名の前で黙祷されたとのことです。

(182)各地で10周年記念式 (2011.10.10)
ニューヨーク

 テロリストの入国情報もあり、式典は9月11日、厳重な警戒の中でおこなわれました。
この日から公開されたメモリアルには、4ケ所の9.11犠牲者と1993年のWTCテロ犠牲者、合計2.983名の氏名が刻まれました。それに伴い、今年から新たにペンタゴンへの飛行機突入およびシャンクスビル(ペンシルバニア)の墜落時刻にあわせて計6回の黙祷と、全犠牲者の氏名読上げが行われました。
 式典は昨年までの南東部の公園に変わって、グラウンド・ゼロ西側の敷地内と、交通遮断されたウエスト・ハイウエイを使っておこなわれました。
 オバマ大統領、ブッシュ前大統領も夫妻で参加し、オバマ大統領は聖書・「詩篇46」を引用、ブッシュ大統領は南北戦争で5人の息子を失った母親に当てたリンカーン大統領の手紙を引用した演説を行いました。(大統領が式典会場でスピーチするのは初めてのことと思います。演説中、演壇は防弾ガラスに覆われていました)
 第1回の黙祷(北棟突入時刻)ののち、犠牲者氏名の読上げが行われる中、家族は初めて開放されたメモリアルに入り、ブロンズ板に刻まれた犠牲者氏名を確認、追悼しました。
 終了はこれまでより1時間遅い午後1時でした。
日本人家族の参加は、(推定)10家族、約30名でした。
式終了後、日本総領事館主催の昼食会に招待され、殆んどの家族が出席しました。

10周年の写真(NY)を見る

NYのメモリアルを見る

ペンシルバニア(シャンクスビル)
追悼行事は9月10日から11日にかけて行われました。10日には墜落地点に家族が提供した遺品等の埋葬が行われました。この場所は「聖地」とされ、今後家族など限られた人しか入れなくなります。
 この場所を囲むように、弧状にパネルが建てられ、40名の乗員・乗客の氏名が刻まれた40枚の大理石のレリーフが建ちました。唯一の日本人乗客であった久下季哉(としや)さんについては、母親の希望を容れてローマ字と共に、漢字での表記も行われました。
 11日の式典にはオバマ大統領夫妻、クリントン元大統領も参加しました。オバマ大統領は弔問の後直ちにニューヨークの式典に向かいました。

ペンタゴン
 オバマ大統領夫妻は、11日にはニューヨークとシャンクスビル訪問の予定があったため、前日の10日にペンタゴンで献花を行いました。
11日の式典にはバイデン副大統領が出席しました。同じく出席したパネッタ国防長官は、アフガニスタン、イラクで戦死した6,200名の兵士に対する弔意も述べました。

東京
 丸の内2丁目ビルにある「みずほ銀行メモリアル」をルース駐日大使が訪問され、献花、追悼されました。同メモリアルには旧富士銀行員12名とともに、同行関係のアメリカ人11名の氏名も表示されています。

(181)来年以降の追悼式は縮小方向か?(2011.10.10)
 
事件後10周年を契機として、追悼式の今後についていろいろな非公式情報がでまわっています。たとえばニューヨークでは、殆ど変わることなく、4回(今年は6回)の黙祷の間に、要人のスピーチと犠牲者氏名の読上げが行われてきました。しかし、安全の確保と交通規制のため多くの出費や、市南部地区の経済活動の支障となっていたことは想像に難くありません。さらには、アフガンやイラクでの戦争が縮小傾向にある今、政治キャンペーン的な追悼の必要性も少なくなってきたということでしょうか。
 しかし私達にとっては、自由に真の追悼が出来ることになると考えることも出来ます。
 現地邦字紙によれば、「トリビュート・ライト」も来年は点灯される可能性は少ないようです。


(180) ニュージャージー州メモリアルオープン (2011.10.10)
 746名の犠牲者をだしたニュージャージー州のメモリアルが完成し、9月10日にオープニング式典が行われました。場所は、「リバティー州立公園」内、エリス島行きフェリー乗り場となっている旧鉄道駅のすぐ北側で、対岸にマンハッタンの南部を望むことができます。ステンレス板の上に、日本人4名の氏名も刻まれています。
 設計はフレデリック・シュワルツ氏、通称「エンプティー・スカイ」(空虚な空?)です。

NJモニュメントの写真を見る

(179)9.11モニュメント披露パーティー (2011.10.10)
9月10日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで、武藤順九氏のメモリアル(ニュース166)を関係者に紹介するパーティーが行われました。武藤氏の後援会「風の輪」は、湯川令子さんを団長とする訪問団を派遣しました。「風の輪」佐藤理事長についで事件関係者を代表して、私(住山)が恒久設置を希望する挨拶を行いました。その後、設置の検討希望者もあり、永久設置に向けての作業が行われています。

(178)今年のコンサートは「9.11」+「3.11」 (2011.10.10)
現地在住の白田正樹氏の主催する「風の輪」コンサートも今年で4回目を迎えました。今年は9・11と共に、3・11を追悼する意味もかねて行われました。
 前半には東北地区出身のアーティスト中心の演奏が行われました。後半は昨年に続きグレゴリー・シンガー氏の指揮する「マンハッタン交響楽団」が演奏しました。「モルダウ」と「フィンランディア(合唱付き)」に挟まれて、氏の作曲による新曲(「Memorial Processional」)が演奏されました。これは二つの事件のイメージの上に創作された曲と思われ、最後は黙祷を意味する長い休符で終わる感銘深い曲でした。


(177)地下鉄「コートランド」駅再開 (2011.10.10
)
 
事件後閉鎖されていた地下鉄N,R線のコートランド駅が復旧を追え、9月6日から開業しました。駅内は壁面の白タイルと赤の鉄骨が対照的な明るい感じで、各所に陶板(?)のレリーフが飾られています。(この駅はN,Q,R線です。WTC前の1,2,3線はなお工事中です。2014.10 追記   )
駅の写真を見る

(176)森早苗さんの遺作展、長野で(2011.9.3)
NY出張中、WTCビルでテロ攻撃にあい、亡くなられた森早苗さんの写真と絵画の展示会が長野市川中島でおこなわれます。9月9日(金)から19日(月)までです。詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。

(175)今年の追悼式典について(2011.07.10)
 ニューヨークの式典は、メモリアルのオープニングが中心となります。メモリアルには9.11の3ヶ所および1993年のWTCテロの犠牲者も刻まれるため、黙祷は6回に増えます。最初の黙祷は、8時46分です。(従って開始は8時と思われます)犠牲者氏名の読み上げも増えるため、終了は従来より1時間遅い午後1時と予定されています。
 夜はトリビュート・ライトの点灯があります。
 NY市当局は、犠牲者氏名の読み上げ希望者を募集しています。連絡先は cferer@cityhall.nyc.gov  電話(212)442-6953, 申込締切りは7月29日(金)です。
*:当日、混乱を避けるため、氏名表示場所を確認して行かれるようお勧めします。すでに連絡があったと思いますが、不明の方はお知らせ(38)掲載のサイトで確認できます。
*:メモリアルは12日以降、一般公開されますが、混乱を避けるため整理券が出される模様です。家族は優先的に入場できるようですが、入手方法等の詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。
*:渡航に必要なESTAが、実施当初の2009年に取得されたかたは、期限切れとなります。ご注意ください。「お知らせ」(30)に取得先アドレスを掲示しています。
追加:正式の招待状は8月29日に発送され、到着しはじめました。(9.3


(174)中野で10周年ミニ展示会実施(2011.07.10、追加8.2))
中野会場の写真を追加しました。(2012.4.1)
 9.11の記録自体よりも、事件後10年のあいだに、国内、国外から寄せられた善意の作品の紹介と、家族の皆様の作品を中心とした、和やかな展示会にしたいと思います。ややわかりにくい場所ですが、時間があったらおいでください。
期間:8月25日(木)-30日(火)、場所:中野区勤労福祉会館 1階 展示ホール
 出展ご希望の方は住山まで、その他詳細は「お知らせ」欄に。

追加:9月1日より25日(予定)、東急東横線西口「だいあん・ギャラリースペース」を第2会場
として、中野会場で展示できなかった作品によるミニ・ミニ展示会を行います。 詳細は「お知らせ」欄に。

 

 中野会場のスナップ (2012.4.1 追加)

(173)今年も追悼コンサート(2011.07.10)

今年で4回目となるNYでの追悼コンサートが、昨年と同じ会場でおこなわれます。ただし、会場が日曜日に使えないため、9月10日(土)夕刻からの開催となります。
今年は大震災のチャリティーをとして前半は東北地区の演奏者が中心となります。後半は昨年と同じ現地のオーケストラが「モルダウ」を演奏する予定です。 なお、出演可能な方が有りましたら是非お願いしたいので、住山まで至急ご連絡ください。 (連絡先は「お知らせ」欄


(172)彫刻「風の輪」のニューヨーク寄贈にご支援を(2011.07.10)
ニュース(166)に掲載した武藤順九氏のモニュメントについて、ニューヨークの設置場所が決まらないことから、家族側にも応援を求められました。家族有志により会を作って応援したいと考え、現在会員を募集中です。ご賛同いただける方は住山までご連絡ください。(参加により特に義務は生じません。ただし、任意による多少の寄金を検討しています
9月10日(土)午後、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで披露パーティーが予定されています。会員であるか否かは関係なく、ご都合のつく方は是非ご参加ください。

(171)白鳥さんの映画・ポーランドの映画祭に参加(2011.07.10)
ニュース(137)で紹介した白鳥さんの活動を記録した映画は、国内上映はされていませんが、このほどカナダ政府から、ポーランドのプロツワフ(同国南東部)で行われた映画祭に出展さました。7月7日に上映されたはずです。白鳥さんも招待されました。なお題名は「アフガンの夢」と変更されています。



(170)救急隊員保障法実施開始(2011.07.10)
 ニューヨークで事件直後に現場に入った、警察、消防隊員等に呼吸器系疾患が多発しています。これに対してNY市当局に対する裁判は和解しましたが、救済を法的に規定する「ザドロガ法」が昨年末、議会を通過し、新たに理事長が任命されて、8月から運用が開始されることになりました。今後、5年間にわたって調査と支払いが行なわれる予定です。なお、法律の通称は、この事件で最初に死亡された警察官の名前からきています。(関連ニュース162)

(169)メモリアルの氏名表示位置決まる(2011.5.25)
 今年、9月11日にオープンが予定されているニューヨークのメモリアルの氏名表示位置が決まり、関係家族(第1近親者あて)に連絡が始まっています。今年の追悼式は混雑が予想されるので、参加される方は、事前に確認された方が良いと思います。(詳細は「お知らせ」欄に)

 表示される方々は次のように分類して、表示されます。
 
北棟(WTC1)跡:北棟関係者 1470名(東西南北4面)、1993年WTCテロ犠牲者 6名(北面西側)、アメリカン11便 87名(北西角)
 
南棟(WTC2)跡:第1対応者(警察、消防等)441名(西、南面)、南棟関係者 694名(東面及び北、南面の東側)、ユナイテッド93便 40名(北面中央)、アメリカン77便 59名(北面中央西)、ペンタゴン125名(北西角)、ユナイテッド175便 60名(西面北側)

 (番外編)ビンラディン死亡について現、前大統領の発言(2011.5.25)
オバマ大統領:(CBSテレビ・インタビューで)(朝日新聞・5月10日記事による)
「人生で最も長い40分だった」。殺害より拘束を優先すべきだったとの批判について「気にしたことは全くない。正義は行われた」「大量殺人の加害者が今回の仕打ちに値しないと言うなら、頭の検査を受けたほうがいい」
ブッシュ前大統領:(ABCテレビの報道)(同紙・5月15日記事による)
「テロとの戦いの勝利だ」「大喜びはしなかった。(容疑者の)追跡は憎しみではなく、厳正に裁くことが目的だったから」

(168)「第2次犯罪被害者基本計画」決まる(2011.5.7)
 
上記計画最終案について、内閣府で意見募集を行ない、提出してくださった方も多いと存じますが、3月25日付けで決定しました。我々が強く要望していた、公文書等の翻訳については残念ながら認められず、従来どおりの扱いとなりました。(審議途中で、外務省から、実施困難との文書が提出されています)新たに関連情報の提供に「努力」することとされました。
 また、新たに
警察庁が外務省と協力して情報の収集や家族の支援に当たることが記載されました。
 経済的支援については、今後3年以内に見直す計画があり、これに海外被害者も入れるよう要望してゆきたいと思います。
計画の関連部分を「お知らせ」欄に掲載しています。
(アンケートやパブリック・コメントにご協力いただいた方にお礼申し上げます。今後もよろしくお願いいたします。)

(167)ビンラディン殺害と、現在逮捕中の容疑者の裁判(2011.5.7)
 9.11事件の首謀者
として追求されてきたウサマ・ビンラディンが射殺されたことは、新聞、テレビなどで(5月2日)広く報じられました。執念の追求を続けた関係者の努力には感謝しますが、射殺したことで本人の口から何も聞けなくなったことは残念に思います。従来、アイマン・ザワヒリがナンバー2とされていて今後アルカイダを指導すると言われています。本人はエジプ人の医師で、エジプトに起きたイスラム過激思想をアルカイダに伝えたとされていますが、これまであまりメディアに露出したことが無く、生死も不明ですが、今後を注目したいと思います。   
 一方、事件の実行責任者としては、
ハリド・シェイク・ムハンマド(略KSM)が既に逮捕されていて、ブッシュ政権時代キューバのグアンタナモ収容所で軍事裁判が行われていましたが、
虐待などがあったとして、オバマ大統領は収容所を閉鎖する意向でした。しかし、警備上の問題等からの反対が強く、
裁判をグアンタナモで再開することを、司法長官が、4月7日に発表しています。ある程度の情報公開を考えている模様なので、今後注目したいと思います。

(166)武藤順九氏制作の「9.11追悼モニュメント」を銀座で展示。
   その後ニューヨークへ(2011.3.6)
彫刻家の武藤順九氏は、イタリア産大理石による連作「風の輪」を制作し、それを世界平和のシンボルとしてブッタガヤ、バチカンなど世界各地に設置してきました。氏はその一つを追悼と世界平和の実現を願って、グランド・ゼロに置きたいと考え試作を続けてこられました。残念ながらグランド・ゼロ周辺は、モニュメント類の設置に厳しい制限があり、実現に至りませんでしたが、十週年に当たる9月10日前後に、ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)で展示が行われることが決まりました。(その後、ニューヨーク地区のどこかに設置される予定です)
 また、それに先立ち、
東京銀座の「和光」の西口・ショーウインドウに 3月12日(土)から22日(火)の間、展示されることになりました。武藤氏はこの機会に多くのご家族に見ていただき、、皆様のご理解と支持をいただきたいと言っておられます。展示期間中に都心方面にお出かけの方は是非ご覧ください。(「武藤順九の宇宙」展が6階ロビーで開催されています)
このほか、仙台、高崎、軽井沢(試作モデル)でも展示されます。 詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。


 
(左)  銀座「和光に」に展示されたモニュメント(台座込み高さ:97、幅105cm、大理石)
 (2011年3月撮影)
(右)試作モデルと武藤氏ご夫妻 (2007年12月撮影) 


(165)米国の災害被害者連絡組織が、9.11参加者の事前調査を実施中(2011.2.5)
米国の国家的災害連絡組織(National Disaster Interface Network)が、今年の追悼式参加状況の調査をおこなっています。その規模は不明ですが、適当と判断された参加者には経済的支援を含む各種の援助が行われる模様です。今回はあくまで調査で、登録ではないとしていますが、今後の情報入手のためには調査に参加されておくほうがよいと思われます。インターネット上で簡単に参加できます。詳細は「お知らせ」欄をごらんください。締め切り2月15日。 調査結果を参考として、具体的内容は3月に発表するとしています。

東京
第17回「9.11メモリアル日本」
観世流シテ方:津村礼次郎
ピアノ:アズマ・サファロヴァ(女性:アゼルバイジャン出身)
日時:9月11日(火)18時30分開演
場所:武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口徒歩2分)


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(164)外務省経由でニュージアムへの写真等提供の呼びかけ(2010.12.23)

 ミュージアムの総裁ダニエルス氏と理事(ミュージアム担当)グリーンワルド氏から、ミュージアムへの写真等

(164)外務省経由でニュージアムへの写真等提供の呼びかけ(2010.12.23)
 ミュージアムの総裁ダニエルス氏と理事(ミュージアム担当)グリーンワルド氏から、ミュージアムへの写真等の資料提供依頼が外務省経由で来ています。日本からの提供が少ないことを心配されているようですので、是非提供にご協力ください。外務省のご努力により、レターと寄託に当たっての書類の翻訳がついていて、たいへん参考になります。発送は第1当事者(一般的には奥様)中心に行われたと思われますが、受け取っていない方は、同省テロ対策室までご相談されるとよいと思います。
 
 (私との連絡方法をお持ちの方は、お問合せくだされば対応できます。このホームページのニュース(155)、お知らせ(33)も参考としてください。なお、締め切りが来年1月15日となっていますが、これは最初の展示方法を決めるためで、性質上その後も受付は行われるとおもわれます。なお、先に私が呼びかけ人となって送った写真は「トリビュート・センター」に納めたもので、今回の募集とは別です。今のところ同センターは運営を継続するので、写真をミュージアムに移管することは無いとのことです。結果的に二度手間になり申し訳ありませんが、とりあえずポートレ

(163)「サダコ」さんの心情を歌った「INORI・祈り」が「紅白」に(2010.12.23)
 今年のNHK紅白歌合戦で、広島にある「原爆の子」の像のモデルとなった佐々木禎子さんの甥に当たる佐々木祐滋さんが、入院中のさだ子さんの心情を作詞・作曲した曲、「祈り」がシャンソン歌手の「クミコ」さんによって歌われます。
 2007年9月、禎子さんの兄(祐滋さんの父)雅弘氏が、禎子さんが最後に折った鶴の一羽を 「トリビュート・センター」に寄贈されたことから、「ヒロシマ」と「9.11」の新しい関係がうまれ、(ニュース75)この歌は今年「同センター」や「9.11追悼・風の輪コンサート」でも歌われています。


(162)9月以降のアメリカの関連情報(2010.12.23)
*メモリアル&ミュージアム
  財団は建設は予定どおり進んでいるとの報告を発表しました。11月初めには、北棟のメモリアルで、実際の設備を使って滝を流す試験も行われたとのことです。この滝は碑名壁の内側から約9メートル下の池に流れ落ちるもので、毎分約7立方米の水が使用されます。
(メモリアルは2011年9月、ミュージアムは翌2012年9月の完成予定です)

*テロリストの裁判
オバマ大統領はキューバ島グアンタナモ基地内のテロリスト収容所を閉鎖することを選挙公約の一つとし、これを受けて司法長官は9.11事件の首謀者とされるハリド・シェイク・ムハンマド以下をニューヨ-クの連邦裁判所で裁判すると発表していました。これに対して警備とそれに要する資金などを同負担するかが問題になっていました。その後、この問題についての報道は殆どありませんでしたが、ワシントン・ポスト(11/13)は、地元の議員達が殆ど反対していることから、当面容疑者達はグアンタナモ収容所内に現状のまま拘置され、次回の大統領選挙(2012年!)まで新しい動きは無いだろうとのべています。
 一方、1998年のアフリカでのアメリカ大使館連続爆破事件の容疑者で、同収容書から移送された唯一のアルカイダ容疑者の一人については、ニューヨークの連邦地方裁判所で裁判が行われていましたが、11月17日、共謀罪以外については無罪とされました。

*救急隊員の補償問題
約1万人が訴訟をおこしていましたが、原告の95%が応じたため、和解が成立しました。
一方「ザドロガ法(案)」と呼ばれる救済立法は、下院を通過しましたが、依然として上院の採決にいたらず、たなざらし状態です。

(161)内閣府犯罪被害者週間の中央会場(東京)での展示に参加(2010.11.15)
                                          (12.23写真追加)
 内閣府では毎年11月末から12月初めを「犯罪被害者週間」として、被害者支援についての講演やシンポジウムなどの「国民のつどい」を行っています。その際、講演会場などで被害者グループがその活動などの展示を行います。今回「9.11テロ事件被害者グループ」としての展示のご案内をうけましたので、来場の方に事件を認識していただくため、写真を中心とした展示を行うことにいたしましたのでご了承ください。内容は事件の際ニューヨークで街頭での写真を撮られた、上重泰秀氏の写真及び今年のニューヨークの写真計4枚が中心となります。
(12月1日(水)13:30-16:00、都内文京シビック小ホールロビー。 なお講演は「犯罪被害者が望む支援」、パネルディスカッッション「性犯罪被害者支援の現状と今後」です)


(160)内閣府が新しい「犯罪被害者等基本計画」について意見募集(2010.10.20)
10月15日、内閣府は新しい「基本計画」を発表し、その中には3年を目途に新しい被害者補償制度の創設を検討することを発表しました。ただしこれまでの経過を見ると、海外での被害者は対象外となる可能性があります。
 また我々の要求していた公文書等の翻訳や通訳については、従来通り「紹介する」に留まっています。情報提供については、外務省、警察の努力目標となりました。
 これらについて、私達の立場から意見を表明したいと思います。
締め切りは11月5日(金)です。意見の送り先等詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。(ご協力ありがとうございました)

(159)イラン大統領が国連総会でアメリカ政府機関が関与と演説(2010.10.20)

 
9月23日、イランのアフマデネジャド大統領は国連総会の演説で、9・11事件はアメリカ政府のいくつかの機関が関与し、指揮したと演説しました。そして、そのことは世界中の国民や政治家や、アメリカ人の大多数が承知していると述べました。
 これにたいし、アメリカ、イギリスの国連代表は退席して抗議の意思表示を行いました。
また、「9.11メモリアル・ミュージアム」の総裁・ダニエルス氏も、この演説は愛する人を失った家族や友人にとって悲しい侮辱であり、「メモリアル・ミュージアム」は率先して9月11日の正統な歴史を示さなければならないとのメッセージ発表しました。

(158)9周年追悼式、各地で(2010.10.1)
ニューヨーク昨年とは変わって晴れ上がった空のもと、グラウンド・ゼロ東南のズコッティー公園で行われました。今年の犠牲者氏名の読み上げは、WTC再建にあたる作業関係者と、犠牲者家族が組みとなって行なわれました。式は、星条旗をつけたWTC第四ビルの鉄骨を背景に行われました。昨年と同じく、工事現場の一角に設けれられたプールに献花しました。なおバイデン副大統領夫妻も式に先立って献花されました。日本人4家族も参加しました。
 式場外ではモスク建設の反対派と支持派のデモがあったようですが、式には影響がありませんでした。
 夜は恒例となったトリビュート・ライトの点灯があり、またハドソン川40号埠頭では108個の灯篭流しがおこなわれ、それに先立って「被爆ピアノ」(ニュース147)の演奏がありました。
 3回目を迎えた「風の輪」追悼コンサートも多数の観客が参加して行われました

ペンシルバニア:墜落現場のシャンクすビルで、ミシェル・オバマ大統領夫人とロ-ラ・ブッシュ前大統領夫人が参列して式が行われました。二人はともにスピーチを行い、英雄的な死を遂げた犠牲者を悼みました。日本から一家族が参列しました。
ペンタゴン:オバマ大統領が参加して追悼式がおこなわれました。大統領はペンタゴンでの犠牲者189人に対し、リースを捧げました。

(157)モスク建設問題(2010.10.1)
 今年のニューヨークの9.11は、追悼よりモスク(イスラム・センター)問題が報道の中心になった感があります。オバマ大統領やブルムバーグ市長は「憲法」や「宗教の自由」といった原則に基づき、建設を認める立場でしたが、一部被害者家族のやや感情的とも取れる反対と、これを後押しする右派の強い反対にあって、「建設の是非を言ったわけではない」(大統領)との発言もあり、今度はそのブレが批判されるといった具合です。11日のデモは、容認派3,000対反対派500だったとのことです。
(交差点に立って、左にモスク、右90度にグランド・ゼロと言う立地は無神経な感があります。しかし感情的反対より、過去に市内のモスクでイスラムの過激思想が宣伝され、テロリストの募集が行われたと言うこと(9.11報告書)が事実であれば、再発防止の保証が必要でしょう。  日本人としては「グランド・ゼロにモスクを認めることは、パールハーバーに日本文化センターを建てる様なものだ」という反対派の論理はショックでした。)


(156)WTCサイトの建設状況(2010.10.1)
来年のメモリアル完成を目標にようやく建設が本格化しています。詳しくは下記をご覧下さい。
                   建設状況を見る

(155)ミュージアムの建設状況と写真の募集について(2010.10.1)
 一時「ミュージアム」の完成は2013年とされていましたが、現状では2012年となっています。
これを目標に、ミュージアムでは、犠牲者の写真や品物の募集を行っています。また家族の語る記録(オーラル・ヒストリー)も集めています。「ミュージアム」側は、2012年オープンのためには来年9月までに写真等を送ってほしいといっています。(寄託方法については改めてご連絡するつもりですが、とりあえずの送り先は、「お知らせ」欄をご覧ください)
 なお、収集のための学芸員の来日が考えられていましたが、その計画は無くなりました。
また、写真については、以前「トリビュート・センター」に送っていただきましたが、同センターは「ミュージアム」建設終了後も独自に展示を継続するので、今ある写真は「センター」で保管したいとの意向でした。したがって、お手数でも「ミュージアム」には改めて写真等を送ることになります。また品物の受取りや録音のため、来年の9.11前後には特別の対応を考えているようですが、かなりの混雑が予想されますので、可能であれば早めの対応をお勧めします。

(154)メディカルエキザミナーとメモリアル・パークの現状(2010.10.1)
 この1年間で新しく確認された犠牲者は2名でした。また工事の進捗により新しく68の鑑定資料が収集されました。鑑定は今後になるとのことです。

 大変驚いたことに、昨年10月31日、ハローウインの夜、メモリアル・パークに飾られていた写真や追悼の品物および記帳ノート等が集められ、放火されました。これらの品は数枚の写真を残し完全に燃えてしまったそうです。幸い収容コンテナーは異常が無かったが、テントの天井付近が燃え、新しく張りなおされました。巡回警備の隙を突いた酔払いのいたずらで、政治的意図は無く、犯人(法律を学ぶ学生)は自首し、裁判を待っている状況です。

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(153)米国首席公使が丸の内のメモリアルに献花(2010.9.8/24追加)
 9月3日(金)、米国大使館首席公使 ジェームス P.ズムワルトさんは、奥様と共に「丸の内2丁目ビル」内の「みずほメモリアル」を訪れ、リースを献花・献香してくださいました。(写真下)
 数組の家族と銀行首脳がお出迎えしました。リースには、「あなた方を今までも、またこれからも忘れない」(要約)とのメッセージが添えられていました。
 さらに下記の公式ブログにお心のこもった文章を掲載されました。ぜひお読みください。

                    
公使のブログを見る
                「9.11同時多発テロの犠牲者を追悼する」

(152)ESTA申請が有料に(2010.9.8)
 アメリカ訪問にはESTAの要録が必要ですが、今年の9月8日登録分から、有料化($14)されます。支払いはクレジット・カードによって行われるので、番号入力が必要となります。
(7日までに登録された方は有効期間中は無料です)(「お知らせ」・30参照)

(151)今年の追悼式典について(2010.8.13、改訂8.26
 NY州知事、同市長名8月20日発の公式文書を受領しました。
今年の追悼式も昨年と同じズコッティー公園でおこなわれます。犠牲者の氏名コールは、家族と「メモリアル&ミュージアム」の建設担当者とが組みになって行われます。7時から入場が開始され、8:46分に最初の黙祷が行われた後、コールが開始されます。家族はメモリアル・プラザの上階に入り献花等を行うことができますが、この部分の強度上、多人数の収容はできないので、皆が入れるように互いに配慮してくださいとのことです。入場の際、招待状(またはIDカード、P/Tナンバー)の提示が求められ、所持品検査があります。トリビュートセンターほかの各種追悼施設は家族に開放されます。また、式は正午に終了の予定ですが、(追悼のための)サイトは午後3時半まで公開されます。(略)

(150)要望書を内閣府政務官に提出・基本計画改訂は後退(2010.8.13)
 8月11日、先ごろおこなったアンケートに基ずく要望書を、アンケート結果と共に内閣府政務官・林健太氏あて提出しました。また特に来年の10周年記念式参加についての支援をお願いしました。
 一方、「基本計画」改訂についての要望(ニュース134)についての内閣府委員会の第5回審議が7月29日に行われましたが、我々が外務省に要望した「公文書類の翻訳、説明」の要求は内閣府資料から削除され、従来と同じ「翻訳者や通訳を紹介する」ことのみになってしまいました。これは第3回の審議で外務省が「人手と予算の不足」を理由として実施困難との資料を提出し、委員会がこれを認めてしまったためです。(最終決定は年末の予定です。反論を検討しましょう)追記:10月中旬、内閣府でこれまでの結果についてパブリック・コメントを募集する模様です。投稿をお願いします。

(149)救急隊員等の救済法案は上院を通過せず(2010.8.13)
 グラウンド・ゼロでの救急隊員等の健康被害補償を目的とする「ザドロガ健康保障法」(ニュース144参照)は、7月30日、上院で審議が行われていましたが、三分の二の賛成を必要とする条件をつけられたため、通過することができませんでした。ニューヨーク市長は秋の中間選挙を控えて、政争の具にされたとの怒りのメッセージを発表しました。


(148)トリビュートセンターで「サダコ」の紙芝居(2010.8.13
 8月7日、トリビュート・センターで広島の「サダコ」の物語が、紙芝居と絵本を使って、日本のボランティアによって上演され、訪れた人々に感銘を与えました。同センターには佐々木雅弘氏の寄贈した「サダコの鶴」の一羽が飾られています(ニュース79)。「一番小さな展示物だが大きな意味を持つ展示です」と同センターの学芸員はコメントしています。

(147)被爆ピアノ、ニューヨークへ(2010.8.13)
 広島のピアノ調律師・矢側光則さんは仕事の中で出会った戦前のピアノを「被爆ピアノ」として修理、収集し、さらにその演奏会を2005年から国内各地で行ってきました。矢側さんのお父様は消防士で、被爆されましたが崩れた消防署からかろうじて脱出されたそうです。消防士が多数犠牲となったニューヨークでチャリティー演奏会を行ってNY市消防局に寄付することを思いつき、今年の9.11を挟んで数回の演奏会を企画しています。9月11日は第40埠頭で午後4時からの演奏が予定されています。(毎年「灯篭流し」が行われる場所です。それに先立って演奏されるのでしょう。

(146)エリザベス女王がグランド・ゼロに献花(2010.7.8)
 7月6日、カナダ訪問中のエリザベス女王は、英国への帰途、フィリップ殿下とともにニューヨークを訪問されました。滞在5時間というあわただしい日程の中で、国連総会で演説された後、ニューヨーク州知事、ニュージャージ州知事の案内でグランド・ゼロを訪問し、リースを捧げられました。
 その後ウオール街近く,ハノーバー広場のブリティッシュ・ガーデン(チャールス皇太子を総裁とする英国の財団が寄贈)の開所式でテープカットをされ、さらに英国人犠牲者家族とも面会される予定です。(ニュース30にガーデン関連記事)9.11では67人の英国人が犠牲となっています。

(144)救急隊員への補償問題解決・住民を含む補償も立法化進む(2010.7.8)
 塵灰の吸入による緊急救急隊員(1st responder)に対する補償を求める約1万件の裁判は、和解の金額が不十分との連邦裁判所の判断で解決が遅れていましたが、このほど基金の増額と弁護士取得分の減少により裁判所はこれを認めました。基金は約125億円増額されて
700億円($700milion)となり、弁護士費用は総額の3分の1から4分の1(!,?)に減らされます。これにより、原告の95%はこれを受け入れ、9月から支給が開始されると見られています。
 一方、議会でも地域住民を含む救済法案が現在(6・29)上院の委員会で審議されています。この法律は、この障害で最初になくなった警察官の氏名にちなんで「ジェイムス・ザドロガ健康保障法」とよばれています。こちらも近く成立するとみられています。

(143)ビンラディン親族に対する民事訴訟は却下(2010.7.8)
 9.11犠牲者家族の一部は、実行犯の大部分がサウジアラビア国籍であったことから、同国政府、王室およびビンラディンの親族に対する損害賠償訴訟をおこしてきましたが、このほど裁判所はビンラディン親族4名については訴えを却下しました。9.11計画に対する関連の証拠が充分でないとの理由です。なお王室についてはすでに裁判の対象にならないとの判断が示されています。(関連ニュース123)

(142)残された瓦礫の判別作業進む(2010.5.1)
 メディカル・エキザミナーは4月始めからスタッテン島での判別作業を再開しました。その結果、4月19日現在で48の鑑別可能な部分遺体が回収されています。(関連:ニュース(138))


(141)最近のニューヨーク関連情報(2010.5.1)
裁判:(139)で紹介した9.11首謀者の裁判の実施場所について、その後の進展はありません。ニューヨーク市長は、早急に決定するよう、連邦政府に要望しています。
救急隊員の補償問題:事件直後に救援作業にあたった人たちの間で、呼吸器系の疾患が多発しています。作業者の15%弱に肺機能の低下が見られ、その後も改善はみられないとのことです。これを原因として退職した人は約1000人といわれています。
 この問題にに対する補償はニューヨーク市と対象者の間で合意が成立しましたが、その後、補償額が充分でないとの理由で連邦裁判所はこれを拒否(reject)しました。弁護士報酬も問題となっています。
WTCのビル一棟の建設仮契約:ファミリー・ルームのあるビルと、メモリアルの間には3棟のビルの建設が予定されていますが、そのうちの2棟目について、港湾局と開発業者間で仮契約がまとまりました。資金の手当てをめぐって16ヶ月間、交渉は行詰まっていました。

(139)テロリスト裁判の実施場所で論争(2010.2.1)
 オバマ政権は、9.11事件の実質的首謀者であるハリド・シェイク・ムハンマド他四名の裁判をニューヨークの連邦地裁で行うことを発表しましたが(「ニュース133」)、現地ニューヨークではこれをめぐって多くの意見がだされ論争となっています。
 市内全域、特に経済活動の中心である市南部で厳重な警備が行われることから、一般市民の生活や経済活動に支障を生じると予想される共に、警備のための膨大な費用負担が生じると考えられます。また新しいテロ行為の発生も懸念されています。
 このため12月始めには、一部の9.11家族団体が中心となって、市内での裁判に反対するデモが行われました。ニュヨーク市当局も連邦政府に警備費用を請求したいと考えているといわれます。 このような動きを背景に、市内外の軍関連施設内での裁判を行ってはどうかとの提案などもあり、政府も慎重になっています。最終決定にはなお時間がかかりそうです。



(136)「トリビュート・センター」の折鶴の物語をCNNが紹介(2010.2.1)
 CNNはトリビュート・センターにある「サダコの鶴」の物語を中心にウェブ・サイトで紹介しています。「ヒロシマから9・11へ、一人の少女の折紙は生きている」とのタイトルで、兄の佐々木雅弘さんから贈られた経緯(「ニュース79」参照)を伝えると共に、9.11直後現場近くに誰かが折鶴を捧げたこと、日本の9.11犠牲者家族を中心に一万羽の折鶴が贈られたことなどを紹介し、さらに佐々木さんの談話と共に、広島で兄をなくされさらに9.11でご子息をなくされた伊東次男さんの言葉が紹介されています。「ワールド・トレードセンター跡に来ると、いつも息子はどこにいたのだろう、どこで災難に遭ったのだろうと思います」
http://www.cnn.com/2009/LIVING/12/17/origami.gift/index.html

(135)「メモリアル」の「滝」の模型実験を実施(2010.2.1)

  

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2009年

         (134)内閣府ヒアリングで要望書を提出(2009.12.1)     平成16年、「犯罪被害者等基本法」が制定され、翌17年12月、その実施計画といえる「犯罪被害者等基本計画」が閣議決定されました。この計画の期間は5年後すなわち平成22年度末までとなっており、次の計画の策定に向けて内閣府では調査を開始しています。このほど、そのためのヒアリングを受ける機会が与えられ、11月11日、関係者4名が参加して内閣府において「要望書」の説明と提出を行いました。法律の改正ではないため、内容は制限されますが、先ごろ集計したアンケート等を参考に、次のような点を要望しました。なお、外務省関係者も同席しました。                                                  
 ①情報の提供:公的機関等の発行する文書は、翻訳の上、被害者や家族に渡すこと(現行計画では翻訳者を紹介するのみ)、必要な情報を随時提供すること。 (例として、行方不明者の捜索・確認情報、追悼式・追悼施設の建設状況、犯人の捜査および裁判についての情報その他を記載しました)                         
②支援活動:国内犯罪の場合と同様、「支援要員」の派遣を行うこと。            
 ③税制:海外で支払われる補償金等は課税対象外とすることを明示すること(現在国内の給付金についてはそのように扱うことが法律で決められている)                        
 
  (133)9.11テロ首謀者の裁判はニューヨークで(2009.12.1) 

 オバマ大統領はアルカイダ関係者が収容されているグアンタナモ収容所(キューバ)の閉鎖を選挙公約とし、就任後は進行中の軍事裁判も停止したため、今後の扱いが注目されていましたが、11月13日、ホルダー司法長官はこの件について発表を行いました。         
9.11事件の首謀者と自認しているハリド・シェイク・ムハンマド容疑者他4名については、ニューヨーク、マンハッタンの連邦裁判所で裁判が行われることになり、また2000年の駆逐艦コール爆破事件の5名については軍事裁判によることとなりました。ニューヨーク州知事および市長に対してもこのことが通知されました。(この発表をめぐって米国内では多くの意見が出されているようですが、我々としては、一般市民の傍聴・監視する中で真実が明らかにされることを期待したいと思います)     
                                                         
(133)米海軍艦艇「ニューヨーク」就役(2009.12.1)  
                       トレードセンターの鉄骨7.5トンを船首部に使用した米海軍艦艇「ニューヨーク」は、11月2日ハドソン川を遡って市西部の埠頭に到着しました。トレードセンタ跡地付近を通過する際には、消防署員、警察隊員、家族らがこれを出迎え、艦は21発の礼砲を打って弔慰を表しました。
 海軍艦艇としての就役式が同7日に行われ、州知事、市長、ジュリアーニ前市長および前州選出上院議員としてヒラリー・クリントン氏も出席しました。                     
 同艦は全長約240メートルで、360名の乗員のほか、約700名の海兵隊を輸送できる揚陸艦です。「犠牲によって鍛えられた強さ。我々は忘れない」が乗員のモットーとのことです。12日まで68番埠頭に係留され、一般公開されました。                                                               


  
8周年式典で献花の用意をするボランティアたち(2009.9.11)NYC


 (131)「イントレピッド博物館」に新メモリアル(2009.12.1)
(130)各地で8周年追悼行事(2009.9.25) 
(129)メディカルエキザミナー(NYC)の作業進行状況(2009.9.25) 



(128)トリビュートセンターに「サダコの鶴」を含む新しい展示(2009.9.25)       
 トリビュート・センターはアメリカの家族団体によって設けられた施設ですが、開設3年で入場者が百万人を超えるなど、公式施設の遅れを補う施設としてその役割を十二分に果たしています。日本の家族有志も2007年、千羽鶴(万羽鶴)を贈りましたが、これを聞いた広島の佐々木禎子さん(「原爆の子の像」の発端)のご家族からも、手元に残った貴重な鶴が寄贈されていました。(「ニュース75,79」)
今回、その展示ケースが完成し、私達の鶴の階段入口に展示されました。また説明パネル「ジャパニーズ・オリガミ・クレーン(鶴)」にその由来が、私達のことも含んで説明されています。私達の送った鶴も色あせも無く、元気です。
 また、地下には各国のメモリアルの紹介もあり、「みずほ」のメモリアルの写真が展示されました。(移転前、大手町での写真です)

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(127)今年の9.11追悼式について(2009..9.2)  

(126)「最後の鉄骨」が帰還(2009.9.2)                           
 2002年5月、回収工事終了の際、現場のシンボル的存在の一つであった長さ約12メートル、重量58トンの南棟の鉄骨が星条旗に覆われ、トレーラ・トラックにのせられて、グラウンド・ゼロを離れました。この鉄骨はその他の構造物と共にJFK空港の倉庫に保管されていましたが、8月24日、ミュージアムに展示されるために戻ってきました。タワーの存在を示す貴重な品として展示されることになります。

(125)9・11メモリアル・プレビュー・サイトがオープン(2009.9.2)            
 メモリアルの完成時の姿と現在の工事の進行状況を知ることが出来る展示室が新たに設けられました。場所は、Vesey ストリート、20番地、グランド・ゼロ東北から伸びる同ストリートの左(右はセント・ポール寺院)側で、ブロードウエイに出る前のようです。(グラウンド・ゼロを直接見る事は出来ないと思います)。    
                プレビューサイトを見る                  
   
(124)今年のNYでの追悼式について(2009.8.1)


(123)9・11関係裁判について(2009.8.1                            
 ①アルカイダ指導部やサウジアラビアに対し、民事訴訟を起こしている被害者グループがあります。この訴訟では、実行犯の多くがサウジアラビア出身であったことから、同国および王室が訴えられています。これに対し、6月29日、アメリカの最高裁判所は、9.11犠牲者家族はサウジ王室に対し訴訟を起こすことはできないと裁定しました。サウジ人は免責権(sovereign immunity)で保護されていて、米国法廷は訴えることができないとのことです。
 ②一方、政府の補償金受取りを拒否し、アメリカの航空会社、セキュリティー・チェック会社を訴えているグループもあります。これに対し、連邦判事(judge)は公判は来年4月12日に開始されると決定しました。90家族以上が賠償請求を行っているとのことです。(以上2件とも、NY1Web.によっています)

(122)メモリアルの氏名記載場所決定(2009.7.1)                      
 ニューヨークのメモリアルは北(1WTC)、南(2WTC)両棟の跡地に設けられる二つのプールを囲む胸壁の表面に氏名が記載されることになっています。このほどその区分けが明らかになりました。
北棟(1WTC)跡:同ビル勤務者・訪問者、アメリカン航空11便搭乗者、1993年爆破テロ犠牲者                                
南棟(2WTC)跡:同ビル勤務者・訪問者、WTC地区内犠牲者、ユナイテッド航空175便搭乗者、ペンタゴン犠牲者、アメリカン航空77便搭乗者、ユナイテッド航空77便搭乗者、ユナイテッド航空93便搭乗者、救助隊員犠牲者
(企業名は記載しないと発表していますので変更ない限りそうなると思います)

(121)9・11テロのメモリアル氏名確認始まる(2009.6.1、7.1)              
 9・11ナショナルメモリアルでは、2011年完成予定のニューヨークのメモリアルに刻む「氏名」の確認作業を開始しました。このメモリアルは、テロ事件の追悼センターとして、2001年9月11日の四ヶ所および1993年2月のWTCテロの犠牲者の氏名が刻まれます。
 「氏名」確認の通知は第一当事者(next-of-kinn, 一般には奥様)宛に行われま。発送は6月中に行われる予定です。(追加情報は「お知らせ」欄に)

(120)第三回ヒアリング・でアンケート集計を発表(2009.6.1)
 
                   5月20日衆議院議員会館で第3回(公式には第2回・最初のものは準備会扱い)のヒアリングが行われました。衆参両院の議員および秘書の方々多数、および前回に引き続き関係四省庁代表が参加されました。家族側から、銀行担当者を含め3名が出席し、2月に実施したアンケートの集計結果を報告しました。またミャンマーで取材中に射殺されたカメラマンの御遺族と会社関係者も出席され、海外での日本人被害者の支援について、検討が広がる可能性もみとめられました。
内閣府からは海外四か国での支援状況が説明がありました。
 当日、結論的なものは出ず、引き続き検討がおこなわれます。
 
(119)トリビュート・センターの入場者数・百万人をこえる(2009.6.1)
              
 現在、公開されているニューヨークで唯一の追悼施設である同センターは、4月30日入場者数が百万人を越えたと発表しました。休日には狭い館内が大混雑している模様です。関係者以外のかたもニューヨークにおいでの節は是非足をお運びください。グラウンドゼロの南側、消防署のとなりの小さなビルです。
 展示だけでなく、詩の朗読会を行うなど、多彩な活動を企画しています。

(118)新たに1名を鑑定(2009.5.1)
 メディカル・エキザミナーは4月初め、あらたに一名の鑑定があったことを発表しました。54才の男性、北棟最上階のレストラン「ウィンドウ・オブ・ザ・ワールド」の従業員とのことです。工事開始に伴い2006年から行なわれた再確認作業によって回収されたご遺体です。(このところ新たな鑑定はありませんでしたが、この情報によりエキザミナーが依然鑑定の努力を続けていることが判ります)

(117)今年もNYでメモリアル・コンサートを企画中(2009.4.1)
(116)第1WTCビル(フリーダム・タワー)の最初の契約は中国企業・名称をめぐる論争も(2009.4.1)
(115)港湾局がメモリアルの進行状況を発表(2009.2.1)


(114)オバマ大統領、グアンタナモ収容所閉鎖の大統領令に署名(2009.2.1)         
新大統領は就任直後の1月22日、収容所を1年以内に閉鎖する大統領令に署名しました。翌日開かれた軍事法廷はすべての審理を120日間停止することをきめました。同収容所には240名のアルカイダ関係者が収容されており、その中には9.11計画を実質的に立案、指令したとされるハリド・シェイク・モハメド(ニュース110参照)なども収容されていますが、閉鎖後の収容場所、裁判の実施方法等の具体案については、今のところ何も決まっていません。

(113)アメリカへの渡航手続き改訂(2009.2.1)
 TV,新聞でも報道されましたが、1月12日以降、アメリカへのビザなしの渡航の際の手続きが変更になりました。これまで機内でカードに記入し、申告していた内容を、事前(72時間前)にインターンネットで登録する必要があります。旅行代理店でも代行してもらえますが、手数料として3,000-5,000円程度請求されるそうです。登録する際のインターネットは https://esta.cbp.dhs.gov/ です。(このHPからはリンクしていません)  ESTA(渡航電子承認システム)と呼ばれ、アメリカの国家安全保安省が管理しています。
 
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2008年
    新しい年を迎えるNY市の風景(ロックフェラー・センター前)

(112)第2回ヒアリング実施(2008.12)
 12月24日(水)、衆議院議員会館内で行われました。家族側3名、議員4名および関係4省庁が出席しました。内閣府代表からテロ被害者への給付金制度について、外国の例を日本大使館の協力をえて調査中である旨の報告がありました。
 家族側の体験や要望を報告する必要があり、来春(2009年)早々にもアンケート票が送られる予定です。

(111)NYのメモリアル関係工事の進捗状況(2008.12)

(110)9.11首謀者犯行を認める(2008.12)
 9.11の犯行を立案し、実行を指揮したとされるハリド・シェイク・モハメドは他の4人とともにグアンタナモ(キューバ島内米軍基地)収容所で軍事裁判にかけられていましたが、11月4日、協議の末、犯行を認め裁判で供述するとの書面を裁判長宛て提出していました。彼らはイスラム圏では「悪役」とされているブッシュ大統領により死刑宣告を受ける事で、「殉教者」となる事を目的としたとされています。
 しかし12月8日の裁判では判決に至らず、裁判は新政権下で行なわれることになりました。(オバマ氏は収容所の米国本土内移転を表明しています)
 この裁判は抽選で選ばれた9名の犠牲者家族が傍聴しました。

(109)9.11被害者の体験の第1回ヒアリングを実施(2008.11)
 下記の質疑(108)をうけ、第1回のヒアリングが11月6日、参議院議員会館内で行われました。立法側から自民2、民主1、家族側から3名および企業1名が参加しました。また行政側からは内閣府、外務および厚生労働省、警察庁の代表者が出席しました。今回は一般論的な状況報告になりましたが、次回から具体例を話してほしいとの要望が議員の方からありました。(議会の運営上、日程が急に決まるのですが、今後もご都合のつく範囲で多くの方がご参加くださるようお願いします。官房長官の回答にも「御遺族の要望があれば」とあるように、要望しない限り事態は動かないようです。よろしくお願いします)                   

(108)参議院でテロ被害者支援につき質疑、官房長官は検討を指示(2008.11) 
 10月22日、参議院本会議でいわゆる「給油法案」の審議にあたり、藤田幸久議員(民主党)が質問をされ、その中で、「9.11テロ犠牲者の家族について、心の通った対応がなされていないのではないか」との質問をされました。これに対し、河村健夫国務大臣(官房長官)は、9.11被害者について「今後とも、御遺族から御要望があれば、可能な限り御遺族の支援にあたってまいりたいと考えております。」との回答がありました。また今後海外でのテロにより無差別大量の死傷者が生じた場合等に特別措置法などを制定する事などが考えられるとの回答がありました。さらにその後の記者会見で、早急に検討に入るよう内閣府に指示した(10月23日、朝刊各紙)とのことです。

                     

(107)港湾局がWTC開発状況についてのホームページ欄を新設(2008.11)
(106)地域開発計画発表(2008.9.27,10.3改訂)
(105)7周年追悼式各地で(2008.9.26)
(104)日本関係者による追悼行事(2008.9.27)
(103)鑑定作業進行状況(2008.9.16)
(102)3隻の米・海軍艦艇「ニューヨーク」について(2008.9.27)
(101)白鳥さんの映画がモントリオール映画祭に(2008.9.27)


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(100)WTC、7号棟の崩壊は火災によるものと米国政府機関が発表 (2008.8.27)(9.27追加)
米国の政府機関(National Standards and Technology)は3年の調査の後 報告書を公表し、WTC7号棟の崩壊は火災によると発表しました。
報告書は、多くの聞き取り調査とコンピューターによる解析を総合した結果、ツインタワービルからの落下物により7号棟に火災が発生した事、上層階のスプリンクラーはバックアップ機能により火災をくいとめていたが下層階のスプリンクラーの配管がが損傷して機能せず、このような状況下で
熱により建物の梁が伸びて相互の結合部がはずれた事などにより、ビルが崩壊したとしています。
 この建物は航空機の衝突が無かったのに崩壊したことから、人為的に爆破されたのではないかという疑念が広がり、日本の国会でも取り上げられていました。(ニュース86参照)
(今回の発表はアメリカでも9.11陰謀説が広く流布されており、それを沈静化する目的もあった模様です。
詳しい記事がNYタイムス・8月22日号(B-p1,p5)に図面付で掲載されています。また23日Japan Times (p5)にも記事があります。またNew York TimesおよびNY1のウェブサイトにも掲載されています)
 
(99)今年の追悼式も昨年とほぼ同じ模様(2008.8.1/8.26追加)
(98)NYで日本の音楽家グループが初の追悼コンサート(2008.8.1)

(97)WTCでの犠牲者名簿に1名を追加(2008.8.1)
 これまで行方不明者とされてきた女性に対し、新たに法的死亡確認がなされ、犠牲者名簿に追加される事になりました。彼女は医師で、勤務明けに帰宅するさい、死亡したと認定されました。
 これでWTCサイトの犠牲者数は、2571名になりました。

(96)瓦礫からの遺骨再回収の訴訟は却下(2008.8.1)
(95)10周年までにナショナル・メモリアル完成するか?(2008.7.15
)
 
(94)篤志家から関係家族へ「連鶴富士」色紙の寄贈
(2008.7.15)
福島市の東城喜一氏(日本折紙協会講師・85才)から、都内・文京区の「おりがみ会館」館長・小林一夫氏を通じて、「連鶴・富士」の色紙を家族の方々に贈呈したいとの申出がありました。これは一枚の和紙から富士を背景に、110羽の鶴が舞っているところを現されたもので、東城氏は鎮魂と平和の願いをこめて作られたそうです。ニューヨークのミュージアムにも650羽の鶴からなる星条旗を寄贈したいとお考えで準備を進めておられます。また両氏のおりがみ作品は洞爺湖サミットでも展示、飾付けされました。


        作品を持つ小林氏(左)と東城氏(右)

(91)ローマ法皇がWTCサイトを訪問・祈祷(2008.5.1)
(90)イラン大統領が9.11に疑問・メモリアル財団議長は建設の意義を配信(2008.5.1)
(89)新たに4名の犠牲者を鑑定 (2008.5.1)
(88)北棟屋上の「アンテナ」をワシントンの博物館が展示(2008.5.1)
(87)犯罪被害者給付金法改正行なわれるも、海外被害者は対象外(2008.5.1)


(86)参議院外交防衛委員会で藤田幸久議員が質問・ 
アルカイダ犯行説に疑問? 
 (2008.5.1) 
 1月10日の上記委員会で、海上給油の継続法案(与党提出)とアフガン・テロ根絶法案(民主党提出)の審議が行われ、茨城県選出の藤田議員(民主党・同党防衛副大臣)が9.11に関する質問を行いました。質問の要点は、                     
1.日本政府は9.11事件を犯罪としての見地から捜査を行ったか。                  
 2.犠牲者家族への援助は行ったか。                                      
 3.現在、事件はアルカイダの犯行と断定できない多くの疑問点が生じているので調査する必要があるのではないか。                                            といったことでした。                                   2については、政府側より事件直後から多くの支援を行っているとの回答がありました。(皆様はどのようにお考えでしょうか)   
3については同議員より疑問点について多くの指摘があり、最後に米国政府の公式報告にはタワー7の崩壊について全く触れていないとの発言がありました。そこで時間切れとなったため発言の趣旨が不明でしたが、一部に航空機の衝突が無かったこのビルの崩壊は人為的に行われたとの説があり、その考えにそって給油法案の根拠に疑問を表明されようとしたものと思われます。     
(現在9.11はアルカイダの犯行ではなく、アメリカ側の「自作自演」ではないかとの見解を示す人たちがいます。「家族のページ」にそのような見解で書かれた本の読書感想を掲載しています)     

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2007年

(85)公式追悼施設の進捗状況(2007.12.31) 

(84)開発
事に伴う遺骨等の再収集作業はほぼ終了
(2007.12.31) 

(83)サンフランシスコ近郊ににUnited 93便のメモリアルが完成(07.12.31)   
(82)第3の9・11関連映画公開中(2007.12.31) 
81)6周年追悼式各地で挙行(2007.9.25) 
(80)アメリカ大使が「みずほ」のモニュメントを訪問(2007.9.25) 
                        
   (79)「サダコ」の鶴がNYへ(2007.9.25)   
12日午後、ご家族のもとに残され「サダコ」の鶴五羽のうちの一羽が兄上である佐々木雅弘氏しからNYのトリビュートセンターに寄贈されました。       
    

 鶴は2cm角程度のパラフィン紙でおられた大変精巧なもので、まるで赤いルビーを思わせ、ピンセットで大切にあつかわれました。               (右端は佐々木氏、鶴は左端 Lee氏の持つ箱の中にある。中央モノクロの写真は佐々木禎子さん。Tribute Center にて) 
     
               
       (78)静岡市の塾講師にトリビュート・センターが教育賞授与(2007.10.16
トリビュート・センターは子供達に「9.11」について教育した先生方に授与する教育賞(Teacer's Award)6名の1人に、静岡市清水区の塾講師・和田啓子さんを選び、9月10日に表彰状を授与しました。 和田さんは9・11を殆ど知らない子供達に事件について話し、子供達や他の講師とも協力して4千羽近い折鶴をセンターに送りました。               これらの鶴は家族が贈った鶴と一緒にセンターに飾られています。  
) 

(77)メディカル・エキザミナー(ME)の作業進行情報(2007.9.5)
以下は昨年9月対比です。犠牲者数は1名増えて、2750名となりました。発見された全ご遺体数は915増加し、21,645となりました。これは再開発の進行と並行して周辺の再捜索が徹底して行われているためです。これらはいったんブルックリンのセンターで選別された後MEに運ばれ、安置されます。
(ニュース64のブルックリンで安置は誤りでした)このうち57が新たに確認され、新規判明者は20名でした。

(76)National Memorial のミュージアム責任者と面談(2007.9.25) 
ニュース(71)に記したように、ミュージアムでは収集を開始しましたがその詳細について聞いてきました。故人の生活を偲ぶもの、それを追悼する家族の作品等はすべて収集対象となるようです。また一般のかたの、9.11に影響され、またこの悲しみに共感を示した作品等も収集されるようです。    また「敷石募金」についてはまだ充分スペースがあること、$100から募金できるようになったこと(これまでは$500)が確認されました。(以上の詳細については「お知らせ」欄に掲載中です) なお、「声の記録」を行う「Story Corps」(ニュース53参照)と、ネット上で故人を追悼する「Living Memorial」(過去のニュース14,34参照)が、ミュージアムの公式協力機関として活動する事になりました。ただし、今のところNY周辺のアメリカ人の記録で手一杯で、他国人の場合の翻訳、通訳の問題までは手がつけられていないとのことです。 

(75)「サダコ」の鶴がNYへ(2007.8.21)   
「原爆の子の像」のモ新規デルとなった佐々木禎子さん自身がおった折鶴が、NYのWTCトリビュート・センターに兄上の雅弘氏から寄贈されることになりました。禎子さんの折った鶴の殆どは「広島平和記念資料館」(通称:原爆資料館)に納められ、ご家族のもとには5羽しか残されていませんが、私達の送った鶴の話に感動された雅弘氏が、そのうちの貴重な一羽を寄贈される事になりました。 寄贈式は9月12日午後3時より同センターで行われます。 (その他の行事を含めて9.11関係者の出席を希望されております。

74)公式追悼施設団体が名称変更(2007.8.21)   
WTC跡地に建設される9.11公式追悼施設は、その名称にNationalを冠し、National September 11 Memorial & Museum at The World Trade Center と変更されました(8月15日)付)。これは事件の影響が全国的であり、また国家にとっての歴史的事件であることを正しく反映するためということです。追悼の対象および予算については変更はありません。(nationalとは国家的な、あるいは全国的な、と言った意味ですが、実態からみて「国立」とはニュアンスが違うようです)これに伴いサイト名が変更されています。     http://www.national911memorial.org


(73-2)WTC追悼式典の会場問題が解決(20078.21)
ニュース(73-1)のように、今年の追悼式会場については家族側と市側の折衝が続けられていましたが、16日、会場は市の提案どおりZuccotti Park とし、家族は順次タワー跡地におりることで、合意されました。


(73-1)今年のNY市の追悼式典は会場が変更される模様(2006.7.30、追記8.12) 
今年のニューヨークの追悼式は、グラウンド・ゼロ南東側にある遊歩道状の公園・Zuccotti公園(旧称Liberty Street)で行われることになる様です。この場所は復旧資材置き場に使われていましたが、昨年 公園として整備され、開放されました。ファミリー・ルームのあるビルの南側にあります。
 一部家族団体はこれまでと同じくサイト西側での実施を主張していますが再建工事が進行しているため、市の提案どうり同公園で行われるものと思われます。
  式の内容は従来とほぼ同じですが、今年の犠牲者氏名の読上げは、救援活動にあたった警察および消防関係者が行う予定です。彼らは多くの同僚を失い、また自身も粉塵や有害なガスによる後遺症に悩まされていることに配慮してのことと思われます。(なお、市側の計画ではタワー跡地にはおりない様です)
以上についてはなお市と家族団体の話し合いが続いています。


(72)「折鶴」についてのその後の話題(2006.7.30(72)「折鶴」についてのその後の話題(2006.7.30)
 去る5月22日、WTCトリビュートセンターで、千羽鶴の由来や意義について「ジャパン・ソサエティー」の源和子氏による講演と、参加者による「折鶴」を作る講習会が行われました。 このことについて「新広島テレビ」が紹介しました。その番組は現在サイト上で公開されています。(出席者が「ヒロシマと同じようにニューヨークのWTC跡も平和のシンボルになると良い」と述べているのが印象的です。なお冒頭に3-5秒程度、炎上シーンがはいります)  http://blip.tv/file/255945/
 また、広島の千羽鶴の発端になった佐々木禎子さんのお兄様,佐々木雅弘氏が、ニューヨークに贈られた鶴の話に感動され、9月に禎子さんの作った鶴を同センターに寄託される予定でその式があります。 なお、このさい日本の9.11関係者も同席されるよう希望されています。(詳細はお知らせ欄をご覧下さい)     

(71)WTCミュージアムが事件関係品の寄託準備を開始
(2007.7.30)

2010年には公式メモリアルと同時にミュージアム(博物館)が開館する予定ですが、同ミュージアムから将来の展示に備えて各種展示品の寄託を検討しておいてほしいとの依頼が来ています。来館者に事件の実態を把握してもらうための、物品、写真、遺品、書類等の提供を求めています。
 詳細については確認のうえ、再度記載します。
)

(70)遺体の捜索と確認作業は依然進行中(2007.7.30)
 
復旧工事の進行と並行して、遺体の発見が依然続いています。
昨年秋、再捜索開始後のご遺体発見数は1400を越えた模様で、7月に入ってからも発見が続いています。
 また7月に3名のご遺体確認が発表されました。1名は以前収容されたもの、2名は昨年9月以降新たに発見されたものです。


(69)トリビュート・センターで「折り鶴」の展示開始('07.4.30)
 皆様のご協力で同センターに約1万2千羽の折鶴を送ることができました。荷物の開梱は主要関係者が立ち会って行ったそうです。「素晴らしい(Marvelous)」というメールがきています。
   4月10日より一般公開が行われています。階段の天井から一本約2mの連が頭上を覆うように、側壁には2連をつないで4mの連が吊り下げられます。
 5月22日にはオープニング・セレモニーが行われ、「ジャパン・ソサエティー」の代表者の挨拶などがある予定です。

 私達の送ったもののほか、事件直後に現場近くに飾られていた千羽鶴や、3月に訪問した広島の高校生(伊東和重様の母校)が持参した千羽鶴なども飾られます。

      
折鶴の展示作業のスナップ(Tribute Center 提供)


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   (68)ご遺骨の捜索と鑑定作業は継続中(2007.4.30、5.2改訂)    
 「サイト」での工事進行にともない、依然 ご遺骨の発見が続いています。発見場所は「サイト」の南側と西側が多いようです。捜索は7月中旬まで続けられる予定です。                        メディカル・エキザミナーは3月12日現在、昨年秋の捜索再開以降、新たに1274個のご遺骨等を発見したと発表しました。
 また、新方式によるエキザミナーの鑑定がようやく軌道に乗り始めた模様で、最初に収容されたご遺体の再鑑定により新たに身元判明者が出たことが発表されています。これまでの確認犠牲者数は、1606名(3.14現在)です。これは昨年9月対比、8名増です。   


(67)公式モニュメントの募金は順調に推移(2007.4.30)
3月に全米横断ツアーなどで精力的に募金活動が行われた結果、一般募金目標額 3.5億ドルのうち3億ドルが達成されました。
  (下記のサイトを経由して日本からの募金もできます)  http://www.national911memorial.org.
.

  (66)United93便の家族にバラ「Forty Heroes」の苗が到着(2007.4.30)  
 アメリカで [Remember Me Rose Garden] 計画を推進しているSue Casey さんから、U-93乗客だった久下季哉さんのご家族のもとに先日3本のバラの苗がとどきました。 [Forty Heroes](40人の英雄)はU-93便の乗員・乗客の追悼のために開発されたもので、花の色はGolden Yellowとされています。 久下さん宅ではこれを大き目の植木鉢に植え、発芽をたの楽しみにされています。  なおSueさんは「バラ祭」で有名なポートランド(オレゴン)在住で、事件直後 現場から遠い自分に出来る事は無いかを考えているとき、教会の帰りに駐車場にあった黄色なバラからインスピレーションをえて、ローズ・ガーデン計画[Remember Me Rose Garden]を進めています。Sueさん達は事件現場近くに犠牲者の数のバラを植えてローズ・ガーデンを作る計画で、その募金のために9種類の新種のバラを順次開発・販売しています(一本3ドル)。[Forty Heroes]はその4番目の品種で昨年(2006)4月に発表されました。 
(このホームページのトップの写真はその花です) 


  
(65)ファミリー・ハウス移転(2007.3.20,5.2一部訂正)         
新ファミリー・ルーム(ハウス)として親しまれてきたゲート7内のハウスは、3月、工事のためサイト東側(Church Street,入口はGate10)のコンテナー・ハウスに移設されました。入場にはIDカードが必要です。  (従来のファミリールームはそのままです)   


 (64)現在までの遺体捜索状況と新センターの開設(2006.12.25)
グラウンド・ゼロ周辺でのご遺体の捜索は、9.11をはさんで行われてきましたが、現在まで南側(ドイツ銀行)で700以上、西側・マンホールで200以上のご遺骨が発見されました。なお、東側の二つのビル屋上(ワン・リバティー・プラザおよびミレニアム・ヒルトン)では発見されませんでした。                                     
 これらのご遺体はブルックリンに新しく設けられたセンター(Remains Center)に安置されました。場所はブルックリン橋に近い旧緊急管理本部事務所です。       

(63)公式追悼施設の一部完成延期と氏名表示問題('06.12.25)         
追悼施設の建設は、設計変更にもかかわらず予定通り2009年と説明されてきましたが、ミュージアム建物の完成は2010年となるため、ここを経由する地下追悼施設には2010年まで入れないことになり、実質的には完成は1年延期されることとなりました。 ただし、氏名表示の壁を含む地上部分は2009年に完成する予定です 氏名の表示について、メモリアル財団は12月5日、次の案を発表しました。              
一般犠牲者と救援作業者(消防、警察等)に分け、前者はは南・北棟および搭乗機別に表記し、かつ働いていたグループ(Co-worker)別に記載するが所属会社名は表示しない、後者は所属隊(Comand等)別に分け表示するというものです。  これに対し、一部の家族団体は年齢、企業名の表示を求めています。              
(私は国籍または国旗を表示するべきだと考え、関係者にお願いしてきましたが、現在 国籍については論議の対象になっていません。)       
          

(62)メモリアル財団の議長にニューヨーク市長が就任('06.12.25)
メモリアル財団議長としてNY市長・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)氏が指名され、就任しました。この人事については強力な指導力を期待する声がある反面、経済性優先で犠牲者家族に対して配慮を欠く言動が多いとの批判も家族団体側から出ていました。 また終身名誉議長にNY州知事・パタキ(George Pataki)氏、総裁・CEOにジョセフ・ダニエル(Jhoseph Daniels)氏が指名され、また新理事も指名されました。(これらの人事は10月に確定しました) 


(61)WTC十字架の引越しとフリ-ダム・タワーの柱設置(2006.12.25)
(60)創価学会が追善法要(2006.12.25)
(59)911ウエルネスプログラム説明会(2006.11.24)
(58)5周年追悼式・ブッシュ大統領も参加(2006.09)
(57)在日アメリカ大使館前でも追悼式(2006.09) 
(56精神的な治療に関する援助の締切り期限迫る(2006.09)



(55)復旧作業従事者の7割に健康被害(2006.9)   
 今年1月、事件直後に救援作業に当たった警察官が呼吸器系疾患で死亡しました。その後、救援・復旧作業にあたった多くの人々が類似の症状を示していることがわかり、最近の「シナイ山病院」の発表では、直後の作業従事者の70%に何らかの障害が出ていると発表されました。一方 近隣の居住者からも同様の症状が訴えられています。  当時のマスクの数や性能、環境測定値などを巡って関係者の責任を追求する声もでて、政治問題化する気配があります。近く対象者の範囲や援助期間の見直しが行われものとおもいます。  (これは原爆や原発事故の2次被爆を思わせます。献身的に救援活動を行ってくださった方々の健康回復を願わずにはおられません)    


展示の全面更新(2006.9)

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(151)今年の追悼式典について(2010.8.13、改訂8.26)

(148)トリビュートセンターで「サダコ」の紙芝居(2010.8.13)
 
8月7日、トリビュート・センターで広島の「サダコ」の物語が、紙芝居と絵本を使って、日本のボランティアによって上演され、訪れた人々に感銘を与えました。同センターには佐々木雅弘氏の寄贈した「サダコの鶴」の一羽が飾られています(ニュース79)。「一番小さな展示物だが大きな意味を持つ展示です」と同センターの学芸員はコメントしています。

(147)被爆ピアノ、ニューヨークへ(2010.8.13)
 広島のピアノ調律師・矢側光則さんは仕事の中で出会った戦前のピアノを「被爆ピアノ」として修理、収集し、さらにその演奏会を2005年から国内各地で行ってきました。矢側さんのお父様は消防士で、被爆されましたが崩れた消防署からかろうじて脱出されたそうです。消防士が多数犠牲となったニューヨークでチャリティー演奏会を行ってNY市消防局に寄付することを思いつき、今年の9.11を挟んで数回の演奏会を企画しています。9月11日は第40埠頭で午後4時からの演奏が予定されています。(毎年「灯篭流し」が行われる場所です。
「お知らせ」欄(8.26改訂)に。

(145)今年も9.11追悼コンサート開催(2010.7.8)
一昨年から在米日本人有志によって行われる「9.11追悼・風の輪コンサート」が今年も9月11日夜、行われることになりました。前半はゴスペルとコーラス、後半はマンハッタン交響楽団によるドボルザーク「新世界より」が予定されています。
詳しくは「お知らせ」欄またはトップページ記載のHPをごらんください。


(143)ビンラディン親族に対する民事訴訟は却下(2010.7.8)
 9.11犠牲者家族の一部は、実行犯の大部分がサウジアラビア国籍であったことから、同国政府、王室およびビンラディンの親族に対する損害賠償訴訟をおこしてきましたが、このほど裁判所はビンラディン親族4名については訴えを却下しました。9.11計画に対する関連の証拠が充分でないとの理由です。なお王室についてはすでに裁判の対象にならないとの判断が示されています。(関連ニュース123)

(142)残された瓦礫の判別作業進む(2010.5.1)
 メディカル・エキザミナーは4月始めからスタッテン島での判別作業を再開しました。その結果、4月19日現在で48の鑑別可能な部分遺体が回収されています。(関連:ニュース(138))

(140)白鳥さん、アフガニスタンからの研修生の受入れ計画(2010.5.1)
 アフガニスタンの支援に取り組む白鳥さんの計画は、治安や資金面での困難に直面して、内容の変更を余儀なくされてきましたが、現段階での実行可能な計画として、研修生を5名程度受けいれる計画をたて、4月に現地で選抜をおこなってきました。半年間の基礎講習の後、主として農業関係の研修を受けさせる予定とのことです。

(138)未調査の瓦礫の調査を準備中(2010.2.1)
  トレード・センターの瓦礫の回収と調査は2002年7月に終了しましたが、その後の工事の進行などによってさらに約800立方メートルの瓦礫が集められており、その調査が4月から行われる予定です。調査期間は約3ヶ月とのことです。(NY1Web.による)

(137)カナダ大使館で白鳥さんの映画試写会開催(2010.2.1)
 カンター・F・J社に勤務していて犠牲となった白鳥敦さんと、事件後アフガン支援に奔走するその父・晴弘さんの活動を記録したドキュメンタリー映画、「火と水」の試写会が2月9日(火)、カナダ大使館(東京・港区)で行われる予定です。カナダ国立映画制作庁が共同制作者となっており、今後の一般公開が期待されます。(観賞ご希望の方は同大使館と直接ご相談ください。問合せ 03-5412-6391)一般館での公開予定はありません

(135)「メモリアル」の「滝」の模型実験を実施(2010.2.1)
 メモリアルの中心施設となる「滝」の実物大模型(コーナーの一部)による水の落下実験が、ニューヨーク市内の海軍基地内で行われています。水が落下する堰として黒いステンレス材が使用され、水がすだれ状に落下するかなどをテストし、堰の形状の微調整などが行われているとのことです。また、ネームプレートのブロンズとその間を埋める石材の耐候テストも同時に行われています。また、これに先立ち、凍結対策のテストがカナダで行われたとのことです。


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2009年

(131)「イントレピッド博物館」に新メモリアル(2009.12.1)        
修復を終了し、再開された同博物館の前庭に、トレードセンターを模したメモリアルが完成し、11月7日に州知事らが参加して除幕式が行われました。高さ3.6メートル、約1.3キロのトレードセンターの鉄骨が使用されています。   同博物館は、9.11当日倒壊したWTCビル内にあったFBI、NY本部の仮本部となったことがあります。 ( 註:2012年に訪問しましたが、所在を確認できませんでした)

(130)各地で8周年追悼行事(2009.9.25)          
 今年4月、今後9月11日を「奉仕と追悼の日(仮訳)」(National Day of Service and Remembrance)とすることが議会の決議とオバマ大統領の署名により決まりました。奉仕活動を通じて国民が事件を記憶にとどめると言うことのようです。今年はその最初の年となりました。
*ニューヨーク:昨年同様、ズコッティー・パーク(リバティー・ストリート)で、犠牲者氏名の読み上げと4回の黙祷を中心とする行事として行われました。家族の氏名読み上げにはボランティアが介添役として付添いました。近年、天候が悪いことが多いのですが、今年は雨と冷たい風にみまわれ、最悪のコンディションでした。読み上げを待つ多くの家族が、開放された「ファミリールーム」や「トリビュートセンター」に避難するように押しかけ、一次は待行列ができるほどでした。結局、昨年と違って最低部には入ることが出来ず、工事中の南棟メモリアルの地上と同レベルに設けられたプールに献花しました。名前を読み上げた家族は最後に自分の関係者にメッセージを捧げるのですが、例年より長い方が多く追慕の気持ちは時間と共に深くなっているように思いました。それと天候のせいもあってか、予定時刻を15分ほど超過して式は終わりました。 夜はトリビュート・ライトの点灯があり、仏教会によるハドソン川での灯篭流しや日本人音楽家有志による追悼コンサートが行われました。コンサート終了後、日本からこられた観客から千羽鶴の贈呈がありました。後日トリビュート・センターに届ける予定です。
*ペンシルバニア:これまでと同様シャンクスビルの墜落現場で式典が行われ、当時の国務長官、コリン・パウエル氏も列席しました。夜は地元のアメリカンフットボールチーム「スチーラーズ」主催のパーティーが行われました。これは当地のメモリアル建設が大幅に遅れており、その募金パーティでもありました。
 また、ユナイテッド93便の犠牲者を追悼するレリーフが、ワシントンの議事堂内に設けられ、9月9日の除幕式には多くの関係家族が出席しました。これはU93便の乗客によってこの建物と多くの人命が救われたと推定されることから作られたものです。(テロリストの攻撃目標がどこであったかは確証がありませんが、ホワイトハウスは小さすぎるため突入が困難で、キャピトル・ヒル(議事堂)だったのではないかとする見方が有力です)
*ペンタゴン:オバマ大統領にとっては就任後最初の9.11となりました。大統領は執務室で、夫人は屋外で黙祷の後、アーリントンのメモリアルの式典に出席されました。
 余談ですが、ちょうどこの時刻にポトマック川で沿岸警備隊の定常訓練が行われており、これをCNN他のTV局が「銃撃戦」と伝えたため、一時 空港の使用が停止されるなどの騒ぎになったようです。(先日はニューヨークで空軍ジェット機の「追撃戦」騒ぎが有ったばかりです。この国の情報伝達は改善されたのか一抹の不安を残しました)
*東京:アメリカ大使館よりポスト公使がみずほメモリアルを訪問され、リースを献花していただきました。


(129)メディカルエキザミナー(NYC)の作業進行状況(2009.9.25)            
 この一年間の新たな確認は二名にとどまりました。内一名はビルの倒壊に伴う粉塵を直接吸引したことによる呼吸器疾患の方で、新たにテロの一次被害者と認定されました。このため、ニューヨークでの犠牲者数は2572名となりました。もう一名は、ご家族から毛髪の提供があり、DNA鑑定の結果確認されました。このように、多くのご遺体のDNA鑑定は終わっているが、犠牲者側の情報が無く確認できないのが現状とのことです。

(127)今年の9.11追悼式について(2009..9.2)    
 追悼式の内容自体はほぼ例年通り行われる予定です。 
*ニューヨーク
:昨年同様、ズコッティー・パーク(リバティー・ストリート)で、犠牲者氏名の読み上げと4回の黙祷が行われます。(最初の黙祷(8:46)は全市で行われます)その後、メモリアルの上部構造に入って献花することができます。開場7時、終了12時の予定です。なお、ファミリールーム、トリビュートセンター等は家族に開放されます。(ニュース124の一部訂正)
*シャンクスビル(ペンシルバニア):9時45分に式が始まり、犠牲者氏名の読み上げが行われ、「追悼の鐘」が鳴らされます。今年のテーマは「聖なる土地の上で。勇気の追悼」となっています。
*ペンタゴン:9時30分開始、メモリアルで花輪の献花が行われ、9時37分に黙祷が行われます。

(124)今年のNYでの追悼式について(2009.8.1)
 
早くも8周年ですが、現在までに得た情報では、昨年と同様、近くの公園(ズコッティー・パーク)で氏名が読み上げられた後、グラウンド・ゼロの底部まで降りてから、建設中のメモリアルの構造物を通過して場外に出る事になる模様です。   (毎年の正式発表は8月6日ごろになっています。)ニュース127参照)

(117)今年もNYでメモリアル・コンサートを企画中(2009.4.1)

 昨年の9月11日には、現地在住日本人有志の主催で初の「9.11メモリアル・風の輪コンサート」が開かれましたが、主催者は今年も実行する方針で準備を進めています。当日はスケジュールがタイトでお疲れと思いますが、是非ご参加ください。また出演者の募集もおこなっています。詳しくは、下記ブログをご覧下さい。(お知らせ欄にも記事)

http://kazenowa911.blog6.fc2.com/

(116)第1WTCビル(フリーダム・タワー)の最初の契約は中国企業・名称をめぐる論争も(2009.4.1)
 メモリアルの北側に建設中の第1ビル(フリ-ダム・タワー)はようやくその下部の鉄骨が地上に姿を見せ始めたようですが、3月26日、港湾局と中国企業の間で初のリース契約が結ばれました。同社は不動産業で、ビルの64-69階を、完成の2013年から約22年間借りる契約を結びました。同社はこのフロワーを中国系企業の事務所と文化施設の入る「チャイナ・センター」として運営するとのことです。テナント募集が難航していただけに、港湾局関係者はこれで文字通りの世界貿易センターとなる目処がついたとして、喜びのメッセージを発表しています。
 一方、従来使われてきた「フリーダム・タワー」の名称は当時のNY州知事・パタキ氏がつけたものですが、政治的なメッセージが強く感じられるため3回目の攻撃目標になるとの懸念から批判も多く、港湾局も人々がどう呼ぼうとも’1WTCビル’が正式(法的)名称であり地番でもあるとの態度で、サイト上でも「1WTC(フリーダム・タワー)」としています。これに対し犠牲者家族の一部からは「フリーダム」の呼称を避ける事は犠牲者の死の意義を覆い隠すものだとの批判もあります。

(私見:積極的な中国の世界進出には目を見張る思いです。アメリカも「チャイナ・フリー」ではやってゆけないと言うことでしょう。いっそ入居者に敬意を表して「エンタープライズ・タワー」としては? 
それにしても1WTCと2WTCは「永久欠番」にしたら良かったのにと思います。今となっては遅いのでしょが。)

(115)港湾局がメモリアルの進行状況を発表(2009.2.1)
 NYNJ港湾局(ポート・オーソリティー)局長はメモリアルの工事の進行状況について、工事は予定道り進行しており、2011年(10周年)にはメモリアル・プラザ(メモリアルを含む地上部分)は完成するだろうと述べました。(NY1による) 同時に北棟地下の四角なメモリアルプールの写真も公表されています。 これまでの情報を整理すると、地上部の完成は2011年、メモリアル地下部分完成は2012年、地上建物を含むメモリアルの完成は2013年ということになります。  なお、周辺のビル群を含む地域開発については、昨年9月に発表された計画について港湾局とディベロッパーのシルバースタイン氏側に確執があるようで、経済危機もからんで進行が懸念されます。



2008年

(111)NYのメモリアル関係工事の進捗状況(2008.12)
 9月の追悼式典後、メモリアルとミュージアムの工事が本格化しています。
まず、これまで式典の際に最低部に下りるために使われた工事用の坂路が取り外されました。これにより南棟部分の工事に着手する事ができます。坂路の一部は保存・展示されます。
 次に事件当日北棟で多数の人々が脱出に使い、また避難場所となった「階段」が、正規の展示場所に設置されました。
 なお、グランドゼロを取囲むフェンスは鉄板の壁となったため内部を見ることが出来なくなっていましたが、その代わりに工事完了後の画を描いたシートで覆われました。

(107)港湾局がWTC開発状況についてのホームページ欄を新設(2008.11)
 NY市のホームページが健康問題中心のサイト「WTC Health」に変更される等、9/11に直接関係する情報の入手が困難になってきていますが、このほどニューヨーク・ニュージャージー港湾局は、WTC地区の開発状況に関する専門のサイトを立ち上げました。更新も適宜行われており、新しい写真や新聞発表などを見ることができます。  港湾局のサイト、http://www.panynj.gov に入り、右にある[World Tradecenter Progress](画がある欄)をクリックすると入ることができます。この中の[Image Gallary]は月2-3回更新され、工事の最新状況を知ることができます。
 なお「NY1」のサイトは大幅に変更されましたが、2ページ目の[Manhattan]の目次の下部に[WTC Coverage]があり、ここからニュース情報を得ることができます。

(106)地域開発計画発表(2008.9.27,10.3改訂)
 当初の予定より1週間遅れて、NY,NJ港湾局(Port Authority)は、開発計画の見直し(ロードマップ)を発表しました。それによれば、メモリアルの氏名表示部分は2011年の10周年式に間に合わせる。ただし、植栽等の地上部分の完成は遅れる。また、地下のミュージアム部分の完成は2013年になるとのことです。また、フリーダム・タワーは2013年、中心駅は2014年の完成をを予定しています。
さらに詳しくは11月に追加発表される予定です。                    
追悼施設と商業施設、中央駅からなる南部マンハッタン地区の開発計画は、先に記したように(ニュース95)難航していますが9月27日に見直し案の公式発表が行われる予定です。(9.27現在)                         
(105)7周年追悼式各地で(2008.9.26)
ニューヨーク・WTC
昨年と同じく、跡地南東のズコッティー公園(リバティー道り)で行われました。今年は犠牲者を出した95ヶ国(含地方)の留学生と家族がペアとなり、2751名の犠牲者名が読みあげました。そのあと、家族は最底部におりて、北棟跡に設けられた小さな丸い水槽に献花しました。跡地に下りる坂道には「日の丸」を含む各国の国旗が立てられていました。  当時の市長・ジュリアーニ氏は式典で「全世界が我々の悲しみの輪の中に結びあわされている」と述べました。
 家族の献花が終わった午後、大統領選のオバマ、マケイン両候補はブルンバーグ市長の案内で献花し、各メディアは「政治休戦」として大きくこれをとりあげました。
 バッテリーパークではナショナル・ミュジアムの鉄骨への署名が募金とともにおこなわれました。また夜には恒例となったトリビュートライトが点灯されました。
(星条旗以外の国旗がグランド・ゼロに立てられたことはこれまで無かったと思います。それは単独行動主義に走っていたこの国が、国際協調への回帰を模索しているメッセージとも見えたのですが、深読みしすぎでしょうか。しかし、元市長のスピーチは明らかにいままでのトーンと変ってきています)
  追悼式の写真・記事を見る
ペンシルバニア(シャンクスビル)
昨年と同様、10日夜、記念教会で追悼式が、11日墜落現場近くの暫定メモリアルでセレモニーが行われました。
 今年は唯一の日本人乗客であった早大生のお母さんがご子息をふくむ犠牲者5名の氏名を読み上げました。「一度息子の名前を読みたかった。やってみると感極まって他の人の名前を読めなくなりそうだったががんばって読みました」とのことでした。ここでの犠牲者は乗員・乗客40名です。
 マケイン大統領候補はこの式場でスピーチしたのち、ニューヨークでオバマ氏と合流しました。

ペンタゴン(アーリントン)
 新たに設けられた追悼碑の除幕をかねた式がおこなわれ、ブッシュ大統領は現・前両国防長官と出席しました。大統領にとしては最後の追悼式となります。大統領は2,557日間、(すなわち7年間)米本土へのテロ攻撃は無かったと強調したとのことです。 追悼碑は飛行機が突入した国防省西側の敷地に設けられ、犠牲者184名の氏名を刻んだ片持式の184のベンチです。夜には下から照明が当てられます。

(104)日本関係者による追悼行事(2008.9.27)
 11日夜、ミッドタウンの公立小学校で、日本の音楽家有志による初のメモリアル・コンサートが催されました。(NJ日本語教会主催)各分野の10組のミュージシャンの参加があり、心温まる演奏会でした。犠牲者のお嬢さんのヴァイオリン演奏もありました。 また、ハドソン川では仏教会の主催で恒例の灯篭流しが行われました。
                       

(103)鑑定作業進行状況(2008.9.16)

メディカル・エキザミナーでの鑑定作業については、一旦終了とされた2005年以降の3年間に大きな変化がありました。それは、開発工事の進行に伴い新たに多数のご遺骨が発見されたことと、従来困難とされていた骨からのDNA鑑定方法が開発・運用され始めた事です。従ってここでは3年前の状況と比較して概要を記載します。(詳しくお知りになりたいかたは「2-1.メディカル・エキザミナー」の項を参照してください)
 まず3年前の9月と比較して、発見されたご遺体資料の数は約1、800増加しています。全資料について、3年間で確認されたものは2,100を越えます。ただし、追加の確認が多いため、新たに確認された人数は37名に止まっています。その結果、今年9月現在の未確認者数は1,126名、全体の約40%となっています。


(102)3隻の米・海軍艦艇「ニューヨーク」について(2008.9.27)
 NY、トリビュート・センターの入口脇に一隻の艦艇の絵が掲げられました。これは今年春3月ニューオーリーンズのドックで進水した揚陸艦「ニューヨーク」で、その船首部分にはワールドトレードセンターの鉄骨7.5トンが使われています。2009年秋には米国海軍艦艇として就役する予定です。引き続き姉妹艦として「アーリントン」が2011年、「サマーセット」が2012年に就役する予定です。これらの艦は各地の犠牲者を追悼すると共に、アメリカをテロから守ることを任務とするとされています。


(101)白鳥さんの映画がモントリオール映画祭に(2008.9.27)
 アメリカン・ドリームを実現した白鳥敦さんの人生と、アフガニスタンの支援に活躍するお父様の活動を描いたカナダ映画「火と水」(仮題:火は戦火を、水は生命を象徴する)が今年末、カナダのモントリオール映画祭に出展される事になりました。日本公開は来年夏以降となる模様です。

(99)今年の追悼式も昨年とほぼ同じ模様(2008.8.1/8.26追加)
「ワールド・トレード・センター」
場所:Zucotti Park.(Liberty Street,ファミリー・ルームの有るビルの南) 時間:(記載がありませんが)最初の黙祷が8時46分なので、その30分位前から始まると思います。
入場にはIDカード(エキザミナー発行)、登録ナンバー、、招待状のいずれかが必要です。犠牲者氏名の読み上げは家族メンバーと被害91カ国の学生が行う予定です。
 港湾局担当者は、7月11日、「家族は今年も工事用の坂路を通って最低部に降り、追悼することが出来る」と発言したことが伝えられています。したがって昨年とほぼ同じ式典があるものと予想されます。
「ペンシルバニア・U93」
10日、サマーセット合同教会で追悼会があります。11日、暫定メモリアル・サイトで式典がおこなわれます。(時刻不明)
「ワシントン」
11日、ペンタゴンとA77便・追悼式 9:30より 昼、ワシントン・ナショナル教会で追悼会  また、このほどペンタゴンに新たにメモリアルが設けられ11日から公開されます。

(98)NYで日本の音楽家グループが初の追悼コンサート(2008.8.1)
 9月11日夜、NY近郊在住の日本のプロ、アマ音楽家有志による追悼のミニコンサートが行われることになりました。日本関係者によりこのようなコンサートがNYで行われるには初 めてのことです。企画者側は事件関係者の参加を希望されていますので、当日NYにいらっしゃる方は是非 
お聴きください。(詳細は「お知らせ」欄に)

(96)瓦礫からの遺骨再回収の訴訟は却下(2008.8.1)
 家族団体「適正な埋葬を求める委員会」は、スタッテン島の瓦礫を再調査し、NYのWTCメモリアルに納める事を要求し、その活動の一環として、2005年、NY市長を被告とする訴訟を連邦地裁に起こしていました。7月7日この訴えは却下されました。裁判所は「司法の権限は限られている」としています。
 
95)10周年までにナショナル・メモリアル完成するか?(2008.7.15)
 7月1日、WTC地区開発担当者であるNY,NJ港湾局の新任の執行役員C.O.Ward氏は事業関係者やメディアに対し、開発計画の期日と予算について見直しが必要であるとの見解を表明しました。氏はこれまでの計画は「感情的、政治的」に決められたもので、現実性に欠けるとしました。ただし、主として指摘されたのは非常に特徴有るデザインのハブ駅(中央駅)に関するもので、WTC跡地周辺の開発は順調に進行しており、メモリアルの地下構造に使用する鉄骨も近く搬入され、10周年にはセレモニーが可能であるとの見解を表明しました。 またこれを受け、メモリアル総裁のJ.Daniels氏は、多くの困難を切り開いて10周年(2011年)にはメモリアルをオープンすると表明しました。

(93)「みずほメモリアル」移転(2008.7.15)(2008.11追記)
 大手町地区の再開発にともない、旧富士銀行本店前のメモリアルは再開発終了まで暫定的に移転される事になりました。移転工事は8月上旬から中旬頃に行われる予定です。 移転先は「丸の内2丁目ビル」(先ごろまで文部科学省が使用・「丸ビル」の南・仲道り側)の1階建屋内です。共用通路内なので、日曜・祝日も8時ー21時の間、通行可能です。(ネーム・プレートの補修も終了しています。 )

(92)ナショナル・メモリアルの募金1次目標達成・さらに第2目標を設定(2008.5.1)
 ナショナル・メモリアルは当初の募金目標3億5千万ドルが4月9日に達成されたと発表しました。募金は50州、31カ国の6万名の協力により達成されました。最近の大口募金はカンター・フィツジェラルド社からの1千万ドルで、目標ライン突破に大きな力となりました。同社は658名の犠牲者を出しています。 財団はさらに、第2期目標として2千500万ドルを設定し、募金を継続します。

(91)ローマ法皇がWTCサイトを訪問・祈祷(2008.5.1)
4月15日から米国訪問中だったローマ法皇ベネディクト16世は、訪問の最終日にあたる4月20日にWTC跡地を訪れ、北棟跡で9.11の全ての犠牲者に、光明と平安が有るようにとの祈りを捧げられました。また残された家族には今後の生活のための力、勇気と希望が与えられるようにと祈ってくださいました。

(90)イラン大統領が9.11に疑問 ・メモリアル財団議長は建設の意義を配信(2008.5.1)
イランのアフマド・ネジャド大統領は、4月16日「9.11事件は疑わしい(suspect event)、何年か前に幾つかのビルが崩壊し多数の死者が出たと言われているが、その名前さえ公表されていない」と発言しました。 この発言に対し、ナショナル・メモリアル&ミュージアムのダニエル議長はこのような見解に反論するためにも施設の建設に努力しようとの見解を表明し、登録済み家族にメールを配信しました。

(89)新たに4名の犠牲者を鑑(2008.5.1)
メディカル・エキザミナーでは2006年後半から実施されてきた収容作業の結果、新たに4名の氏名が確認されたと発表しました。内1名は女性です。(日本人は含まれてない模様です)(NY1.web.による)

(88)北棟屋上の「アンテナ」をワシントンの博物館が展示(2008.5.1)
4月11日ワシントン(連邦議会付近)にニュース博物館「ニュージアム」が開館(正確には移設)しましたが、ここにはWTC1(北棟)屋上にそびえていたアンテナが展示されています。

(87)犯罪被害者給付金法改正行なわれるも、海外被害者は対象外(2008.5.1)                                
  4月15日、犯罪被害者給付金等に関する法律が改定され、支援法として全会派一致で国会を通過しました。これにより、交通事故被害者並みの給付を要望していた被害者の要求はほぼ満たされました。しかし皆様にパブリック・コメントなどをお願いしたにもかかわらず、依然として海外における被害者は対象外になっています。海外被害者も対象としてほしいとの要望は法制審議会で一応紹介された様ですが、諸外国でも殆んど例がないと言う理由でとりあげられなかった模様です。(フランスは世界を対象としているが、イギリスでもEU諸国内に限られているとのことです) したがって現在海外での日本人に対する国からの補償は労災のみとなり、それ以外は自己責任という事になります。 なお、犯罪被害者基本法・基本計画では「通訳・翻訳者等を紹介する用意が有る」ことを外務省から知らせていただけるそうです。もちろんその費用は負担しなければなりません。                                    


 2007年

 (85)公式追悼施設の進捗状況(2007.12.31)  
新たに「Natinal」を冠した(ニュース74)「Memorial and Museum」は順調に活動を展開しています。難関とみられてきた一般募金は目標3.5億ドルに対し3.25億ドルを達成し、あと一息というところまできました。米国25州をめぐるキャンペーン活動が展開され、参加者は展示を見、メモリアルの建築に使われる鉄骨にサインするなどしています。募金はアメリカ全州と、海外30カ国、5万人以上の人々から寄せられています。            
Museumでは基本計画と寄託品の収集が開始されています。ビル外壁の三叉ビームや避難階段の展示がきまり、また子供達の共同制作絵画や、航空乗務員の制服から作られたキルト等が収集されました。( メモリアル周辺でうえられる苗木はニュージャージ郊外で生育中で、気候に慣らした後、現地に植えられ、大樹林となる予定です。
 (以上は公式メールによる情報ですが、非公式情報では全体計画は1年遅れ、完成は事件10周年の2011年になるという説もあります。これについては、確認された後報告します)          

(84)開発工事に伴う遺骨等の再収集作業はほぼ終了(2007.12.31)  
過去のニュースでお知らせしたサイトの工事の進捗と並行して行われてきたご遺骨の収集作業はほぼ終了し、メディカル・エキザモナーはブルックリンで行われていた選別作業所を閉鎖しました。     約2年間にわたって続いたこの作業により、1700個の遺骨等が新たに発見され、その中から7名の氏名が確認されました。  しかしドイツ銀行周辺などの立入り不可能な区域がなお未調査地区として残されています。(過去の関連記事:ニュース64,68、70、77)    

(83)サンフランシスコ近郊ににUnited 93便のメモリアルが完成(07.12.31)   
  サンフランシスコ国際空港からサンフランシスコ湾を挟さんでほぼ真西に当たるUnion City の公園内に、93便のメモリアルが完成し、12月8日にオープニング・セレモニーが行われました。日本からもご家族が参加しました。  これは同便の乗員・乗客の多くがサンフランシスコ出身で、またその目的地が同空港であった事によるものです。                                   
 由来を記した石碑と、犠牲者氏名を記した石柱よりなっています。石の側面は未完の人生を示すように、半加工状態で残されています。                                     
U93.のメモリアルを見る

(82)第3の9・11関連映画公開中(2007.12.31) (終了しました) 
  「ニュース44」で触れた9.11関連の映画の3番目の作品が「再開の街で」の邦題で公開中です。                                                飛行機に乗っていた妻と3人の幼い娘を失い、社会に復帰できない元歯科医が主人公です。事件の映像は全く使われていません。ハッピー・エンドでも絶望的でもない段階で映画はおわり、後は観客の判断に任されます。    原題の「Reign Over Me」は70-80年代のロックからきているそうです。                 

81)6周年追悼式各地で挙行(2007.9.25)   
 9月11日(火)、NY,PA,W.DC.各地で追悼式がおこなわれました。今年は各地とも雨模様の天候でした。                                                      
 NYではサイト(グラウンド・ゼロ)から南東側に、「Liberty道り」 を新しく整備してつくられたZuccoty公園でおこなわれました。式はほぼ例年どおりでしたが、今年の犠牲者名読み上げは最初に救援作業にあたった消防署員、警官およびボランティアが行いました。家族側の強い要望でサイト底部に下りることが認められましたが、例年と違って立ち入りが認められたのは献花場周辺のごく狭い場所でした。 献花に時間がかっかった以外はほぼ順調に終了しました。今年の
日本人参加は6家族だったもようです。   ペンシルバニアでも日本人関係者1家族が参加しましたが、雨のため墜落現場までは行けなかったとのことです。                                                      
アメリカ各地でも多くのメモリアルが出来、それぞれ追悼式が行われていますが、NJ州のベルゲン郡でも9・11を前にした日曜日、9日に追悼式が行われました。このモニュメントはNY市からジョージ・ワシントン橋を渡ってすぐ近くのOverpeck公園(Henry Hibel Area)にあります。式はNYに準じた形で、氏名が読み上げられたのち、モニュメントの下にフラワー・ポッドを捧げました。ツインタワーを模したモニュメントに犠牲者名が刻まれており、事件当日、
この地区に在住した日本人4名の氏名も記されています。    追悼式の様子を見る

(80)アメリカ大使が「みずほ」のモニュメントを訪問(2007.9.25)           
 9月11日午前、シーファー駐日大使が大手町に有るモニュメントを訪問、献花されました。また出迎えた家族とも言葉をかわされました。このモニュメントには日米計23名の氏名が記されています。   

(78)静岡市の塾講師にトリビュート・センターが教育賞授与
(2007.10.16)    
トリビュート・センターは子供達に「9.11」について教育した先生方に授与する教育賞(Teacer's Award)6名の1人に、静岡市清水区の塾講師・和田啓子さんを選び、9月10日に表彰状を授与しました。                          
 和田さんは9・11を殆ど知らない子供達に事件について話し、子供達や他の講師とも協力して4千羽近い折鶴をセンターに送りました。               
これらの鶴は家族が贈った鶴と一緒にセンターに飾られています。 
 

(77)メディカル・エキザミナー(ME)の作業進行情報(2007.9.25)
以下は昨年9月対比です。犠牲者数は1名増えて、2750名となりました。発見された全ご遺体数は915増加し、21,645となりました。これは再開発の進行と並行して周辺の再捜索が徹底して行われているためです。これらはいったんブルックリンのセンターで選別された後MEに運ばれ、安置されます。(ニュース64のブルックリンで安置は誤りでした)このうち57が新たに確認され、新規判明者は20名でした。

(76)National Memorial のミュージアム責任者と面談(2007.9.25)  
 ニュース(71)に記したように、ミュージアムでは収集を開始しましたがその詳細について聞いてきました。故人の生活を偲ぶもの、それを追悼する家族の作品等はすべて収集対象となるようです。また一般のかたの、9.11に影響され、またこの悲しみに共感を示した作品等も収集されるようです。    また「敷石募金」についてはまだ充分スペースがあること、$100から募金できるようになったこと(これまでは$500)が確認されました。(以上の詳細については「お知らせ」欄に掲載中です) なお、「声の記録」を行う「Story Corps」(ニュース53参照)と、ネット上で故人を追悼する「Living Memorial」(過去のニュース14,34参照)が、ミュージアムの公式協力機関として活動する事になりました。ただし、今のところNY周辺のアメリカ人の記録で手一杯で、他国人の場合の翻訳、通訳の問題までは手がつけられていないとのことです。     

(74)公式追悼施設団体が名称変更(2007.8.21)   
WTC跡地に建設される9.11公式追悼施設は、その名称にNationalを冠し、National September 11 Memorial & Museum at The World Trade Center と変更されました(8月15日付)。これは事件の影響が全国的であり、また国家にとっての歴史的事件であることを正しく反映するためということです。追悼の対象および予算については変更はありません。(nationalとは国家的な、あるいは全国的な、と言った意味ですが、実態からみて「国立」とはニュアンスが違うようです)これに伴いサイト名が変更されています。     http://www.national911memorial.org


(73-1)今年のNY市の追悼式典は会場が変更される模様(2006.7.30、追記8.12)
 今年のニューヨークの追悼式は、グラウンド・ゼロ南東側にある遊歩道状の公園・Zuccotti公園(旧称Liberty Street)で行われることになる様です。この場所は復旧資材置き場に使われていましたが、昨年 公園として整備され、開放されました。ファミリー・ルームのあるビルの南側にあります。
 一部家族団体はこれまでと同じくサイト西側での実施を主張していますが再建工事が進行しているため、市の提案どうり同公園で行われるものと思われます。
  式の内容は従来とほぼ同じですが、今年の犠牲者氏名の読上げは、救援活動にあたった警察および消防関係者が行う予定です。彼らは多くの同僚を失い、また自身も粉塵や有害なガスによる後遺症に悩まされていることに配慮してのことと思われます。(なお、市側の計画ではタワー跡地にはおりない様です)
以上についてはなお市と家族団体の話し合いが続いています。

(73-2)WTC追悼式典の会場問題が解決(20078.21)
ニュース(73-1)のように、今年の追悼式会場については家族側と市側の折衝が続けられていましたが、16日、会場は市の提案どおりZuccotti Park とし、家族は順次タワー跡地におりることで、合意されました。

(72)「折鶴」についてのその後の話題(2006.7.30)
 去る5月22日、WTCトリビュートセンターで、千羽鶴の由来や意義について「ジャパン・ソサエティー」の源和子氏による講演と、参加者による「折鶴」を作る講習会が行われました。 このことについて「新広島テレビ」が紹介しました。その番組は現在サイト上で公開されています。(出席者が「ヒロシマと同じようにニューヨークのWTC跡も平和のシンボルになると良い」と述べているのが印象的です。なお冒頭に3-5秒程度、炎上シーンがはいります)  http://blip.tv/file/255945/
 また、広島の千羽鶴の発端になった佐々木禎子さんのお兄様,佐々木雅弘氏が、ニューヨークに贈られた鶴の話に感動され、9月に禎子さんの作った鶴を同センターに寄託される予定でその式があります。 なお、このさい日本の9.11関係者も同席されるよう希望されています。(詳細はお知らせ欄をご覧下さい)     
(71)WTCミュージアムが事件関係品の寄託準備を開始(2007.7.30)

2010年には公式メモリアルと同時にミュージアム(博物館)が開館する予定ですが、同ミュージアムから将来の展示に備えて各種展示品の寄託を検討しておいてほしいとの依頼が来ています。来館者に事件の実態を把握してもらうための、物品、写真、遺品、書類等の提供を求めています。
 詳細については確認のうえ、再度記載します。

(70)遺体の捜索と確認作業は依然進行中(2007.7.30)
復旧工事の進行と並行して、遺体の発見が依然続いています。
昨年秋、再捜索開始後のご遺体発見数は1400を越えた模様で、7月に入ってからも発見が続いています。
 また7月に3名のご遺体確認が発表されました。1名は以前収容されたもの、2名は昨年9月以降新たに発見されたものです。

(68)ご遺骨の捜索と鑑定作業は継続中(2007.4.30、5.2改訂)   
 「サイト」での工事進行にともない、依然 ご遺骨の発見が続いています。発見場所は「サイト」の南側と西側が多いようです。捜索は7月中旬まで続けられる予定です。                        メディカル・エキザミナーは3月12日現在、昨年秋の捜索再開以降、新たに1274個のご遺骨等を発見したと発表しました。
 また、新方式によるエキザミナーの鑑定がようやく軌道に乗り始めた模様で、最初に収容されたご遺体の再鑑定により新たに身元判明者が出たことが発表されています。これまでの確認犠牲者数は、1606名(3.14現在)です。これは昨年9月対比、8名増です。         

(67)公式モニュメントの募金は順調に推移(2007.4.30)
  3月に全米横断ツアーなどで精力的に募金活動が行われた結果、一般募金目標額 3.5億ドルのうち3億ドルが達成されました。
  (下記のサイトを経由して日本からの募金もできます)
         http://www.national911memorial.org.

(66)United93便の家族にバラ「Forty Heroes」の苗が到着(2007.4.30)    
 アメリカで [Remember Me Rose Garden] 計画を推進しているSue Casey さんから、U-93乗客だった久下季哉さんのご家族のもとに先日3本のバラの苗がとどきました。 [Forty Heroes](40人の英雄)はU-93便の乗員・乗客の追悼のために開発されたもので、花の色はGolden Yellowとされています。 久下さん宅ではこれを大き目の植木鉢に植え、発芽をたの楽しみにされています。  なおSueさんは「バラ祭」で有名なポートランド(オレゴン)在住で、事件直後 現場から遠い自分に出来る事は無いかを考えているとき、教会の帰りに駐車場にあった黄色なバラからインスピレーションをえて、ローズ・ガーデン計画[Remember Me Rose Garden]を進めています。Sueさん達は事件現場近くに犠牲者の数のバラを植えてローズ・ガーデンを作る計画で、その募金のために9種類の新種のバラを順次開発・販売しています(一本3ドル)。[Forty Heroes]はその4番目の品種で昨年(2006)4月に発表されました。  

(65)ファミリー・ハウス移転(2007.3.20,5.2一部訂正)         
新ファミリー・ルーム(ハウス)として親しまれてきたゲート7内のハウスは、3月、工事のためサイト東側(Church Street,入口はGate10)のコンテナー・ハウスに移設されました。入場にはIDカードが必要です。   
(従来のファミリールームはそのままです)   
 
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1906年(5周年)

(64)現在までの遺体捜索状況


   (62)メモリアル財団の議長にニューヨーク市長が就任('06.12.25)
メモリアル財団議長としてNY市長・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)氏が指名され、就任しました。この人事については強力な指導力を期待する声がある反面、経済性優先で犠牲者家族に対して配慮を欠く言動が多いとの批判も家族団体側から出ていました。           
 また終身名誉議長にNY州知事・パタキ(George Pataki)氏、総裁・CEOにジョセフ・ダニエル(Jhoseph Daniels)氏が指名され、また新理事も指名されました。(これらの人事は10月に確定しました) 
      
(61)WTC十字架の引越しとフリ-ダム・タワーの柱設置(2006.12.25)
 グラウンド・ゼロ東側に設置され、家族や復旧作業従事者を慰め、また観光客からも親しまれてきたてきた建材鉄骨の十字架は、工事のため10月5日 3ブロックはなれた セント・ピーター教会(St. Peter's Church) に移設されました。工事終了までの暫定的な措置とされています。 
  また、フリ-ダム・タワー(WTC1)の最初の柱(約10m)が、12月19日、基礎の上に据えられました。設置に先立ち、犠牲者家族や希望する市民がその上にサインしました。 

(60)創価学会が追善法要(2006.12.25)
アメリカ創価学会インターナショナル北東圏支部は、NY市での総会に先立ち、10月30日 ファミリー・ハウス(註)前で、戦争とテロの全犠牲者に対する追善回向を行いました。会場には2003年に池田会長がが納めた詩碑「悲劇の日々を幸福の日々に!、苦痛の日々を平和の日々に!」が飾られました。(碑は英文、訳は聖教新聞による)    同学会ではロス支部の青山世磨氏が犠牲となっています。     (註)従来「新ファミリールーム」としてきた場所です。

(59)911ウエルネスプログラム説明会(2006.11.24)  
アメリカ赤十字およびNY市メンタルヘルス協会が行っている9.11による心理的被害に対する援助についての説明会が神戸(11.25)および東京(11.26)で行なわれます。これは犠牲者家族のみならずWTCとその周辺事業所での勤務者およびユナイテッド97便、ペンタゴン関係者も対象となります。                                
(追記)説明会は終了しましたが、12月下旬まで電話連絡ポイントが東京に儲けられました詳細は「お知らせ」欄

(58)5周年追悼式・ブッシュ大統領も参加(2006.09)
 NYの式典は例年どおり4回の黙祷をはさんで犠牲者の名前を読み上げるかたちで行われました。今年の担当者は犠牲者の配偶者で、主に奥様でしたが、なかにはご主人の場合もありました。 日本からも平井克征様の奥様が参加されました。(
お名前を誤って記載ていましたので、訂正しました。ご家族、関係者にお詫び申し上げます)             名前をよばれた家族は跡地におりて、そこにもうけられたプールに献花しました。式は正午にトランペットの吹奏で終了しました。 追悼式の写真を見る

 今年のもう一つの特徴は、ブッシュ大統領が3ヵ所の追悼式に参加したことです。NYではイラク撤兵の風船デモなどもあったため、厳戒態勢の中、前日の10日にローラ夫人と共にWTC跡地で献花し、当日は混乱を避けてやや離れた消防署前で参加する形となりました。この後ヘリでシャンクスビル(U93墜落現場)に移動、集まった家族と握手を交わすといった場面もあったようです。最後にペンタゴンでの式に参加したのち、ホワイトハウスに戻って、対テロ戦争の推進を主題とする演説を行いました。


(57)在日アメリカ大使館前でも追悼式(2006.09) 
         
事件の5周年にあたる9月11日、東京のアメリカ大使館前でも記念式典が行われました。式典は現地時間に合わせ午後9時35分に始まり、J・トーマス・シーファー大使による献花、挨拶の後、黙祷、キャンドルサービスが行われました。またバグパイプによる「アメージング・グレース」の演奏もおこなわれました。  この式には日本側犠牲者の数家族も参加しました。          
詳細を見る

(56精神的な治療に関する援助の締切り期限迫る(2006.09)                
アメリカ赤十字ではニューヨーク市と協力して911の精神的被害者に対する援助を行ってきました。キャナル通り以南の職場の勤務者および住民はすべて対象となります。 その申込み期限は来年1月2日なっています。 現在、日本人の申請が殆ど無いので、これを心配された関係者から広報に協力してほしい旨の依頼がありました。 日本には問合せや連絡先はありませんが、日本人オペレータのいる直通電話もあります。心当たりの方は直接連絡してください。また知人等にもおしらせください。                            詳細を見る

(55)復旧作業従事者の7割に健康被害(2006.9)
   
 今年1月、事件直後に救援作業に当たった警察官が呼吸器系疾患で死亡しました。その後、救援・復旧作業にあたった多くの人々が類似の症状を示していることがわかり、最近の「シナイ山病院」の発表では、直後の作業従事者の70%に何らかの障害が出ていると発表されました。一方 近隣の居住者からも同様の症状が訴えられています。  当時のマスクの数や性能、環境測定値などを巡って関係者の責任を追求する声もでて、政治問題化する気配があります。近く対象者の範囲や援助期間の見直しが行われものとおもいます。  (これは原爆や原発事故の2次被爆を思わせます。献身的に救援活動を行ってくださった方々の健康回復を願わずにはおられません)

(54)グラウンド・ゼロ周辺パネル・およびウィンターガーデン展示の全面更新(2006.9)  
工事の進展に伴いこれまでのフェンス東の展示はすべて取り外され、新しい展示が地下鉄(PATH)駅入口周辺に集約されました。氏名表も更新され、黄色系のバックの美しいものになりましたが、文字は小さくなり、見にくくなってしまいました。なおこれまでの表示も南側フェンスに移され残っています。                           
ここに展示された写真52枚はWTCメモリアル・ミュージアムによるもので、同博物館による最初の展示となります。10月末まで展示される予定です。      
GZ周辺の展示を見る
また、ウインターガーデンの展示もこの地区の開発計画を示すものにあらためられ、メモリアル関係はその一部としての展示となりました。
開発公社(LMDC)は「2010年」の開発完了時の施設などを印刷した

(53)WTCメモリアル財団ミュージアム(博物館)が9.11関係者の声の記録収集を開始(2006.09)      
同ミュージアムはメモリアル完成の2009年の開館をめざしています。このほど9.11関係者(家族、友人、救援作業関係者など)の声の記録の収集を開始しました。犠牲者については2979人全員についての収拾を目標としています。なくなった方の生活や思い出等を語ることが出来ます。時間は40分で2枚のCDに収録され、1枚はミュージアムが保存し、1枚は貰うことができます。  この事業はいろいろな人たちの声による記録を行っている「Story Corps」という団体との共同作業として行われます。(略)

(52)殉職消防士の追悼レリーフ完成(2006.9)
 グラウンドゼロ南側の消防署の西外壁に殉職した消防士を追悼するレリーフが完成しました。中央に煙を上げるツインタワーを配置し、これを囲んで消火・救出活動を行う消防士や車両、消防艇などが浮き彫りにされ、その下に殉職された消防士の氏名が表示されています。                            レリーフを見る
また別の北面壁にはこの消防署の殉職者を記念するレリーフもあります。


(51)メディカル・エキザミナー(COME)の鑑定作業進行状況(2006.09)
 COMEでは、新しいDNA鑑定方法が発見されたとの発表を今年初めに行いましたが、その後の進展について情報がありませんでした。今回確認した結果、OCMEと開発グループの鑑定ソフトが異なるため、現在その調整作業を行っており、完成次第、鑑定作業は急速に進行するとの説明がありました。ただし、この方法は骨からしかDNA試料が採取できないので、保管中の資料のうち対象となるのは約4,000個だそうです。

(50)ドイツ銀行建物からのからの遺体回収について(2006.09)      
グラウンド・ゼロ南側のドイツ銀行建物の解体作業中、屋上部分から多数の骨が発見された事は「ニュース(24)」でお知らせしましたが、最終的にはほぼ700個に達したことがわかりました。  事件後の調査は充分だったのかとの声も上がり、周辺の建築物についても、物影となっている個所などの再調査が行われています。

(49)NYでの5周年追悼式についての公式発発表(2006.8.16)  
              
 NY市長および州知事は8月6日、今年の式典についての公式発表を行いました。その概要は次のようなもので、ほぼ例年の通りです。
 朝早く参加者が集まり、式が始まる。(時間についてはEarly AM としか記されていません)式の間、飛行機の突入およびビルの崩壊時刻にあわせて4回の黙祷(Moment of silence)が行われる。その一回目は午前8時46分で、礼拝堂などには鐘を鳴らすよう要望している。犠牲者の姓名の読み上げは、今年は主として配偶者によって行われる。200名の担当者が選定され、2人一組で壇にあがり、一人が14名の姓名を読み上げる。平行して奏楽が行われる。 家族は8時47分から例年通り坂路を下りて敷地跡にいたり、献花することが出来る。 式はほぼ昼にNYPD(市警)、FDNY(市消防局)のトランペット吹奏で終了するが、家族は午後3時まで敷地跡に入る事ができる。 また夜は光による追悼(上方へのサーチライトの照射)が行われる。さらに1週間前に詳細の発表があるとしています。


(48)映画「ユナイテッド93」の上映せまる(2006)        
  ペンシルバニアの荒地に墜落した同便のフライトを再現しています。
アメリカでは賛否両論がありましたが、試写をみたお母様は肯定的に捉えられ、コメントを発表ています。    コメントを見る
一般公開は8月12日からになります。

(47)WTCメモリアルの設計変更についての説明会(2008.8)
メモリアル財団の計画アドバイザーであるkリフォード・チャニン(Clifford Chanin)氏が来日され、7月19日、都内で計画の変更についての説明会が行われました。
 その主要点はニュース(46)に①、②として記載したとおりで、これにより建設費の削減と入場者の安全確認が効率的に行われるようになります。
 その他の点してついて③以降を追加します。
③身元確認できないご遺体は最終的にはメモリアル内に移される。
(これは当初の計画でしたが、前回来日されたジョンソン氏は確認作業が再開されたので当面移転はないとの説明でした)
④ファミリー・ルームはミュージアムの建物の一部に移転する予定(未確定)
⑤地下には家族だけが入れるスペースが設けられる。
⑥工事費は5.1億ドルと試算されており、メモリアル財団は2.6億ドルを、残りは開発公社(LMDC)が負担する。財団の負担分はすべて募金による。
これまでに1.3億ドルが集まっていたが、見積もり金額の確定まで募金は中止されていた。今後全米横断ツアーを行い募金活動を行う。
⑦だれでも参加できる募金として、「敷石募金」(Cobblestone)を始める。これはメモリアル周辺の敷石を購入するという方法で、一個 500ドル、実物に名前などが記載される事はないが、メモリアルのコンピューター上で、購入した敷石の位置を確認することができる。
(募金の詳細は「お知らせ」欄に記載しています。ご覧ください)説明ののち、日本側家族からの要望などを聞いていただきました。

(46)WTCメモリアルの設計変更について(2006.7.11)
 ニュース(45)でお知らせしたとおり、メモリアルの設計が一部変更されました。
 その主要な点は、
①氏名の表示板は地上に設ける。 (これにともない滝を取り巻く地下の回廊部分は無くなる)
②「ミュージアム」の地下部分は縮小され、入口は「ビジターセンター」 に設けられる。
設計の基本であるビル跡の滝は残しながら、地下部分を簡略化して予算を節約しようとの考えとみられます。
 なおこの件については7月19日(水)設計担当者から直接話を聞く機会があります。詳細については「お知らせ」 14 を参照してください。(終了しました)


(45)WTCメモリアル財 (47)WTCメモリアルの設計変更についての説明会(2008.8)
メモリアル財団の計画アドバイザーであるkリフォード・チャニン(Clifford Chanin)氏が来日され、7月19日、都内で計画の変更についての説明会が行われました。
 その主要点はニュース(46)に①、②として記載したとおりで、これにより建設費の削減と入場者の安全確認が効率的に行われるようになります。
 その他の点してついて③以降を追加します。
③身元確認できないご遺体は最終的にはメモリアル内に移される。
(これは当初の計画でしたが、前回来日されたジョンソン氏は確認作業が再開されたので当面移転はないとの説明でした)
④ファミリー・ルームはミュージアムの建物の一部に移転する予定(未確定)
⑤地下には家族だけが入れるスペースが設けられる。
⑥工事費は5.1億ドルと試算されており、メモリアル財団は2.6億ドルを、残りは開発公社(LMDC)が負担する。財団の負担分はすべて募金による。
これまでに1.3億ドルが集まっていたが、見積もり金額の確定まで募金は中止されていた。今後全米横断ツアーを行い募金活動を行う。
⑦だれでも参加できる募金として、「敷石募金」(Cobblestone)を始める。これはメモリアル周辺の敷石を購入するという方法で、一個 500ドル、実物に名前などが記載される事はないが、メモリアルのコンピューター上で、購入した敷石の位置を確認することができる。
(募金の詳細は「お知らせ」欄に記載しています。ご覧ください)説明ののち、日本側家族からの要望などを聞いていただきました。


(44)9.11関連映画の公開続く・予告編に要注意(2006.6.1)             
 事件から5年近くを経て、9.11関連の映画が次々と公開され始め、アメリカでは関係者のあいだで賛否両論が起きています。
「充分すぎるほど知っている。いまさら見たくない」「何故おきたのかをもっと知りたい」「金儲けに利用されている」などです。
 まず、「ユナイテッド93」が5月下旬のニューヨーク・トライベッカ映画祭で公開されました。これはペンシルバニア郊外に墜落した飛行機の乗客の搭乗から墜落までを時間経過とともに追ったもので、公開試写前日に犠牲者家族を招待した特別試写会がおこなわれました。 引続き港湾局警察官を主人公とする「ワールド・トレード・センター」の公開が予定されており、さらに来年 犠牲者家族の回復をテーマとした「Reign O'er Me」(邦題未定)が予定されています。 前2作はすでに日本公開が決まっています。見るか否かは各々の判断でよいわけですが、見たくない方には深刻な問題があります。それは「予告編」の上映です。 アメリカでは「ユナイテッド93」の予告編が予期していなかった観客にショックを与えた事、「ワールド・トレード・センター」の予告編がいま大変話題となっている映画の上映時に行われる予定である事から、その取り扱いが問題となっており、予告編の上映を事前に警告する、あるいは取りやめる映画館が出ているとのことです。 日本ではこのような配慮がされることは全く考えられませんので、別の映画を見る際に突然9・11関連映画の予告編を見せられる恐れがあります。 充分ご注意ください。

(43
トリビュート・センターの資料募集開始(2006.5.1、5.5、6.1改)
  ニューヨークの被害者家族団体である「September 11th Families Association」では、グラウンド・ゼロ南のビル内に 公式メモリアル開設までの暫定的施設として、ビジター・センタをつくり、さらにその中に「トリビュート・センター(追悼室)」を作る準備を進めてきました。(ニュース36参照) このほど6月末の開場をめざして追悼資料の収集を開始するとのメールを受け取りました。詳細について確認次第順次「お知らせ」欄に掲載します。とりあえずメール(会員向けのレターの翻訳)を発表しますのでご覧ください。(5.1)資料のサイズ、枚数等の通知がありました。「お知らせ」欄もご覧下さい。(5.5追加)
 募集(寄託)は来年一杯続けられます。(6.1追加)
  1-2: 「お知らせ」欄を見る      手紙を見る

(42)解体作業中のビルから続々と骨片を発見(2006.04.19)
  ドイツ銀行が使用していたグラウンド・ゼロ南側に立つビルは、解体のための作業が昨年秋よりおこなわれてきました。その屋上の瓦礫の中から9.11犠牲者のものと見られる74個の骨片が発見され、4月7日公表されました。 その後、メディカル・エキザミナーの担当者、消防関係者が参加して追加調査を行った所、さらに150個の骨片が発見されエキザミナーより4月18日発表されました。この捜査範囲はごく限定されており、今後さらに増えることが予想されています。
昨秋以来の発見数は300-500個になるとの非公式な情報もあります。

(41)WTCメモリアル財団理事の来日(2006.04)
   
 同財団のThomas Johnson氏が所用で来日され、多忙な日程の中、都合のついた日本の家族と4月1日、面談しました。 「5-2、追悼施設」の中にそのとき得た情報を入れてあります。            重要な情報としては、犠牲者氏名はプールの周囲(地下)に設けられる回廊の壁面に刻まれる、回廊とプールのあいだの滝によって回廊部分は外部の騒音から遮断される、現在エキザミナーにあるご遺体は鑑定作業が進んでいるため現状のままとしメモリアルには収容されない、地下の一部は家族だけのためのスペースとする、現在の「ファミリールーム」はそのままのかたちでどこかに移転される(一部不確定部分をふくむ)等です。
 またメモリアルの設計に家族団体から異論が出ていることについて、充分留意するが、全ての人の意見を満足することは非常に難しいことを理解してほしいと述べられました。 私達からは、氏名にローマ字、漢字併記を採用する事、国籍を記載するか国ごとにまとめて記載し、見出しやすいようにすることをお願いしました。

              WTCメモリアル計画を見る

(40)WTCメモリアルの工事着工とそれをめぐるアメリカの一部被 害者団体の反対運動(2006.04)
 3月13日、NYのメモリアル建設の予備的な工事が開始されました。
建設の主体である「WTCメモリアル財団」の最高責任者であるGretchen Dykstra さんは、「犠牲者の追悼と将来の世代の理解を助けるための、恒久的なメモリアル建設を始めるべき時がきた」と述べました。 これに対し、一部の被害者家族団体は、家族側の充分な理解が得られていないとして工事差し止めの訴訟をおこしましたが、却下されました。反対のもっとも大きな理由は、メモリアルの殆どが地下に建設されることに納得できないというものです。特に、犠牲者の名前は地上に有るべきだというものです。これは単に情緒的な問題以外に、宗教上の問題も含むため合意に達するのは難しいように見えます。 さらに、安全上、政治上の問題がからんで複雑な状況となっています。  また、名前の書き方についても、警察・消防関係者は別扱いとする案や、ランダムに記載するのがもっとも公平とする案まででて、最終決定までにはさらに混乱がありそうです。

(39)地下鉄サリン事件被害者グループからテロ反対署名のバナーのコピーを受領(2006.03)
 3月20日は同事件から11年目にあたります。昨年NYの家族団体が同事件の被害者支援シンポジウムのために来日しました(ニュース23),その際 Ground Zero で集めた署名入りのバナーを持参しました。これの返礼として昨年サリン被害者グループが日本側の署名を集めNYおよびロンドンのテロ被害者グループに送りました。今回そのコピーを、米、英大使館および日本の9.11関係者に贈りたいとの申し出があり、私がお預かりする形で受け取りました。 席上、アメリカ大使、イギリス領事から、このような無差別テロを許すことなく、今後も共同してテロを防止してゆくとの挨拶がありました。(KAZU)





(37)WTCメモリアルの完成は2009年で変更なし(2006.1)
 
  
跡地に建設される予定の「フリ-ダム・タワー」の建設が、安全確保上の理由で設計変更され、2010年にずれ込んだことは昨年新聞等で報道されていますが、メモリアルの建設は別途進行しており、当初予定された通り、2009年9月完成を目標に作業が進行しています。
なお
(24)に記載した人権団体の展示は、遺族の意向にそってここでは行われないことになりました。

(36)ビジターセンターの開設は6月か(2006.1)  
 ニュース(23)でお知らせした米国の家族団体が計画しているビジターセンターは、当初の予定より遅れ、本年5月末または6月初めにオープンの予定で現在建屋の改装工事が盛んに行われています。また、犠牲者の追悼の比重が増加し、トリビュートセンターと言う名称も使われています。展示の約1/3の面積が亡くなった方の写真、略歴、関係の品物や家族のメッセージなどが展示される予定です。

私はそのための日本側での資料取りまとめを依頼されました。)


(35)グラウンド・ゼロ一周ツアー実施中(2006.1)
上記(36)の団体が企画・運営を行っています。事件の関係者、ボランティアなどが自分の体験を交えて跡地を一周し説明をおこないます。                     今のところ午後1時からの一回、約1時間、英語のみですが、土日は回数がふえます。また通訳については出来るだけ探すとは言ってくれていますが、なるべく現地在住の方などに同行してもらって下さい。一回10ドル、サイト上からチケットを予約する必要があります。  

(34)「リビング・メモリアル」計画は足踏み(2006.1)
サイト上に故人をしのぶメモリアルを作る計画(14)は費用が大きくなるため現在追加のスポンサー探しを行っているとのことで、残念ながら作業は足踏み状態です。

(33)「Ground Zero Memorial Workshop」の展示(2006.1)
NY消防局の専属カメラマンとしてグラウンド・ゼロの発掘作業を記録してきたカメラマン、Gary Suzon氏が、その写真と一部現場から回収した資料を展示するミニミュージアムを公開しています。ただ1室の展示ですが、多くの作業員が肉親や同僚を失っている等を聞くと胸をうたれます。作者自らが説明を行うため、電話予約が必要、入場料は15ドルで、7団体にチャリティーとして寄付されます。                                 
               詳細を見る
(32)グラウンドゼロ周辺フェンスのパネルおよびウインターガーデンの展示更新   (2006.1)
フェンスの周りの解説パネルがカラーの新しい展示になりました。また新たにペンシルバニア、ワシントンに関する展示が加えられました。(PAT駅H入口側) 
       ペンシルバニア関係の展示写真を見る
 また、「NY情報(8-3)」記載のウインターガーデンの展示も「フリ-ダム・タワー」の設計変更にかかわる部分などを更新し継続して、展示されています

(31)アメックス犠牲者のモニュメント(2006.1、2006.9訂正) 
アメリカン・エクスプレス社は11名の犠牲者をだしましたが、その美しいモニュメントがフィナンシャルセンター第3ビル一階に完成しました。グラウンド・ゼロ北側の渡り廊下風の通路を渡って最初のドア(上にアメリカンエクスプレスの表示が有る)を入ると、エスカレーターの左側のロビーにありますす。(1月の記載は第1ビルとしていましたが誤りでした。上記のように訂正します)  
 
写真を見る

(30)英国の「メモリアルガーデン」(2006.1、追加'06.9,07.9,08.9,09.9’10.10)         
 英国は WTCで67名の犠牲者を出しています。これはアメリカ以外の国ではもっとも多い数です。この方達を追悼し、また英米両国の長い友好関係を記念する「British Memorial Garden」がNY市ハノーバースクエア(Hanover square)に着工しました。同スクエアーは通称なので地図上に記載されていない場合が多いのですが、ウオール・ストリートとパール・ストリートの交差点より2ブロック南にあります。(パールとオールド・ストリップの交点)                                      
 庭園はまだ工事中のため見ることが出来ませんが、PR と募金のためそのジオラマがJFK空港に展示されています。British Air のチェックイン・カウンター前ですが隣にANA (及びUA)のカウンターもありますので機会があればご覧下さい。建設主体はチャールス皇太子を名誉総裁とするブリティッシュ・メモリアル・ガーデン財団です。      空港の展示を見る (現在は有りません)   
(2006.9現在、路面工事のみ終了した段階で未完成でした)
                   
(2007.9現在、植樹は終了、周囲のフェンスを除きほぼ完成しました。 ただし、フェンスにUK構成国の紋章がとりつけられる予定ですが、肝心の部分が未完成ということになります。市民には既に開放されています)                                                     
(2008.9現在同じ状況です。資金不足?でも市民の憩いの場としての機能はすでに果たしています)
 2009.9あまり変化はありませんが、「ブリティッシュ ガーデン」の銘板(写真右)がつけられました。
2010年8月、エリザベス女王を迎えて開所式が行われました。東側の道路と隔てるフェンスの上に、犠牲者の出身地を表す紋がつけられています。)
 (2010.10追加)
 
2012年9月現在、彫刻はありませんが銘板は「エリザベスⅡ世記念Sep.11th公園」に変えら れていました。 


フェンスを除きほぼ完成した(2007年)英国寄贈の公園
(NY市の公園として維持・管理される)

(29)「犯罪被害者基本計画」に外務省の関与を明記(2006.01)  
同計画が12月27日閣議で決定しました。そこでは海外での犯罪被害に関する項目として、「海外で被害にあった場合、在外公館で現地の弁護士や通訳・翻訳者の情報を提供していることを周知(する)」との項目が記載されました。(H17.12.28読売新聞より)
 海外犯罪被害者に言及されたことは意義有ることですが、内容としては現状追認に留まっており、私達の希望しているものとはへだたっています。今後より良い物とするため当事者として発言してゆくことが必要だと感じています。     .関連記事「海外滞在者にも「犯給法」の適用を」を見る





2005年

(28)4周年追悼式終了(2005.9)  
現地での追悼式式が終了しました。 ニューヨークは例年のように快晴で風もありませんでした。 ライス国務長官、ブルームバーグ市長およびジュリアーに元市長らが出席して挨拶しました。市長はロンドンのテロ犠牲者およびハリケーン・カトリーヌの犠牲者についてもふれました。 (以下ニュースに同じ)                   


(27)東京・大手町にみずほグループのモニュメントが完成 (2005.9)
 みずほフィナンシャルグループ本社(旧富士銀行本店)前の公開空地に9.11事件のモニュメントが完成し、4周年にあたる9月11日、関係者家族に披露の後公開されました。  本体は芸術大学山本正道教授のデザインになる母子像と樹木、切株等よりなるブロンズ像で、生命の絆と成長、再生、その営みの中から生み出される平和などを表象したものです。さらに像の置かれた敷地の一角には、NYの消防局より寄贈されたワールド・トレードセンターの鉄骨が設置され、その隣に日米のみずほ関係犠牲者23名の氏名が記載されています。
              
(像の趣旨からも、みずほ関係者以外の事件関係者のかたにも是非ここを訪れていただき、亡なくなられた方をしのぶよすがとしていただければと思います。また事件関係者以外の方にもこのモニュメントを見ていただき世界や日本の現状と今後を考えていただきたいと思います (KAZU) )                 


 写真を見る


(26)WTC回収写真の公開範囲拡大(2005.8) 
 
NY
港湾局はニュース(21)でおしらせした「回収写真」の閲覧対象者を、WTCのテナントの被雇用者まで拡大しました。当時 勤務していた方は、氏名および勤務ビル番号、フロアを入力することで閲覧できることになりました。例として次のように入力するよう示されています。   User Name:johsmith, (被雇用者氏名)   
Passsword:2wtcb3(第2タワー地下3階勤務)
詳しくは港湾局HP www.panynj.gov を参照してください。
詳細を見る
開範囲拡大(2005.8) 

 
NY
港湾局はニュース(21)でおしらせした「回収写真」の閲覧対象者を、WTCのテナントの被雇用者まで拡大しました。当時 勤務していた方は、氏名および勤務ビル番号、フロアを入力することで閲覧できることになりました。例として次のように入力するよう示されています。   User Name:johsmith, (被雇用者氏名)   Passsword:2wtcb3(第2タワー地下3階勤務)
詳しくは港湾局HP www.panynj.gov を参照してください。
 詳細を見る

(25)4周年追悼式(NY)の概要決定 (2005.8)  
8月5日、NY市長、NY州知事は今年の式典の概要を発表ししました。       
内容は4回の黙祷をはさんで犠牲者の名前を読み上げるという、昨年とほぼ同じ内容ですが、
名前を読み上げるメンバーが、今年は犠牲者の兄弟・姉妹が行うことが特徴です。(昨年は父母・祖父母、一昨年は子供たちが行っています)              
式は朝早く(例年8時頃)始まり、第一回の黙祷は8時46分に行われます。式は正午に終了の予定。この間および午後4時まで、家族は底部(Foot Print) に降りて、献花等をすることができます。なお、9月上旬に詳細につき追加発表が有る予定です。     


(24)「メモリアルを取戻す」運動始まる(2005.7) 
 ワールド・トレード・センターの跡地にフリ-ダム・タワーという建物を再建する
ことが決まっていましたが、警備上の観点から設計変更がなされ、竣工は当初の予定より1年遅れて2010年になることは日本でも新聞等で報じられました。 これと前後してメモリアルへのアプローチ部分の利用方法が明らかになり、現在アメリカの遺家族団体を中心に、この利用計画に反対する運動がおきています。それは、この部分に人権団体(IFC)が全体主義政治によって自由を奪われた人達を開放したアメリカといったテーマの展示を行うことが発表されたためです。この展示では自由を奪われた人達として、アウシュビッツやソ連の強制収用所の資料が展示され、開放のための戦いの例として、ノルマンディー上陸作戦や、場合によっては真珠湾攻撃などが展示されるようです。見学者はこれらの展示を見て「アメリカの正義の戦い」を学習したのち、メモリアルに至り「愛国者」としてコンクリートの上に彫られた9・11犠牲者の名前を見るという構想です。これらの展示の面積は本来のメモリアルの5倍にあたります
 アメリカの家族団体は、これはメモリアルのハイジャックだとして関係先に抗議し、合同してデモを行いまた関係先と交渉を行いました。
 かれらは、いはゆる
「グラウンド・ゼロ」を政治的に利用することなく、愛する人に静かに思いをめぐらす祈りと回想の場所にすることを要求しています。             このような要求をうけ、南部マンハッタン開発公社(LMDC)議長は、この論争に結論がでるまで、決定を保留することをメディアに発表しました。 アメリカの家族団体はさらに反対運動を進めるための協力を要請しています。         詳細を見る

(23)アメリカ被害者団体のメンバーが来日(2005.3)   
 先にニュース(20)でお知らせしたアメリカの被害者家族の団体 September 11th Families' Association のメンバー3人が16日来日されました。これは地下鉄サリン事件の10周年にあたり、9・11の被害者支援活動を地下鉄サリン被害者の支援活動の参考にするため、同事件関係者が招待したものです。   同事件関係の行事終了後、東京、京都、広島で9・11の日本人家族と懇談の機会を持ちました。 このグループはグランド・ゼロの訪問者に9・11について説明するためのビジター・センターを作るプランを積極的に推進しており、順調に行けば本年12月オープンの予定とのことです。                          米国団体の日本での活動詳細を見る
(付記:なお、9・11被害者への補償に関し、米国企業等への訴訟権の放棄が行われたこと、生命保険受領者には相当分の減額が行なわれた事などはサリン・シンポジウムの資料には記載されているにも関わらず殆どの報道機関はそれにふれず、金額のみを興味本位に一人歩きさせる結果を招いたこと大変遺憾であり、報道の姿勢について関係者の再考を求めます。ここで参考とすべき重要な点は政府の迅速な対応と被害者の早期救済を可能としたシステムだとおもいます)  

(22)ME鑑定作業の中止を公式に発表(2005.3) 
NY市メディカル・エキザミナー(ME)は、現在のDNA技術による鑑定作業の中止を決定し、関係家族にたいし通知を始めました。近く文書による連絡があるとのことです。昨年9月以降の確認は9名、結局1161名の方が未確認となっています。作業は今後の技術開発をまって再開されます。
 MEの担当者は、
確認作業のための努力は決して止めない、いつの日にか

(21)WTC「回収写真」の公開開始 (2005.3)
アメリカのNY,NJ港湾公社では、トレードセンターの瓦礫中から回収した個人所有の写真のネット上での公開をはじめました。これはビルの勤務者が私的に保管していたものですが、現在 犠牲者家族にかぎり閲覧できます。約6000枚あります。
 



2004年

(19)三周年式典終了(2004.10 )   
三周年追悼式(NY)は下記(9)に記載のとおりの内容で、予定通り行われました。

(18)欠

(17)NY市警察(NYPD)遺留品の保管状況発表(2004.10)    
NYPD は遺留品の保管、返還状況を発表しました。26,779個の遺留品を回収し、17,662個を返却したが、なお1,400個の宝石類を含む 685個が残っているとのことです。
(これらはいわゆる遺品としてではなく遺失物扱いとなっているようです。生還者の方の品物もふくまれるようですので貴重品を残してきた方は届出をされると返還される可能性があります)                                              



とでした。1年後の開設が予定されています。


計画を展示(2004.10 )  
LMDC は、グラウンド・ゼロ西側に再建されたウインターガーデン内の1階に(温室上のガラスド-ムが目印)に再開発計画の模型などを展示しています。やや官製PRの感じもありますが、新聞報道でよく判らなかったメモリアルとフリーダムタワーと呼ばれる新築ビルの位置関係がよくわかります。これによると、メモリアル部分は旧南・北棟の底部(Foot prints とよばれている)の大部分をしめ、タワーは敷地の北および東のすみに建つ事になっています。(展示期間不明)


(15)Ground Zero(GZ) 隣接地に「ビジターセンター」を計画  (2004.10 )       
現在、GZ訪問者が多いものの、跡地のほかは見るべきものがほとんど無いため、米国の家族団体が中心となって仮設のビジターセンターをもうけ、訪れた人々に消防士のボランティアなどが被害や救助活動などを説明するセンターの建設が準備されています。場所はGZに面した南側にある消防署の隣で、すでに建物は確保され、今後6ヶ月で具体化されます。現在試料収集と募金活動がおこなわれています。

、これは公社(LMDC)と企業の寄付をうけて、膨大な容量のコンピュータが使用されるもようです。個人の経歴や思い出などを掲載出来ます。日本でも資料を用意していてほしいとのことです。

(13)スタッテン島に同地区出身者のメモリアル完成、除幕 (2004.10)   
NY市南部、スタッテン島に同地区出身者のメモリアルが完成し、11日に除幕されました。2枚の封筒を模した壁が手のひらを広げたようにおかれ、その内面に犠牲者の氏名、所属等が書かれています。手のひらの間からマンハッタン南部のビルが望まれ、「遥拝所」と言った感じです。大変うつくしいところで、時間があれば訪問されることをお勧めします。NY市営フェリー(無料)をおり歩いてゆけます。野球場の西側の道をおりたところにあります。 この島はWTCの瓦礫の選別作業が行われたところでもあります。なお、設計はコンペで入選したNY在住の日本人、曽野正之さんです。                            

(12)学友が久下季哉さんの記念樹植樹   (2004.10)  
 久下季哉さんが在学していた大阪府立北野高校の同期生や、サッカー部の仲間を中心とする友人たちの呼びかけで、同高校のグラウンド脇に「いのちの木」と名付けられたクスの木が植えられ、9月11日にはお母様も出席して追悼集会が行われました。スライドなどの上映もあり、200人ほどの方が集まられたとのことです。この木は5mほどの大きなもので、季哉さんと同じ樹齢の木だとのことです。
詳細を見る

(11)アメリカ創価大学で平和と追悼の集い  (2004.10)
 同大学オレンジ郡キャンパスでは、9月11日夕刻(現地時間)「犠牲者の追悼と世界平和への民衆の連帯を築く願いをこめた平和集会」が開催されました。関係者のスピーチののち、青山世磨様(アメリカン11便搭乗)のご子息で同大学3期生の、ジョージ・アオヤマさんが当時の心境および、激励していただいた方々へのへの感謝をのべられ、さらに「父の生きた平和の使命に自分も連なる決意」を語られたとのことです。(註:ジョージさんは本HP「関連図書」の欄で紹介しているエミリーさんの弟さんにあたります。)(以上は聖教新聞 2004.9.18 の記事をもとに書きました。括弧「 」内は正確を期すため記事から直接引用させていただきました。)

(9)(10)欠

(8)NYの被害者団体からのメッセージ 
NYで活動している被害者団体の一つ、WVFA (9/11 Widows And Victims'families Association)から、日本の被害者家族へのメッセージが届けられました。遠く離れた日本の家族に同情を示すとともに、今後の連絡を待ちますとの内容です。(全文は 「6.米国被害者団体の活動」に掲載しています。)
 メッセージ全文を見る
(なお、このメッセージは、犯罪被害者支援についての調査・取材のためオウム事件家族とアメリカを訪問した朝日新聞の記者のかたに託してとどけられたものです。)


(7)NYでの遺品の回収と返還の進行状況

 事件2年半にあたり、ニューヨーク市警(NYPD)は地元紙NewYorkPost の取材に応えて遺品の回収と返還状況について説明しました。
 それによると、ワールドトレードセンターの瓦礫から発見された品物の68%はすでに関係者に返還されましたが、さらに8000点が残っているとのことです。(註:逆算すると、当初約24000点が回収されたことになります) プライバシーの観点や、希望者の殺到が予想される事などから、これらの現物あるいは写真を公開する予定は無いとのことです。 これにたいし、関係家族のなかには公開を求める声も上がっています。(New York Post: Mar..28.2004;P19) (2004.04)

(6)白鳥敦さんのメモリアル施設、アフガニスタンに建設(2004.04)
白鳥敦さん(当時カンターフィッツジェラルド勤務)のお父様
、晴弘さんは、アフガニスタンが再びテロ組織の温床となることが無い様にとその地域への援助を検討されてきました。 その一環として、ボランティア用の宿泊、集会施設などを併設した敦さんのメモリアルホールを建設することとし、2月にアフガニスタンを訪問してその敷地を決定してこられました。その設計は白鳥さんの考えに共鳴した建築家、黒川紀章さんがあたり、来年竣工の予定です。 白鳥さんはこのほかに井戸掘りと給水事業を計画していて、その費用をまかなうための募金も計画中です。その詳細は改めてお知らせします。(白鳥さん関連のHPへのリンクを「家族のページ」作りました)

(5)久下季哉さん早稲田大学の校友に
早稲田大学理工学部2年に在学中、UA39便に搭乗し遭難された
久下季哉さんは今年がその卒業予定年でした。同校卒業式において白井総長は卒業生である奥克彦大使についで久下季哉さんを紹介して二人の志を継ぐ事を話され、また久下さんを校友に迎えることを発表されました。「校友会証」は来賓として出席されたお母様がうけとられました。(2004.04)
式辞詳細を見る(ペンシルバニア関係へ)

(4)WTCメモリアルのプラン決定
(2004.02)
失われた二つのタワーを象徴する二つの空間からなるメモリアルの概要は、1月6日に発表され、日本でも翌日の新聞紙上に報じられました。
 その後、関係家族から事件の悲惨さが充分に表現されていないとの意見が出された結果、修正が行われました。ほぼ次のようにまとまった模様です。
・対象者は、9.11犠牲者[NY WTC、Virginia(国防省)、Pennsylva nia(UA93便)] および1993年のWTCテロ犠牲者。
・救助隊員(消防士、警察官等)は名簿に官職等を記載。・被害状況を示す展示物(消防車)などを置く。・鑑定できない犠牲者の遺体を安置する。


2003年

(3)米国ファンド締切る(2003.12)
 12月22日でファンドの申請が締切られました。直前の情報では有資格家族の92%が申請したとのことです。また、受け取りを拒否し、航空会社にたいする訴訟を行う家族が73名あります。残りの家族の多くは、事件の衝撃から回復できず、署名を拒否していると見られています。

(2)WTC地下駅の再開(2003.12)
  11月21日、事件以来 閉鎖されていた 電車(PATHトレイン)とそのWTC地下駅が再開されました。
予定より一月早い再開でした。PATHはハドソン川をくぐってニュージャージーと南部マンハッタンを結ぶ電車で、通勤事情の改善が期待されています。
 閉鎖前と同じ名称の World Trade Center駅として営業を開始しましたが、駅は暫定的なもので将来建設される南部マンハッタンの総合駅内に移転することになっています。
 この駅を利用ると、グラウンド・ゼロ内の掘り下げられた空間(バス・タブと呼ばれているようです)に誰もが入り込むことができることになります。

(1)WTC犠牲者数の修正(2003.12)
  10月、ニューヨーク市当局は ワールドトレードセンターにおける犠牲者のリストから40名を削除することを発表しました。虚偽の申告などが確認されたというものです。これに関し逮捕者もでています。これによりWTCでの犠牲者数は2周年追悼式の発表数より40名を削除して2751名となります。

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2022年


(323)トリビュート・ミュージアム閉館
ナショナル・ミュージアムの開館まで、それに代わる役割を果たしてきた「トリビュート・ミュージアム」は、経済的事情により閉館するとの連絡がありました。
その事業を全面的に応援してきましたが、このような事態となり大変残念です。なお収集品については適正に扱うことを申入れました。




2021年

(322)20周年セレモニー・スナップ
日本からは2家族が参加しました
(コロナ影響で参加できず、参加者とNY在住の方の写真を使っています)


   
セレモニー・国旗入場           夜のメモリアル・プール           トリビュートライ


(321)関連書籍の発行

白鳥晴弘「息子からの伝』増補改訂版」
住山一貞(訳)「9/11レポート」


(320)新たに二名の御遺判明
男女各一名の身元が確認されました。



319)今年のNYの9/11追悼式について
今年は従来どおりの方法で行われます。現在「氏名読み上げ」希望者の募集が行われています。 締め切りは8月6日です。
www.911memorial.org/ceremonyreaders



(318)「9/11調査委員会報告書」翻訳、解書発行のためのクラウドファンディング。
6月22日迄実施中です目標額150万円
詳細は下記URLから。

https://readyfor.jp/projects/911report

341名の方のご協力を得て、目標額の約300%を達成いたしました。

ありがとうございました。




2020年

(317)「風の輪コンサート」in仙台(2020.10)
(追記:2020:12)
このコンサートは予定通り11月5日に開催されました。在日本のメンバーのほか、合唱団はニューヨークからビデオ参加し、オンライン・チケットも販売されるなど、新しい試みも行われ、成功を収めました。収益の内から約3500ドルが
ニューヨークの日系ライオンズクラブに寄贈され、同市でのコロナ対策支援に役立てられます。  
なお、詳細はトップページ下段のリンクからご覧ください。(12月追記)


先にお知らせしたコンサートは、11月5日(木)仙台市イズミティホールで19時開演でおこなわれます。
詳しくは「おしらせ」さらにトップページ下部に記載の同グループホームぺージ(リンクしています)をご覧ください。
収入はニューヨークの医療従事者支援を行ているライオンズクラブに寄付されます。
また、入場制限で聴衆は200名に満たないため、ライブ配信が行われます。

(316)各地の追悼式(2020.10
今年はコロナ拡大の影響で、ニューヨークでは関係者による犠牲者氏名の読み上げに変えて、これまでの録音による読み上げとなりました。ペンス副大統領、バイデン氏(民主党大統領候補)が列席しました。           
トランプ大統領はペンシルバニア州のU93追悼式に列席しました。
11月に行われる大統領選挙を意識した参加だったようです。


(315)9月11日のメモリアルパーク・スナップ
今年のセレモニーは、日本から参加することは不可能でしたので、当日の雰囲気だけでも知りたいと思い、ニューヨーク在住のかたにお願いして当日の写真を送っていただきました。ただし、式典は家族以外は参加できないため、この写真は、一般公開が始まって、夕方5時頃の撮影です。それでも当日の雰囲気が良くわかると思います。



(左)北棟プール西面(警察・消防関係者)  (右)南棟プール東面(邦銀関係者)




北棟プール東面・背景はミュージアム



(左)サバイバル・ツリー   (右)南棟プール・南面
(撮影および写真提供は小味かおる様です)

(314)メモリアル・コンサート
①日本:「第19回・9.11メモリアル日本」
津村禮次郎氏(観世流能楽師)主催、川村奈美子(ピアニスト)、小原正人、川口亮志
9月11日(金)18時30分(開場18時):終了20時15分
小金井 宮地楽器小ホール (中央線武蔵小金井駅南口:2分)「お知らせ」欄参照

②「風の輪コンサート」
毎年ニューヨークで行われてきましたが、今年は日本(仙台)で開く方向で検討が進んでいます。
11月5日(木)夜:仙台イズミティー小ホール
確定次第改めて発表します

(313)
[9/11委員会報告書」試訳を公開・完訳にご協力ください(8.8)
報告書を少しづつ翻訳してきましたが、自信のないところがあります。皆様のご協力を得て完全な訳にしたいと思います。
トップページか図書のページから入れますので、興味のある所をのぞいてみてください。
原文にもリンクしています。専用メールも付けましたのでご利用ください。

(312)みずほメモリアルで追悼式
9月11日にさきだって、みずほ銀行(旧富士銀行)関係者による追悼式が、みずほ銀行本店前「大手の森」にある
メモリアルで行われました。今年は感染症にも配慮し、献花と黙祷のみの簡素な式となりました。


「大手の森」に設けられたメモリアル(このほか、氏名表とWTCの鉄骨があります)

(311)今年のNYの追悼式について(7.30)(8.8)

②今年も開場は午前8時、式は8時30分から始まります。入場には招待状またはPあるいはT番号、パークIDが必要です。
例年犠牲者の氏名朗読のために設けられてきた「中央ステージ」は、今年は設けられません。家族の皆様はメモリアルパーク内 の各所で、放送される犠牲者のお名前をお聞きください。その間に6回の黙祷が挟まれるのはいつもの通りです。水、飲食物の提供はありません。式は午前11時30分ころ終わる予定です。
メモリアルプラザは、午後3時ころから深夜まで一般公開されます。トリビュートライトも点灯されます。

①今年も追悼式を行いますが、犠牲者氏名の読み上げは過去の録音を利用して行います。入場、黙祷などは従来通りに行われる予定です。(8月に再度連絡がある予定ですので②として続報します。

(310)ミュージアム・メモリアル再開(6.30)
ナショナルメモリアル・ミュージアムは、
3月13日(金)から閉鎖されていましたが、7月4日より再開されることになりました。
 
 4日午後1時より関係者に公開され、5日(日)より一般公開されます。(4日は独立記念日で連休に入っています)

(309)オンラインで復旧作業犠牲者追悼式(5/30)
5月30日は、2002年、グランド・ゼロから瓦礫(遺体を含む)がすべて運び出された日です。この復旧作業の際、塵灰などによる
呼吸器障害により、死亡された方や後遺障害に悩まされる人が生まれました。この犠牲者をしのぶメモリアルが昨年設置され、
(ニュース301)、今年は初の追悼式が予定されていましたが、コロナ対策のため、オンラインでの式が行われることになりました。


(308)メモリアル・ミュージアムの閉鎖について(2020.3 .14)
ナショナルメモリアル・ミュージアムは、新型ヴィールスに関するパンデミック宣言その他に応じて、同施設を3月13日(金)から一時閉鎖することになりました。
なお、メディカルエキザミナーに必要がある家族は入場できますが、事前に電話連絡をしてください。  212-447-7884

  


2019年


(307)各地の追悼式(2019.10.4更新)
ニューヨーク
例年どおりの方法で行なわれました。昨年より参列者は多かったように感じました。

 
例年とおり、6回の黙祷をはさんで氏名の読み上げが行われた。   サバイバーツリーも太くたくましくなった。

 
   会場風景。去年より賑やか。          翌12日、尋ねると日本人犠牲者の氏名の上に折り鶴が。
                   現地在住者の心尽くしとおもわれます。

シャンクスビル(ペンシルバニア)
式典にペンス副大統領が参加しました。

ワシントン
ホワイトハウス前の式典にトランプ大統領が参加しました。

(306)メディカル・エキザミナー判定結果(2019.10.4更新)
この一年間の新しい同定者は2名(男女各1名)でした。
日本関係者は無かったようです。
(朝日新聞9月11日付け朝刊9面に担当者2名の記事があります)

(305)9/11関連コンサート情報(2019.8.30)
ニューヨーク
第12回「風の輪コンサート
9月11日(水)午後6時30分開演(開場6時):$10
カウフマン・ミュージックセンター内マーキンコンサートホール(129West、67th St.)
ソプラノ:田村麻子さんの「アベマリア」シリーズ
宮城県東松島「ハラハラシンガーズ」(カルテット)
地元NY合唱団「とも」「少年少女合唱団」「風の輪アンサンブル」
(連絡先)カウフマン・ミュージックセンター:ボックスオイス:212-501-3330

東京
第17回「9・11メモリアル日本
9月11日(水)午後7時開演(開場6時45分):大人4000円、学生1000円
武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口1分)
バイオリニスト:アテフ・ハリム氏と能楽師:津村礼次郎氏の共演による音楽と芸術の夕べ
(連絡先)03-3339-3422 日本アーティスト懇談会

(304)NYで今年もセレモニー(2019.7.31:8.11更新)
8月5日付けレター)あらためて、連絡がありました。
式典の内容、時刻は7月の連絡の通りです。
8月のレターに招待状の同封が無い場合、レターまたはメモリアル・パークのIDカード、P、T番号で受付てもらえます。
入場予約は、911memorial.org/18thanniversary
.(接続不調)または電話(212)266-5201 まで。
また、今年新設された
メモリアル・グレイド(ニュース・301)(パーク敷地内)の訪問を勧めています。
また、グリニッチ通り92番地に移転した
トリビュート博物館(ニュース290、お知らせ56)もご訪問ください。

7月8日付けレター)NYでは、ナショナル9・11メモリアル・ミュージアムの主催で、記念式典が行われます。式場は午前7時に入場が開始され、指揮は8時30分から始まります。6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがおこなわれ、正午に閉会の予定です。指名読み上げの希望者は、8月2日(金)までに申し込んでください。
ミュージアムは当日は遺族限定で公開されます。混雑を避けるため、なるべく事前予約をしてください。
夜はトリビュートライトが点灯されます。
以上の詳細は8月に改めて連絡が有ります。


(303)武藤順九氏の彫刻園(2019.7.31更新)
ニュース(206)でお知らせしたように、武藤順九氏の彫刻「風の輪」のニュヨーク設置は不可能となりましたが、このほど、氏の九個の彫刻の二分の一モデルを設置した「昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園」が昭島市昭和の森にオープンしました。森の中に一つずつ彫刻が設置され、静かな雰囲気の中で鑑賞できる様になっています。ニューヨーク二設置されるはずだった彫刻は九番目に設置され、プレートには
「風の輪―PAX2011―N.Y.9.11慰霊モニュメント For All victims 」と記されています。
(なお「モニュメントをNYに贈る家族の会」はこれをもって解散いたします。ご協力にお礼申し上げます。)



昭島駅前広場東(
駅を出て右手)から連絡バスがでています。「フォレストイン」でおり、ホテルの裏庭のようなところにあります。(判り難いのでフロントで尋ねた方が良いかも知れません)

(301)二次被害者のメモリアルを設置(2019.7.31更新、写真追加10.4)
9・11直後のグラウンドゼロの大気の環境は、多くの有害物質が漂う危険な環境でした。そのため、遺体の回収や瓦礫の排除などに従事した方たちの中から、多くの呼吸器系疾患や肺がん患者が発生し、無くなった方も出ています。
これらの方々の努力に感謝するためのメモリアル・グレードが、サバイバー・ツリーの西側に建設され、オープニングの式が5月30日に行われました。
数枚の平らな石を斜めに積み重ねたブロックを広場の廻りに何ブロックかやや斜めに置いたもので、グレード(Grade)というのは勾配と言った意味があり、石がななめに傾斜していることからそう呼ばれているようです。


傾いた6個の石が向き合っている。(説明が無く判り難い)

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2018年

(300)17周年記念式典・ニューヨーク(2018.10.10更新)
9月9日各地で追悼式が行われました今年は2001年と同じ火曜日でした。
ニューヨーク
昨年と同様、国旗入場、国家独唱ののち、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがおこなわれました。
式典は正午頃、終了しますがその全行事は、テレビによりライブ中継されます。
今年は日本人の参加は三家族・6名でした。全参加者数は、昨年より増えた感じでした。なお、翌12日夜には追悼を兼ねた「風の輪コンサート(第11回)」が行われました。


式典の模様はTVにより全行事がライブ中継される。(ABC・TV画面)

 
(左)二組のペアが交替で氏名をよみあげます。
(右)北棟プールでのスナップ。このコーナーには、警官と消防士の氏名が表示されている。


リースの飾られたサバイバー・ツリー(生還の樹)

シャンクスビル(ペンシルバニア)
長雨のため、現地はぬかるみがひどく、参加者は苦労されたようです。
今年はトランプ大統領がメラニア夫人と共にヘリコプターで来場し、ワシントンを破壊から救った、40名の勇敢な犠牲者をたたえる
スピーチを行いました。

現地はピッツバーグなど、いわゆる「ラスト・ベルト」に近いため、大統領支援者の参加もあったようです。

なお、11日の式典に先立ち9日に、「声の塔」と呼ばれる高さ約28mの記念塔が完成し、記念式展が行われました。
(写真とイラストを「ペンシルバニア」の欄に掲載しています。)
最終的には犠牲者数の40個の鐘が取り付けられる予定ですが、今年はとりあえ8個が取り付けられました。
今年も唯一の日本人犠牲者久下季哉氏のお母様が参列されました。

ペンタゴン
ペンス副大統領が追悼式に参列し、スピーチを行いました。

(209)過去一年の確認犠牲者は一名(2018.9、4現在)
この一年間、トリビュートセンターではで11名の検体を確認しました。
内新たに確認された方は一名(アメリカ)でした。(9月4日現在)
確認は遺骨のDNAによるものが多いとのことです。

(298)犠牲者補償基金の登録について(2018.10.17更新)
事件後、犠牲者(死亡者)に対して支払われた同基金(The September 11th Victim Compaensation Fund:VCF)は、
その後対象者を広げ、期限も延長して登録を受け付けてきましたが、登録締切は2020年12月18日まで延長されています。
対象者は、普及作業に従事した消防、警察関係者の他、ボランティア、生還者(survivor),、居住者(地域限定)、学生、通行人など
で、身体的障害を持つ者となっています。(当日の勤務者はsurvivorに該当すると思われますので、ご検討ください)
詳細は、ウエブサイト www.vcf.gov を参照してください。
なお、現在の登録者数は約1万9千名で、三分の一が民間人です。また、全体の内約6千名が癌関係の疾病とのことです。
(Voises of Sep.11th.集会資料:2018.9.1による)

(297)9・11メモリアルのHP訂正について(2018.10.17更新)
National Memorial and Museamu のホームページは、日本語訳もあって大変有り難いのですが、その中に記載されている「犠牲者氏名」のリストに誤りが多いことが判りました。今回ミュージアムの担当者に指摘したところ、正式名簿を領事館から入手し、訂正作業を行う事、その間、日本語の氏名表記は行なわない事になりましたので、ご報告します。(ローマ字を漢字表記にするのは大変難しいようです。)

(296)彫刻「風の輪」のNY設置は断念(2018.10.17更新)
先にニュース(166)出ご紹介した武藤順九氏の彫刻の設置について、同氏後援会と共に関係先を当たってきましたが、受け入れ先が無く、またニューヨーク市に寄贈する場合には、維持費として五百万円から一千万を収める必要があることから、後援会事務局は設置をあきらめ、彫刻は日本に返送されました。この件については私たちも有志で後援会を作り応援してきましたが、残念ながらこのような結果となりました。したがって、武藤氏のお気持ちに感謝を表しつつ、私たち後援会も解散させていただきます。ご了承のほどお願い
申しあげます。

(295)17周年記念式典・ニューヨーク(2018.8.26)
ニューヨークでは、今年も例年通り、追悼式が予定されています。
開場:午前7時(入口グリニッチ・ベーシ)北西角
式典開始:8時30分
第一回黙祷:8時46分
以後、5回の黙祷(計6回)黙祷をはさんで、犠牲者氏名の読み上げが行われます。
終了予定:12時ころ
一般入場:午後3時から24時まで
ミュージアムおよびトリビュート・ミュージアムは家族は無料で入場できます。(最終入館午後7時)
夜はトリビュートライトが点灯されます。

(294)今年の追コンサート(2018.8.26)
ニューヨーク
第11回「風の輪」コンサート
日時:9月12日(水)午後66時半開演 (追悼式翌日です。注意
場所:カウフマン・ミュージックセンター(マーキン・ホール)
スペインの女声合唱団、新たに編成された「風の輪」室内合奏団等

東京
第17回「9.11メモリアル日本」
観世流シテ方:津村礼次郎
ピアノ:アズマ・サファロヴァ(女性:アゼルバイジャン出身)
日時:9月11日(火)18時30分開演
場所:武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口徒歩2分)

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 2017年

 (293)ニューヨーク市で自動車暴走テロ(2017.10.30
既にメディア上で取り上げられ、ご承知のことと思いますが、去る10月31日午後(現地時間)、マンハッタン南西部のハドソン川に沿った自転車專用道路で、レンタル・トラックによる暴走テロが行なわれました。場所は第一WTCビルも近くに見える南の位置でした。テロ犠牲者は8名で、アルゼンチンからの観光客5名と、ベルギー人1名が含まれているとのことです。犯人はウズベキスタン出身の「グリ-ンカード」保持者で、抽選によりこの権利を得て、2010年アメリカに移住してきました。この制度は「国民に多様性をもたらす」との目的で実施されているものですが、トランプ大統領は早速その制度の停止を命じました。トラックはニュージャージー州で借りたとのことで、1993年の第一次WTC爆破を連想させます。

(292)各地で16周年記念式典(2017.9.11)
テレビはカリブ海地方を襲ったハリケーンの話題で持ちきりでしたが、東部地区は幸い晴天に恵まれ、各地の追悼式典は無事行われました
ニューヨーク:例年どおり、国旗入場、国家独唱に続いて犠牲者氏名の読み上げが行われました。その間に6回の黙祷が行われたのも例年のとおりでした。参加者はやや減った感じですが、警備が厳格化されたことも理由かもしれません。例年より銃を持った警察官が多いように感じました。
(なお、NYの式典では、政治色を避けるため、通常、政治家のスピーチは行われません)

 
(左)11日朝、ペンシルバニア駅に飾られたリース。傍らでは弦楽四重奏の演奏も行われていた。
(右)式典での犠牲者氏名の読み上げ、2名一組で、交代しながら読む。右手のベルは黙祷時使用。

ペンタゴン:トランプ大統領はホワイトハウス前で夫人と共に黙祷したのち、ペンタゴン西のメモリアル前に移動し、犠牲者を追悼するとともに、テロとの戦いはなお続いているとの趣旨のスピーチを行いました。

シャンクスビル:ペンス副大統領がスピーチを行いました。

東京:8月末、みずほ銀行では大手町のメモリアル前に関係者が集まり追悼式を行いました。

(291)この一年の新たな確認犠牲者は一名(2017.9.12)

メディカル・エキザミナーからの入手資料によると昨年9月以降、一年の間に、新たに確認された犠牲者は 一名でした。

(290)新装トリビュート博物館(2017.5~)
 ニュース(276)に記しましたが、トリビュート・センターとして親しまれてきた展示館が、新たに「トリビュート・ミュージアム」として、オープンしました。ナショナル・ミュージアムが事件の事実の記憶の保持を重点としているのに対し、犠牲者やその家族がどのように回復し、さらには立ち上がっているかという、未来志向の展示を心掛けているようです。  もちろん私たちの寄贈した写真は大切に保管・展示されていますが、「折り鶴」
の方は汚れや色褪せのため、新しいものに交換されてしまいました。新しい鶴は現地の「折り紙協会」の方たちが制作されたとのことです。(鶴を贈った当事者としては大変残念ですが、約10年間その役目を果たし、さらに次の世代に願いを引き継いだと考えたいと思います)「サダコの鶴」はいままで通り展示されています。
(このミュジアムは、場所がやや判り難く、ナショナル・ミュージアムに比べると入場者が少ない印象です。入場料は安く($15)短時間で見学できますので、多くの方の訪問を希望します)

 
(左)犠牲者の写真が展示された通路
(右)突入した飛行機の窓部分


(289)トリビュート・センターがNY日本領事館から表彰(2017.5
トリビュート・センターは東日本震災の情報に直ちに反応し、早くも2012年10月から福島を中心に定期的に訪問団を派遣し、支援を続けて来ました。(ニュース199,202参照)
これらの活動に対し「日本国ニューヨーク総領事館」は表彰状と副賞(九谷焼花瓶)を送って感謝しました。


(左)ニューヨーク日本総領事館から贈られた表彰状
(右)副賞の花瓶を前に表彰j状を持つスタッフ(右端はリーさん)

(288)今年の追悼「風の輪」コンサートはカーネギー・ホール(201・9.17)
9.11犠牲者の追悼から始まった「風の輪」コンサートは、その後 東関東大震災、熊本震災救援等に対象を拡大して活動を継続してきましたが、今年は10回公演を記念して「カーネギー・ホール」で「日米合唱祭」として行われました。地元合唱団「とも」、「少年少女合唱団」にアメリカのバーバーショップと呼ばれる形の男声合唱団が華麗なパフォーマンスを披露しました。また、ゲスト出演した東北大学の「男声」「混声」合唱団が美しいハーモニーを聞かせてくれました。


 (287)ケーニッヒ作の地球儀帰還続報(2017.9

ニュース(294)でお伝えした地球儀の設置場所が不明でしたが、メモリアルを見下ろす 南側の屋上公園・リバティーパーク内の西側に設置されたことが判りました。
その隣(東)にはギリシャ教会の建設が進んでいます。現在、内外層の取り付けを待っています。


メモリアルを背にしてみた地球儀・スフェア

(286)追悼式典予定(2017.8、30)
ニューヨク:例年のとおり、6回の黙とうを挟んで、犠牲者氏名の読み上げが行われます。
開場7時、開式8時30分です。入り口はサイト北東のベーシー通りの一か所のみです。12時終了の予定です。参加者は招待カードまたは、エキザミナー発行のID等をご持参ください。ミュージアムは家族限定でオープンしますが、なるべく予約してくださいとのことです。


(285)追悼音楽会など(2017.8.30)
ニューヨーク:「風の輪コンサート」は9月17日(日)17時より、カーネギーホールで行われます。今回で10回目となるコンサートは。9/11+3/11といったコンセプトで開催されてきました。今年は「日米コーラス・フェスティバル」として、現地の合唱団TOMO,少年少女合唱団のほか、東北大学の合唱団も参加して行われます。
東京:第16回「9/11メモリアル日本」が9月11日18時30分より、小金井の宮地楽器小ホール(小金井駅南口駅前)でおこなわれます。観世流シテ津村礼次郎氏の能その他が
予定されています。
以上「お知らせ」欄にも記事

(284)ケーニッヒ作の地球儀がWTCサイトへ帰還(2017.8)
ツインタワーの広場にあった地球儀(スフィア)は、慰霊碑に代わるモニュメントとしてバッテリーパークに展示されてきましたが、8月中旬元のWTCサイトに戻されることになりました。

(283)トリビュート・センターが9・11トリビュート・ミュージアムに(2017.5)
皆様から出して頂いたお写真と、私たちの鶴が展示されていたセンターが、新しくミュージアムとして出発しました。場所もメモリアル・パーク南東出口から南に2ブロック行ったところに移転しました。(外観はニュース276をご覧ください。)移転に当たっては現地の折り紙協会の方たちが折り鶴のホコリをエアブラシで払うなどして、協力してくださったそうです。
(「お知らせ」欄に詳細)

(282)ナショナル・ミュージアム遺影の展示位置を変更(2017.3,28)
ミュージアムでは犠牲者の展示位置の変更をおこないました。これはどなたも公平に見やすい位置に来るようにとの配慮によるものです。今後も定期的に行われると思います。

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2016年(15周年)


(281)アメリカ議会、サウジに対する遺族の訴訟を認可(2016,10,1)
  
9・11テロ実行犯19名の内、15名がサウジアラビア出身者であったことから、アメリカの遺族の間では、サウジ政府、王室の提訴を希望する者が有りました。ブッシュ、オバマ政権共このような提訴は出来ないとしてきましたが、9月29日、アメリカの上下両院は圧倒的多数で提訴は認められるとの法案を可決しました。
7月中旬、これまで非公開とされてきた議会による調査報告書が公開され、サウジ政府(王室)関係者のアルカイダに対する資金援助が明らかにされためです。これにより、早速1名の提訴が行われました。
この決議の結果、アメリカとサウジの関係が悪化することが懸念されています。

(280)首相、外相夫人がメモリアル訪問(2016.10.1)
9月21日、国連総会に出席した安倍首相、岸田外務大臣と共にニューヨークを訪れていた、安倍昭恵夫人、岸田裕子夫人は、同道してWTCメモリアルを訪問、
サバイバルツリーの前で献花されました。また、ダニエル総裁、りー理事の案内で、メモリアルプレートを巡り、説明をうけました。


(279)15周年式典(2016.10.1)
9月11日(日)、各地で式典が行なわれました。
ニューヨークでは例年のように国旗入場、米国国家演奏に続き、6回の黙祷を挟んで犠牲者氏名の読み上げが行われました。
今年はジュリアーニ市長はじめ三代の市長、州知事加え、民主・共和両党の大統領選候補も参加しました。スピーチはありませんでしたが、やや蒸し暑い気候だったためか、クリントン候補が体調不良で途中退場し、大きな話題となりました。一方のトランプ候補は夜のテレビで自分の健康診断書を見せるなど、
烈しい選挙戦の一端を感じさせました。
日本人家族の参加はNYで3家族、10名、ペンシルバニアで1家族2名でした




(278)メディカルエキザミナー情報(2016.10.1)
この1年間で新たに66件のご遺体(部分)が確認されました。
ただし、いずれもこれまで確認されている方の追加確認です。
新しい犠牲者の確認は2015年3月以後有りません。

なお、事件以来、鑑定に尽力されてきたヒルシュ博士が昨年亡くなられました。
これまでのご努力に感謝するとともに、謹んで哀悼の意をささげたいと思います。


(277)アートセンター建設概要発表(2016.10.1)
WTC敷地内に最後に建設が予定されていた、アートセンターの概要が発表されました。場所は敷地の北西角、第2ビルの北側です。音楽会、バレー、演劇などの会場となります。建物はほぼ四角形で、外壁は大理石が貼られます。
完成は2020年の予定です。


(276)トリビュートセンターの移転計画(2016,10,1)
手狭となってきたトリビュートセンターの移転準備が進んでいます。場所は現在の施設の東の道路を南へ向かい三つ目のブロック(右側)のビルの1,2階になります。すでに1階のウインドにはロゴマークが張り出されています。私たちの折鶴も、エアブラシで埃を払って大切に展示するとのことでした。
移転は来春の予定です。


移転予定のビル

(275)WTC倒壊の粉塵による健康被害者増加中(2016.10.1)
WTC健康調査プロ偽ラムの発表では、粉じんによるガン発病者が増加しています。2014年では1822名でしたが、2016年6月現在、5441名に増加しました。
症状は、白血病、前立腺、甲状腺、リンパ腺など身体各部に及んでいます。

(274)各所で9.11追悼公演(2016.9.5)
ニューヨークおよび東京で各種公演があります。
詳細はお知らせ欄をご覧ください。
ニューヨーク」

「第9回風の輪コンサート」
毎回ご紹介してきたコンサートです。
今年は熊本・大分震災チャリティーとして行われます。
9月11日(日)Merkin Concert Hall at Kaufuman Music Center
午後四時開演(従来より早くなっています)

「稲盛アートプロジェクト公演」
The Fire Fiters
10月8日 午後3時、午後7時30分 [2回公演] 英語
東京のアマチュア劇団による公演。

「東京」
「稲盛アートプロジェクト公演」

消防士物語
9月10日(土) 午後4時開演、根津教会(文京区)英語上演、日本語字幕付き
上記NY公演と同じ公演です。


「9.11メモリアル・日本」(第15回)
9月11日(日)午後6時半開演 東京オペラシティー・近江楽堂
朗読、寸劇、音楽

(273)ニューヨークでの追悼式について(2016.8.17)
今年も例年のようにメモリアル敷地内で実施されます。
開場は
午前7時、式は8時30分から開始され、6回の黙祷を挟んで
犠牲者氏名の朗読が行われます。
終了予定は午後1時の予定です。(これまでより1時間おそくなっています)
メモリアルは午後3時から0時まで一般開放されます。
トリビュート・ライトの点灯もあります。
11日にミュージアム見学を希望される方は、混雑防止のための予約して欲しいとのことです
(272)都内で9/11・15周年展示会(2016.7.6、改訂8.17)
9・11事件15周年に当たり、展示会を開催します。関係者の方々の参加、ご協力をお願いします。(10周年の展示は、かなり控えめな展示としましたが、
今回はテロの暴挙を訴えるリアルな展示を考えていますのでご了解ください)
場所;中野区産業振興センター(前回と同じところですが名称が変わりました)
日時:8月29日(月)~9月4日(日) 午前10時から午後6時まで(9月2日・金は午後7時迄)
無事終了いたしました。多くの方にご来場いただき有難うございました。

  

(271)15周年セレモニーと氏名読み上げ希望者募集(2016.7.6)
ナショナル・メモリアルではニューヨークでの式典の実施と、その際の氏名読み上げ希望者の募集を発表しました。ニューヨークでの式典は、午前8時30分に開始され、最初の黙祷が8時46分に行われます。その後、計六回の黙祷を挟んで、例年のように犠牲者氏名の読み上げが行われます。終了は午後1時の予定です。夜はトリビュート・ライトが点灯されます。また犠牲者氏名の読み上げの希望者を募集しています。希望者は次のサイトから申し込んでください。7月28日(木)締め切りです。 911memorial.org/ceremonyreaders Tel.212-312-8855
.
また、ミュージアムでは午前7時に開館し、家族優先の招待ですが、混雑を避けるために、事前の登録を希望しています。(詳細は8月に連絡が有ります)

(270)トリビュート・センターは来春移転を発表(2016.7.6
)
6月21日、トリビユート・センター(私たちが折鶴を贈った所)は、開所10周年にあたり、来春新たな場所に移転すると発表しました。展示等をさらに充実するのが目的です。移転先はまだ発表されていません。開所以来、年間75~100万の入場者が有り、ナショナル・ミュージアム開所後も多くの訪問者が有るようです。

(269)海外犯罪被害者への弔慰金支給法が成立(2016.6.2)
長らく懸案となっていた海外犯罪被害者を経済的に支援する法律が、6月1日の参議院で全会一致で可決、成立しました。公布後6か月以内に施行されます。
支給は弔慰金の名目で行われ、死亡の場合200万円、重傷者に100万円が支給されます。
支給の第一順位は配偶者です。
これまで、「パブリック・コメント」の提出などでご努力頂いた皆様に感謝します。
また成立に努力された議員の方々、犯罪被害者団体の方々に感謝いたします。
今後も内容の充実に向けて、動向を見守ってゆきたいと思います。

(268)オバマ大統領の広島スピーチに伊東次男氏が列席(2016.5.31)
5月27日(金)アメリカ大統領は広島っを訪問し、大きく報道されましたが、原爆慰霊碑前で行われた大統領の演説に、長男をニューヨークで亡くされた伊東次男さんも列席し、演説を聞かれました。被爆者団体の方たちの後ろ、2列目におられたようです。二つの「グラウンド・ゼロ」体験者としての配慮が有った者と思われます。       (NHK-BSで30日に放映されたようです。残念ながら見落としました)

(267)ミュージアムは6月に展示替え(2016.5.6

ミュージアムのポートレート写真展示室の内面の壁には、私たちが寄託した品物が展示されていますが、6月1日を目途に展示品の入れ替えを行うとの通知がありました。取り外した品物は空調のある部屋に保管されるとのことです。
これにより新しく展示される品が出るはずです。寄託された方は、ご期待ください。
なお
、写真類はいつもタッチパネルで見ることができます。(褪色を避けるため)
(パネルはポートレート写真室のほか、ファミリールームにも1台あります)
ミュージアムは2014年5月の開所以来、500万を超える訪問者がありました。


(265)東京都知事が「メモリアル・ミュージアム」を訪問(2016.4.15)
4月12日(火)(現地時間)、舛添東京都知事が「メモリアル・ミュージアム」を訪問し、
「サバイバル・ツリー」で献花を行ったのち、ミュージアムを見学しました。
翌13日には、市内ブルックリン地区のプロスペクト公園で桜の記念植樹をしました。これは福島県から贈られた、同県三春町の滝桜の種子を育てたもので、日米友好と東北大震災に対する援助への感謝をこめたものです。

  
(264)PATHハブ駅オープン(2016.4.15)
ワールド・トレード・センター第3ビル北側で工事中だった特異な形状のハブ駅が一部使用を開始し、去る3月3日、開所式が行われました。ニュジャージからの地下鉄(PATH)を出ると、地下道を通って、南側の出口、第4ビルの東南角(ブロードウエイ・リバティー道り角)に出て、ウオール街方面への通勤が便利になりました。今春中にフルトン・チャーチ角へ抜ける東出口も開通するようです。
この変わった建物は、これら地下通路の明り取りになっているようです。
完成すると、11の出口と商店街が出来る予定ですが、まだテナントの入居は始まっておらず、完成にはさらに何年か必用のようです。なお、安全管理の上から「メモリアル・ミュージアム」に直結する出口は設置されず、一旦外に出て入場することになります。
この変わった建物は、これら地下通路の明り取りになっているようです。
完成すると、11の出口と商店街が出来る予定ですが、まだテナントの入居は始まっておらず、完成にはさらに何年か必用のようです。
なお、安全管理の上から「メモリアル・ミュージアム」に直結する出口は設置されず、一旦外に出て入場することになります。



駅内部(地下鉄側からPATH方向。1,2階にショッピングモール(2016年9月)

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2015年

(263)WTCメモリアルでパリのテロ犠牲者を追悼(2015.11.17)
16日(月)ニューヨークのメモリアルで、「パリ同時テロ」の犠牲者を追悼する式が行われました。フランス国歌が演奏され、「サバイバル・ツリー」にフランス国旗と花がささげられました。
今回のテロでは、13日夜(現地時間)7人のテロリストが3組に分かれてパリ市内のコンサート・ホールやサッカー場、料理店などを襲撃し、死者129人、負傷者352人(16日現在)を出しています。「イスラム国」が犯行声明をだしました。


(262)
ローマ法王がメモリアル&ミュージアムを訪問:宗教者間の対話(2015.10.15)
フランシスコ法王が就任後初めて、国連総会に出席するためニューヨークを訪問されました。法王は9月25日(金)国連出席の後、ナショナル・メモリアルで犠牲者を追悼,その後、ミュージアムを訪れ、イスラム教、仏教などを含む異なる宗教者との間で平和についての対話されました。

法王は
庶民的な人柄からかニューヨーク市民の間でも人気が高く、ミサやパレード参列は抽選、TVにも専用チャンネルが設けられました。
異なる宗教間の対話が進むきっかけとなることが期待されます。

(261)14周年セレモニーは各地で静かに(2015.10.13)
14周年にあたる9月11日(金)、各地のセレモニーは従来の例に倣って静かに行われました。
ニューヨークでは、メモリアル敷地内で、米国国旗入場、国家演奏(独唱)の後、北棟突入の8時46分に黙とうの後、全6回の黙祷を挟んで犠牲者氏名の朗読が淡々と行われ、ほぼ12時に式典を終了しました。
ワシントンでは同時刻にオバマ大統領がミシェル夫人と共にホワイトハウス前で黙祷されました。
 セレモニー(NY、PA)の写真を見る

唯一、U93の墜落地点のシャンクスビル(ペンシルバニア)では、「学習・センター」が開館したこともあり、多数の関係者のスピーチが行われました。さらに式に先立って、センターの開所式などが行われ、計3日にわたる行事がありました。

日本の追悼式参加者は、ニューヨーク3家族、ペンシルバニア(U93)1家族でした。

また、、9月12日(土)には、ニュージャージー州のメモリアルで州の追悼式が行われました。「空白の空」(Empty Sky)と呼ばれるメモリアルは、昨年のハリケーンによる被害を受け、修復が懸念されていましたが、幸い深刻な被害はなく、無事復旧されました。

(260)U93「学習・センター」開館(2015.1015)
U93のビジターセンターは、予算不足や原因不明の収蔵建物の火災などにより、開設が遅れていましたが、上記のようにようやく開設にいたりました。犠牲者家族からの供託品などが展示され、また建屋脇の展望台からは墜落地点を遠望できます。

(259)ナショナル・ミュージアムで展示替え(2015.10.13)
ニューヨークのナショナル・メモリアルでは開所1年を経て、家族寄託品の展示替えが行われました。展示場所は犠牲者の写真の展示されている部屋の写真と反対側の展示ケースで、(私の見た範囲では)日本関係では2点が展示されています。

これらの展示期間は1年の予定です。(現在の展示品は来年9月には見ることが出来ません)関係寄託者には展示が連絡されており、期間中に見ることが出来ない方には、写真が送られるとのことです。

(258)メディカル・エキザミナー
・一年間で新たに二名を判定(2015.10.15)

エキザミナーは鑑定作業を引き続き行っています。昨年9月以降の1年間で、新たに二名の確認が有りました。これにより確定数は1640名、未確認1113名(ニューヨーク関係のみ)となり、丁度60%が判明したことになります。また、未確認試料は1年間で新たに 234件が確認(同定)されました。
(非公式情報ですが、日本人1名の追加確認が含まれます) 
        
確認作業の進展した陰には、焼損試料のDNA鑑定技術に進歩があったためとのことです。
(9月12日現在)

エキザミナーにおける鑑定作業(経過を見る)

(257)9.11「風の輪コンサート」(2015.10.15)
9月11日夜、今年もセントラル・パーク近くのエシカル文化センターで、、恒例の「風の輪コンサート」(第8回)が行われました。
今年のテーマは3.11震災で亡くなった英語講師、テイラー・アンダーソン(Taylor Anderson)さんの追悼で、ゆかりの石巻市の合唱団も参加し、アンダーソンさんのご両親も出席されました。
入場料の一部はアンダーソン奨学金に寄付されます。

(私はトリビュート・センターに皆様から鶴を贈った事をうたった合唱曲「折鶴の旅」を提供し、歌っていただきまし
た)

(256)彫刻「風の輪」の設置は難航(2015.10.13)
上記コンサートの名称の語源となった彫刻「風の輪2011」は、2011年9月、「ジャパン・ソサエティー」に展示され、さらに皆様にも後援していただくなどしておりましたが、設置場所が決まらず、その後なんらご連絡することもなく過ぎてきたことを申し訳なく思っております。
宛にしていた「ミュージアム」からは、収集のコンセプトと異なるとのことで断られ、その後何か所かを当たりましたが、うまくいっておりません。

最近はグランド・ゼロ近くの「ハブ・ステーション」のテナント管理をする会社と折衝を続け、9月30日作者の代理人と共に同社担当者と会合を持ちましたが、同社はテナント管理に専念し、内装業務は拘わらないとを企業の方針として決定して、業務はポート・オーソリティー(港湾公社)に返上したとのことで、設置交渉は振り出しにもどってしまいました。

ニューヨーク(アメリカ)では、公的機関が公募によらない作品を採用することはは難しく、また公園等に寄贈する場合には、高額の維持・管理費を納入する必要があるなどで、設置がかなり難しい状況にある事を中間報告といたします。

(255)WTCサイトの建設進む(2015.10.15)
昨年最終段階に入っていた「ハブ・ステーション」の外郭がほぼ完成した姿をあらわしました。地下鉄の各線がこのビルを通じて乗り換えできるようになります。また内部にテナントが入って、ショッピング・モールが形成される予定です。 

その右手(北側)には第2ビルが計画されていますが、そのデザインがなぜか急に変更する発表されました。四角な「ダルマ落とし」が少しづつずれたような、何とも不安定なデザインです。従来発表されてきたビル頂上を斜めにカットしたデザインに愛着を持つ人が多いようで、あまり評判は良くありません。

第1ビル展望室は家族や救援活動者は来年
2016年5月末まで、無料で入場する出来ます。下記サイトで1週間前に予約するよう希望しています。           
 tributewtc.org/observatory  (リンクしていません)
期限後は一般料金(「東京スカイツリー」並み)になります。週末はさらに高くなります。ご用心。





(254)長野県の中、高生記者がトリビュート・センター他を訪問(2015.10.15)
8月上旬、長野県の新聞販売店の会が募集した長野県下の中・高校生20名が学生記者として、ニューヨークとワシントンを廻りました。8月5日、彼らは「トリビュート・センター」と「ナショナル・メモリアル」を訪れています。

「トリビュート・センター」では、消防士であった夫を亡くされたガイドの説明を受け、感じるところが多かったようです。このほか、ニューヨークではヤンキース球場やメトロロポリタン美術館、ワシントンでは原爆展の行われていた「アメリカン大学」他を訪問しています。
                      
(驚いたことは彼らの何人かが、旅行中「ジャップ」と呼ばれ差別を受けたと記していることです。戦後70年、なおこのような状況が現実に有るという事は、逆に見れば日本側の責任もあるのではないかと感じます。)  (「信濃毎日新聞」8月29日による)


コンテナー・ハウスは何処へ(2015.10)
グラウンド・ゼロ工事現場の「ゲート7」の内側に置かれ、第二のファミリー・ルームとして親しまれていたコンテナーは、工事の進展に伴って中央部に移動された後、忽然と姿を消しました。
それがニューヨーク州の首府であるオーバニーの「州立博物館」にあると聞き込み、状況を確認してきました。
詳しくは「ニューヨーク情報(9.11関係)」をご覧ください。            
NYI州立博物館の写真を見る




(253)ニューヨークの追悼式(2015.8.17)
ニューヨークの追悼式はニュース(248)に従って行われることが確認されました。式は9月11日(金)午前8時46分から(入場は午前7時から)メモリアル広場で行われ、例年のように6回の黙祷を挟んで氏名の読み上げが行われます。正午終了の予定です。メモリアル広場は午後3時から12時まで一般に公開されます。トリビュート・ライトが点灯されます。

11日にはミュージアムは午前7時から午後7時(入場)まで家族に公開されます。(無料) メモリアルでは、整理上、事前の約を希望しています。(予約方法は「お知らせ」欄に) また、トリビュート・センターも公開されます。セレモニー入場には、招待状あるいはメモリアル・パーク(エキザミナー)発行のIDカードなどを提示する必要があります。

(252)ユナイテッド93便のビジター・センター完成と追悼式(2015.8.17)
ペンシルバニアの草原、シャンクスビルに墜落したU93便のビジターセンターと学習センターが完成し、公開されます。昨年試料倉庫が火災にあうなど建設は難航しました。一般公開に先立ち、9日に家族への公開が行われます。(午後4~6時)また10日にはセンターを含む関連施設のツアーとセレモニーがあります。(午前10時~午後1時)
追悼式は11日(金)午前9時45分から10時45分まで、ビジターセンターで行われます。式後メモリアル・プラザ(墜落現場)のゲートが家族のために解放されます。                                                       

(251)今年も「風の輪」コンサート(2015.8.17

恒例のニューヨークの「9.11風の輪コンサー」トも8回を迎えました。今年は石巻市などで英語講師をされ、3.11で亡くなったテイラー・アンダーソンさんの追悼もテーマとなります。このため、石巻市の合唱団も出演します。また、私たちがトリビュート・センターに贈った折鶴をうたった合唱曲「折り鶴の旅」が初演されます。詳しくはお「知らせ」とそこに記載したブログをご覧ください。  

(250)ローマ法王のメモリアル訪問が決定(2015.7.29)
来る9月25日(金)、フランシスコ法王がNYのメモリアル&ミュージアアムを訪問されることがきまりました。
法王はミュージアム内で礼拝式を行われます。礼拝式参加者は抽選により決定されます。式後、ミュージアム内で行われる
「諸宗教会議」に出席される予定です。 訪問中は一般の入場はできません。
礼拝式出席希望者は下記により抽選申し込みが出来ます。8月5日締切りです。(家族他関係者に限られます)
www.911memorial.org./papalvisit
(リンクしていませんが、トップページのサイトから入れると思います)


(249)海外被害者『弔慰金法案再提出(2015.7.29)
ニュース(243)記載のように、弔慰金支給案は廃案となっていましたが、再提案(議員立法)の準備が進んでいることが解りました。公明党が中心となり、自民党との間の与党政策責任者会議で了承されました。(公明新聞7月15日付)
今回は死亡時200万円、重度障害100万円となっていて、前の案より増額されています。
(この件は、私たちと直接関係はありませんが、今後の海外勤務者や旅行者に対する、国の考えの指標として注目しています)

(248)14周年記念式典(NY)の概要発表(2015,7,10)
ナショナル・メモリアルでは、今年の記念式典の概要を発表しました。内容は例年の通りです。                      
式は8時46分の黙祷から開始され、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがあります。参加者は家族に限られます。
式の詳細と、招待状は後日連絡がある予定です。   
式は正午に終了の予定です。夕方から「トリビュート・ライト」の点灯が有ります。

メモリアルでは氏名の読み上げ希望者を募集しています。 
911memorial.org/ceremonyreaders から応募してください。 7月26日締切です。

当日、ミュージアムは午前7時から入場できます。行列待ちを避けるため、事前の登録を希望されています。登録方法については、改めて連絡があります。

(247)ミュージアムが展示品入れ替え(2015.6.7)
オープン一周年になり、ミュージアムでは、家族の寄託品を中心に展示品の入れ替えを行う模様です。展示される家族にはメール等で案内が来ています。展示期間は一年の予定で、見に行けない家族には写真を送ってくれるそうです。

(246)1WTC展望室オープン(2015.6.7)
5月29日、WTC第一ビルの展望室がオープンしました。料金は平日大人が$32(時間指定)で、週末、日曜および時間指定なしとなるにつれて、順に高額となります。詳細は次のサイトでご確認ください。(リンクはしていません)                  
oneworldobservatory.com
なお、「NY1」では「9.11家族」と救援活動参加者は無料としていますが、サイトにはそのような記載はありません。          
現地で確認してください。

(245)中谷防衛大臣「9.11メモリアル」を訪問(2015.4.28)
日米ガイドライン協議のためニューヨークを訪問していた中谷防衛大臣は、9・11メモリアルを訪れ、献花の後、記者に囲まれて、ガイドラインをさらに前進させ、日米の防衛協力を強化したいと語りました。                               
    (メモリアルは追悼の場ですから、あまり政治的な発言の場所として利用してほしくありません。 私見)          

(244)WTCのハブ駅建設が新段階。、オープンはやや遅れるか(2015.4.8.)
「NY1ウエブサイト」(3.18)によると、ミュージアムの西に建設中の地下鉄を結ぶハブ・ステーションの建設が新しい段階に入ったとのことです。(恐竜のの背中を思わせる)鉄骨部分の建設が終わり、そのあいだに天井と外壁となるガラスの取り付けが始まったとのことです。
ガラス板は,1.5×3メートルで、700枚が取り付けられます。 工事はやや遅れており、オープンは今年末か、2016年初めになるようです。
(現在,構内の出店募集も行われています。ご希望の方は、West Field WTC のサイトをご覧くださ)

(243)海外犯罪被害者支援につき小野次郎参議院議員(維新)が質問
弔慰金支給法案は前国会で廃案に(2015.4.8)

去る3月27日の参議院予算委員会で、海外犯罪被害者の支援について、小野議員が質問しました。
質問の要旨は、先に与党が中心となって用意した弔慰金支給法案(ニュース230)の支給額が国内にくらべてあまりに低く、納得できないとのものでした。

(国内犯罪は死亡時遺族に上限三千万円、これに対し海外は百万円、また海外での重度障害、後遺障害は支給なし)これに対し、有村治子国務大臣、安倍総理大臣は次回提出時に与党と協議すると回答しました。(今のところ具体的な提案の動きはありません。そのあいだにも次々と被害者はうまれています。対応の遅れが残念です)

(242)ナショナル・ミュージアム副理事が東京で説明会(2015.1.7)
ミュージアムのクリフォード・チャニン氏が来日され、1月14日(水)午後二時半から、ミュージアムの紹介と家族との交歓を予定されています。詳細は「お知らせ」欄をご覧下さい。なお、氏は2006年にも来日され、説明会を開かれています。(終了)
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2014年

(241)英国皇子夫妻が「メモリアル&ミュージアム」を訪問(2015,1,7)

2014年12月9日、英国ウイリアム王子と、キャサリン妃がニューヨークの「メモリアル&ミュージアム」を訪問されました。ミュージアム開館後、英王室関係者として、初めての訪問です。      

(240)1WTCが営業開始(2015.1.7)
2014年11月3日、ワールドトレードセンター第一ビルの入居が始まりました。最初の入居者は、ファッション雑誌の発行などで知られるヴォーグ社でした。        

(239)ユナイテッド93メモリアル本部で火災、寄託品の一部も焼失(2014.11.12)
去る10月3日(金)午後3時、メモリアル本部複合施設で火災が発生し、折からの強風にあおられて施設の内3棟を完全に焼失しました。

人的被害は有りませんでしたが、犠牲者家族からメモリアルに寄託された品物の約10%が失われました。写真等はデジタル・コピーがあり、復元可能とのことですが、墜落現場から回収後寄託された遺品類は復元不可能です。

ご家族の心情はいかばかりでしょう。その中には唯一の日本人乗客であった久下俊季哉氏のウエストポーチも含まれている模様です。火災原因については消防当局が調査中です。  

(238)13周年追悼式各地で(2014.10.8)
 前日の10日夜、オバマ大統領が「イスラム国」への対策を強化する(シリア内にある関連施設への空爆等)政策を発表するという緊張状 態にありましたが、追悼式は各地で淡々と行われました。                                               

①ニューヨーク:国旗入場と国家独唱の後、北棟突入時刻の8時46分に黙祷の後、直ちに犠牲者名の読み上げに入り、計6回の黙祷を挟んで、例年通り読み上げが続きました。
市長として初めての9・11を迎えたブラシオ市長や当時の市長ジュリアーニ氏(メモリアル & ミュージアム議長)も参加しましたが、スピーチはありませんでした。氏名読み上げには、10周年に続いて杉山陽一の長男が参加し、力強い結語に拍手をあびていました。
式終了後、日本人家族は日本総領事主催の昼食会に招待され、四家族が参加しました。         
「ミュージアム」は開館後初めての式典で、入場者で賑わいました。                                        
夜には第7回「風の輪コンサート」が開かれ(ニュース233)、一部家族が参加しました。                            

  
(写真左)犠牲者氏名の読み上げ        (写真右)当日の北棟プール。奥右手がミュージアム、中央が工事中の駅
(写真中の年号は「2014」の誤りです)

②ペンシルバニア: 州知事が参加して式典がおこなわれました。式は他の会場とことなり、一般にも開放されました。家族は普段は立ち入りが制限されている墜落現場に入り、追悼しました。                                            
昨年起工式が行われたミュージアムは来年9月のオープンを目指して工事が進められています。                   

③ペンタゴン:オバマ大統領はホワイトハウス前の芝生で開かれた追悼式にミシェル夫人、バイデン副大統領とともに参列、黙祷の後、
ペンタゴンで行われた追悼式に参列し、ユリと菊の花のリースを捧げました。                               

④東京:日本で初めての9.11を迎えたケネディー米大使は、一日早い9月10日、大手町に移転した「みずほメモリアル」を訪れ、リースを捧げられ、銀行幹部および一部の家族と歓談されました。大使就任後初めての訪問でした。                      



ケネディー大使の献花(中央)(迎田恒成氏提供)

(237)各地のメモリアルの現状(2014.10.8)
①スタッテン島メモリアル:
2通の封筒を模した美しいメモリアルで知られていますが、今年新しい碑板が増設されました。設計者は本体と同じ曽野正之氏です(朝日新聞 9.12) これは、この島はNY市の警官、消防士が多く、一次出動者で健康被害を受けたものが多く、その業績を顕彰するため時機を見て刻名されるものと思われます。                                           
②ニュージャージー州メモリアル:
昨年のハリケーン・サンディーによる被害が大きく、修理のための募金を行っているとのことです。   (NJ在住者よりの情報)                                                    

(236)ファミリー・ルーム陳列品の移転(2014.10.8)
グランド・ゼロ東の「1リバティープラザ」ビル20階にあった従来のルームは閉鎖され(ニュース229)、陳列品は整理されましたが、ニューヨークの州都・オーバニーにある「州立博物館」に移動、公開展示されることになりました。今後2年の間、回収および新たな寄託に応じるとのことです。(ニューヨーク タイムス Sep.11)                                                      

(235)メディカル・エキザミナー(NYC)の過去1年の成果(2014.10.8)
新しい認定者はなく、依然1116名、41%の犠牲者が不明となったままです。ただし1年間で 297 の試料が同定され、作業が根気強く進められていることが判ります。試料は64%が同定され、同定率は1%上がって64%となっています。                      


(234)今年の追悼式典(NYC)について(2014.8.22)

ニューヨークの式典はほぼ例年通り行われます。入場開始は午前7時、メモリアル南東側(Greenwich-Liberty交差点)がメイン・ゲートですが、南西側、北西側にも入口が設けられます。入場には、招待状またはメモリアル・パーク(エキザミナー)発行のIDカードが必要です。
8時46分の最初の黙とうの後、氏名の読み上げが始まります。(多分その前に星条旗の入場と国家斉唱等があると思います)全部で6回の黙祷(ペンタゴンとU93を含む)を挟んで氏名の読み上げがあり、12時に式は終了します。メモリアルは夜、午前0時まで解放され、トリビュート・ライトの点灯を見ることができます。 
ミュージアムは午前7時30分に開館し、午後7時まで入館できます。整理のため、予約を奨励しています。下記サイトで予約できます。

www.911memorial.org/13thAnniversary (リンクしていません)


(233)今年も9・11「風の輪」コンサート(2014.8.22)
上記コンサートが、今年も9月11日夜に行われます。今年で7回目です。前半、「遣欧使節派遣400年記念行事」に参加したコーラス・グループJCHの帰米公演、後半は2年ぶりの地元オーケストラ・Georg Sinnger; Manhattan Symphony Orchestraの公演です。
午後6時開場、6時30分開演
Kaufman Center, Markinn Concert Hall
129West,67th Street、New York
(コロンバス・サークルからブロード・ウエーを少し北に行ったところです)
        
詳しくは、コンサートのホームページ(このHPのトップページ下でリンクしています)をご覧ください。

(232)内閣府が犯罪被害者基本計画見直しのパブリック・コメント募集中(2014.8.22)
現在ニュース(168)記載の第二次計画が実施されていますが、内閣府ではこの見直しのための「パブリック・コメント」を募集しています。
前回アンケートに基づき、9・11グループとしてコメントを出しましたが、主要要望の「重要文書の翻訳」交付については、外務省の抵抗が強く、実現しませんでした。同趣旨のコメントを「9・11被害者グループ」として提出したいと思いますので、ご了承ください。その他、ご意見があれば、当方までお知らせください。また、個人での応募もできます。締め切りは9月11日です。
詳しくは下記のホームページをご覧ください。(リンクしていません)  (なお、ニュース(230)とは直接の関係はありません)        
http://www8.cao.jp/hanzai/index.htm


(231)追悼式典(NYC)での犠牲者氏名読み上げ希望者を募集中(2014.7.23)
ナショナルメモリアルでは、今年の追悼式典で「犠牲者氏名」を読み上げる希望者を募集しています。抽選により決定します。締め切りは8月8日(金)です。応募は、 911memorial.org/ceremonyreadders の書式に記入してください。
(ここではリンクしていません)
式典の詳細は8月に入って連絡があるようです。


(230)国外犯罪被害者へ弔慰金支給法案が継続審議中(2014.7.1)
6月18日、上記法案が議員提案(棚橋康文氏ほか十名)として衆議院に提出され、現在継続審議扱いとなっています。これはニュース(225)で取り上げた答申を立法化したもので、内容的には不満足な点もありますが、この分野での第一歩として今後の審議を注目したいと考えます。その内容の要点は次のようなものです。       
*国外での犯罪行為によって死亡した者の遺族に弔慰金を支給する。(註:テロと一般犯罪の区分はない)
*支給金額は100万円とする。 ただし正当な理由なく治安状況が高度に危険な地域に滞在した者は対象外とする。
また生活の本拠が海外にあり、その地に永住すると認められる者も対象外とする。
*公布の日から六か月以内に施行する。(註:アルジェリア事件被害者は対象とならない)
その他、親族間の犯罪は対象外となること、支給対象者とその順位などは、国内の犯罪被害者に対する給付金支給に準じた扱いになっています。

(229)ミュージアム開館(2014.5.30)
開館が遅れていたミュージアムがようやくオープンしました。5月15日10時より開館式が行われ、約700名が列席しました。オバマ大統領はこの地は「アリゾナ・メモリアル」(真珠湾)や「ベトナム・メモリアル」に次ぐ聖地となったとのべ、避難に協力しながら自らは犠牲となったW.Crowther(24)さんの英雄的行為を紹介し、壇上に母親を招いて慰めました。彼の赤いパンダナはコレクションとして展示されています。  

(しかし財政難のため政府は施設の維持費の補助金を支出しないため、入場料は犠牲者家族は無料ですが、一般は24ドル(シニアー18ドル)と高く、政府を非難する論調も見られました。(下の写真参照))                                          
 5月21日から一般公開されます。当面入場者数の制限のため、家族についても事前予約が必要となります。予約方法は公式HPにあります。トップページの最下欄「関連サイト」はリンクしていますのでご利用ください。日本語訳も出ます。                       
なお、メモリアルはオープン化され、予約不要で公開時間中(午前8時半から午後8時半)はいつでも入れます。               

   

(左)合唱団が開会を告げた。この後、国歌演奏、大統領が演壇に立った。
(右)式後の会場。左はWTC建設当時ハドソン川の水を止めるのに使われた防水壁(スラリー・ウオール)。
中央に立つのは2002年5月、瓦礫撤去工事の終了式に当たり最後に運び出された鉄骨。
国旗で覆われてトレーラーに載せられ、坂を上って行くのを関係者が見送った。


(左)犠牲者の写真を展示した部屋。数台のディスプレイがあり、写真のほか寄託品、略歴などが見られる。
入口は通路左手奥のため、右側の展示を見ながら歩いていると見過ごしてしまうので要注意。
(右)メモリアル発行のガイド・マップと開場式のIDカード。(場内の配置は判り難いので、マップは重要)。

新聞各紙の記事
ニューヨーク・タイムス(5.16) 式典に先立ってブルンバーグ財団議長の説明を聞くオバマ大統領夫(妻)と
クリントン元大統領夫妻の写真を掲載。ブッシュ元大統領も招待されたが、日程が合わず欠席。
デイリー・ニュース(5.16):ミュジアム特別版を出して、展示品などを詳しく紹介した。

また、ミュージアムのチケットは無料にするべきだとの投書を大きく取上げている。

(228)ファミリー・ルームの新設と旧ルームの閉鎖について(2014.4.30、追加5.30)
 ミュージアムのオープンに伴い、その2階に新しいファミリールームが設けられることになりました。今までのファミリールームは5月15日に閉鎖されます。室内の展示品等はカタログ化して保管されるそうです。

(新ルームへの移転は考えられていないようです)展示品の引取り希望者は6月15日までに持ち帰り、置き換えなどが出来ます。6月16日以降、ボランティアによって展示品の取外しと整理が開始されます。
 ご自身で展示品の引き取りが出来ない場合その他希望事項は、ワーキング・グループあて連絡してください。
  911familyroominfo@gmail.co Tel. (212)416-5700
(追加;2014;5)新しいファミリールムはミュージアムの2階、西奥に設けられました。あまり広くありません。写真等はA4程度まで、ボーどに所定のピンで貼ります。(全員の写真を張るのは無理でしょう。希望の方は早めに)


新しいファミリー・ルーム。右側が窓で、残り3面の壁にピンアップできる。

なお、「ゲート7」にあり、その後サイト中央に移設されていたファミリーハウス(コンテナー・ハウス)は、オーバニー(NY州・州都)にある州立博物館に移転されたそうです。                                                                

(227)ミュージアム開館日決定(2014.3.26、追加4.30、5.30)
すでに登録されたご家族には連絡があったと思いますが、来る5月15日(木)にようやく「ミュージアム」が開館することとなりました。5月15日午前10時よりホールで開館式典がおこなわれ、その後5月20日(火)まで、家族向けの特別内覧が行われます。この期間中、24時間開館しています。混雑が予想されるので予約が望ましいとのことです。(4月23日現在まだ空きがあり申し込を受け付けています

また、開館式典参加希望者は申し込み後、抽選により決定します。21日(水)より一般公開されます。一般公開後も、混雑が予想されるので予約が望ましいとされています。
 なお、入場料金は家族は無料ですが、一般訪問者は$24が予定されています。(政府等からの支援が見込まれないため、割高になっているようです)
 予約先等は「お知らせ」欄をご覧ください。
(トップページ最下欄のメモリアル公式サイトからも予約できます)

(226)メディカル・エキザミナーのトップの交代と遺体試料の移転について(2014.4.30、追加5.30)
 911以降、遺体鑑定の指揮にあたってこられたヒルシュ博士は2013年2月に退職されましたが、(「ニュース(214)」)、その後任として、サンプソン博士 (Barbara A.Sampson M.D.PhD) が就任されました。

 判定出来ないご遺体試料は近日中にWTCメモリアル内の最終保管場所に移動されます。移動後もメディカル・エキザミナーによって管理され、鑑定作業は継続されます。希望する家族は保管場所を訪問でき、派遣されたスタッフがサポートを行います。
エキザミナーのホットラインは、月曜から金曜、9時~17時の間、連絡できます。 212-447-7884

青いカードの壁を左に入ったところに「エキザミナー」の「追想室」があり、ガラス窓越しに「遺体資料保管設備」を見ることが出来る。(家族限定公開)

(225)、内閣府検討会が海外犯罪被害者給付金について答申(2014.4.30)
内閣府では有識者による検討会によって、犯罪被害者の給付制度の拡充を中心とする犯罪被害者基本法・第三次基本計画の検討を行ってきましたが、本年1月に検討を終了し「とりまとめ」を発表しました。その中で、現行の「犯罪被害者支援法」(旧「犯給法」)とは別に「社会の連帯共助の精神にのっとり、何らかの経済的支援をスタートさせるべき」であるとの提言を行いました。

海外事件については、「支援法」が求める厳密な条件を満たすことが困難であることから、在外公館の認定などによるやや緩和された条件で支給できるよう、「支援法」とは切り離したものと思われます。
 具体化されるには、新たな立法あるいは閣議決定が必要となるため、さらに経過を注目してゆきます。
関連項目:「ニュース(204)(214)」

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2013年

(224)「みずほ」のメモリアル移設(2013.12.9)
 丸の内二丁目ビル内に置かれていたメモリアルは、新しいビル(大手町)の竣工に伴い公開緑地として設けられた「大手町の森」内に移設されています。「森」は旧「富士銀行本店」跡に新設されたビルの西側(宮城側)・大手町仲通りの突き当りにあり、メモリアルはその南東角に設置されています。

(223)4WTCがオープン(2013.11.20)
 11月13日(水)、ワールドトレードセンター敷地内に建設中であった第4ビルが、オープンしました。ビルは72階建、設計は日本人建築家の槇文彦氏です。グリニッチ・ストリートを挟んでメモリアル・パークがあり、ロビーの花崗岩にはその風景が映るとのことです。 また、ロビー上部には日本人彫刻家西野康造氏の直径30メートルの円形の作品「スカイメモリー」が設置されています。

 建物の約半分は「NY・NJ港湾局」が入居することになっており、内部工事が終わる来年初めから実際の使用が開始されるとのことです。
 2006年にWTC第7ビルがオープンしていますが、この場所はWTC敷地外のため、WTCサイトのビルとしては第4ビルが最初にオープンしたビルとされ、WTC地区の復興・開発の最初の達成と意義づけられています。

(222)安倍首相ニューヨークでメモリアル訪問、公明党山口代表等も(2013.10.1)
 
国連総会出席のためニューヨクを訪れていた安倍首相は、(現地時間)9月25日午後、ハドソン研究所でハーマン・カーン賞を受賞、ウオール街の証券取引所で「アベノミックス」をPRするスピーチをしたのち、「ナショナル・メモリアル」を訪れて献花し、犠牲者に弔意を表しました。夕方からジャパン・ソサエティーで首相夫妻主催のパーティーに臨みました。

 また、10年ぶりに訪米した公明党山口代表等訪米団は、到着直後の(現地時間)9月8日午後「メモリアル」を訪れて献花し、犠牲者の冥福を祈りました。また「トリビュート・センター」も訪れ、ボランティアの案内で展示などを視察しました


(221)9.11 十二周年追悼式関係各地で(2013.10.1)(10.8写真追加)

 
今年の追悼式は各会場とも簡素な形で行われたようです。新聞でも記事はニューヨクの市長候補選出の予備選挙とシリア問題などが中心で、9・11については一面は写真一枚程度で記事は内側といった扱いでした。
 しかし気温は摂氏30度を越え、今までで最も暑い「9.11」と言われました。正装の関係者の皆さんは大変だったと思います。
(以下、「NYタイムス」「NYポスト」「USAトウデイ」等を参考にしました)

①ワシントン・ペンタゴン
 11日朝、オバマ大統領夫妻はバイデン副大統領夫妻らと共に、ホワイトハウスを出て、8時46分(米東部時間)に最初の黙祷を行った後、ペンタゴンに向かい追悼式に出席しました。ペンタゴンの突入地点には大きな星条旗が掲げられていました。

②ニューヨーク
 例年どうり、米国旗入場、国歌演奏の後、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げが行われました。この中で叔父を失った15歳の少女が「オバマ大統領、私たちの上に新しい戦争を持ってこないで」と発言したことが賛否の論議を巻起こしました。
「政治的なメッセージを発言する場ではない」というのが反対意見です。
 来春で任期が終わるブルーンバーグNY市長は最後まで参加して式を運営しました。一方クオモ州知事は歌手のビリー・ジョエルと共にハーレー(バイク)にまたがって消防署に立ち寄ったのち、式典に参加するという派手な演出で話題となりました。
歌手のビリー・ジョエルと共にハーレー(バイク)にまたがって消防署に立ち寄ったのち、式典に参加するという派手な演出で話題となりました。
                               他の写真を見る       

     

サバイバル・ツリーの木陰に憩う人たち(NYC)          メモリアルの犠牲者の名前に花が挿された(NYC・南棟跡)
   
サバイバル・ツリーの木陰に憩う人たち(NYC)        

  メモリアルの犠牲者の名前に花が挿された(NYC・南棟跡)
                           

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サバイバル・ツリーの木陰に憩う人たち(NYC)          メモリアルの犠牲者の名前に花が挿された(NYC・南棟跡)

③ペンシルバニア・シャンクスビル 
 前日の10日夜には、犠牲者の名前を記した壁の前でランタンをともす追悼行事が行われました。
11日には、犠牲者家族が、普段は立ち入りを禁止されている墜落地点に入って追悼しました。(この場所には、一昨年、判定できなかった遺体が埋葬されています)
 また新しいビジターセンターの「鍬入れ」が行われ、次のステージが踏み出されました。



前夜ランタンを使ってて行われたキャンドルサービス(PA)  ビジターセンターの鍬入れ(?)式(11日)(PA)  (久下さん提供)

(220)日本でも9・11追悼式(2013.10.1)

 
東京でも11日昼(日本時間)タン臨時アメリカ大使夫妻主催のメモリアルサービスが行われ、犠牲者家族や関係者が出席しました。式には銀閣寺慈照寺、裏千家なども協力され献花、献茶が行われました。

(219)追悼行事「風の輪」コンサート開催(2013.10.1)
 11日夜、恒例となった「風の輪メモリアル・コンサート」(第6回)が昨年と同じリンカーンセンター近くのカウフマン・センターで行われました。混声合唱、カルテットの演奏の後、一昨年に続いてグレゴリー・シンガー・オーケストラが演奏し、その最後に3.11犠牲者を追悼する合唱曲 Memorial Prosessioma (曲・詞 白田正樹氏)が初演され感動を呼びました。

(218)ナショナル・ミュージアムのオープンは来年4月を予定(2013.8.1

ニュース(216)の説明会は7月29日、予定の通りアメリカ大使館管理施設内で行われました。席上、ダニエルス総裁はミュージアムのオープンは来年4月を予定していること、オープン・セレモニーを予定しているのでぜひ参加してほしい旨の説明がありました。これに先立ち、ルース大使と事件当時官房長官であった福田元首相の挨拶がありました。ルース大使は2週間後に職を退かれることを明かされ、名残を惜しまれました。また福田元首相は当時レスキュー隊派遣のため政府専用機を千歳基地からか廻航していたが、アメリカの空港が満杯で受け入れを断られたため、派遣をあきらめたと当時の事情を話されました。
 この集まりには20名以上、10を上回るの犠牲者家族が集まりました。また事件後グラウンド・ゼロに駆けつけた日本の消防士のグループも参加されました。


(217)今年の式典(NYC)および「氏名読み上げ者」募集について(2013.7.14

今年は12周年式典が例年と同様に行われます。タワー突入および崩壊時の4回に加え、ペンタゴン突入およびU93墜落時を加えて6回の黙祷がおこなわれ、この間に犠牲者の氏名が読み上げられます。最初の黙祷は8時46分で、正午終了の予定です。家族は夜8時まで入場できます。8月に入るとさらに詳しい内容を記した手紙が送られる予定です。(昨年は遅れて届いています)

式典で
犠牲者氏名の読み上げを希望される方は、8月2日(現地時間)までに下記のサイトから登録するか、電話をしてください。www.911memorial.org/ceremonyreaders  (ここではリンク(接続)していません)  
 電話(現地)212-312-8855    結果は抽選で直接当選者に連絡されます。


(216)ナショナル・メモリアル & ミュージアム代表者の来日と説明会について(2013.7.6)
メモリアルの総裁(President & CEO)ダニエルス(Joe Daniels)氏以下の代表団が訪日し、7月29日(月)18:00より、都内で説明会と懇親会が行われます。関係企業などから連絡が行きますが、完全ではありません。連絡がないが出席を希望される方はお知らせ欄をご覧ください。(代表者の公式の訪問は初めてで、今後もないと思われます。この機会に出席されることをお勧めします)
なお出席される方は、招待状と身分証明書(免許証、パスポート等)を忘れずにお持ちください。

(215)消防士の一人を新たに鑑定(2013.7.5)
メディカル・エキザミナーは、新たに消防士、ジェフリー・ワルツ氏(37)のご遺体を確認したと発表しました。2002年に回収されていましたが、再鑑定の結果、確認されたとのことです。これにより1,637名の死亡が確認されたことになります。(NY1 Web による)

(214)海外犯罪被害者に給付金を支給する「改正案」は廃案に(2013.6.27)
アルジェリアでのテロ事件およびグアム島での無差別殺人事件をうけ、野党8党(民主、みんな、生活、共産、みどり、社民、維新)は、「犯罪被害者等給付金の支給等(略)に関する法律」の一部を改正し、海外での犯罪被害者と遺族に対し給付金を支給する改正案を、5月27日参議院に提出していましたが、6月26日、第183通常国会が混乱の中に終了したため、審議に至らず廃案となりました次の国会に提案されるかどうかは不明です。
 
改正案の要旨は(1)日本国外で人の生命、身体を害する罪を受けた邦人を対象とするが(2)正当な理由なく高度な危険が予測される地域に滞在した者には適用されず(3)外国の法令による給付分は減額され(4)本年1月16日以降の犯罪行為について適用する。となっていました。(註:1月16日はアルジェリア事件発生日です)

(213)エキザミナーの遺体はハリケーンを前に移動されていた(2013.6.26)

エキザミナーの遺体はイースト川沿いのメモリアルパークのコンテナーに収容されていましたが、昨年10月末ハリケーン「サンディー」の被害をさけるため、1番街の「DNA犯罪生命研究所(?)」(DNA Forensic Biology Laboratory)のビルに移動されました。
 この移動について、家族に連絡がなかったことに米国の一部家族が抗議の記者会見をおこない、エキザミナーは移動について説明する手紙を送りました。

(212)スタッテン島の瓦礫再調査終了(2013.6.26)(10.1追加)
メディカル・エキザミナーは、4月以来スタッテン島にある16,000立方フィート(概算600立方米)の瓦礫の再調査を行ってきましたが、このほど終了しました。6個の遺体試料を発見したとのことです。
(追加) この瓦礫はその後の工事中に出たものを集積していたものです。

(211)新たに犠牲者1名を確認(2013.6.26)
エキザミナーは新たに1名の遺体が確認されたと発表しました。43歳の女性ですが、家族の意向により氏名は発表されていません。(これは上記作業によるものではありません)

(210)メディカル・エキザミナーのヒルシュ博士退職(2013.6.26)
 (情報入手が遅れましたが)これまで9・11犠牲者の遺体鑑定を指揮されてきたヒルシュ博士(Dr.Charles S.Hirsch)が、職を退かれていたことが判りました。ブルムバーグNY市長から2013年2月6日付けで公式に発表されていました。
遅ればせながら、ここに博士のこれまでのご努力に感謝したいと思います。

(209)「9.11報告展示会」を開催(2013.5.30)(追加:6:18)
 このほど、稲城市関係者の方々のご助力を得て、稲城市 市立図書館に併設されている「体験学習館」で、6月2日(日)より 13日(木)まで、題記展示会を開きます。(9時から20時までオープン、最終日13時まで)「JR・南武線南多摩駅」下車南へ徒歩7分です。車では川崎(府中)街道南になります。(駐車1時間以内は無料)
今回はテロの実態を市民の方に認識していただく事を目的として、ややリアルな展示になりますのでご了解ください。なお9日(日)13時30分より、説明会を予定しています。(「お知らせ」欄に関連記事)
(追加)
 皆様のご協力により、予定どおり終了しました。市役所が主要新聞社に連絡してくださり、幾つかの新聞の地方版などで記事にしていただき、それによって来場された方もありました。

 
                     展示会のスナップ  [写真を追加しました。(2013.6.18)]

展示ケースを使って前回とは変わった展示ができました。参観者に「鶴」を折っていただき、それも展示しました。

(208)第1ビル(1WTC)の頂上に尖塔設置完了(2013.5.12)
5月10日、ワールド トレード センター第1ビルの頂上に尖塔が取り付けられました。この部材は408フィート(約125m),785トンあり、LEDのライトを備えています。その光色は変えることができ、10マイル(16km)先からも見えるとのことです。今後数か月試験点灯されます。高さの1,776フィート(541m)はアメリカの独立の年にちなんだもので、アメリカ(および西半球)で最高(世界で3位)の高さになります。2014年に開館の予定です。 (通称フリーダム タワーですが、現在この名称は公式には使用されません)

(207)衝突飛行機の着陸装置を発見(2013.4.30)
4月28日、グラウンド・ゼロから約300m離れたビルとビルの間で、「ランディング・ギヤ」と呼ばれる着陸装置の一部が発見されたと各メディアが報じました。ボーイングの部品番号が読み取れるとのことです。遺体の一部が発見される可能性も予測されるとして、エキザミナーも試料採取を行った模様です。なお、発見したのはモスク建設のため測量を行っていた作業員とのことで、2年前に問題視され、一時沈静化していたモスク建設問題が静かに進行していたことが、図らずも露呈したことになります。

(206)新たに1名の犠牲者を確認(2013.4.30)
4月17日付「NY1」サイトによれば、メディカル・エキザミナーは新たに1名の犠牲者を確認したとのことです。年齢55歳の男性、その他の情報は家族の要望に公開されていません。

(205)第1次WTCテロ20周年(2013.2.20)
2月26日(金は、1993年に起きたワールド・トレード・センターに対するテロ攻撃から20周年にあたります。この時は北棟の地下駐車場で自動車爆弾が爆発し、6名の犠牲者を出しています。主犯のラムジ・ユセフは逮捕され、その後の裁判で終身刑となっています。爆発は強力なもので、FBIは犠牲者が少なかったのは奇跡的だと言っています。逆にテロリスト側は北棟を傾けて南棟にぶつけ、5万人を殺す企てが失敗したとして、この経験が飛行機による自爆テロへと向かわせたと考えられています。
犠牲者の追悼碑は2001年の攻撃で破壊されましたが、現在は北棟のメモリアルに、9.11犠牲者と並んで表示されています。
 メモリアルでは26日昼に追悼式が行われ、犯行時刻の12時18分には黙祷が行われます。

(204)アルジェリアにおけるテロ事件について(2013.2.7/20改)

アルジェリアにおけるテロ事件で犠牲となった方々とそのご家族に対し、同じテロ犠牲者家族として謹んで哀悼の気持ちをささげます。

(204-1)この事件の犠牲者のご家族に対し今後十分な支援がなされるよう、これまで国会でのヒアリングなどでお会いした国会議員の方々8名および内閣官房長官あてに、白鳥晴弘氏と住山一貞の連名で書簡(2月1日付)を送りました。
(緊急性に鑑み両名で実施いたしましたことをご了承ください)

アルジェリアテロ.html(書簡) へのリンク

(204-2)1月31日の衆議院本会議(第183回国会)で、「みんなの党」渡辺喜美代表と安倍首相のあいだで次のような質疑がありました。

渡辺代表 質問(要旨)「現在の『犯罪被害者支援法』では・・・海外においてテロ事件等に巻き込まれた場合には、救済の対象になっておりません。同法の適用範囲の拡大と、邦人保護の枠組みやテロ犠牲者の救済制度の創設も必要と考えます。みんなの党は適用範囲拡大を中心に、法案を準備しています。総理のご賛同を求めます」

安倍総理大臣 回答(要旨)「現在第二次犯罪被害者等基本計画の有識者検討会で『犯罪被害者給付制度』の拡充と新たな保障制度の検討を行っており、今回の事件も踏まえ検討を行ってまいります」

(追加)(2.13)その後、2月11日の衆議院予算委員会でも、「みんなの党」浅尾慶一郎氏と首相との間で、上記とほぼ同様の質疑が行われました。

(私たちの場合は、第153回国会(H13.10.10)の質疑において、末松義規議員(民主党)に対し、小泉首相(当時)は、「邦人のテロ犠牲者の御家族に対する国家補償についてでありますが、本件テロ事件について国家が補償する制度は、現在、存在しておりません」とのみ回答されました。当時に比べると、政府専用機の派遣など、政府の態度にも進展が見られます。法的裏付けによる支援体制が確立されるよう、今後も機会を見て働きかけを進めたいと考えています)

(202)東日本震災お見舞いのモニュメント、郡山市に設置(2013.1.15)(写真追加、一部変更 2013.4.24)
ニュース(199)で紹介したWTCの鉄骨から作られた折鶴型のモニュメント「Soaring Crane」(滑空する鶴)は、郡山市「開成山公園」に設置され、12月26日に関係者が集まって除幕式が行われました。
この公園はこの地区(安積地区)の開発を記念して設置された公園で、1,300本の桜があり、お花見の名所ともなっています。 公園は「桜通り」を挟んで市役所の南側にあり、鶴はその敷地の南西角に設置されています。



4月21日、同公園に行ってきました。午前中は雪、午後は晴れ間が見えてきました。散り残った桜と雪の中で、鶴は丁度 東北方向に向かって飛び立つように設置されていました。

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2012年

(201)「トリビュート・センター」は被害なし(2012.11.14)
「トリビュートセンター」は奇跡的にハリケーンの被害から免れ、地下階に少量の浸水があったのみでした。私たちの送った千羽鶴や写真にも影響がなかったとのことです。現在、公開は従来通り行われており、日本の学生の団体の訪問などもあったようです。

(200)「メモリアル&ミュージアム」の被災状況(2012.11.1)

アメリカ東部を直撃したハリケーン「サンディー」は、ニューヨーク周辺に大きな被害をもたらしました。日本でも工事現場に滝のように水が流れ込む写真や映像がごく短く報道され心配でしたが、このほど「メモリアル&ミュージアム」
から公式の速報がありましたのでお伝えします。概要は次の通りです。
((かっこ)内は当方で追加しました)

1.メモリアルの広場は大きな被害はなく、(広場の象徴とされている)「サバイバル・ツリー」(生還の樹)にも被害は無い。
2.プールと(人工滝の水の)回収タンクは、排水設備を含む予防措置をとってきた。(冠水したが)電源が復旧次第、運転して排水することが出来るだろう。
3.ミュージアムのコレクションは殆ど地域外にあり、現在 損傷等がないかを確認している。
4.川の増水は激しい洪水となり、工事の基礎レベルに達した。そこでは「ミュージアム」の地下部分が工事中であった。また「ビジターセンター」その他の施設も洪水による被害を受けた。
5.現在、関係する市、州、港湾局と協力して復旧を急いでおり、可能な限り速やかに「メモリアル」を再開する。 
(メモリアルは再開しました)

(追加)その後、排水作業に努めた結果、メモリアルの排水は終了したとのことです。入場再開についての情報はありません。(11.14)

(199)アメリカの家族団体メンバー等が来日(2012.10.14)
  
郡山に追悼モニュメントの贈呈も予定(10.22日追加)
 国際ロータリクラブと在米日本人医師会の斡旋で、アメリカの家族団体のメンバーを含むグループが来日し、東北方面を中心に視察と助言を行います。被災者の精神的ケアーなどが中心テーマになる模様です。
10月20日夜羽田着、21日13時から福島県立大で行われる「NPO 相双にあたらしい精神科医療保険福祉システムをつくる会」のシンポジウムに参加し、「9/11家族会」のリー アイエルピ(Lee Ielpi)さんが「9.11被災者から東日本被災者へ捧げるメッセージ」と題する講演をされる予定です。
以後、仙台他東北各地を回り、28日帰国の予定です。
(追加)
21日の福島のシンポジウムで、リーさんは「トリビュートセンター」の設立と運営がそこに関係した人にとって大きな心の支えになっていること、社長や政治家でなくともよい誰か普通の人が手を挙げて活動することが重要といった趣旨の話をされました。また懇親会では別の参加者が「9・11を経験したことで、遠い日本で起きた事で多くの人が悲しみを抱えていることを理解できるようになったと思う」との発言もありました。

 さらに、トレードセンターの鉄骨と瓦礫を材料としたモニュメント(折鶴形)を、郡山に贈呈し、9/11と3/11をつなぐ象徴とする予定です。(台座はまだ無いので、設置は後になるようです)贈呈式は10月25日、郡山市の開成山神宮内で行われる予定です。

なお家族会からの参加はリーさん他12名です。





今年の9月時点でのアメリカの社会情勢と9・11関連施設について] (2012.9.28)

 ご承知のように今年はアメリカでは11月に大統領選挙が行われます。11日は選挙コマーシャルは中止されたとのことですが、TV番組のメインはやはり選挙関係だったようです。ただ、なんとなく4年前のような熱気は感じられません。どこか日本の政局に似た行きづまり状態を感じます。

 海外ニュースとしては「イスラム侮辱フィルム」に対する抗議活動と「リビア領事館襲撃事件」が大きくとりあげられ、特にリビアでは襲撃が11日であったことと、領事が犠牲になったことが衝撃を与えていたようです。
 9.11についてはもちろん新聞、TVでとりあげていますが、犠牲者家族のインタビュー記事程度で、主要紙ほど小さな扱いでした。ビン ラディンも殺されれ、すでにニュース性は無くなってきているという事でしょう。家族の間にも形式的な慰霊式に出るより家庭で静かに追悼したいといった方も増えているようで、地区によっては慰霊式を取りやめたところもあるようです。

 WTCサイトの建設は着々とすすんでいますが、テナントの見通しがたたず、中断しているビルもあり、アメリカ経済の復旧が必ずしも順調でないことを伺わせます。私たちと直接関係があるのはミュージアムの建設の遅れでしょう。去年は今年9月にオープンと聞かされていましたが、NY市と港湾局(NY、NJ州)との主導権争いに資金難がからんで一時、建設が中断し、家族サイドからの抗議もあって来年末オープンと決まった
(来年9月には間に合わない)とのことでしたが、関係者に個人的に聞いてみると来年のオープンを疑問視する方が多くありました。ただ、資料の収集などは順調に進んでいるとのことです。

 昨年、問題となったサイト近くの「モスク」建設問題は今のところ平静で、紙上等にも論議は見られず、「パトカー」による警備も行われていません。ただ建物の権利関係はそのままとのことです。このまま沈静化してほしいと思いました。

 一方、ニューヨークでは週刊の邦字紙なども数紙発行されていますが、尖閣列島と竹島・従軍慰安婦問題などについての関係国の意見広告が「ニューヨーク タイムス」などにしばしば掲載されたこと、(満州事件の発端となった柳条湖事件が起きた)9月18日を中心に、ニューヨークを含むアメリカ各地の日本領事館前などで抗議行動が予告されているといった記事などがみられました。このような記事をニューヨークで見るのははじめてで、今後の進展が憂慮されます。


(198)各地で11周年記念式(2012.9.29)
 事件以来、2度目の火曜日となりました。ニューヨーク、ペンシルバニア、ペンタゴンでは、例年のように黙祷と犠牲者氏名の読み上げを中心とする式が行われましたが、各地ともやや簡素化されたようです。
今年の日本人の参加は、4家族、6名でした。

式典の様子を見る
(197)ミュージアムはいつできる(2012.9.29)
 オープンが遅れていることから、家族の間にも不満が高まっていました。 このためか、式前日の10日、家族団体 「Voices of September 11th」の集会に、「9/11 メモリアル・ミュージアム」理事長ジョー・ダニエルス氏他が出席し状況の説明がありました。しかし完成期限については明確な発言がなかったため、出席者から「はるばるフロリダから来るのだから、期限をはっきりしてほしい」といった発言などもありました。
このような状況をうけて、財団側は当日夜 協議し、2013年末(クリスマス休暇)までにオープンするときめたとのことです。
 なお、集会の際、ミュージアムに設置されるコンピュータ検索装置のモデルが披露されました。氏名を画面検索すると犠牲者の写真と寄託した遺品等の写真が表示されるというもので、全寄託品を展示できないため、このような方法がとられることになったようです。

 また、メモリアル近くにあるショップ内のショーケースを使って小さな展示が行われるようになりました。現在は「アンドレア ハーベルマン」さん(当時25歳)の回収された財布、メガネ、携帯電話などが展示されています。彼女はウイスコンシン州から初めて出張でニューヨークにやってきた翌日事件にあいました。結婚を半年後に控えていたそうです。展示は三か月ごとに交換されます。(ショップはメモリアルを南西出口から出て最初のビルの角,1階にあります)

(196)ファミリールームはどうなるか(2012.9.29)
 ファミリールームは南部開発公社(LMDC)のご好意により、グラウンド・ゼロを見渡す一室を提供され、家族の憩いの場となってきました。しかし、建設工事が進むにつれて前面にあるビルの壁が大きく視界を妨げるようになっています。また公社としても広い部屋をいつまでも提供することは難しくなっていると思いました。そこでミュージアムの方にファミリールームの今後について質問してきました。それによるとファミリールームは新設されるミュージアム内の地上階に移設される予定とのことでした。現状のままの移設となるか、新しい展示方法になるかは未定とのことです。
(これはあくまで非公式の情報です。公式に発表されたものではありません)


(195)「トリビュートセンター」と「メモリアル&ミュージアム」の関係(2012.9.29)
 私たちが千羽鶴や写真を提供してきた「トリビュート センター」は、当初「ミュージアム」ができるまでの暫定追悼施設との位置付けでした。「ミュージアム」の完成が近づいた今、今後どうなるかを聞きました。それによると、「トリビュートセンター」は「ミュージアム」と協力関係をたもちつつ独立した組織として運営を続けるとのことです。
 協力の例としては、「ミュージアム」に対し約1,000枚の写真を提供したそうです。また現在もボランティアによるツアーを行っていますが、「ミュージアム」オープン後はそこも含んだツアーを行い、ツアーガイドを提供してゆく予定とのことです。
 「トリビュートセンター」は創立以来、若い人々への教育に力を入れており、今後もそういった観点で運営されるようです。
 (なお、同センターの入口は昨年から派手な色使いのパネルに変更されています。工事足場が邪魔で写真は撮れませんでしたが、個人的には従来の方が落ち着いてよかったように思います)


(194)メディカル エキザミナーの昨年の活動(2012.9.29)

 昨年9月以来、351検体が新たに確定されました。これにより確認された検体は丁度60%になりました。新たに確認された犠牲者は1名にとどまっていますが、300を超すご家族のもとにご遺体の一部が還ったことになります。その地味な努力に感謝したいと思います。
 事件直後、説明していただいたヒルシュ博士はなお お元気で、鑑定作業を指揮されているそうです。
 なお、ミュージアム完成後、未確認の検体(ご遺体の一部)はメモリアルの地下に安置され、鑑定は継続する予定ですが、一部の遺族の団体の中にご遺体は地上に置くべきだと主張しているところがあります。


(193)「風の輪コンサート」終了(2012.9.29)
(192)今年のメモリアル・コンサートは前夜(10日)です(2012.8.10)
(191)今年のニューヨークでの追悼式について(1)(2012.7.25)


(190)ミュージアムのオープンはまたまた延期(2012.7.24)
 今年はミュージアムがオープンされる予定だったことから、NY行きを計画されているかたも有ると思いますが、NYの家族団体からの情報では、工事は昨年末から止まっており、今年のオープンは無いとのことです。彼らは来年も疑わしいとしています。
 理由は残りの建設予算を「メモリアル&ミュージアム」と「NY・NJ港湾局」がどのような割合で負担するか、さらに今後「メモリアル」を含めた施設全体の維持費をどこが負担するかなどが決まらないためのようです。
 なお この件について当事者からの公式発表はまだ出ていません。
(壮麗な施設を作って管理費に苦労するのは、どこかの国でもよく聞く話ですが)

(追記)その後、2013年のオープンで関係者間の合意を見たとのことです。(2012.8.9)


(189)メモリアルの地球儀は公園から撤去(2012.7.24)
事件直後、瓦礫の中から回収され、補修を受けたのち、臨時のメモリアルとしてバッテリーパークにおかれてきた地球儀は、公園の地区整備のため撤去されることが決まったようです。今後はJFK空港の倉庫に保管されるとのことです。(9月7日現在、従来通りの状態でした)
(時期その他、詳細は不明です) (このHP 5-2-2,「 WTCメモリアル:1.暫定的メモリアル」に写真があります



(188)グラウンド・ゼロ回収作業終了十周年式(2012.6.10)
 5月30日はグラウンド・ゼロの瓦礫回収作業が終了して10年にあたります。ニューヨークではメモリアルで犠牲者の追悼と、緊急対応者と作業者に感謝する式がおこなわれました。
 10年前のこの日、トレーラーに積まれた鉄骨と、米国国旗に覆われた空のストレッチャーが救急車に積まれて、搬出スロープを上る終了の式が行われています。


(187)NYC援助団体から10周年式典参加者に補助金支給(2012.4.1)

186)9・11基金(ファンド)が第2次活動開始(2012.4.1)

            (185)トリビュートセンターがメッセージ・カードを本にして出版(2012.4.1)
 
トリビュート・センターでは、見学者が感想をメッセージカードに残してゆきますが、昨年9月、それが本となって出版されました。
 英語のみですが、表紙中央には青い「折り鶴」が配置されています。私たちの折り鶴に込めた願いが、アメリカや世界の人々に届けられるのは嬉しいことです。(鶴が薄くて申し訳ありません)
 書名 9/11:the world speaks
 発行:LYONS PRESS, 価格 $24.95(税別) ISBN 978-0-7627-7799-00249
5


本のカバー(中央に折り鶴)とページの一部(下にJapanと標示)

(184)畑山芙美枝さんから「天使」の作品寄贈(2012.4.1)
畑山さんは難病と戦い、車椅子での生活のかたわら、いろいろな文化的活動に参加されています。ご主人が白鳥敦さんと同じ高校(学年は別)出身だったことから、白鳥さんから紹介されました。「天使」のシリーズを制作しておられ、8,9月に行った「9・11 十年の軌跡」展に参加していただきました。その際、ご家族の方に差し上げてくださいと作品カードを寄贈していtだきました。奥様方を中心にお届けしましたが、まだ受け取っておられない方で、ご希望の方があればご連絡ください。
 ここに掲げた以外の3点を 「9.家族のページ」に掲載しましたのでご覧ください。

家族のページを見る

畠山さんと(写真中央・横浜会場・だいあん)と作品(写真右手のもの)の一

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2011年(10周年)
(183)野田首相夫人・仁美さんが追悼センターとメモリアルを訪問(2011.10.10)
国連総会出席のためニューヨークを訪れた野田首相に同行した仁実夫人は、9月21日午前、グランド・ゼロを訪れ、トリビュート・センターとナショナル・メモリアルを訪問されました。センターでは千羽鶴などを含む展示を見学、メモリアルでは「生還の木」と呼ばれる災害から蘇った木の前で献花、さらにたまたま目にされた日本人犠牲者の氏名の前で黙祷されたとのことです。

(182)各地で10周年記念式 (2011.10.10)
ニューヨーク

 テロリストの入国情報もあり、式典は9月11日、厳重な警戒の中でおこなわれました。
この日から公開されたメモリアルには、4ケ所の9.11犠牲者と1993年のWTCテロ犠牲者、合計2.983名の氏名が刻まれました。それに伴い、今年から新たにペンタゴンへの飛行機突入およびシャンクスビル(ペンシルバニア)の墜落時刻にあわせて計6回の黙祷と、全犠牲者の氏名読上げが行われました。
 式典は昨年までの南東部の公園に変わって、グラウンド・ゼロ西側の敷地内と、交通遮断されたウエスト・ハイウエイを使っておこなわれました。
 オバマ大統領、ブッシュ前大統領も夫妻で参加し、オバマ大統領は聖書・「詩篇46」を引用、ブッシュ大統領は南北戦争で5人の息子を失った母親に当てたリンカーン大統領の手紙を引用した演説を行いました。(大統領が式典会場でスピーチするのは初めてのことと思います。演説中、演壇は防弾ガラスに覆われていました)
 第1回の黙祷(北棟突入時刻)ののち、犠牲者氏名の読上げが行われる中、家族は初めて開放されたメモリアルに入り、ブロンズ板に刻まれた犠牲者氏名を確認、追悼しました。
 終了はこれまでより1時間遅い午後1時でした。
日本人家族の参加は、(推定)10家族、約30名でした。
式終了後、日本総領事館主催の昼食会に招待され、殆んどの家族が出席しました。

10周年の写真(NY)を見る

NYのメモリアルを見る

ペンシルバニア(シャンクスビル)
追悼行事は9月10日から11日にかけて行われました。10日には墜落地点に家族が提供した遺品等の埋葬が行われました。この場所は「聖地」とされ、今後家族など限られた人しか入れなくなります。
 この場所を囲むように、弧状にパネルが建てられ、40名の乗員・乗客の氏名が刻まれた40枚の大理石のレリーフが建ちました。唯一の日本人乗客であった久下季哉(としや)さんについては、母親の希望を容れてローマ字と共に、漢字での表記も行われました。
 11日の式典にはオバマ大統領夫妻、クリントン元大統領も参加しました。オバマ大統領は弔問の後直ちにニューヨークの式典に向かいました。

ペンタゴン
 オバマ大統領夫妻は、11日にはニューヨークとシャンクスビル訪問の予定があったため、前日の10日にペンタゴンで献花を行いました。
11日の式典にはバイデン副大統領が出席しました。同じく出席したパネッタ国防長官は、アフガニスタン、イラクで戦死した6,200名の兵士に対する弔意も述べました。

東京
 丸の内2丁目ビルにある「みずほ銀行メモリアル」をルース駐日大使が訪問され、献花、追悼されました。同メモリアルには旧富士銀行員12名とともに、同行関係のアメリカ人11名の氏名も表示されています。

(181)来年以降の追悼式は縮小方向か?(2011.10.10)
 
事件後10周年を契機として、追悼式の今後についていろいろな非公式情報がでまわっています。たとえばニューヨークでは、殆ど変わることなく、4回(今年は6回)の黙祷の間に、要人のスピーチと犠牲者氏名の読上げが行われてきました。しかし、安全の確保と交通規制のため多くの出費や、市南部地区の経済活動の支障となっていたことは想像に難くありません。さらには、アフガンやイラクでの戦争が縮小傾向にある今、政治キャンペーン的な追悼の必要性も少なくなってきたということでしょうか。
 しかし私達にとっては、自由に真の追悼が出来ることになると考えることも出来ます。
 現地邦字紙によれば、「トリビュート・ライト」も来年は点灯される可能性は少ないようです。


(180) ニュージャージー州メモリアルオープン (2011.10.10)
 746名の犠牲者をだしたニュージャージー州のメモリアルが完成し、9月10日にオープニング式典が行われました。場所は、「リバティー州立公園」内、エリス島行きフェリー乗り場となっている旧鉄道駅のすぐ北側で、対岸にマンハッタンの南部を望むことができます。ステンレス板の上に、日本人4名の氏名も刻まれています。
 設計はフレデリック・シュワルツ氏、通称「エンプティー・スカイ」(空虚な空?)です。

NJモニュメントの写真を見る

(179)9.11モニュメント披露パーティー (2011.10.10)
9月10日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで、武藤順九氏のメモリアル(ニュース166)を関係者に紹介するパーティーが行われました。武藤氏の後援会「風の輪」は、湯川令子さんを団長とする訪問団を派遣しました。「風の輪」佐藤理事長についで事件関係者を代表して、私(住山)が恒久設置を希望する挨拶を行いました。その後、設置の検討希望者もあり、永久設置に向けての作業が行われています。

(178)今年のコンサートは「9.11」+「3.11」 (2011.10.10)
現地在住の白田正樹氏の主催する「風の輪」コンサートも今年で4回目を迎えました。今年は9・11と共に、3・11を追悼する意味もかねて行われました。
 前半には東北地区出身のアーティスト中心の演奏が行われました。後半は昨年に続きグレゴリー・シンガー氏の指揮する「マンハッタン交響楽団」が演奏しました。「モルダウ」と「フィンランディア(合唱付き)」に挟まれて、氏の作曲による新曲(「Memorial Processional」)が演奏されました。これは二つの事件のイメージの上に創作された曲と思われ、最後は黙祷を意味する長い休符で終わる感銘深い曲でした。


(177)地下鉄「コートランド」駅再開 (2011.10.10
)
 
事件後閉鎖されていた地下鉄N,R線のコートランド駅が復旧を追え、9月6日から開業しました。駅内は壁面の白タイルと赤の鉄骨が対照的な明るい感じで、各所に陶板(?)のレリーフが飾られています。(この駅はN,Q,R線です。WTC前の1,2,3線はなお工事中です。2014.10 追記   )
駅の写真を見る

(176)森早苗さんの遺作展、長野で(2011.9.3)
NY出張中、WTCビルでテロ攻撃にあい、亡くなられた森早苗さんの写真と絵画の展示会が長野市川中島でおこなわれます。9月9日(金)から19日(月)までです。詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。

(175)今年の追悼式典について(2011.07.10)
 ニューヨークの式典は、メモリアルのオープニングが中心となります。メモリアルには9.11の3ヶ所および1993年のWTCテロの犠牲者も刻まれるため、黙祷は6回に増えます。最初の黙祷は、8時46分です。(従って開始は8時と思われます)犠牲者氏名の読み上げも増えるため、終了は従来より1時間遅い午後1時と予定されています。
 夜はトリビュート・ライトの点灯があります。
 NY市当局は、犠牲者氏名の読み上げ希望者を募集しています。連絡先は cferer@cityhall.nyc.gov  電話(212)442-6953, 申込締切りは7月29日(金)です。
*:当日、混乱を避けるため、氏名表示場所を確認して行かれるようお勧めします。すでに連絡があったと思いますが、不明の方はお知らせ(38)掲載のサイトで確認できます。
*:メモリアルは12日以降、一般公開されますが、混乱を避けるため整理券が出される模様です。家族は優先的に入場できるようですが、入手方法等の詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。
*:渡航に必要なESTAが、実施当初の2009年に取得されたかたは、期限切れとなります。ご注意ください。「お知らせ」(30)に取得先アドレスを掲示しています。
追加:正式の招待状は8月29日に発送され、到着しはじめました。(9.3


(174)中野で10周年ミニ展示会実施(2011.07.10、追加8.2))
中野会場の写真を追加しました。(2012.4.1)
 9.11の記録自体よりも、事件後10年のあいだに、国内、国外から寄せられた善意の作品の紹介と、家族の皆様の作品を中心とした、和やかな展示会にしたいと思います。ややわかりにくい場所ですが、時間があったらおいでください。
期間:8月25日(木)-30日(火)、場所:中野区勤労福祉会館 1階 展示ホール
 出展ご希望の方は住山まで、その他詳細は「お知らせ」欄に。

追加:9月1日より25日(予定)、東急東横線西口「だいあん・ギャラリースペース」を第2会場
として、中野会場で展示できなかった作品によるミニ・ミニ展示会を行います。 詳細は「お知らせ」欄に。

 

 中野会場のスナップ (2012.4.1 追加)

(173)今年も追悼コンサート(2011.07.10)

今年で4回目となるNYでの追悼コンサートが、昨年と同じ会場でおこなわれます。ただし、会場が日曜日に使えないため、9月10日(土)夕刻からの開催となります。
今年は大震災のチャリティーをとして前半は東北地区の演奏者が中心となります。後半は昨年と同じ現地のオーケストラが「モルダウ」を演奏する予定です。 なお、出演可能な方が有りましたら是非お願いしたいので、住山まで至急ご連絡ください。 (連絡先は「お知らせ」欄


(172)彫刻「風の輪」のニューヨーク寄贈にご支援を(2011.07.10)
ニュース(166)に掲載した武藤順九氏のモニュメントについて、ニューヨークの設置場所が決まらないことから、家族側にも応援を求められました。家族有志により会を作って応援したいと考え、現在会員を募集中です。ご賛同いただける方は住山までご連絡ください。(参加により特に義務は生じません。ただし、任意による多少の寄金を検討しています
9月10日(土)午後、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで披露パーティーが予定されています。会員であるか否かは関係なく、ご都合のつく方は是非ご参加ください。

(171)白鳥さんの映画・ポーランドの映画祭に参加(2011.07.10)
ニュース(137)で紹介した白鳥さんの活動を記録した映画は、国内上映はされていませんが、このほどカナダ政府から、ポーランドのプロツワフ(同国南東部)で行われた映画祭に出展さました。7月7日に上映されたはずです。白鳥さんも招待されました。なお題名は「アフガンの夢」と変更されています。



(170)救急隊員保障法実施開始(2011.07.10)
 ニューヨークで事件直後に現場に入った、警察、消防隊員等に呼吸器系疾患が多発しています。これに対してNY市当局に対する裁判は和解しましたが、救済を法的に規定する「ザドロガ法」が昨年末、議会を通過し、新たに理事長が任命されて、8月から運用が開始されることになりました。今後、5年間にわたって調査と支払いが行なわれる予定です。なお、法律の通称は、この事件で最初に死亡された警察官の名前からきています。(関連ニュース162)

(169)メモリアルの氏名表示位置決まる(2011.5.25)
 今年、9月11日にオープンが予定されているニューヨークのメモリアルの氏名表示位置が決まり、関係家族(第1近親者あて)に連絡が始まっています。今年の追悼式は混雑が予想されるので、参加される方は、事前に確認された方が良いと思います。(詳細は「お知らせ」欄に)

 表示される方々は次のように分類して、表示されます。
 
北棟(WTC1)跡:北棟関係者 1470名(東西南北4面)、1993年WTCテロ犠牲者 6名(北面西側)、アメリカン11便 87名(北西角)
 
南棟(WTC2)跡:第1対応者(警察、消防等)441名(西、南面)、南棟関係者 694名(東面及び北、南面の東側)、ユナイテッド93便 40名(北面中央)、アメリカン77便 59名(北面中央西)、ペンタゴン125名(北西角)、ユナイテッド175便 60名(西面北側)

 (番外編)ビンラディン死亡について現、前大統領の発言(2011.5.25)
オバマ大統領:(CBSテレビ・インタビューで)(朝日新聞・5月10日記事による)
「人生で最も長い40分だった」。殺害より拘束を優先すべきだったとの批判について「気にしたことは全くない。正義は行われた」「大量殺人の加害者が今回の仕打ちに値しないと言うなら、頭の検査を受けたほうがいい」
ブッシュ前大統領:(ABCテレビの報道)(同紙・5月15日記事による)
「テロとの戦いの勝利だ」「大喜びはしなかった。(容疑者の)追跡は憎しみではなく、厳正に裁くことが目的だったから」

(168)「第2次犯罪被害者基本計画」決まる(2011.5.7)
 
上記計画最終案について、内閣府で意見募集を行ない、提出してくださった方も多いと存じますが、3月25日付けで決定しました。我々が強く要望していた、公文書等の翻訳については残念ながら認められず、従来どおりの扱いとなりました。(審議途中で、外務省から、実施困難との文書が提出されています)新たに関連情報の提供に「努力」することとされました。
 また、新たに
警察庁が外務省と協力して情報の収集や家族の支援に当たることが記載されました。
 経済的支援については、今後3年以内に見直す計画があり、これに海外被害者も入れるよう要望してゆきたいと思います。
計画の関連部分を「お知らせ」欄に掲載しています。
(アンケートやパブリック・コメントにご協力いただいた方にお礼申し上げます。今後もよろしくお願いいたします。)

(167)ビンラディン殺害と、現在逮捕中の容疑者の裁判(2011.5.7)
 9.11事件の首謀者
として追求されてきたウサマ・ビンラディンが射殺されたことは、新聞、テレビなどで(5月2日)広く報じられました。執念の追求を続けた関係者の努力には感謝しますが、射殺したことで本人の口から何も聞けなくなったことは残念に思います。従来、アイマン・ザワヒリがナンバー2とされていて今後アルカイダを指導すると言われています。本人はエジプ人の医師で、エジプトに起きたイスラム過激思想をアルカイダに伝えたとされていますが、これまであまりメディアに露出したことが無く、生死も不明ですが、今後を注目したいと思います。   
 一方、事件の実行責任者としては、
ハリド・シェイク・ムハンマド(略KSM)が既に逮捕されていて、ブッシュ政権時代キューバのグアンタナモ収容所で軍事裁判が行われていましたが、
虐待などがあったとして、オバマ大統領は収容所を閉鎖する意向でした。しかし、警備上の問題等からの反対が強く、
裁判をグアンタナモで再開することを、司法長官が、4月7日に発表しています。ある程度の情報公開を考えている模様なので、今後注目したいと思います。

(166)武藤順九氏制作の「9.11追悼モニュメント」を銀座で展示。
   その後ニューヨークへ(2011.3.6)
彫刻家の武藤順九氏は、イタリア産大理石による連作「風の輪」を制作し、それを世界平和のシンボルとしてブッタガヤ、バチカンなど世界各地に設置してきました。氏はその一つを追悼と世界平和の実現を願って、グランド・ゼロに置きたいと考え試作を続けてこられました。残念ながらグランド・ゼロ周辺は、モニュメント類の設置に厳しい制限があり、実現に至りませんでしたが、十週年に当たる9月10日前後に、ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)で展示が行われることが決まりました。(その後、ニューヨーク地区のどこかに設置される予定です)
 また、それに先立ち、
東京銀座の「和光」の西口・ショーウインドウに 3月12日(土)から22日(火)の間、展示されることになりました。武藤氏はこの機会に多くのご家族に見ていただき、、皆様のご理解と支持をいただきたいと言っておられます。展示期間中に都心方面にお出かけの方は是非ご覧ください。(「武藤順九の宇宙」展が6階ロビーで開催されています)
このほか、仙台、高崎、軽井沢(試作モデル)でも展示されます。 詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。


 
(左)  銀座「和光に」に展示されたモニュメント(台座込み高さ:97、幅105cm、大理石)
 (2011年3月撮影)
(右)試作モデルと武藤氏ご夫妻 (2007年12月撮影) 


(165)米国の災害被害者連絡組織が、9.11参加者の事前調査を実施中(2011.2.5)
米国の国家的災害連絡組織(National Disaster Interface Network)が、今年の追悼式参加状況の調査をおこなっています。その規模は不明ですが、適当と判断された参加者には経済的支援を含む各種の援助が行われる模様です。今回はあくまで調査で、登録ではないとしていますが、今後の情報入手のためには調査に参加されておくほうがよいと思われます。インターネット上で簡単に参加できます。詳細は「お知らせ」欄をごらんください。締め切り2月15日。 調査結果を参考として、具体的内容は3月に発表するとしています。

東京
第17回「9.11メモリアル日本」
観世流シテ方:津村礼次郎
ピアノ:アズマ・サファロヴァ(女性:アゼルバイジャン出身)
日時:9月11日(火)18時30分開演
場所:武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口徒歩2分)


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(164)外務省経由でニュージアムへの写真等提供の呼びかけ(2010.12.23)

 ミュージアムの総裁ダニエルス氏と理事(ミュージアム担当)グリーンワルド氏から、ミュージアムへの写真等

(164)外務省経由でニュージアムへの写真等提供の呼びかけ(2010.12.23)
 ミュージアムの総裁ダニエルス氏と理事(ミュージアム担当)グリーンワルド氏から、ミュージアムへの写真等の資料提供依頼が外務省経由で来ています。日本からの提供が少ないことを心配されているようですので、是非提供にご協力ください。外務省のご努力により、レターと寄託に当たっての書類の翻訳がついていて、たいへん参考になります。発送は第1当事者(一般的には奥様)中心に行われたと思われますが、受け取っていない方は、同省テロ対策室までご相談されるとよいと思います。
 
 (私との連絡方法をお持ちの方は、お問合せくだされば対応できます。このホームページのニュース(155)、お知らせ(33)も参考としてください。なお、締め切りが来年1月15日となっていますが、これは最初の展示方法を決めるためで、性質上その後も受付は行われるとおもわれます。なお、先に私が呼びかけ人となって送った写真は「トリビュート・センター」に納めたもので、今回の募集とは別です。今のところ同センターは運営を継続するので、写真をミュージアムに移管することは無いとのことです。結果的に二度手間になり申し訳ありませんが、とりあえずポートレ

(163)「サダコ」さんの心情を歌った「INORI・祈り」が「紅白」に(2010.12.23)
 今年のNHK紅白歌合戦で、広島にある「原爆の子」の像のモデルとなった佐々木禎子さんの甥に当たる佐々木祐滋さんが、入院中のさだ子さんの心情を作詞・作曲した曲、「祈り」がシャンソン歌手の「クミコ」さんによって歌われます。
 2007年9月、禎子さんの兄(祐滋さんの父)雅弘氏が、禎子さんが最後に折った鶴の一羽を 「トリビュート・センター」に寄贈されたことから、「ヒロシマ」と「9.11」の新しい関係がうまれ、(ニュース75)この歌は今年「同センター」や「9.11追悼・風の輪コンサート」でも歌われています。


(162)9月以降のアメリカの関連情報(2010.12.23)
*メモリアル&ミュージアム
  財団は建設は予定どおり進んでいるとの報告を発表しました。11月初めには、北棟のメモリアルで、実際の設備を使って滝を流す試験も行われたとのことです。この滝は碑名壁の内側から約9メートル下の池に流れ落ちるもので、毎分約7立方米の水が使用されます。
(メモリアルは2011年9月、ミュージアムは翌2012年9月の完成予定です)

*テロリストの裁判
オバマ大統領はキューバ島グアンタナモ基地内のテロリスト収容所を閉鎖することを選挙公約の一つとし、これを受けて司法長官は9.11事件の首謀者とされるハリド・シェイク・ムハンマド以下をニューヨ-クの連邦裁判所で裁判すると発表していました。これに対して警備とそれに要する資金などを同負担するかが問題になっていました。その後、この問題についての報道は殆どありませんでしたが、ワシントン・ポスト(11/13)は、地元の議員達が殆ど反対していることから、当面容疑者達はグアンタナモ収容所内に現状のまま拘置され、次回の大統領選挙(2012年!)まで新しい動きは無いだろうとのべています。
 一方、1998年のアフリカでのアメリカ大使館連続爆破事件の容疑者で、同収容書から移送された唯一のアルカイダ容疑者の一人については、ニューヨークの連邦地方裁判所で裁判が行われていましたが、11月17日、共謀罪以外については無罪とされました。

*救急隊員の補償問題
約1万人が訴訟をおこしていましたが、原告の95%が応じたため、和解が成立しました。
一方「ザドロガ法(案)」と呼ばれる救済立法は、下院を通過しましたが、依然として上院の採決にいたらず、たなざらし状態です。

(161)内閣府犯罪被害者週間の中央会場(東京)での展示に参加(2010.11.15)
                                          (12.23写真追加)
 内閣府では毎年11月末から12月初めを「犯罪被害者週間」として、被害者支援についての講演やシンポジウムなどの「国民のつどい」を行っています。その際、講演会場などで被害者グループがその活動などの展示を行います。今回「9.11テロ事件被害者グループ」としての展示のご案内をうけましたので、来場の方に事件を認識していただくため、写真を中心とした展示を行うことにいたしましたのでご了承ください。内容は事件の際ニューヨークで街頭での写真を撮られた、上重泰秀氏の写真及び今年のニューヨークの写真計4枚が中心となります。
(12月1日(水)13:30-16:00、都内文京シビック小ホールロビー。 なお講演は「犯罪被害者が望む支援」、パネルディスカッッション「性犯罪被害者支援の現状と今後」です)


(160)内閣府が新しい「犯罪被害者等基本計画」について意見募集(2010.10.20)
10月15日、内閣府は新しい「基本計画」を発表し、その中には3年を目途に新しい被害者補償制度の創設を検討することを発表しました。ただしこれまでの経過を見ると、海外での被害者は対象外となる可能性があります。
 また我々の要求していた公文書等の翻訳や通訳については、従来通り「紹介する」に留まっています。情報提供については、外務省、警察の努力目標となりました。
 これらについて、私達の立場から意見を表明したいと思います。
締め切りは11月5日(金)です。意見の送り先等詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。(ご協力ありがとうございました)

(159)イラン大統領が国連総会でアメリカ政府機関が関与と演説(2010.10.20)

 
9月23日、イランのアフマデネジャド大統領は国連総会の演説で、9・11事件はアメリカ政府のいくつかの機関が関与し、指揮したと演説しました。そして、そのことは世界中の国民や政治家や、アメリカ人の大多数が承知していると述べました。
 これにたいし、アメリカ、イギリスの国連代表は退席して抗議の意思表示を行いました。
また、「9.11メモリアル・ミュージアム」の総裁・ダニエルス氏も、この演説は愛する人を失った家族や友人にとって悲しい侮辱であり、「メモリアル・ミュージアム」は率先して9月11日の正統な歴史を示さなければならないとのメッセージ発表しました。

(158)9周年追悼式、各地で(2010.10.1)
ニューヨーク昨年とは変わって晴れ上がった空のもと、グラウンド・ゼロ東南のズコッティー公園で行われました。今年の犠牲者氏名の読み上げは、WTC再建にあたる作業関係者と、犠牲者家族が組みとなって行なわれました。式は、星条旗をつけたWTC第四ビルの鉄骨を背景に行われました。昨年と同じく、工事現場の一角に設けれられたプールに献花しました。なおバイデン副大統領夫妻も式に先立って献花されました。日本人4家族も参加しました。
 式場外ではモスク建設の反対派と支持派のデモがあったようですが、式には影響がありませんでした。
 夜は恒例となったトリビュート・ライトの点灯があり、またハドソン川40号埠頭では108個の灯篭流しがおこなわれ、それに先立って「被爆ピアノ」(ニュース147)の演奏がありました。
 3回目を迎えた「風の輪」追悼コンサートも多数の観客が参加して行われました

ペンシルバニア:墜落現場のシャンクすビルで、ミシェル・オバマ大統領夫人とロ-ラ・ブッシュ前大統領夫人が参列して式が行われました。二人はともにスピーチを行い、英雄的な死を遂げた犠牲者を悼みました。日本から一家族が参列しました。
ペンタゴン:オバマ大統領が参加して追悼式がおこなわれました。大統領はペンタゴンでの犠牲者189人に対し、リースを捧げました。

(157)モスク建設問題(2010.10.1)
 今年のニューヨークの9.11は、追悼よりモスク(イスラム・センター)問題が報道の中心になった感があります。オバマ大統領やブルムバーグ市長は「憲法」や「宗教の自由」といった原則に基づき、建設を認める立場でしたが、一部被害者家族のやや感情的とも取れる反対と、これを後押しする右派の強い反対にあって、「建設の是非を言ったわけではない」(大統領)との発言もあり、今度はそのブレが批判されるといった具合です。11日のデモは、容認派3,000対反対派500だったとのことです。
(交差点に立って、左にモスク、右90度にグランド・ゼロと言う立地は無神経な感があります。しかし感情的反対より、過去に市内のモスクでイスラムの過激思想が宣伝され、テロリストの募集が行われたと言うこと(9.11報告書)が事実であれば、再発防止の保証が必要でしょう。  日本人としては「グランド・ゼロにモスクを認めることは、パールハーバーに日本文化センターを建てる様なものだ」という反対派の論理はショックでした。)


(156)WTCサイトの建設状況(2010.10.1)
来年のメモリアル完成を目標にようやく建設が本格化しています。詳しくは下記をご覧下さい。
                   建設状況を見る

(155)ミュージアムの建設状況と写真の募集について(2010.10.1)
 一時「ミュージアム」の完成は2013年とされていましたが、現状では2012年となっています。
これを目標に、ミュージアムでは、犠牲者の写真や品物の募集を行っています。また家族の語る記録(オーラル・ヒストリー)も集めています。「ミュージアム」側は、2012年オープンのためには来年9月までに写真等を送ってほしいといっています。(寄託方法については改めてご連絡するつもりですが、とりあえずの送り先は、「お知らせ」欄をご覧ください)
 なお、収集のための学芸員の来日が考えられていましたが、その計画は無くなりました。
また、写真については、以前「トリビュート・センター」に送っていただきましたが、同センターは「ミュージアム」建設終了後も独自に展示を継続するので、今ある写真は「センター」で保管したいとの意向でした。したがって、お手数でも「ミュージアム」には改めて写真等を送ることになります。また品物の受取りや録音のため、来年の9.11前後には特別の対応を考えているようですが、かなりの混雑が予想されますので、可能であれば早めの対応をお勧めします。

(154)メディカルエキザミナーとメモリアル・パークの現状(2010.10.1)
 この1年間で新しく確認された犠牲者は2名でした。また工事の進捗により新しく68の鑑定資料が収集されました。鑑定は今後になるとのことです。

 大変驚いたことに、昨年10月31日、ハローウインの夜、メモリアル・パークに飾られていた写真や追悼の品物および記帳ノート等が集められ、放火されました。これらの品は数枚の写真を残し完全に燃えてしまったそうです。幸い収容コンテナーは異常が無かったが、テントの天井付近が燃え、新しく張りなおされました。巡回警備の隙を突いた酔払いのいたずらで、政治的意図は無く、犯人(法律を学ぶ学生)は自首し、裁判を待っている状況です。

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(153)米国首席公使が丸の内のメモリアルに献花(2010.9.8/24追加)
 9月3日(金)、米国大使館首席公使 ジェームス P.ズムワルトさんは、奥様と共に「丸の内2丁目ビル」内の「みずほメモリアル」を訪れ、リースを献花・献香してくださいました。(写真下)
 数組の家族と銀行首脳がお出迎えしました。リースには、「あなた方を今までも、またこれからも忘れない」(要約)とのメッセージが添えられていました。
 さらに下記の公式ブログにお心のこもった文章を掲載されました。ぜひお読みください。

                    
公使のブログを見る
                「9.11同時多発テロの犠牲者を追悼する」

(152)ESTA申請が有料に(2010.9.8)
 アメリカ訪問にはESTAの要録が必要ですが、今年の9月8日登録分から、有料化($14)されます。支払いはクレジット・カードによって行われるので、番号入力が必要となります。
(7日までに登録された方は有効期間中は無料です)(「お知らせ」・30参照)

(151)今年の追悼式典について(2010.8.13、改訂8.26
 NY州知事、同市長名8月20日発の公式文書を受領しました。
今年の追悼式も昨年と同じズコッティー公園でおこなわれます。犠牲者の氏名コールは、家族と「メモリアル&ミュージアム」の建設担当者とが組みになって行われます。7時から入場が開始され、8:46分に最初の黙祷が行われた後、コールが開始されます。家族はメモリアル・プラザの上階に入り献花等を行うことができますが、この部分の強度上、多人数の収容はできないので、皆が入れるように互いに配慮してくださいとのことです。入場の際、招待状(またはIDカード、P/Tナンバー)の提示が求められ、所持品検査があります。トリビュートセンターほかの各種追悼施設は家族に開放されます。また、式は正午に終了の予定ですが、(追悼のための)サイトは午後3時半まで公開されます。(略)

(150)要望書を内閣府政務官に提出・基本計画改訂は後退(2010.8.13)
 8月11日、先ごろおこなったアンケートに基ずく要望書を、アンケート結果と共に内閣府政務官・林健太氏あて提出しました。また特に来年の10周年記念式参加についての支援をお願いしました。
 一方、「基本計画」改訂についての要望(ニュース134)についての内閣府委員会の第5回審議が7月29日に行われましたが、我々が外務省に要望した「公文書類の翻訳、説明」の要求は内閣府資料から削除され、従来と同じ「翻訳者や通訳を紹介する」ことのみになってしまいました。これは第3回の審議で外務省が「人手と予算の不足」を理由として実施困難との資料を提出し、委員会がこれを認めてしまったためです。(最終決定は年末の予定です。反論を検討しましょう)追記:10月中旬、内閣府でこれまでの結果についてパブリック・コメントを募集する模様です。投稿をお願いします。

(149)救急隊員等の救済法案は上院を通過せず(2010.8.13)
 グラウンド・ゼロでの救急隊員等の健康被害補償を目的とする「ザドロガ健康保障法」(ニュース144参照)は、7月30日、上院で審議が行われていましたが、三分の二の賛成を必要とする条件をつけられたため、通過することができませんでした。ニューヨーク市長は秋の中間選挙を控えて、政争の具にされたとの怒りのメッセージを発表しました。


(148)トリビュートセンターで「サダコ」の紙芝居(2010.8.13
 8月7日、トリビュート・センターで広島の「サダコ」の物語が、紙芝居と絵本を使って、日本のボランティアによって上演され、訪れた人々に感銘を与えました。同センターには佐々木雅弘氏の寄贈した「サダコの鶴」の一羽が飾られています(ニュース79)。「一番小さな展示物だが大きな意味を持つ展示です」と同センターの学芸員はコメントしています。

(147)被爆ピアノ、ニューヨークへ(2010.8.13)
 広島のピアノ調律師・矢側光則さんは仕事の中で出会った戦前のピアノを「被爆ピアノ」として修理、収集し、さらにその演奏会を2005年から国内各地で行ってきました。矢側さんのお父様は消防士で、被爆されましたが崩れた消防署からかろうじて脱出されたそうです。消防士が多数犠牲となったニューヨークでチャリティー演奏会を行ってNY市消防局に寄付することを思いつき、今年の9.11を挟んで数回の演奏会を企画しています。9月11日は第40埠頭で午後4時からの演奏が予定されています。(毎年「灯篭流し」が行われる場所です。それに先立って演奏されるのでしょう。

(146)エリザベス女王がグランド・ゼロに献花(2010.7.8)
 7月6日、カナダ訪問中のエリザベス女王は、英国への帰途、フィリップ殿下とともにニューヨークを訪問されました。滞在5時間というあわただしい日程の中で、国連総会で演説された後、ニューヨーク州知事、ニュージャージ州知事の案内でグランド・ゼロを訪問し、リースを捧げられました。
 その後ウオール街近く,ハノーバー広場のブリティッシュ・ガーデン(チャールス皇太子を総裁とする英国の財団が寄贈)の開所式でテープカットをされ、さらに英国人犠牲者家族とも面会される予定です。(ニュース30にガーデン関連記事)9.11では67人の英国人が犠牲となっています。

(144)救急隊員への補償問題解決・住民を含む補償も立法化進む(2010.7.8)
 塵灰の吸入による緊急救急隊員(1st responder)に対する補償を求める約1万件の裁判は、和解の金額が不十分との連邦裁判所の判断で解決が遅れていましたが、このほど基金の増額と弁護士取得分の減少により裁判所はこれを認めました。基金は約125億円増額されて
700億円($700milion)となり、弁護士費用は総額の3分の1から4分の1(!,?)に減らされます。これにより、原告の95%はこれを受け入れ、9月から支給が開始されると見られています。
 一方、議会でも地域住民を含む救済法案が現在(6・29)上院の委員会で審議されています。この法律は、この障害で最初になくなった警察官の氏名にちなんで「ジェイムス・ザドロガ健康保障法」とよばれています。こちらも近く成立するとみられています。

(143)ビンラディン親族に対する民事訴訟は却下(2010.7.8)
 9.11犠牲者家族の一部は、実行犯の大部分がサウジアラビア国籍であったことから、同国政府、王室およびビンラディンの親族に対する損害賠償訴訟をおこしてきましたが、このほど裁判所はビンラディン親族4名については訴えを却下しました。9.11計画に対する関連の証拠が充分でないとの理由です。なお王室についてはすでに裁判の対象にならないとの判断が示されています。(関連ニュース123)

(142)残された瓦礫の判別作業進む(2010.5.1)
 メディカル・エキザミナーは4月始めからスタッテン島での判別作業を再開しました。その結果、4月19日現在で48の鑑別可能な部分遺体が回収されています。(関連:ニュース(138))


(141)最近のニューヨーク関連情報(2010.5.1)
裁判:(139)で紹介した9.11首謀者の裁判の実施場所について、その後の進展はありません。ニューヨーク市長は、早急に決定するよう、連邦政府に要望しています。
救急隊員の補償問題:事件直後に救援作業にあたった人たちの間で、呼吸器系の疾患が多発しています。作業者の15%弱に肺機能の低下が見られ、その後も改善はみられないとのことです。これを原因として退職した人は約1000人といわれています。
 この問題にに対する補償はニューヨーク市と対象者の間で合意が成立しましたが、その後、補償額が充分でないとの理由で連邦裁判所はこれを拒否(reject)しました。弁護士報酬も問題となっています。
WTCのビル一棟の建設仮契約:ファミリー・ルームのあるビルと、メモリアルの間には3棟のビルの建設が予定されていますが、そのうちの2棟目について、港湾局と開発業者間で仮契約がまとまりました。資金の手当てをめぐって16ヶ月間、交渉は行詰まっていました。

(139)テロリスト裁判の実施場所で論争(2010.2.1)
 オバマ政権は、9.11事件の実質的首謀者であるハリド・シェイク・ムハンマド他四名の裁判をニューヨークの連邦地裁で行うことを発表しましたが(「ニュース133」)、現地ニューヨークではこれをめぐって多くの意見がだされ論争となっています。
 市内全域、特に経済活動の中心である市南部で厳重な警備が行われることから、一般市民の生活や経済活動に支障を生じると予想される共に、警備のための膨大な費用負担が生じると考えられます。また新しいテロ行為の発生も懸念されています。
 このため12月始めには、一部の9.11家族団体が中心となって、市内での裁判に反対するデモが行われました。ニュヨーク市当局も連邦政府に警備費用を請求したいと考えているといわれます。 このような動きを背景に、市内外の軍関連施設内での裁判を行ってはどうかとの提案などもあり、政府も慎重になっています。最終決定にはなお時間がかかりそうです。



(136)「トリビュート・センター」の折鶴の物語をCNNが紹介(2010.2.1)
 CNNはトリビュート・センターにある「サダコの鶴」の物語を中心にウェブ・サイトで紹介しています。「ヒロシマから9・11へ、一人の少女の折紙は生きている」とのタイトルで、兄の佐々木雅弘さんから贈られた経緯(「ニュース79」参照)を伝えると共に、9.11直後現場近くに誰かが折鶴を捧げたこと、日本の9.11犠牲者家族を中心に一万羽の折鶴が贈られたことなどを紹介し、さらに佐々木さんの談話と共に、広島で兄をなくされさらに9.11でご子息をなくされた伊東次男さんの言葉が紹介されています。「ワールド・トレードセンター跡に来ると、いつも息子はどこにいたのだろう、どこで災難に遭ったのだろうと思います」
http://www.cnn.com/2009/LIVING/12/17/origami.gift/index.html

(135)「メモリアル」の「滝」の模型実験を実施(2010.2.1)

  

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2009年

         (134)内閣府ヒアリングで要望書を提出(2009.12.1)     平成16年、「犯罪被害者等基本法」が制定され、翌17年12月、その実施計画といえる「犯罪被害者等基本計画」が閣議決定されました。この計画の期間は5年後すなわち平成22年度末までとなっており、次の計画の策定に向けて内閣府では調査を開始しています。このほど、そのためのヒアリングを受ける機会が与えられ、11月11日、関係者4名が参加して内閣府において「要望書」の説明と提出を行いました。法律の改正ではないため、内容は制限されますが、先ごろ集計したアンケート等を参考に、次のような点を要望しました。なお、外務省関係者も同席しました。                                                  
 ①情報の提供:公的機関等の発行する文書は、翻訳の上、被害者や家族に渡すこと(現行計画では翻訳者を紹介するのみ)、必要な情報を随時提供すること。 (例として、行方不明者の捜索・確認情報、追悼式・追悼施設の建設状況、犯人の捜査および裁判についての情報その他を記載しました)                         
②支援活動:国内犯罪の場合と同様、「支援要員」の派遣を行うこと。            
 ③税制:海外で支払われる補償金等は課税対象外とすることを明示すること(現在国内の給付金についてはそのように扱うことが法律で決められている)                        
 
  (133)9.11テロ首謀者の裁判はニューヨークで(2009.12.1) 

 オバマ大統領はアルカイダ関係者が収容されているグアンタナモ収容所(キューバ)の閉鎖を選挙公約とし、就任後は進行中の軍事裁判も停止したため、今後の扱いが注目されていましたが、11月13日、ホルダー司法長官はこの件について発表を行いました。         
9.11事件の首謀者と自認しているハリド・シェイク・ムハンマド容疑者他4名については、ニューヨーク、マンハッタンの連邦裁判所で裁判が行われることになり、また2000年の駆逐艦コール爆破事件の5名については軍事裁判によることとなりました。ニューヨーク州知事および市長に対してもこのことが通知されました。(この発表をめぐって米国内では多くの意見が出されているようですが、我々としては、一般市民の傍聴・監視する中で真実が明らかにされることを期待したいと思います)     
                                                         
(133)米海軍艦艇「ニューヨーク」就役(2009.12.1)  
                       トレードセンターの鉄骨7.5トンを船首部に使用した米海軍艦艇「ニューヨーク」は、11月2日ハドソン川を遡って市西部の埠頭に到着しました。トレードセンタ跡地付近を通過する際には、消防署員、警察隊員、家族らがこれを出迎え、艦は21発の礼砲を打って弔慰を表しました。
 海軍艦艇としての就役式が同7日に行われ、州知事、市長、ジュリアーニ前市長および前州選出上院議員としてヒラリー・クリントン氏も出席しました。                     
 同艦は全長約240メートルで、360名の乗員のほか、約700名の海兵隊を輸送できる揚陸艦です。「犠牲によって鍛えられた強さ。我々は忘れない」が乗員のモットーとのことです。12日まで68番埠頭に係留され、一般公開されました。                                                               


  
8周年式典で献花の用意をするボランティアたち(2009.9.11)NYC


 (131)「イントレピッド博物館」に新メモリアル(2009.12.1)
(130)各地で8周年追悼行事(2009.9.25) 
(129)メディカルエキザミナー(NYC)の作業進行状況(2009.9.25) 



(128)トリビュートセンターに「サダコの鶴」を含む新しい展示(2009.9.25)       
 トリビュート・センターはアメリカの家族団体によって設けられた施設ですが、開設3年で入場者が百万人を超えるなど、公式施設の遅れを補う施設としてその役割を十二分に果たしています。日本の家族有志も2007年、千羽鶴(万羽鶴)を贈りましたが、これを聞いた広島の佐々木禎子さん(「原爆の子の像」の発端)のご家族からも、手元に残った貴重な鶴が寄贈されていました。(「ニュース75,79」)
今回、その展示ケースが完成し、私達の鶴の階段入口に展示されました。また説明パネル「ジャパニーズ・オリガミ・クレーン(鶴)」にその由来が、私達のことも含んで説明されています。私達の送った鶴も色あせも無く、元気です。
 また、地下には各国のメモリアルの紹介もあり、「みずほ」のメモリアルの写真が展示されました。(移転前、大手町での写真です)

              センターの詳細を見る
              トップページに戻る

(127)今年の9.11追悼式について(2009..9.2)  

(126)「最後の鉄骨」が帰還(2009.9.2)                           
 2002年5月、回収工事終了の際、現場のシンボル的存在の一つであった長さ約12メートル、重量58トンの南棟の鉄骨が星条旗に覆われ、トレーラ・トラックにのせられて、グラウンド・ゼロを離れました。この鉄骨はその他の構造物と共にJFK空港の倉庫に保管されていましたが、8月24日、ミュージアムに展示されるために戻ってきました。タワーの存在を示す貴重な品として展示されることになります。

(125)9・11メモリアル・プレビュー・サイトがオープン(2009.9.2)            
 メモリアルの完成時の姿と現在の工事の進行状況を知ることが出来る展示室が新たに設けられました。場所は、Vesey ストリート、20番地、グランド・ゼロ東北から伸びる同ストリートの左(右はセント・ポール寺院)側で、ブロードウエイに出る前のようです。(グラウンド・ゼロを直接見る事は出来ないと思います)。    
                プレビューサイトを見る                  
   
(124)今年のNYでの追悼式について(2009.8.1)


(123)9・11関係裁判について(2009.8.1                            
 ①アルカイダ指導部やサウジアラビアに対し、民事訴訟を起こしている被害者グループがあります。この訴訟では、実行犯の多くがサウジアラビア出身であったことから、同国および王室が訴えられています。これに対し、6月29日、アメリカの最高裁判所は、9.11犠牲者家族はサウジ王室に対し訴訟を起こすことはできないと裁定しました。サウジ人は免責権(sovereign immunity)で保護されていて、米国法廷は訴えることができないとのことです。
 ②一方、政府の補償金受取りを拒否し、アメリカの航空会社、セキュリティー・チェック会社を訴えているグループもあります。これに対し、連邦判事(judge)は公判は来年4月12日に開始されると決定しました。90家族以上が賠償請求を行っているとのことです。(以上2件とも、NY1Web.によっています)

(122)メモリアルの氏名記載場所決定(2009.7.1)                      
 ニューヨークのメモリアルは北(1WTC)、南(2WTC)両棟の跡地に設けられる二つのプールを囲む胸壁の表面に氏名が記載されることになっています。このほどその区分けが明らかになりました。
北棟(1WTC)跡:同ビル勤務者・訪問者、アメリカン航空11便搭乗者、1993年爆破テロ犠牲者                                
南棟(2WTC)跡:同ビル勤務者・訪問者、WTC地区内犠牲者、ユナイテッド航空175便搭乗者、ペンタゴン犠牲者、アメリカン航空77便搭乗者、ユナイテッド航空77便搭乗者、ユナイテッド航空93便搭乗者、救助隊員犠牲者
(企業名は記載しないと発表していますので変更ない限りそうなると思います)

(121)9・11テロのメモリアル氏名確認始まる(2009.6.1、7.1)              
 9・11ナショナルメモリアルでは、2011年完成予定のニューヨークのメモリアルに刻む「氏名」の確認作業を開始しました。このメモリアルは、テロ事件の追悼センターとして、2001年9月11日の四ヶ所および1993年2月のWTCテロの犠牲者の氏名が刻まれます。
 「氏名」確認の通知は第一当事者(next-of-kinn, 一般には奥様)宛に行われま。発送は6月中に行われる予定です。(追加情報は「お知らせ」欄に)

(120)第三回ヒアリング・でアンケート集計を発表(2009.6.1)
 
                   5月20日衆議院議員会館で第3回(公式には第2回・最初のものは準備会扱い)のヒアリングが行われました。衆参両院の議員および秘書の方々多数、および前回に引き続き関係四省庁代表が参加されました。家族側から、銀行担当者を含め3名が出席し、2月に実施したアンケートの集計結果を報告しました。またミャンマーで取材中に射殺されたカメラマンの御遺族と会社関係者も出席され、海外での日本人被害者の支援について、検討が広がる可能性もみとめられました。
内閣府からは海外四か国での支援状況が説明がありました。
 当日、結論的なものは出ず、引き続き検討がおこなわれます。
 
(119)トリビュート・センターの入場者数・百万人をこえる(2009.6.1)
              
 現在、公開されているニューヨークで唯一の追悼施設である同センターは、4月30日入場者数が百万人を越えたと発表しました。休日には狭い館内が大混雑している模様です。関係者以外のかたもニューヨークにおいでの節は是非足をお運びください。グラウンドゼロの南側、消防署のとなりの小さなビルです。
 展示だけでなく、詩の朗読会を行うなど、多彩な活動を企画しています。

(118)新たに1名を鑑定(2009.5.1)
 メディカル・エキザミナーは4月初め、あらたに一名の鑑定があったことを発表しました。54才の男性、北棟最上階のレストラン「ウィンドウ・オブ・ザ・ワールド」の従業員とのことです。工事開始に伴い2006年から行なわれた再確認作業によって回収されたご遺体です。(このところ新たな鑑定はありませんでしたが、この情報によりエキザミナーが依然鑑定の努力を続けていることが判ります)

(117)今年もNYでメモリアル・コンサートを企画中(2009.4.1)
(116)第1WTCビル(フリーダム・タワー)の最初の契約は中国企業・名称をめぐる論争も(2009.4.1)
(115)港湾局がメモリアルの進行状況を発表(2009.2.1)


(114)オバマ大統領、グアンタナモ収容所閉鎖の大統領令に署名(2009.2.1)         
新大統領は就任直後の1月22日、収容所を1年以内に閉鎖する大統領令に署名しました。翌日開かれた軍事法廷はすべての審理を120日間停止することをきめました。同収容所には240名のアルカイダ関係者が収容されており、その中には9.11計画を実質的に立案、指令したとされるハリド・シェイク・モハメド(ニュース110参照)なども収容されていますが、閉鎖後の収容場所、裁判の実施方法等の具体案については、今のところ何も決まっていません。

(113)アメリカへの渡航手続き改訂(2009.2.1)
 TV,新聞でも報道されましたが、1月12日以降、アメリカへのビザなしの渡航の際の手続きが変更になりました。これまで機内でカードに記入し、申告していた内容を、事前(72時間前)にインターンネットで登録する必要があります。旅行代理店でも代行してもらえますが、手数料として3,000-5,000円程度請求されるそうです。登録する際のインターネットは https://esta.cbp.dhs.gov/ です。(このHPからはリンクしていません)  ESTA(渡航電子承認システム)と呼ばれ、アメリカの国家安全保安省が管理しています。
 
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2008年
    新しい年を迎えるNY市の風景(ロックフェラー・センター前)

(112)第2回ヒアリング実施(2008.12)
 12月24日(水)、衆議院議員会館内で行われました。家族側3名、議員4名および関係4省庁が出席しました。内閣府代表からテロ被害者への給付金制度について、外国の例を日本大使館の協力をえて調査中である旨の報告がありました。
 家族側の体験や要望を報告する必要があり、来春(2009年)早々にもアンケート票が送られる予定です。

(111)NYのメモリアル関係工事の進捗状況(2008.12)

(110)9.11首謀者犯行を認める(2008.12)
 9.11の犯行を立案し、実行を指揮したとされるハリド・シェイク・モハメドは他の4人とともにグアンタナモ(キューバ島内米軍基地)収容所で軍事裁判にかけられていましたが、11月4日、協議の末、犯行を認め裁判で供述するとの書面を裁判長宛て提出していました。彼らはイスラム圏では「悪役」とされているブッシュ大統領により死刑宣告を受ける事で、「殉教者」となる事を目的としたとされています。
 しかし12月8日の裁判では判決に至らず、裁判は新政権下で行なわれることになりました。(オバマ氏は収容所の米国本土内移転を表明しています)
 この裁判は抽選で選ばれた9名の犠牲者家族が傍聴しました。

(109)9.11被害者の体験の第1回ヒアリングを実施(2008.11)
 下記の質疑(108)をうけ、第1回のヒアリングが11月6日、参議院議員会館内で行われました。立法側から自民2、民主1、家族側から3名および企業1名が参加しました。また行政側からは内閣府、外務および厚生労働省、警察庁の代表者が出席しました。今回は一般論的な状況報告になりましたが、次回から具体例を話してほしいとの要望が議員の方からありました。(議会の運営上、日程が急に決まるのですが、今後もご都合のつく範囲で多くの方がご参加くださるようお願いします。官房長官の回答にも「御遺族の要望があれば」とあるように、要望しない限り事態は動かないようです。よろしくお願いします)                   

(108)参議院でテロ被害者支援につき質疑、官房長官は検討を指示(2008.11) 
 10月22日、参議院本会議でいわゆる「給油法案」の審議にあたり、藤田幸久議員(民主党)が質問をされ、その中で、「9.11テロ犠牲者の家族について、心の通った対応がなされていないのではないか」との質問をされました。これに対し、河村健夫国務大臣(官房長官)は、9.11被害者について「今後とも、御遺族から御要望があれば、可能な限り御遺族の支援にあたってまいりたいと考えております。」との回答がありました。また今後海外でのテロにより無差別大量の死傷者が生じた場合等に特別措置法などを制定する事などが考えられるとの回答がありました。さらにその後の記者会見で、早急に検討に入るよう内閣府に指示した(10月23日、朝刊各紙)とのことです。

                     

(107)港湾局がWTC開発状況についてのホームページ欄を新設(2008.11)
(106)地域開発計画発表(2008.9.27,10.3改訂)
(105)7周年追悼式各地で(2008.9.26)
(104)日本関係者による追悼行事(2008.9.27)
(103)鑑定作業進行状況(2008.9.16)
(102)3隻の米・海軍艦艇「ニューヨーク」について(2008.9.27)
(101)白鳥さんの映画がモントリオール映画祭に(2008.9.27)


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(100)WTC、7号棟の崩壊は火災によるものと米国政府機関が発表 (2008.8.27)(9.27追加)
米国の政府機関(National Standards and Technology)は3年の調査の後 報告書を公表し、WTC7号棟の崩壊は火災によると発表しました。
報告書は、多くの聞き取り調査とコンピューターによる解析を総合した結果、ツインタワービルからの落下物により7号棟に火災が発生した事、上層階のスプリンクラーはバックアップ機能により火災をくいとめていたが下層階のスプリンクラーの配管がが損傷して機能せず、このような状況下で
熱により建物の梁が伸びて相互の結合部がはずれた事などにより、ビルが崩壊したとしています。
 この建物は航空機の衝突が無かったのに崩壊したことから、人為的に爆破されたのではないかという疑念が広がり、日本の国会でも取り上げられていました。(ニュース86参照)
(今回の発表はアメリカでも9.11陰謀説が広く流布されており、それを沈静化する目的もあった模様です。
詳しい記事がNYタイムス・8月22日号(B-p1,p5)に図面付で掲載されています。また23日Japan Times (p5)にも記事があります。またNew York TimesおよびNY1のウェブサイトにも掲載されています)
 
(99)今年の追悼式も昨年とほぼ同じ模様(2008.8.1/8.26追加)
(98)NYで日本の音楽家グループが初の追悼コンサート(2008.8.1)

(97)WTCでの犠牲者名簿に1名を追加(2008.8.1)
 これまで行方不明者とされてきた女性に対し、新たに法的死亡確認がなされ、犠牲者名簿に追加される事になりました。彼女は医師で、勤務明けに帰宅するさい、死亡したと認定されました。
 これでWTCサイトの犠牲者数は、2571名になりました。

(96)瓦礫からの遺骨再回収の訴訟は却下(2008.8.1)
(95)10周年までにナショナル・メモリアル完成するか?(2008.7.15
)
 
(94)篤志家から関係家族へ「連鶴富士」色紙の寄贈
(2008.7.15)
福島市の東城喜一氏(日本折紙協会講師・85才)から、都内・文京区の「おりがみ会館」館長・小林一夫氏を通じて、「連鶴・富士」の色紙を家族の方々に贈呈したいとの申出がありました。これは一枚の和紙から富士を背景に、110羽の鶴が舞っているところを現されたもので、東城氏は鎮魂と平和の願いをこめて作られたそうです。ニューヨークのミュージアムにも650羽の鶴からなる星条旗を寄贈したいとお考えで準備を進めておられます。また両氏のおりがみ作品は洞爺湖サミットでも展示、飾付けされました。


        作品を持つ小林氏(左)と東城氏(右)

(91)ローマ法皇がWTCサイトを訪問・祈祷(2008.5.1)
(90)イラン大統領が9.11に疑問・メモリアル財団議長は建設の意義を配信(2008.5.1)
(89)新たに4名の犠牲者を鑑定 (2008.5.1)
(88)北棟屋上の「アンテナ」をワシントンの博物館が展示(2008.5.1)
(87)犯罪被害者給付金法改正行なわれるも、海外被害者は対象外(2008.5.1)


(86)参議院外交防衛委員会で藤田幸久議員が質問・ 
アルカイダ犯行説に疑問? 
 (2008.5.1) 
 1月10日の上記委員会で、海上給油の継続法案(与党提出)とアフガン・テロ根絶法案(民主党提出)の審議が行われ、茨城県選出の藤田議員(民主党・同党防衛副大臣)が9.11に関する質問を行いました。質問の要点は、                     
1.日本政府は9.11事件を犯罪としての見地から捜査を行ったか。                  
 2.犠牲者家族への援助は行ったか。                                      
 3.現在、事件はアルカイダの犯行と断定できない多くの疑問点が生じているので調査する必要があるのではないか。                                            といったことでした。                                   2については、政府側より事件直後から多くの支援を行っているとの回答がありました。(皆様はどのようにお考えでしょうか)   
3については同議員より疑問点について多くの指摘があり、最後に米国政府の公式報告にはタワー7の崩壊について全く触れていないとの発言がありました。そこで時間切れとなったため発言の趣旨が不明でしたが、一部に航空機の衝突が無かったこのビルの崩壊は人為的に行われたとの説があり、その考えにそって給油法案の根拠に疑問を表明されようとしたものと思われます。     
(現在9.11はアルカイダの犯行ではなく、アメリカ側の「自作自演」ではないかとの見解を示す人たちがいます。「家族のページ」にそのような見解で書かれた本の読書感想を掲載しています)     

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2007年

(85)公式追悼施設の進捗状況(2007.12.31) 

(84)開発
事に伴う遺骨等の再収集作業はほぼ終了
(2007.12.31) 

(83)サンフランシスコ近郊ににUnited 93便のメモリアルが完成(07.12.31)   
(82)第3の9・11関連映画公開中(2007.12.31) 
81)6周年追悼式各地で挙行(2007.9.25) 
(80)アメリカ大使が「みずほ」のモニュメントを訪問(2007.9.25) 
                        
   (79)「サダコ」の鶴がNYへ(2007.9.25)   
12日午後、ご家族のもとに残され「サダコ」の鶴五羽のうちの一羽が兄上である佐々木雅弘氏しからNYのトリビュートセンターに寄贈されました。       
    

 鶴は2cm角程度のパラフィン紙でおられた大変精巧なもので、まるで赤いルビーを思わせ、ピンセットで大切にあつかわれました。               (右端は佐々木氏、鶴は左端 Lee氏の持つ箱の中にある。中央モノクロの写真は佐々木禎子さん。Tribute Center にて) 
     
               
       (78)静岡市の塾講師にトリビュート・センターが教育賞授与(2007.10.16
トリビュート・センターは子供達に「9.11」について教育した先生方に授与する教育賞(Teacer's Award)6名の1人に、静岡市清水区の塾講師・和田啓子さんを選び、9月10日に表彰状を授与しました。 和田さんは9・11を殆ど知らない子供達に事件について話し、子供達や他の講師とも協力して4千羽近い折鶴をセンターに送りました。               これらの鶴は家族が贈った鶴と一緒にセンターに飾られています。  
) 

(77)メディカル・エキザミナー(ME)の作業進行情報(2007.9.5)
以下は昨年9月対比です。犠牲者数は1名増えて、2750名となりました。発見された全ご遺体数は915増加し、21,645となりました。これは再開発の進行と並行して周辺の再捜索が徹底して行われているためです。これらはいったんブルックリンのセンターで選別された後MEに運ばれ、安置されます。
(ニュース64のブルックリンで安置は誤りでした)このうち57が新たに確認され、新規判明者は20名でした。

(76)National Memorial のミュージアム責任者と面談(2007.9.25) 
ニュース(71)に記したように、ミュージアムでは収集を開始しましたがその詳細について聞いてきました。故人の生活を偲ぶもの、それを追悼する家族の作品等はすべて収集対象となるようです。また一般のかたの、9.11に影響され、またこの悲しみに共感を示した作品等も収集されるようです。    また「敷石募金」についてはまだ充分スペースがあること、$100から募金できるようになったこと(これまでは$500)が確認されました。(以上の詳細については「お知らせ」欄に掲載中です) なお、「声の記録」を行う「Story Corps」(ニュース53参照)と、ネット上で故人を追悼する「Living Memorial」(過去のニュース14,34参照)が、ミュージアムの公式協力機関として活動する事になりました。ただし、今のところNY周辺のアメリカ人の記録で手一杯で、他国人の場合の翻訳、通訳の問題までは手がつけられていないとのことです。 

(75)「サダコ」の鶴がNYへ(2007.8.21)   
「原爆の子の像」のモ新規デルとなった佐々木禎子さん自身がおった折鶴が、NYのWTCトリビュート・センターに兄上の雅弘氏から寄贈されることになりました。禎子さんの折った鶴の殆どは「広島平和記念資料館」(通称:原爆資料館)に納められ、ご家族のもとには5羽しか残されていませんが、私達の送った鶴の話に感動された雅弘氏が、そのうちの貴重な一羽を寄贈される事になりました。 寄贈式は9月12日午後3時より同センターで行われます。 (その他の行事を含めて9.11関係者の出席を希望されております。

74)公式追悼施設団体が名称変更(2007.8.21)   
WTC跡地に建設される9.11公式追悼施設は、その名称にNationalを冠し、National September 11 Memorial & Museum at The World Trade Center と変更されました(8月15日)付)。これは事件の影響が全国的であり、また国家にとっての歴史的事件であることを正しく反映するためということです。追悼の対象および予算については変更はありません。(nationalとは国家的な、あるいは全国的な、と言った意味ですが、実態からみて「国立」とはニュアンスが違うようです)これに伴いサイト名が変更されています。     http://www.national911memorial.org


(73-2)WTC追悼式典の会場問題が解決(20078.21)
ニュース(73-1)のように、今年の追悼式会場については家族側と市側の折衝が続けられていましたが、16日、会場は市の提案どおりZuccotti Park とし、家族は順次タワー跡地におりることで、合意されました。


(73-1)今年のNY市の追悼式典は会場が変更される模様(2006.7.30、追記8.12) 
今年のニューヨークの追悼式は、グラウンド・ゼロ南東側にある遊歩道状の公園・Zuccotti公園(旧称Liberty Street)で行われることになる様です。この場所は復旧資材置き場に使われていましたが、昨年 公園として整備され、開放されました。ファミリー・ルームのあるビルの南側にあります。
 一部家族団体はこれまでと同じくサイト西側での実施を主張していますが再建工事が進行しているため、市の提案どうり同公園で行われるものと思われます。
  式の内容は従来とほぼ同じですが、今年の犠牲者氏名の読上げは、救援活動にあたった警察および消防関係者が行う予定です。彼らは多くの同僚を失い、また自身も粉塵や有害なガスによる後遺症に悩まされていることに配慮してのことと思われます。(なお、市側の計画ではタワー跡地にはおりない様です)
以上についてはなお市と家族団体の話し合いが続いています。


(72)「折鶴」についてのその後の話題(2006.7.30(72)「折鶴」についてのその後の話題(2006.7.30)
 去る5月22日、WTCトリビュートセンターで、千羽鶴の由来や意義について「ジャパン・ソサエティー」の源和子氏による講演と、参加者による「折鶴」を作る講習会が行われました。 このことについて「新広島テレビ」が紹介しました。その番組は現在サイト上で公開されています。(出席者が「ヒロシマと同じようにニューヨークのWTC跡も平和のシンボルになると良い」と述べているのが印象的です。なお冒頭に3-5秒程度、炎上シーンがはいります)  http://blip.tv/file/255945/
 また、広島の千羽鶴の発端になった佐々木禎子さんのお兄様,佐々木雅弘氏が、ニューヨークに贈られた鶴の話に感動され、9月に禎子さんの作った鶴を同センターに寄託される予定でその式があります。 なお、このさい日本の9.11関係者も同席されるよう希望されています。(詳細はお知らせ欄をご覧下さい)     

(71)WTCミュージアムが事件関係品の寄託準備を開始
(2007.7.30)

2010年には公式メモリアルと同時にミュージアム(博物館)が開館する予定ですが、同ミュージアムから将来の展示に備えて各種展示品の寄託を検討しておいてほしいとの依頼が来ています。来館者に事件の実態を把握してもらうための、物品、写真、遺品、書類等の提供を求めています。
 詳細については確認のうえ、再度記載します。
)

(70)遺体の捜索と確認作業は依然進行中(2007.7.30)
 
復旧工事の進行と並行して、遺体の発見が依然続いています。
昨年秋、再捜索開始後のご遺体発見数は1400を越えた模様で、7月に入ってからも発見が続いています。
 また7月に3名のご遺体確認が発表されました。1名は以前収容されたもの、2名は昨年9月以降新たに発見されたものです。


(69)トリビュート・センターで「折り鶴」の展示開始('07.4.30)
 皆様のご協力で同センターに約1万2千羽の折鶴を送ることができました。荷物の開梱は主要関係者が立ち会って行ったそうです。「素晴らしい(Marvelous)」というメールがきています。
   4月10日より一般公開が行われています。階段の天井から一本約2mの連が頭上を覆うように、側壁には2連をつないで4mの連が吊り下げられます。
 5月22日にはオープニング・セレモニーが行われ、「ジャパン・ソサエティー」の代表者の挨拶などがある予定です。

 私達の送ったもののほか、事件直後に現場近くに飾られていた千羽鶴や、3月に訪問した広島の高校生(伊東和重様の母校)が持参した千羽鶴なども飾られます。

      
折鶴の展示作業のスナップ(Tribute Center 提供)


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   (68)ご遺骨の捜索と鑑定作業は継続中(2007.4.30、5.2改訂)    
 「サイト」での工事進行にともない、依然 ご遺骨の発見が続いています。発見場所は「サイト」の南側と西側が多いようです。捜索は7月中旬まで続けられる予定です。                        メディカル・エキザミナーは3月12日現在、昨年秋の捜索再開以降、新たに1274個のご遺骨等を発見したと発表しました。
 また、新方式によるエキザミナーの鑑定がようやく軌道に乗り始めた模様で、最初に収容されたご遺体の再鑑定により新たに身元判明者が出たことが発表されています。これまでの確認犠牲者数は、1606名(3.14現在)です。これは昨年9月対比、8名増です。   


(67)公式モニュメントの募金は順調に推移(2007.4.30)
3月に全米横断ツアーなどで精力的に募金活動が行われた結果、一般募金目標額 3.5億ドルのうち3億ドルが達成されました。
  (下記のサイトを経由して日本からの募金もできます)  http://www.national911memorial.org.
.

  (66)United93便の家族にバラ「Forty Heroes」の苗が到着(2007.4.30)  
 アメリカで [Remember Me Rose Garden] 計画を推進しているSue Casey さんから、U-93乗客だった久下季哉さんのご家族のもとに先日3本のバラの苗がとどきました。 [Forty Heroes](40人の英雄)はU-93便の乗員・乗客の追悼のために開発されたもので、花の色はGolden Yellowとされています。 久下さん宅ではこれを大き目の植木鉢に植え、発芽をたの楽しみにされています。  なおSueさんは「バラ祭」で有名なポートランド(オレゴン)在住で、事件直後 現場から遠い自分に出来る事は無いかを考えているとき、教会の帰りに駐車場にあった黄色なバラからインスピレーションをえて、ローズ・ガーデン計画[Remember Me Rose Garden]を進めています。Sueさん達は事件現場近くに犠牲者の数のバラを植えてローズ・ガーデンを作る計画で、その募金のために9種類の新種のバラを順次開発・販売しています(一本3ドル)。[Forty Heroes]はその4番目の品種で昨年(2006)4月に発表されました。 
(このホームページのトップの写真はその花です) 


  
(65)ファミリー・ハウス移転(2007.3.20,5.2一部訂正)         
新ファミリー・ルーム(ハウス)として親しまれてきたゲート7内のハウスは、3月、工事のためサイト東側(Church Street,入口はGate10)のコンテナー・ハウスに移設されました。入場にはIDカードが必要です。  (従来のファミリールームはそのままです)   


 (64)現在までの遺体捜索状況と新センターの開設(2006.12.25)
グラウンド・ゼロ周辺でのご遺体の捜索は、9.11をはさんで行われてきましたが、現在まで南側(ドイツ銀行)で700以上、西側・マンホールで200以上のご遺骨が発見されました。なお、東側の二つのビル屋上(ワン・リバティー・プラザおよびミレニアム・ヒルトン)では発見されませんでした。                                     
 これらのご遺体はブルックリンに新しく設けられたセンター(Remains Center)に安置されました。場所はブルックリン橋に近い旧緊急管理本部事務所です。       

(63)公式追悼施設の一部完成延期と氏名表示問題('06.12.25)         
追悼施設の建設は、設計変更にもかかわらず予定通り2009年と説明されてきましたが、ミュージアム建物の完成は2010年となるため、ここを経由する地下追悼施設には2010年まで入れないことになり、実質的には完成は1年延期されることとなりました。 ただし、氏名表示の壁を含む地上部分は2009年に完成する予定です 氏名の表示について、メモリアル財団は12月5日、次の案を発表しました。              
一般犠牲者と救援作業者(消防、警察等)に分け、前者はは南・北棟および搭乗機別に表記し、かつ働いていたグループ(Co-worker)別に記載するが所属会社名は表示しない、後者は所属隊(Comand等)別に分け表示するというものです。  これに対し、一部の家族団体は年齢、企業名の表示を求めています。              
(私は国籍または国旗を表示するべきだと考え、関係者にお願いしてきましたが、現在 国籍については論議の対象になっていません。)       
          

(62)メモリアル財団の議長にニューヨーク市長が就任('06.12.25)
メモリアル財団議長としてNY市長・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)氏が指名され、就任しました。この人事については強力な指導力を期待する声がある反面、経済性優先で犠牲者家族に対して配慮を欠く言動が多いとの批判も家族団体側から出ていました。 また終身名誉議長にNY州知事・パタキ(George Pataki)氏、総裁・CEOにジョセフ・ダニエル(Jhoseph Daniels)氏が指名され、また新理事も指名されました。(これらの人事は10月に確定しました) 


(61)WTC十字架の引越しとフリ-ダム・タワーの柱設置(2006.12.25)
(60)創価学会が追善法要(2006.12.25)
(59)911ウエルネスプログラム説明会(2006.11.24)
(58)5周年追悼式・ブッシュ大統領も参加(2006.09)
(57)在日アメリカ大使館前でも追悼式(2006.09) 
(56精神的な治療に関する援助の締切り期限迫る(2006.09)



(55)復旧作業従事者の7割に健康被害(2006.9)   
 今年1月、事件直後に救援作業に当たった警察官が呼吸器系疾患で死亡しました。その後、救援・復旧作業にあたった多くの人々が類似の症状を示していることがわかり、最近の「シナイ山病院」の発表では、直後の作業従事者の70%に何らかの障害が出ていると発表されました。一方 近隣の居住者からも同様の症状が訴えられています。  当時のマスクの数や性能、環境測定値などを巡って関係者の責任を追求する声もでて、政治問題化する気配があります。近く対象者の範囲や援助期間の見直しが行われものとおもいます。  (これは原爆や原発事故の2次被爆を思わせます。献身的に救援活動を行ってくださった方々の健康回復を願わずにはおられません)    


展示の全面更新(2006.9)

詳細を見る

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(151)今年の追悼式典について(2010.8.13、改訂8.26)

(148)トリビュートセンターで「サダコ」の紙芝居(2010.8.13)
 
8月7日、トリビュート・センターで広島の「サダコ」の物語が、紙芝居と絵本を使って、日本のボランティアによって上演され、訪れた人々に感銘を与えました。同センターには佐々木雅弘氏の寄贈した「サダコの鶴」の一羽が飾られています(ニュース79)。「一番小さな展示物だが大きな意味を持つ展示です」と同センターの学芸員はコメントしています。

(147)被爆ピアノ、ニューヨークへ(2010.8.13)
 広島のピアノ調律師・矢側光則さんは仕事の中で出会った戦前のピアノを「被爆ピアノ」として修理、収集し、さらにその演奏会を2005年から国内各地で行ってきました。矢側さんのお父様は消防士で、被爆されましたが崩れた消防署からかろうじて脱出されたそうです。消防士が多数犠牲となったニューヨークでチャリティー演奏会を行ってNY市消防局に寄付することを思いつき、今年の9.11を挟んで数回の演奏会を企画しています。9月11日は第40埠頭で午後4時からの演奏が予定されています。(毎年「灯篭流し」が行われる場所です。
「お知らせ」欄(8.26改訂)に。

(145)今年も9.11追悼コンサート開催(2010.7.8)
一昨年から在米日本人有志によって行われる「9.11追悼・風の輪コンサート」が今年も9月11日夜、行われることになりました。前半はゴスペルとコーラス、後半はマンハッタン交響楽団によるドボルザーク「新世界より」が予定されています。
詳しくは「お知らせ」欄またはトップページ記載のHPをごらんください。


(143)ビンラディン親族に対する民事訴訟は却下(2010.7.8)
 9.11犠牲者家族の一部は、実行犯の大部分がサウジアラビア国籍であったことから、同国政府、王室およびビンラディンの親族に対する損害賠償訴訟をおこしてきましたが、このほど裁判所はビンラディン親族4名については訴えを却下しました。9.11計画に対する関連の証拠が充分でないとの理由です。なお王室についてはすでに裁判の対象にならないとの判断が示されています。(関連ニュース123)

(142)残された瓦礫の判別作業進む(2010.5.1)
 メディカル・エキザミナーは4月始めからスタッテン島での判別作業を再開しました。その結果、4月19日現在で48の鑑別可能な部分遺体が回収されています。(関連:ニュース(138))

(140)白鳥さん、アフガニスタンからの研修生の受入れ計画(2010.5.1)
 アフガニスタンの支援に取り組む白鳥さんの計画は、治安や資金面での困難に直面して、内容の変更を余儀なくされてきましたが、現段階での実行可能な計画として、研修生を5名程度受けいれる計画をたて、4月に現地で選抜をおこなってきました。半年間の基礎講習の後、主として農業関係の研修を受けさせる予定とのことです。

(138)未調査の瓦礫の調査を準備中(2010.2.1)
  トレード・センターの瓦礫の回収と調査は2002年7月に終了しましたが、その後の工事の進行などによってさらに約800立方メートルの瓦礫が集められており、その調査が4月から行われる予定です。調査期間は約3ヶ月とのことです。(NY1Web.による)

(137)カナダ大使館で白鳥さんの映画試写会開催(2010.2.1)
 カンター・F・J社に勤務していて犠牲となった白鳥敦さんと、事件後アフガン支援に奔走するその父・晴弘さんの活動を記録したドキュメンタリー映画、「火と水」の試写会が2月9日(火)、カナダ大使館(東京・港区)で行われる予定です。カナダ国立映画制作庁が共同制作者となっており、今後の一般公開が期待されます。(観賞ご希望の方は同大使館と直接ご相談ください。問合せ 03-5412-6391)一般館での公開予定はありません

(135)「メモリアル」の「滝」の模型実験を実施(2010.2.1)
 メモリアルの中心施設となる「滝」の実物大模型(コーナーの一部)による水の落下実験が、ニューヨーク市内の海軍基地内で行われています。水が落下する堰として黒いステンレス材が使用され、水がすだれ状に落下するかなどをテストし、堰の形状の微調整などが行われているとのことです。また、ネームプレートのブロンズとその間を埋める石材の耐候テストも同時に行われています。また、これに先立ち、凍結対策のテストがカナダで行われたとのことです。


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2009年

(131)「イントレピッド博物館」に新メモリアル(2009.12.1)        
修復を終了し、再開された同博物館の前庭に、トレードセンターを模したメモリアルが完成し、11月7日に州知事らが参加して除幕式が行われました。高さ3.6メートル、約1.3キロのトレードセンターの鉄骨が使用されています。   同博物館は、9.11当日倒壊したWTCビル内にあったFBI、NY本部の仮本部となったことがあります。 ( 註:2012年に訪問しましたが、所在を確認できませんでした)

(130)各地で8周年追悼行事(2009.9.25)          
 今年4月、今後9月11日を「奉仕と追悼の日(仮訳)」(National Day of Service and Remembrance)とすることが議会の決議とオバマ大統領の署名により決まりました。奉仕活動を通じて国民が事件を記憶にとどめると言うことのようです。今年はその最初の年となりました。
*ニューヨーク:昨年同様、ズコッティー・パーク(リバティー・ストリート)で、犠牲者氏名の読み上げと4回の黙祷を中心とする行事として行われました。家族の氏名読み上げにはボランティアが介添役として付添いました。近年、天候が悪いことが多いのですが、今年は雨と冷たい風にみまわれ、最悪のコンディションでした。読み上げを待つ多くの家族が、開放された「ファミリールーム」や「トリビュートセンター」に避難するように押しかけ、一次は待行列ができるほどでした。結局、昨年と違って最低部には入ることが出来ず、工事中の南棟メモリアルの地上と同レベルに設けられたプールに献花しました。名前を読み上げた家族は最後に自分の関係者にメッセージを捧げるのですが、例年より長い方が多く追慕の気持ちは時間と共に深くなっているように思いました。それと天候のせいもあってか、予定時刻を15分ほど超過して式は終わりました。 夜はトリビュート・ライトの点灯があり、仏教会によるハドソン川での灯篭流しや日本人音楽家有志による追悼コンサートが行われました。コンサート終了後、日本からこられた観客から千羽鶴の贈呈がありました。後日トリビュート・センターに届ける予定です。
*ペンシルバニア:これまでと同様シャンクスビルの墜落現場で式典が行われ、当時の国務長官、コリン・パウエル氏も列席しました。夜は地元のアメリカンフットボールチーム「スチーラーズ」主催のパーティーが行われました。これは当地のメモリアル建設が大幅に遅れており、その募金パーティでもありました。
 また、ユナイテッド93便の犠牲者を追悼するレリーフが、ワシントンの議事堂内に設けられ、9月9日の除幕式には多くの関係家族が出席しました。これはU93便の乗客によってこの建物と多くの人命が救われたと推定されることから作られたものです。(テロリストの攻撃目標がどこであったかは確証がありませんが、ホワイトハウスは小さすぎるため突入が困難で、キャピトル・ヒル(議事堂)だったのではないかとする見方が有力です)
*ペンタゴン:オバマ大統領にとっては就任後最初の9.11となりました。大統領は執務室で、夫人は屋外で黙祷の後、アーリントンのメモリアルの式典に出席されました。
 余談ですが、ちょうどこの時刻にポトマック川で沿岸警備隊の定常訓練が行われており、これをCNN他のTV局が「銃撃戦」と伝えたため、一時 空港の使用が停止されるなどの騒ぎになったようです。(先日はニューヨークで空軍ジェット機の「追撃戦」騒ぎが有ったばかりです。この国の情報伝達は改善されたのか一抹の不安を残しました)
*東京:アメリカ大使館よりポスト公使がみずほメモリアルを訪問され、リースを献花していただきました。


(129)メディカルエキザミナー(NYC)の作業進行状況(2009.9.25)            
 この一年間の新たな確認は二名にとどまりました。内一名はビルの倒壊に伴う粉塵を直接吸引したことによる呼吸器疾患の方で、新たにテロの一次被害者と認定されました。このため、ニューヨークでの犠牲者数は2572名となりました。もう一名は、ご家族から毛髪の提供があり、DNA鑑定の結果確認されました。このように、多くのご遺体のDNA鑑定は終わっているが、犠牲者側の情報が無く確認できないのが現状とのことです。

(127)今年の9.11追悼式について(2009..9.2)    
 追悼式の内容自体はほぼ例年通り行われる予定です。 
*ニューヨーク
:昨年同様、ズコッティー・パーク(リバティー・ストリート)で、犠牲者氏名の読み上げと4回の黙祷が行われます。(最初の黙祷(8:46)は全市で行われます)その後、メモリアルの上部構造に入って献花することができます。開場7時、終了12時の予定です。なお、ファミリールーム、トリビュートセンター等は家族に開放されます。(ニュース124の一部訂正)
*シャンクスビル(ペンシルバニア):9時45分に式が始まり、犠牲者氏名の読み上げが行われ、「追悼の鐘」が鳴らされます。今年のテーマは「聖なる土地の上で。勇気の追悼」となっています。
*ペンタゴン:9時30分開始、メモリアルで花輪の献花が行われ、9時37分に黙祷が行われます。

(124)今年のNYでの追悼式について(2009.8.1)
 
早くも8周年ですが、現在までに得た情報では、昨年と同様、近くの公園(ズコッティー・パーク)で氏名が読み上げられた後、グラウンド・ゼロの底部まで降りてから、建設中のメモリアルの構造物を通過して場外に出る事になる模様です。   (毎年の正式発表は8月6日ごろになっています。)ニュース127参照)

(117)今年もNYでメモリアル・コンサートを企画中(2009.4.1)

 昨年の9月11日には、現地在住日本人有志の主催で初の「9.11メモリアル・風の輪コンサート」が開かれましたが、主催者は今年も実行する方針で準備を進めています。当日はスケジュールがタイトでお疲れと思いますが、是非ご参加ください。また出演者の募集もおこなっています。詳しくは、下記ブログをご覧下さい。(お知らせ欄にも記事)

http://kazenowa911.blog6.fc2.com/

(116)第1WTCビル(フリーダム・タワー)の最初の契約は中国企業・名称をめぐる論争も(2009.4.1)
 メモリアルの北側に建設中の第1ビル(フリ-ダム・タワー)はようやくその下部の鉄骨が地上に姿を見せ始めたようですが、3月26日、港湾局と中国企業の間で初のリース契約が結ばれました。同社は不動産業で、ビルの64-69階を、完成の2013年から約22年間借りる契約を結びました。同社はこのフロワーを中国系企業の事務所と文化施設の入る「チャイナ・センター」として運営するとのことです。テナント募集が難航していただけに、港湾局関係者はこれで文字通りの世界貿易センターとなる目処がついたとして、喜びのメッセージを発表しています。
 一方、従来使われてきた「フリーダム・タワー」の名称は当時のNY州知事・パタキ氏がつけたものですが、政治的なメッセージが強く感じられるため3回目の攻撃目標になるとの懸念から批判も多く、港湾局も人々がどう呼ぼうとも’1WTCビル’が正式(法的)名称であり地番でもあるとの態度で、サイト上でも「1WTC(フリーダム・タワー)」としています。これに対し犠牲者家族の一部からは「フリーダム」の呼称を避ける事は犠牲者の死の意義を覆い隠すものだとの批判もあります。

(私見:積極的な中国の世界進出には目を見張る思いです。アメリカも「チャイナ・フリー」ではやってゆけないと言うことでしょう。いっそ入居者に敬意を表して「エンタープライズ・タワー」としては? 
それにしても1WTCと2WTCは「永久欠番」にしたら良かったのにと思います。今となっては遅いのでしょが。)

(115)港湾局がメモリアルの進行状況を発表(2009.2.1)
 NYNJ港湾局(ポート・オーソリティー)局長はメモリアルの工事の進行状況について、工事は予定道り進行しており、2011年(10周年)にはメモリアル・プラザ(メモリアルを含む地上部分)は完成するだろうと述べました。(NY1による) 同時に北棟地下の四角なメモリアルプールの写真も公表されています。 これまでの情報を整理すると、地上部の完成は2011年、メモリアル地下部分完成は2012年、地上建物を含むメモリアルの完成は2013年ということになります。  なお、周辺のビル群を含む地域開発については、昨年9月に発表された計画について港湾局とディベロッパーのシルバースタイン氏側に確執があるようで、経済危機もからんで進行が懸念されます。



2008年

(111)NYのメモリアル関係工事の進捗状況(2008.12)
 9月の追悼式典後、メモリアルとミュージアムの工事が本格化しています。
まず、これまで式典の際に最低部に下りるために使われた工事用の坂路が取り外されました。これにより南棟部分の工事に着手する事ができます。坂路の一部は保存・展示されます。
 次に事件当日北棟で多数の人々が脱出に使い、また避難場所となった「階段」が、正規の展示場所に設置されました。
 なお、グランドゼロを取囲むフェンスは鉄板の壁となったため内部を見ることが出来なくなっていましたが、その代わりに工事完了後の画を描いたシートで覆われました。

(107)港湾局がWTC開発状況についてのホームページ欄を新設(2008.11)
 NY市のホームページが健康問題中心のサイト「WTC Health」に変更される等、9/11に直接関係する情報の入手が困難になってきていますが、このほどニューヨーク・ニュージャージー港湾局は、WTC地区の開発状況に関する専門のサイトを立ち上げました。更新も適宜行われており、新しい写真や新聞発表などを見ることができます。  港湾局のサイト、http://www.panynj.gov に入り、右にある[World Tradecenter Progress](画がある欄)をクリックすると入ることができます。この中の[Image Gallary]は月2-3回更新され、工事の最新状況を知ることができます。
 なお「NY1」のサイトは大幅に変更されましたが、2ページ目の[Manhattan]の目次の下部に[WTC Coverage]があり、ここからニュース情報を得ることができます。

(106)地域開発計画発表(2008.9.27,10.3改訂)
 当初の予定より1週間遅れて、NY,NJ港湾局(Port Authority)は、開発計画の見直し(ロードマップ)を発表しました。それによれば、メモリアルの氏名表示部分は2011年の10周年式に間に合わせる。ただし、植栽等の地上部分の完成は遅れる。また、地下のミュージアム部分の完成は2013年になるとのことです。また、フリーダム・タワーは2013年、中心駅は2014年の完成をを予定しています。
さらに詳しくは11月に追加発表される予定です。                    
追悼施設と商業施設、中央駅からなる南部マンハッタン地区の開発計画は、先に記したように(ニュース95)難航していますが9月27日に見直し案の公式発表が行われる予定です。(9.27現在)                         
(105)7周年追悼式各地で(2008.9.26)
ニューヨーク・WTC
昨年と同じく、跡地南東のズコッティー公園(リバティー道り)で行われました。今年は犠牲者を出した95ヶ国(含地方)の留学生と家族がペアとなり、2751名の犠牲者名が読みあげました。そのあと、家族は最底部におりて、北棟跡に設けられた小さな丸い水槽に献花しました。跡地に下りる坂道には「日の丸」を含む各国の国旗が立てられていました。  当時の市長・ジュリアーニ氏は式典で「全世界が我々の悲しみの輪の中に結びあわされている」と述べました。
 家族の献花が終わった午後、大統領選のオバマ、マケイン両候補はブルンバーグ市長の案内で献花し、各メディアは「政治休戦」として大きくこれをとりあげました。
 バッテリーパークではナショナル・ミュジアムの鉄骨への署名が募金とともにおこなわれました。また夜には恒例となったトリビュートライトが点灯されました。
(星条旗以外の国旗がグランド・ゼロに立てられたことはこれまで無かったと思います。それは単独行動主義に走っていたこの国が、国際協調への回帰を模索しているメッセージとも見えたのですが、深読みしすぎでしょうか。しかし、元市長のスピーチは明らかにいままでのトーンと変ってきています)
  追悼式の写真・記事を見る
ペンシルバニア(シャンクスビル)
昨年と同様、10日夜、記念教会で追悼式が、11日墜落現場近くの暫定メモリアルでセレモニーが行われました。
 今年は唯一の日本人乗客であった早大生のお母さんがご子息をふくむ犠牲者5名の氏名を読み上げました。「一度息子の名前を読みたかった。やってみると感極まって他の人の名前を読めなくなりそうだったががんばって読みました」とのことでした。ここでの犠牲者は乗員・乗客40名です。
 マケイン大統領候補はこの式場でスピーチしたのち、ニューヨークでオバマ氏と合流しました。

ペンタゴン(アーリントン)
 新たに設けられた追悼碑の除幕をかねた式がおこなわれ、ブッシュ大統領は現・前両国防長官と出席しました。大統領にとしては最後の追悼式となります。大統領は2,557日間、(すなわち7年間)米本土へのテロ攻撃は無かったと強調したとのことです。 追悼碑は飛行機が突入した国防省西側の敷地に設けられ、犠牲者184名の氏名を刻んだ片持式の184のベンチです。夜には下から照明が当てられます。

(104)日本関係者による追悼行事(2008.9.27)
 11日夜、ミッドタウンの公立小学校で、日本の音楽家有志による初のメモリアル・コンサートが催されました。(NJ日本語教会主催)各分野の10組のミュージシャンの参加があり、心温まる演奏会でした。犠牲者のお嬢さんのヴァイオリン演奏もありました。 また、ハドソン川では仏教会の主催で恒例の灯篭流しが行われました。
                       

(103)鑑定作業進行状況(2008.9.16)

メディカル・エキザミナーでの鑑定作業については、一旦終了とされた2005年以降の3年間に大きな変化がありました。それは、開発工事の進行に伴い新たに多数のご遺骨が発見されたことと、従来困難とされていた骨からのDNA鑑定方法が開発・運用され始めた事です。従ってここでは3年前の状況と比較して概要を記載します。(詳しくお知りになりたいかたは「2-1.メディカル・エキザミナー」の項を参照してください)
 まず3年前の9月と比較して、発見されたご遺体資料の数は約1、800増加しています。全資料について、3年間で確認されたものは2,100を越えます。ただし、追加の確認が多いため、新たに確認された人数は37名に止まっています。その結果、今年9月現在の未確認者数は1,126名、全体の約40%となっています。


(102)3隻の米・海軍艦艇「ニューヨーク」について(2008.9.27)
 NY、トリビュート・センターの入口脇に一隻の艦艇の絵が掲げられました。これは今年春3月ニューオーリーンズのドックで進水した揚陸艦「ニューヨーク」で、その船首部分にはワールドトレードセンターの鉄骨7.5トンが使われています。2009年秋には米国海軍艦艇として就役する予定です。引き続き姉妹艦として「アーリントン」が2011年、「サマーセット」が2012年に就役する予定です。これらの艦は各地の犠牲者を追悼すると共に、アメリカをテロから守ることを任務とするとされています。


(101)白鳥さんの映画がモントリオール映画祭に(2008.9.27)
 アメリカン・ドリームを実現した白鳥敦さんの人生と、アフガニスタンの支援に活躍するお父様の活動を描いたカナダ映画「火と水」(仮題:火は戦火を、水は生命を象徴する)が今年末、カナダのモントリオール映画祭に出展される事になりました。日本公開は来年夏以降となる模様です。

(99)今年の追悼式も昨年とほぼ同じ模様(2008.8.1/8.26追加)
「ワールド・トレード・センター」
場所:Zucotti Park.(Liberty Street,ファミリー・ルームの有るビルの南) 時間:(記載がありませんが)最初の黙祷が8時46分なので、その30分位前から始まると思います。
入場にはIDカード(エキザミナー発行)、登録ナンバー、、招待状のいずれかが必要です。犠牲者氏名の読み上げは家族メンバーと被害91カ国の学生が行う予定です。
 港湾局担当者は、7月11日、「家族は今年も工事用の坂路を通って最低部に降り、追悼することが出来る」と発言したことが伝えられています。したがって昨年とほぼ同じ式典があるものと予想されます。
「ペンシルバニア・U93」
10日、サマーセット合同教会で追悼会があります。11日、暫定メモリアル・サイトで式典がおこなわれます。(時刻不明)
「ワシントン」
11日、ペンタゴンとA77便・追悼式 9:30より 昼、ワシントン・ナショナル教会で追悼会  また、このほどペンタゴンに新たにメモリアルが設けられ11日から公開されます。

(98)NYで日本の音楽家グループが初の追悼コンサート(2008.8.1)
 9月11日夜、NY近郊在住の日本のプロ、アマ音楽家有志による追悼のミニコンサートが行われることになりました。日本関係者によりこのようなコンサートがNYで行われるには初 めてのことです。企画者側は事件関係者の参加を希望されていますので、当日NYにいらっしゃる方は是非 
お聴きください。(詳細は「お知らせ」欄に)

(96)瓦礫からの遺骨再回収の訴訟は却下(2008.8.1)
 家族団体「適正な埋葬を求める委員会」は、スタッテン島の瓦礫を再調査し、NYのWTCメモリアルに納める事を要求し、その活動の一環として、2005年、NY市長を被告とする訴訟を連邦地裁に起こしていました。7月7日この訴えは却下されました。裁判所は「司法の権限は限られている」としています。
 
95)10周年までにナショナル・メモリアル完成するか?(2008.7.15)
 7月1日、WTC地区開発担当者であるNY,NJ港湾局の新任の執行役員C.O.Ward氏は事業関係者やメディアに対し、開発計画の期日と予算について見直しが必要であるとの見解を表明しました。氏はこれまでの計画は「感情的、政治的」に決められたもので、現実性に欠けるとしました。ただし、主として指摘されたのは非常に特徴有るデザインのハブ駅(中央駅)に関するもので、WTC跡地周辺の開発は順調に進行しており、メモリアルの地下構造に使用する鉄骨も近く搬入され、10周年にはセレモニーが可能であるとの見解を表明しました。 またこれを受け、メモリアル総裁のJ.Daniels氏は、多くの困難を切り開いて10周年(2011年)にはメモリアルをオープンすると表明しました。

(93)「みずほメモリアル」移転(2008.7.15)(2008.11追記)
 大手町地区の再開発にともない、旧富士銀行本店前のメモリアルは再開発終了まで暫定的に移転される事になりました。移転工事は8月上旬から中旬頃に行われる予定です。 移転先は「丸の内2丁目ビル」(先ごろまで文部科学省が使用・「丸ビル」の南・仲道り側)の1階建屋内です。共用通路内なので、日曜・祝日も8時ー21時の間、通行可能です。(ネーム・プレートの補修も終了しています。 )

(92)ナショナル・メモリアルの募金1次目標達成・さらに第2目標を設定(2008.5.1)
 ナショナル・メモリアルは当初の募金目標3億5千万ドルが4月9日に達成されたと発表しました。募金は50州、31カ国の6万名の協力により達成されました。最近の大口募金はカンター・フィツジェラルド社からの1千万ドルで、目標ライン突破に大きな力となりました。同社は658名の犠牲者を出しています。 財団はさらに、第2期目標として2千500万ドルを設定し、募金を継続します。

(91)ローマ法皇がWTCサイトを訪問・祈祷(2008.5.1)
4月15日から米国訪問中だったローマ法皇ベネディクト16世は、訪問の最終日にあたる4月20日にWTC跡地を訪れ、北棟跡で9.11の全ての犠牲者に、光明と平安が有るようにとの祈りを捧げられました。また残された家族には今後の生活のための力、勇気と希望が与えられるようにと祈ってくださいました。

(90)イラン大統領が9.11に疑問 ・メモリアル財団議長は建設の意義を配信(2008.5.1)
イランのアフマド・ネジャド大統領は、4月16日「9.11事件は疑わしい(suspect event)、何年か前に幾つかのビルが崩壊し多数の死者が出たと言われているが、その名前さえ公表されていない」と発言しました。 この発言に対し、ナショナル・メモリアル&ミュージアムのダニエル議長はこのような見解に反論するためにも施設の建設に努力しようとの見解を表明し、登録済み家族にメールを配信しました。

(89)新たに4名の犠牲者を鑑(2008.5.1)
メディカル・エキザミナーでは2006年後半から実施されてきた収容作業の結果、新たに4名の氏名が確認されたと発表しました。内1名は女性です。(日本人は含まれてない模様です)(NY1.web.による)

(88)北棟屋上の「アンテナ」をワシントンの博物館が展示(2008.5.1)
4月11日ワシントン(連邦議会付近)にニュース博物館「ニュージアム」が開館(正確には移設)しましたが、ここにはWTC1(北棟)屋上にそびえていたアンテナが展示されています。

(87)犯罪被害者給付金法改正行なわれるも、海外被害者は対象外(2008.5.1)                                
  4月15日、犯罪被害者給付金等に関する法律が改定され、支援法として全会派一致で国会を通過しました。これにより、交通事故被害者並みの給付を要望していた被害者の要求はほぼ満たされました。しかし皆様にパブリック・コメントなどをお願いしたにもかかわらず、依然として海外における被害者は対象外になっています。海外被害者も対象としてほしいとの要望は法制審議会で一応紹介された様ですが、諸外国でも殆んど例がないと言う理由でとりあげられなかった模様です。(フランスは世界を対象としているが、イギリスでもEU諸国内に限られているとのことです) したがって現在海外での日本人に対する国からの補償は労災のみとなり、それ以外は自己責任という事になります。 なお、犯罪被害者基本法・基本計画では「通訳・翻訳者等を紹介する用意が有る」ことを外務省から知らせていただけるそうです。もちろんその費用は負担しなければなりません。                                    


 2007年

 (85)公式追悼施設の進捗状況(2007.12.31)  
新たに「Natinal」を冠した(ニュース74)「Memorial and Museum」は順調に活動を展開しています。難関とみられてきた一般募金は目標3.5億ドルに対し3.25億ドルを達成し、あと一息というところまできました。米国25州をめぐるキャンペーン活動が展開され、参加者は展示を見、メモリアルの建築に使われる鉄骨にサインするなどしています。募金はアメリカ全州と、海外30カ国、5万人以上の人々から寄せられています。            
Museumでは基本計画と寄託品の収集が開始されています。ビル外壁の三叉ビームや避難階段の展示がきまり、また子供達の共同制作絵画や、航空乗務員の制服から作られたキルト等が収集されました。( メモリアル周辺でうえられる苗木はニュージャージ郊外で生育中で、気候に慣らした後、現地に植えられ、大樹林となる予定です。
 (以上は公式メールによる情報ですが、非公式情報では全体計画は1年遅れ、完成は事件10周年の2011年になるという説もあります。これについては、確認された後報告します)          

(84)開発工事に伴う遺骨等の再収集作業はほぼ終了(2007.12.31)  
過去のニュースでお知らせしたサイトの工事の進捗と並行して行われてきたご遺骨の収集作業はほぼ終了し、メディカル・エキザモナーはブルックリンで行われていた選別作業所を閉鎖しました。     約2年間にわたって続いたこの作業により、1700個の遺骨等が新たに発見され、その中から7名の氏名が確認されました。  しかしドイツ銀行周辺などの立入り不可能な区域がなお未調査地区として残されています。(過去の関連記事:ニュース64,68、70、77)    

(83)サンフランシスコ近郊ににUnited 93便のメモリアルが完成(07.12.31)   
  サンフランシスコ国際空港からサンフランシスコ湾を挟さんでほぼ真西に当たるUnion City の公園内に、93便のメモリアルが完成し、12月8日にオープニング・セレモニーが行われました。日本からもご家族が参加しました。  これは同便の乗員・乗客の多くがサンフランシスコ出身で、またその目的地が同空港であった事によるものです。                                   
 由来を記した石碑と、犠牲者氏名を記した石柱よりなっています。石の側面は未完の人生を示すように、半加工状態で残されています。                                     
U93.のメモリアルを見る

(82)第3の9・11関連映画公開中(2007.12.31) (終了しました) 
  「ニュース44」で触れた9.11関連の映画の3番目の作品が「再開の街で」の邦題で公開中です。                                                飛行機に乗っていた妻と3人の幼い娘を失い、社会に復帰できない元歯科医が主人公です。事件の映像は全く使われていません。ハッピー・エンドでも絶望的でもない段階で映画はおわり、後は観客の判断に任されます。    原題の「Reign Over Me」は70-80年代のロックからきているそうです。                 

81)6周年追悼式各地で挙行(2007.9.25)   
 9月11日(火)、NY,PA,W.DC.各地で追悼式がおこなわれました。今年は各地とも雨模様の天候でした。                                                      
 NYではサイト(グラウンド・ゼロ)から南東側に、「Liberty道り」 を新しく整備してつくられたZuccoty公園でおこなわれました。式はほぼ例年どおりでしたが、今年の犠牲者名読み上げは最初に救援作業にあたった消防署員、警官およびボランティアが行いました。家族側の強い要望でサイト底部に下りることが認められましたが、例年と違って立ち入りが認められたのは献花場周辺のごく狭い場所でした。 献花に時間がかっかった以外はほぼ順調に終了しました。今年の
日本人参加は6家族だったもようです。   ペンシルバニアでも日本人関係者1家族が参加しましたが、雨のため墜落現場までは行けなかったとのことです。                                                      
アメリカ各地でも多くのメモリアルが出来、それぞれ追悼式が行われていますが、NJ州のベルゲン郡でも9・11を前にした日曜日、9日に追悼式が行われました。このモニュメントはNY市からジョージ・ワシントン橋を渡ってすぐ近くのOverpeck公園(Henry Hibel Area)にあります。式はNYに準じた形で、氏名が読み上げられたのち、モニュメントの下にフラワー・ポッドを捧げました。ツインタワーを模したモニュメントに犠牲者名が刻まれており、事件当日、
この地区に在住した日本人4名の氏名も記されています。    追悼式の様子を見る

(80)アメリカ大使が「みずほ」のモニュメントを訪問(2007.9.25)           
 9月11日午前、シーファー駐日大使が大手町に有るモニュメントを訪問、献花されました。また出迎えた家族とも言葉をかわされました。このモニュメントには日米計23名の氏名が記されています。   

(78)静岡市の塾講師にトリビュート・センターが教育賞授与
(2007.10.16)    
トリビュート・センターは子供達に「9.11」について教育した先生方に授与する教育賞(Teacer's Award)6名の1人に、静岡市清水区の塾講師・和田啓子さんを選び、9月10日に表彰状を授与しました。                          
 和田さんは9・11を殆ど知らない子供達に事件について話し、子供達や他の講師とも協力して4千羽近い折鶴をセンターに送りました。               
これらの鶴は家族が贈った鶴と一緒にセンターに飾られています。 
 

(77)メディカル・エキザミナー(ME)の作業進行情報(2007.9.25)
以下は昨年9月対比です。犠牲者数は1名増えて、2750名となりました。発見された全ご遺体数は915増加し、21,645となりました。これは再開発の進行と並行して周辺の再捜索が徹底して行われているためです。これらはいったんブルックリンのセンターで選別された後MEに運ばれ、安置されます。(ニュース64のブルックリンで安置は誤りでした)このうち57が新たに確認され、新規判明者は20名でした。

(76)National Memorial のミュージアム責任者と面談(2007.9.25)  
 ニュース(71)に記したように、ミュージアムでは収集を開始しましたがその詳細について聞いてきました。故人の生活を偲ぶもの、それを追悼する家族の作品等はすべて収集対象となるようです。また一般のかたの、9.11に影響され、またこの悲しみに共感を示した作品等も収集されるようです。    また「敷石募金」についてはまだ充分スペースがあること、$100から募金できるようになったこと(これまでは$500)が確認されました。(以上の詳細については「お知らせ」欄に掲載中です) なお、「声の記録」を行う「Story Corps」(ニュース53参照)と、ネット上で故人を追悼する「Living Memorial」(過去のニュース14,34参照)が、ミュージアムの公式協力機関として活動する事になりました。ただし、今のところNY周辺のアメリカ人の記録で手一杯で、他国人の場合の翻訳、通訳の問題までは手がつけられていないとのことです。     

(74)公式追悼施設団体が名称変更(2007.8.21)   
WTC跡地に建設される9.11公式追悼施設は、その名称にNationalを冠し、National September 11 Memorial & Museum at The World Trade Center と変更されました(8月15日付)。これは事件の影響が全国的であり、また国家にとっての歴史的事件であることを正しく反映するためということです。追悼の対象および予算については変更はありません。(nationalとは国家的な、あるいは全国的な、と言った意味ですが、実態からみて「国立」とはニュアンスが違うようです)これに伴いサイト名が変更されています。     http://www.national911memorial.org


(73-1)今年のNY市の追悼式典は会場が変更される模様(2006.7.30、追記8.12)
 今年のニューヨークの追悼式は、グラウンド・ゼロ南東側にある遊歩道状の公園・Zuccotti公園(旧称Liberty Street)で行われることになる様です。この場所は復旧資材置き場に使われていましたが、昨年 公園として整備され、開放されました。ファミリー・ルームのあるビルの南側にあります。
 一部家族団体はこれまでと同じくサイト西側での実施を主張していますが再建工事が進行しているため、市の提案どうり同公園で行われるものと思われます。
  式の内容は従来とほぼ同じですが、今年の犠牲者氏名の読上げは、救援活動にあたった警察および消防関係者が行う予定です。彼らは多くの同僚を失い、また自身も粉塵や有害なガスによる後遺症に悩まされていることに配慮してのことと思われます。(なお、市側の計画ではタワー跡地にはおりない様です)
以上についてはなお市と家族団体の話し合いが続いています。

(73-2)WTC追悼式典の会場問題が解決(20078.21)
ニュース(73-1)のように、今年の追悼式会場については家族側と市側の折衝が続けられていましたが、16日、会場は市の提案どおりZuccotti Park とし、家族は順次タワー跡地におりることで、合意されました。

(72)「折鶴」についてのその後の話題(2006.7.30)
 去る5月22日、WTCトリビュートセンターで、千羽鶴の由来や意義について「ジャパン・ソサエティー」の源和子氏による講演と、参加者による「折鶴」を作る講習会が行われました。 このことについて「新広島テレビ」が紹介しました。その番組は現在サイト上で公開されています。(出席者が「ヒロシマと同じようにニューヨークのWTC跡も平和のシンボルになると良い」と述べているのが印象的です。なお冒頭に3-5秒程度、炎上シーンがはいります)  http://blip.tv/file/255945/
 また、広島の千羽鶴の発端になった佐々木禎子さんのお兄様,佐々木雅弘氏が、ニューヨークに贈られた鶴の話に感動され、9月に禎子さんの作った鶴を同センターに寄託される予定でその式があります。 なお、このさい日本の9.11関係者も同席されるよう希望されています。(詳細はお知らせ欄をご覧下さい)     
(71)WTCミュージアムが事件関係品の寄託準備を開始(2007.7.30)

2010年には公式メモリアルと同時にミュージアム(博物館)が開館する予定ですが、同ミュージアムから将来の展示に備えて各種展示品の寄託を検討しておいてほしいとの依頼が来ています。来館者に事件の実態を把握してもらうための、物品、写真、遺品、書類等の提供を求めています。
 詳細については確認のうえ、再度記載します。

(70)遺体の捜索と確認作業は依然進行中(2007.7.30)
復旧工事の進行と並行して、遺体の発見が依然続いています。
昨年秋、再捜索開始後のご遺体発見数は1400を越えた模様で、7月に入ってからも発見が続いています。
 また7月に3名のご遺体確認が発表されました。1名は以前収容されたもの、2名は昨年9月以降新たに発見されたものです。

(68)ご遺骨の捜索と鑑定作業は継続中(2007.4.30、5.2改訂)   
 「サイト」での工事進行にともない、依然 ご遺骨の発見が続いています。発見場所は「サイト」の南側と西側が多いようです。捜索は7月中旬まで続けられる予定です。                        メディカル・エキザミナーは3月12日現在、昨年秋の捜索再開以降、新たに1274個のご遺骨等を発見したと発表しました。
 また、新方式によるエキザミナーの鑑定がようやく軌道に乗り始めた模様で、最初に収容されたご遺体の再鑑定により新たに身元判明者が出たことが発表されています。これまでの確認犠牲者数は、1606名(3.14現在)です。これは昨年9月対比、8名増です。         

(67)公式モニュメントの募金は順調に推移(2007.4.30)
  3月に全米横断ツアーなどで精力的に募金活動が行われた結果、一般募金目標額 3.5億ドルのうち3億ドルが達成されました。
  (下記のサイトを経由して日本からの募金もできます)
         http://www.national911memorial.org.

(66)United93便の家族にバラ「Forty Heroes」の苗が到着(2007.4.30)    
 アメリカで [Remember Me Rose Garden] 計画を推進しているSue Casey さんから、U-93乗客だった久下季哉さんのご家族のもとに先日3本のバラの苗がとどきました。 [Forty Heroes](40人の英雄)はU-93便の乗員・乗客の追悼のために開発されたもので、花の色はGolden Yellowとされています。 久下さん宅ではこれを大き目の植木鉢に植え、発芽をたの楽しみにされています。  なおSueさんは「バラ祭」で有名なポートランド(オレゴン)在住で、事件直後 現場から遠い自分に出来る事は無いかを考えているとき、教会の帰りに駐車場にあった黄色なバラからインスピレーションをえて、ローズ・ガーデン計画[Remember Me Rose Garden]を進めています。Sueさん達は事件現場近くに犠牲者の数のバラを植えてローズ・ガーデンを作る計画で、その募金のために9種類の新種のバラを順次開発・販売しています(一本3ドル)。[Forty Heroes]はその4番目の品種で昨年(2006)4月に発表されました。  

(65)ファミリー・ハウス移転(2007.3.20,5.2一部訂正)         
新ファミリー・ルーム(ハウス)として親しまれてきたゲート7内のハウスは、3月、工事のためサイト東側(Church Street,入口はGate10)のコンテナー・ハウスに移設されました。入場にはIDカードが必要です。   
(従来のファミリールームはそのままです)   
 
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1906年(5周年)

(64)現在までの遺体捜索状況


   (62)メモリアル財団の議長にニューヨーク市長が就任('06.12.25)
メモリアル財団議長としてNY市長・ブルムバーグ(Michael Bloomberg)氏が指名され、就任しました。この人事については強力な指導力を期待する声がある反面、経済性優先で犠牲者家族に対して配慮を欠く言動が多いとの批判も家族団体側から出ていました。           
 また終身名誉議長にNY州知事・パタキ(George Pataki)氏、総裁・CEOにジョセフ・ダニエル(Jhoseph Daniels)氏が指名され、また新理事も指名されました。(これらの人事は10月に確定しました) 
      
(61)WTC十字架の引越しとフリ-ダム・タワーの柱設置(2006.12.25)
 グラウンド・ゼロ東側に設置され、家族や復旧作業従事者を慰め、また観光客からも親しまれてきたてきた建材鉄骨の十字架は、工事のため10月5日 3ブロックはなれた セント・ピーター教会(St. Peter's Church) に移設されました。工事終了までの暫定的な措置とされています。 
  また、フリ-ダム・タワー(WTC1)の最初の柱(約10m)が、12月19日、基礎の上に据えられました。設置に先立ち、犠牲者家族や希望する市民がその上にサインしました。 

(60)創価学会が追善法要(2006.12.25)
アメリカ創価学会インターナショナル北東圏支部は、NY市での総会に先立ち、10月30日 ファミリー・ハウス(註)前で、戦争とテロの全犠牲者に対する追善回向を行いました。会場には2003年に池田会長がが納めた詩碑「悲劇の日々を幸福の日々に!、苦痛の日々を平和の日々に!」が飾られました。(碑は英文、訳は聖教新聞による)    同学会ではロス支部の青山世磨氏が犠牲となっています。     (註)従来「新ファミリールーム」としてきた場所です。

(59)911ウエルネスプログラム説明会(2006.11.24)  
アメリカ赤十字およびNY市メンタルヘルス協会が行っている9.11による心理的被害に対する援助についての説明会が神戸(11.25)および東京(11.26)で行なわれます。これは犠牲者家族のみならずWTCとその周辺事業所での勤務者およびユナイテッド97便、ペンタゴン関係者も対象となります。                                
(追記)説明会は終了しましたが、12月下旬まで電話連絡ポイントが東京に儲けられました詳細は「お知らせ」欄

(58)5周年追悼式・ブッシュ大統領も参加(2006.09)
 NYの式典は例年どおり4回の黙祷をはさんで犠牲者の名前を読み上げるかたちで行われました。今年の担当者は犠牲者の配偶者で、主に奥様でしたが、なかにはご主人の場合もありました。 日本からも平井克征様の奥様が参加されました。(
お名前を誤って記載ていましたので、訂正しました。ご家族、関係者にお詫び申し上げます)             名前をよばれた家族は跡地におりて、そこにもうけられたプールに献花しました。式は正午にトランペットの吹奏で終了しました。 追悼式の写真を見る

 今年のもう一つの特徴は、ブッシュ大統領が3ヵ所の追悼式に参加したことです。NYではイラク撤兵の風船デモなどもあったため、厳戒態勢の中、前日の10日にローラ夫人と共にWTC跡地で献花し、当日は混乱を避けてやや離れた消防署前で参加する形となりました。この後ヘリでシャンクスビル(U93墜落現場)に移動、集まった家族と握手を交わすといった場面もあったようです。最後にペンタゴンでの式に参加したのち、ホワイトハウスに戻って、対テロ戦争の推進を主題とする演説を行いました。


(57)在日アメリカ大使館前でも追悼式(2006.09) 
         
事件の5周年にあたる9月11日、東京のアメリカ大使館前でも記念式典が行われました。式典は現地時間に合わせ午後9時35分に始まり、J・トーマス・シーファー大使による献花、挨拶の後、黙祷、キャンドルサービスが行われました。またバグパイプによる「アメージング・グレース」の演奏もおこなわれました。  この式には日本側犠牲者の数家族も参加しました。          
詳細を見る

(56精神的な治療に関する援助の締切り期限迫る(2006.09)                
アメリカ赤十字ではニューヨーク市と協力して911の精神的被害者に対する援助を行ってきました。キャナル通り以南の職場の勤務者および住民はすべて対象となります。 その申込み期限は来年1月2日なっています。 現在、日本人の申請が殆ど無いので、これを心配された関係者から広報に協力してほしい旨の依頼がありました。 日本には問合せや連絡先はありませんが、日本人オペレータのいる直通電話もあります。心当たりの方は直接連絡してください。また知人等にもおしらせください。                            詳細を見る

(55)復旧作業従事者の7割に健康被害(2006.9)
   
 今年1月、事件直後に救援作業に当たった警察官が呼吸器系疾患で死亡しました。その後、救援・復旧作業にあたった多くの人々が類似の症状を示していることがわかり、最近の「シナイ山病院」の発表では、直後の作業従事者の70%に何らかの障害が出ていると発表されました。一方 近隣の居住者からも同様の症状が訴えられています。  当時のマスクの数や性能、環境測定値などを巡って関係者の責任を追求する声もでて、政治問題化する気配があります。近く対象者の範囲や援助期間の見直しが行われものとおもいます。  (これは原爆や原発事故の2次被爆を思わせます。献身的に救援活動を行ってくださった方々の健康回復を願わずにはおられません)

(54)グラウンド・ゼロ周辺パネル・およびウィンターガーデン展示の全面更新(2006.9)  
工事の進展に伴いこれまでのフェンス東の展示はすべて取り外され、新しい展示が地下鉄(PATH)駅入口周辺に集約されました。氏名表も更新され、黄色系のバックの美しいものになりましたが、文字は小さくなり、見にくくなってしまいました。なおこれまでの表示も南側フェンスに移され残っています。                           
ここに展示された写真52枚はWTCメモリアル・ミュージアムによるもので、同博物館による最初の展示となります。10月末まで展示される予定です。      
GZ周辺の展示を見る
また、ウインターガーデンの展示もこの地区の開発計画を示すものにあらためられ、メモリアル関係はその一部としての展示となりました。
開発公社(LMDC)は「2010年」の開発完了時の施設などを印刷した

(53)WTCメモリアル財団ミュージアム(博物館)が9.11関係者の声の記録収集を開始(2006.09)      
同ミュージアムはメモリアル完成の2009年の開館をめざしています。このほど9.11関係者(家族、友人、救援作業関係者など)の声の記録の収集を開始しました。犠牲者については2979人全員についての収拾を目標としています。なくなった方の生活や思い出等を語ることが出来ます。時間は40分で2枚のCDに収録され、1枚はミュージアムが保存し、1枚は貰うことができます。  この事業はいろいろな人たちの声による記録を行っている「Story Corps」という団体との共同作業として行われます。(略)

(52)殉職消防士の追悼レリーフ完成(2006.9)
 グラウンドゼロ南側の消防署の西外壁に殉職した消防士を追悼するレリーフが完成しました。中央に煙を上げるツインタワーを配置し、これを囲んで消火・救出活動を行う消防士や車両、消防艇などが浮き彫りにされ、その下に殉職された消防士の氏名が表示されています。                            レリーフを見る
また別の北面壁にはこの消防署の殉職者を記念するレリーフもあります。


(51)メディカル・エキザミナー(COME)の鑑定作業進行状況(2006.09)
 COMEでは、新しいDNA鑑定方法が発見されたとの発表を今年初めに行いましたが、その後の進展について情報がありませんでした。今回確認した結果、OCMEと開発グループの鑑定ソフトが異なるため、現在その調整作業を行っており、完成次第、鑑定作業は急速に進行するとの説明がありました。ただし、この方法は骨からしかDNA試料が採取できないので、保管中の資料のうち対象となるのは約4,000個だそうです。

(50)ドイツ銀行建物からのからの遺体回収について(2006.09)      
グラウンド・ゼロ南側のドイツ銀行建物の解体作業中、屋上部分から多数の骨が発見された事は「ニュース(24)」でお知らせしましたが、最終的にはほぼ700個に達したことがわかりました。  事件後の調査は充分だったのかとの声も上がり、周辺の建築物についても、物影となっている個所などの再調査が行われています。

(49)NYでの5周年追悼式についての公式発発表(2006.8.16)  
              
 NY市長および州知事は8月6日、今年の式典についての公式発表を行いました。その概要は次のようなもので、ほぼ例年の通りです。
 朝早く参加者が集まり、式が始まる。(時間についてはEarly AM としか記されていません)式の間、飛行機の突入およびビルの崩壊時刻にあわせて4回の黙祷(Moment of silence)が行われる。その一回目は午前8時46分で、礼拝堂などには鐘を鳴らすよう要望している。犠牲者の姓名の読み上げは、今年は主として配偶者によって行われる。200名の担当者が選定され、2人一組で壇にあがり、一人が14名の姓名を読み上げる。平行して奏楽が行われる。 家族は8時47分から例年通り坂路を下りて敷地跡にいたり、献花することが出来る。 式はほぼ昼にNYPD(市警)、FDNY(市消防局)のトランペット吹奏で終了するが、家族は午後3時まで敷地跡に入る事ができる。 また夜は光による追悼(上方へのサーチライトの照射)が行われる。さらに1週間前に詳細の発表があるとしています。


(48)映画「ユナイテッド93」の上映せまる(2006)        
  ペンシルバニアの荒地に墜落した同便のフライトを再現しています。
アメリカでは賛否両論がありましたが、試写をみたお母様は肯定的に捉えられ、コメントを発表ています。    コメントを見る
一般公開は8月12日からになります。

(47)WTCメモリアルの設計変更についての説明会(2008.8)
メモリアル財団の計画アドバイザーであるkリフォード・チャニン(Clifford Chanin)氏が来日され、7月19日、都内で計画の変更についての説明会が行われました。
 その主要点はニュース(46)に①、②として記載したとおりで、これにより建設費の削減と入場者の安全確認が効率的に行われるようになります。
 その他の点してついて③以降を追加します。
③身元確認できないご遺体は最終的にはメモリアル内に移される。
(これは当初の計画でしたが、前回来日されたジョンソン氏は確認作業が再開されたので当面移転はないとの説明でした)
④ファミリー・ルームはミュージアムの建物の一部に移転する予定(未確定)
⑤地下には家族だけが入れるスペースが設けられる。
⑥工事費は5.1億ドルと試算されており、メモリアル財団は2.6億ドルを、残りは開発公社(LMDC)が負担する。財団の負担分はすべて募金による。
これまでに1.3億ドルが集まっていたが、見積もり金額の確定まで募金は中止されていた。今後全米横断ツアーを行い募金活動を行う。
⑦だれでも参加できる募金として、「敷石募金」(Cobblestone)を始める。これはメモリアル周辺の敷石を購入するという方法で、一個 500ドル、実物に名前などが記載される事はないが、メモリアルのコンピューター上で、購入した敷石の位置を確認することができる。
(募金の詳細は「お知らせ」欄に記載しています。ご覧ください)説明ののち、日本側家族からの要望などを聞いていただきました。

(46)WTCメモリアルの設計変更について(2006.7.11)
 ニュース(45)でお知らせしたとおり、メモリアルの設計が一部変更されました。
 その主要な点は、
①氏名の表示板は地上に設ける。 (これにともない滝を取り巻く地下の回廊部分は無くなる)
②「ミュージアム」の地下部分は縮小され、入口は「ビジターセンター」 に設けられる。
設計の基本であるビル跡の滝は残しながら、地下部分を簡略化して予算を節約しようとの考えとみられます。
 なおこの件については7月19日(水)設計担当者から直接話を聞く機会があります。詳細については「お知らせ」 14 を参照してください。(終了しました)


(45)WTCメモリアル財 (47)WTCメモリアルの設計変更についての説明会(2008.8)
メモリアル財団の計画アドバイザーであるkリフォード・チャニン(Clifford Chanin)氏が来日され、7月19日、都内で計画の変更についての説明会が行われました。
 その主要点はニュース(46)に①、②として記載したとおりで、これにより建設費の削減と入場者の安全確認が効率的に行われるようになります。
 その他の点してついて③以降を追加します。
③身元確認できないご遺体は最終的にはメモリアル内に移される。
(これは当初の計画でしたが、前回来日されたジョンソン氏は確認作業が再開されたので当面移転はないとの説明でした)
④ファミリー・ルームはミュージアムの建物の一部に移転する予定(未確定)
⑤地下には家族だけが入れるスペースが設けられる。
⑥工事費は5.1億ドルと試算されており、メモリアル財団は2.6億ドルを、残りは開発公社(LMDC)が負担する。財団の負担分はすべて募金による。
これまでに1.3億ドルが集まっていたが、見積もり金額の確定まで募金は中止されていた。今後全米横断ツアーを行い募金活動を行う。
⑦だれでも参加できる募金として、「敷石募金」(Cobblestone)を始める。これはメモリアル周辺の敷石を購入するという方法で、一個 500ドル、実物に名前などが記載される事はないが、メモリアルのコンピューター上で、購入した敷石の位置を確認することができる。
(募金の詳細は「お知らせ」欄に記載しています。ご覧ください)説明ののち、日本側家族からの要望などを聞いていただきました。


(44)9.11関連映画の公開続く・予告編に要注意(2006.6.1)             
 事件から5年近くを経て、9.11関連の映画が次々と公開され始め、アメリカでは関係者のあいだで賛否両論が起きています。
「充分すぎるほど知っている。いまさら見たくない」「何故おきたのかをもっと知りたい」「金儲けに利用されている」などです。
 まず、「ユナイテッド93」が5月下旬のニューヨーク・トライベッカ映画祭で公開されました。これはペンシルバニア郊外に墜落した飛行機の乗客の搭乗から墜落までを時間経過とともに追ったもので、公開試写前日に犠牲者家族を招待した特別試写会がおこなわれました。 引続き港湾局警察官を主人公とする「ワールド・トレード・センター」の公開が予定されており、さらに来年 犠牲者家族の回復をテーマとした「Reign O'er Me」(邦題未定)が予定されています。 前2作はすでに日本公開が決まっています。見るか否かは各々の判断でよいわけですが、見たくない方には深刻な問題があります。それは「予告編」の上映です。 アメリカでは「ユナイテッド93」の予告編が予期していなかった観客にショックを与えた事、「ワールド・トレード・センター」の予告編がいま大変話題となっている映画の上映時に行われる予定である事から、その取り扱いが問題となっており、予告編の上映を事前に警告する、あるいは取りやめる映画館が出ているとのことです。 日本ではこのような配慮がされることは全く考えられませんので、別の映画を見る際に突然9・11関連映画の予告編を見せられる恐れがあります。 充分ご注意ください。

(43
トリビュート・センターの資料募集開始(2006.5.1、5.5、6.1改)
  ニューヨークの被害者家族団体である「September 11th Families Association」では、グラウンド・ゼロ南のビル内に 公式メモリアル開設までの暫定的施設として、ビジター・センタをつくり、さらにその中に「トリビュート・センター(追悼室)」を作る準備を進めてきました。(ニュース36参照) このほど6月末の開場をめざして追悼資料の収集を開始するとのメールを受け取りました。詳細について確認次第順次「お知らせ」欄に掲載します。とりあえずメール(会員向けのレターの翻訳)を発表しますのでご覧ください。(5.1)資料のサイズ、枚数等の通知がありました。「お知らせ」欄もご覧下さい。(5.5追加)
 募集(寄託)は来年一杯続けられます。(6.1追加)
  1-2: 「お知らせ」欄を見る      手紙を見る

(42)解体作業中のビルから続々と骨片を発見(2006.04.19)
  ドイツ銀行が使用していたグラウンド・ゼロ南側に立つビルは、解体のための作業が昨年秋よりおこなわれてきました。その屋上の瓦礫の中から9.11犠牲者のものと見られる74個の骨片が発見され、4月7日公表されました。 その後、メディカル・エキザミナーの担当者、消防関係者が参加して追加調査を行った所、さらに150個の骨片が発見されエキザミナーより4月18日発表されました。この捜査範囲はごく限定されており、今後さらに増えることが予想されています。
昨秋以来の発見数は300-500個になるとの非公式な情報もあります。

(41)WTCメモリアル財団理事の来日(2006.04)
   
 同財団のThomas Johnson氏が所用で来日され、多忙な日程の中、都合のついた日本の家族と4月1日、面談しました。 「5-2、追悼施設」の中にそのとき得た情報を入れてあります。            重要な情報としては、犠牲者氏名はプールの周囲(地下)に設けられる回廊の壁面に刻まれる、回廊とプールのあいだの滝によって回廊部分は外部の騒音から遮断される、現在エキザミナーにあるご遺体は鑑定作業が進んでいるため現状のままとしメモリアルには収容されない、地下の一部は家族だけのためのスペースとする、現在の「ファミリールーム」はそのままのかたちでどこかに移転される(一部不確定部分をふくむ)等です。
 またメモリアルの設計に家族団体から異論が出ていることについて、充分留意するが、全ての人の意見を満足することは非常に難しいことを理解してほしいと述べられました。 私達からは、氏名にローマ字、漢字併記を採用する事、国籍を記載するか国ごとにまとめて記載し、見出しやすいようにすることをお願いしました。

              WTCメモリアル計画を見る

(40)WTCメモリアルの工事着工とそれをめぐるアメリカの一部被 害者団体の反対運動(2006.04)
 3月13日、NYのメモリアル建設の予備的な工事が開始されました。
建設の主体である「WTCメモリアル財団」の最高責任者であるGretchen Dykstra さんは、「犠牲者の追悼と将来の世代の理解を助けるための、恒久的なメモリアル建設を始めるべき時がきた」と述べました。 これに対し、一部の被害者家族団体は、家族側の充分な理解が得られていないとして工事差し止めの訴訟をおこしましたが、却下されました。反対のもっとも大きな理由は、メモリアルの殆どが地下に建設されることに納得できないというものです。特に、犠牲者の名前は地上に有るべきだというものです。これは単に情緒的な問題以外に、宗教上の問題も含むため合意に達するのは難しいように見えます。 さらに、安全上、政治上の問題がからんで複雑な状況となっています。  また、名前の書き方についても、警察・消防関係者は別扱いとする案や、ランダムに記載するのがもっとも公平とする案まででて、最終決定までにはさらに混乱がありそうです。

(39)地下鉄サリン事件被害者グループからテロ反対署名のバナーのコピーを受領(2006.03)
 3月20日は同事件から11年目にあたります。昨年NYの家族団体が同事件の被害者支援シンポジウムのために来日しました(ニュース23),その際 Ground Zero で集めた署名入りのバナーを持参しました。これの返礼として昨年サリン被害者グループが日本側の署名を集めNYおよびロンドンのテロ被害者グループに送りました。今回そのコピーを、米、英大使館および日本の9.11関係者に贈りたいとの申し出があり、私がお預かりする形で受け取りました。 席上、アメリカ大使、イギリス領事から、このような無差別テロを許すことなく、今後も共同してテロを防止してゆくとの挨拶がありました。(KAZU)





(37)WTCメモリアルの完成は2009年で変更なし(2006.1)
 
  
跡地に建設される予定の「フリ-ダム・タワー」の建設が、安全確保上の理由で設計変更され、2010年にずれ込んだことは昨年新聞等で報道されていますが、メモリアルの建設は別途進行しており、当初予定された通り、2009年9月完成を目標に作業が進行しています。
なお
(24)に記載した人権団体の展示は、遺族の意向にそってここでは行われないことになりました。

(36)ビジターセンターの開設は6月か(2006.1)  
 ニュース(23)でお知らせした米国の家族団体が計画しているビジターセンターは、当初の予定より遅れ、本年5月末または6月初めにオープンの予定で現在建屋の改装工事が盛んに行われています。また、犠牲者の追悼の比重が増加し、トリビュートセンターと言う名称も使われています。展示の約1/3の面積が亡くなった方の写真、略歴、関係の品物や家族のメッセージなどが展示される予定です。

私はそのための日本側での資料取りまとめを依頼されました。)


(35)グラウンド・ゼロ一周ツアー実施中(2006.1)
上記(36)の団体が企画・運営を行っています。事件の関係者、ボランティアなどが自分の体験を交えて跡地を一周し説明をおこないます。                     今のところ午後1時からの一回、約1時間、英語のみですが、土日は回数がふえます。また通訳については出来るだけ探すとは言ってくれていますが、なるべく現地在住の方などに同行してもらって下さい。一回10ドル、サイト上からチケットを予約する必要があります。  

(34)「リビング・メモリアル」計画は足踏み(2006.1)
サイト上に故人をしのぶメモリアルを作る計画(14)は費用が大きくなるため現在追加のスポンサー探しを行っているとのことで、残念ながら作業は足踏み状態です。

(33)「Ground Zero Memorial Workshop」の展示(2006.1)
NY消防局の専属カメラマンとしてグラウンド・ゼロの発掘作業を記録してきたカメラマン、Gary Suzon氏が、その写真と一部現場から回収した資料を展示するミニミュージアムを公開しています。ただ1室の展示ですが、多くの作業員が肉親や同僚を失っている等を聞くと胸をうたれます。作者自らが説明を行うため、電話予約が必要、入場料は15ドルで、7団体にチャリティーとして寄付されます。                                 
               詳細を見る
(32)グラウンドゼロ周辺フェンスのパネルおよびウインターガーデンの展示更新   (2006.1)
フェンスの周りの解説パネルがカラーの新しい展示になりました。また新たにペンシルバニア、ワシントンに関する展示が加えられました。(PAT駅H入口側) 
       ペンシルバニア関係の展示写真を見る
 また、「NY情報(8-3)」記載のウインターガーデンの展示も「フリ-ダム・タワー」の設計変更にかかわる部分などを更新し継続して、展示されています

(31)アメックス犠牲者のモニュメント(2006.1、2006.9訂正) 
アメリカン・エクスプレス社は11名の犠牲者をだしましたが、その美しいモニュメントがフィナンシャルセンター第3ビル一階に完成しました。グラウンド・ゼロ北側の渡り廊下風の通路を渡って最初のドア(上にアメリカンエクスプレスの表示が有る)を入ると、エスカレーターの左側のロビーにありますす。(1月の記載は第1ビルとしていましたが誤りでした。上記のように訂正します)  
 
写真を見る

(30)英国の「メモリアルガーデン」(2006.1、追加'06.9,07.9,08.9,09.9’10.10)         
 英国は WTCで67名の犠牲者を出しています。これはアメリカ以外の国ではもっとも多い数です。この方達を追悼し、また英米両国の長い友好関係を記念する「British Memorial Garden」がNY市ハノーバースクエア(Hanover square)に着工しました。同スクエアーは通称なので地図上に記載されていない場合が多いのですが、ウオール・ストリートとパール・ストリートの交差点より2ブロック南にあります。(パールとオールド・ストリップの交点)                                      
 庭園はまだ工事中のため見ることが出来ませんが、PR と募金のためそのジオラマがJFK空港に展示されています。British Air のチェックイン・カウンター前ですが隣にANA (及びUA)のカウンターもありますので機会があればご覧下さい。建設主体はチャールス皇太子を名誉総裁とするブリティッシュ・メモリアル・ガーデン財団です。      空港の展示を見る (現在は有りません)   
(2006.9現在、路面工事のみ終了した段階で未完成でした)
                   
(2007.9現在、植樹は終了、周囲のフェンスを除きほぼ完成しました。 ただし、フェンスにUK構成国の紋章がとりつけられる予定ですが、肝心の部分が未完成ということになります。市民には既に開放されています)                                                     
(2008.9現在同じ状況です。資金不足?でも市民の憩いの場としての機能はすでに果たしています)
 2009.9あまり変化はありませんが、「ブリティッシュ ガーデン」の銘板(写真右)がつけられました。
2010年8月、エリザベス女王を迎えて開所式が行われました。東側の道路と隔てるフェンスの上に、犠牲者の出身地を表す紋がつけられています。)
 (2010.10追加)
 
2012年9月現在、彫刻はありませんが銘板は「エリザベスⅡ世記念Sep.11th公園」に変えら れていました。 


フェンスを除きほぼ完成した(2007年)英国寄贈の公園
(NY市の公園として維持・管理される)

(29)「犯罪被害者基本計画」に外務省の関与を明記(2006.01)  
同計画が12月27日閣議で決定しました。そこでは海外での犯罪被害に関する項目として、「海外で被害にあった場合、在外公館で現地の弁護士や通訳・翻訳者の情報を提供していることを周知(する)」との項目が記載されました。(H17.12.28読売新聞より)
 海外犯罪被害者に言及されたことは意義有ることですが、内容としては現状追認に留まっており、私達の希望しているものとはへだたっています。今後より良い物とするため当事者として発言してゆくことが必要だと感じています。     .関連記事「海外滞在者にも「犯給法」の適用を」を見る





2005年

(28)4周年追悼式終了(2005.9)  
現地での追悼式式が終了しました。 ニューヨークは例年のように快晴で風もありませんでした。 ライス国務長官、ブルームバーグ市長およびジュリアーに元市長らが出席して挨拶しました。市長はロンドンのテロ犠牲者およびハリケーン・カトリーヌの犠牲者についてもふれました。 (以下ニュースに同じ)                   


(27)東京・大手町にみずほグループのモニュメントが完成 (2005.9)
 みずほフィナンシャルグループ本社(旧富士銀行本店)前の公開空地に9.11事件のモニュメントが完成し、4周年にあたる9月11日、関係者家族に披露の後公開されました。  本体は芸術大学山本正道教授のデザインになる母子像と樹木、切株等よりなるブロンズ像で、生命の絆と成長、再生、その営みの中から生み出される平和などを表象したものです。さらに像の置かれた敷地の一角には、NYの消防局より寄贈されたワールド・トレードセンターの鉄骨が設置され、その隣に日米のみずほ関係犠牲者23名の氏名が記載されています。
              
(像の趣旨からも、みずほ関係者以外の事件関係者のかたにも是非ここを訪れていただき、亡なくなられた方をしのぶよすがとしていただければと思います。また事件関係者以外の方にもこのモニュメントを見ていただき世界や日本の現状と今後を考えていただきたいと思います (KAZU) )                 


 写真を見る


(26)WTC回収写真の公開範囲拡大(2005.8) 
 
NY
港湾局はニュース(21)でおしらせした「回収写真」の閲覧対象者を、WTCのテナントの被雇用者まで拡大しました。当時 勤務していた方は、氏名および勤務ビル番号、フロアを入力することで閲覧できることになりました。例として次のように入力するよう示されています。   User Name:johsmith, (被雇用者氏名)   
Passsword:2wtcb3(第2タワー地下3階勤務)
詳しくは港湾局HP www.panynj.gov を参照してください。
詳細を見る
開範囲拡大(2005.8) 

 
NY
港湾局はニュース(21)でおしらせした「回収写真」の閲覧対象者を、WTCのテナントの被雇用者まで拡大しました。当時 勤務していた方は、氏名および勤務ビル番号、フロアを入力することで閲覧できることになりました。例として次のように入力するよう示されています。   User Name:johsmith, (被雇用者氏名)   Passsword:2wtcb3(第2タワー地下3階勤務)
詳しくは港湾局HP www.panynj.gov を参照してください。
 詳細を見る

(25)4周年追悼式(NY)の概要決定 (2005.8)  
8月5日、NY市長、NY州知事は今年の式典の概要を発表ししました。       
内容は4回の黙祷をはさんで犠牲者の名前を読み上げるという、昨年とほぼ同じ内容ですが、
名前を読み上げるメンバーが、今年は犠牲者の兄弟・姉妹が行うことが特徴です。(昨年は父母・祖父母、一昨年は子供たちが行っています)              
式は朝早く(例年8時頃)始まり、第一回の黙祷は8時46分に行われます。式は正午に終了の予定。この間および午後4時まで、家族は底部(Foot Print) に降りて、献花等をすることができます。なお、9月上旬に詳細につき追加発表が有る予定です。     


(24)「メモリアルを取戻す」運動始まる(2005.7) 
 ワールド・トレード・センターの跡地にフリ-ダム・タワーという建物を再建する
ことが決まっていましたが、警備上の観点から設計変更がなされ、竣工は当初の予定より1年遅れて2010年になることは日本でも新聞等で報じられました。 これと前後してメモリアルへのアプローチ部分の利用方法が明らかになり、現在アメリカの遺家族団体を中心に、この利用計画に反対する運動がおきています。それは、この部分に人権団体(IFC)が全体主義政治によって自由を奪われた人達を開放したアメリカといったテーマの展示を行うことが発表されたためです。この展示では自由を奪われた人達として、アウシュビッツやソ連の強制収用所の資料が展示され、開放のための戦いの例として、ノルマンディー上陸作戦や、場合によっては真珠湾攻撃などが展示されるようです。見学者はこれらの展示を見て「アメリカの正義の戦い」を学習したのち、メモリアルに至り「愛国者」としてコンクリートの上に彫られた9・11犠牲者の名前を見るという構想です。これらの展示の面積は本来のメモリアルの5倍にあたります
 アメリカの家族団体は、これはメモリアルのハイジャックだとして関係先に抗議し、合同してデモを行いまた関係先と交渉を行いました。
 かれらは、いはゆる
「グラウンド・ゼロ」を政治的に利用することなく、愛する人に静かに思いをめぐらす祈りと回想の場所にすることを要求しています。             このような要求をうけ、南部マンハッタン開発公社(LMDC)議長は、この論争に結論がでるまで、決定を保留することをメディアに発表しました。 アメリカの家族団体はさらに反対運動を進めるための協力を要請しています。         詳細を見る

(23)アメリカ被害者団体のメンバーが来日(2005.3)   
 先にニュース(20)でお知らせしたアメリカの被害者家族の団体 September 11th Families' Association のメンバー3人が16日来日されました。これは地下鉄サリン事件の10周年にあたり、9・11の被害者支援活動を地下鉄サリン被害者の支援活動の参考にするため、同事件関係者が招待したものです。   同事件関係の行事終了後、東京、京都、広島で9・11の日本人家族と懇談の機会を持ちました。 このグループはグランド・ゼロの訪問者に9・11について説明するためのビジター・センターを作るプランを積極的に推進しており、順調に行けば本年12月オープンの予定とのことです。                          米国団体の日本での活動詳細を見る
(付記:なお、9・11被害者への補償に関し、米国企業等への訴訟権の放棄が行われたこと、生命保険受領者には相当分の減額が行なわれた事などはサリン・シンポジウムの資料には記載されているにも関わらず殆どの報道機関はそれにふれず、金額のみを興味本位に一人歩きさせる結果を招いたこと大変遺憾であり、報道の姿勢について関係者の再考を求めます。ここで参考とすべき重要な点は政府の迅速な対応と被害者の早期救済を可能としたシステムだとおもいます)  

(22)ME鑑定作業の中止を公式に発表(2005.3) 
NY市メディカル・エキザミナー(ME)は、現在のDNA技術による鑑定作業の中止を決定し、関係家族にたいし通知を始めました。近く文書による連絡があるとのことです。昨年9月以降の確認は9名、結局1161名の方が未確認となっています。作業は今後の技術開発をまって再開されます。
 MEの担当者は、
確認作業のための努力は決して止めない、いつの日にか

(21)WTC「回収写真」の公開開始 (2005.3)
アメリカのNY,NJ港湾公社では、トレードセンターの瓦礫中から回収した個人所有の写真のネット上での公開をはじめました。これはビルの勤務者が私的に保管していたものですが、現在 犠牲者家族にかぎり閲覧できます。約6000枚あります。
 



2004年

(19)三周年式典終了(2004.10 )   
三周年追悼式(NY)は下記(9)に記載のとおりの内容で、予定通り行われました。

(18)欠

(17)NY市警察(NYPD)遺留品の保管状況発表(2004.10)    
NYPD は遺留品の保管、返還状況を発表しました。26,779個の遺留品を回収し、17,662個を返却したが、なお1,400個の宝石類を含む 685個が残っているとのことです。
(これらはいわゆる遺品としてではなく遺失物扱いとなっているようです。生還者の方の品物もふくまれるようですので貴重品を残してきた方は届出をされると返還される可能性があります)                                              



とでした。1年後の開設が予定されています。


計画を展示(2004.10 )  
LMDC は、グラウンド・ゼロ西側に再建されたウインターガーデン内の1階に(温室上のガラスド-ムが目印)に再開発計画の模型などを展示しています。やや官製PRの感じもありますが、新聞報道でよく判らなかったメモリアルとフリーダムタワーと呼ばれる新築ビルの位置関係がよくわかります。これによると、メモリアル部分は旧南・北棟の底部(Foot prints とよばれている)の大部分をしめ、タワーは敷地の北および東のすみに建つ事になっています。(展示期間不明)


(15)Ground Zero(GZ) 隣接地に「ビジターセンター」を計画  (2004.10 )       
現在、GZ訪問者が多いものの、跡地のほかは見るべきものがほとんど無いため、米国の家族団体が中心となって仮設のビジターセンターをもうけ、訪れた人々に消防士のボランティアなどが被害や救助活動などを説明するセンターの建設が準備されています。場所はGZに面した南側にある消防署の隣で、すでに建物は確保され、今後6ヶ月で具体化されます。現在試料収集と募金活動がおこなわれています。

、これは公社(LMDC)と企業の寄付をうけて、膨大な容量のコンピュータが使用されるもようです。個人の経歴や思い出などを掲載出来ます。日本でも資料を用意していてほしいとのことです。

(13)スタッテン島に同地区出身者のメモリアル完成、除幕 (2004.10)   
NY市南部、スタッテン島に同地区出身者のメモリアルが完成し、11日に除幕されました。2枚の封筒を模した壁が手のひらを広げたようにおかれ、その内面に犠牲者の氏名、所属等が書かれています。手のひらの間からマンハッタン南部のビルが望まれ、「遥拝所」と言った感じです。大変うつくしいところで、時間があれば訪問されることをお勧めします。NY市営フェリー(無料)をおり歩いてゆけます。野球場の西側の道をおりたところにあります。 この島はWTCの瓦礫の選別作業が行われたところでもあります。なお、設計はコンペで入選したNY在住の日本人、曽野正之さんです。                            

(12)学友が久下季哉さんの記念樹植樹   (2004.10)  
 久下季哉さんが在学していた大阪府立北野高校の同期生や、サッカー部の仲間を中心とする友人たちの呼びかけで、同高校のグラウンド脇に「いのちの木」と名付けられたクスの木が植えられ、9月11日にはお母様も出席して追悼集会が行われました。スライドなどの上映もあり、200人ほどの方が集まられたとのことです。この木は5mほどの大きなもので、季哉さんと同じ樹齢の木だとのことです。
詳細を見る

(11)アメリカ創価大学で平和と追悼の集い  (2004.10)
 同大学オレンジ郡キャンパスでは、9月11日夕刻(現地時間)「犠牲者の追悼と世界平和への民衆の連帯を築く願いをこめた平和集会」が開催されました。関係者のスピーチののち、青山世磨様(アメリカン11便搭乗)のご子息で同大学3期生の、ジョージ・アオヤマさんが当時の心境および、激励していただいた方々へのへの感謝をのべられ、さらに「父の生きた平和の使命に自分も連なる決意」を語られたとのことです。(註:ジョージさんは本HP「関連図書」の欄で紹介しているエミリーさんの弟さんにあたります。)(以上は聖教新聞 2004.9.18 の記事をもとに書きました。括弧「 」内は正確を期すため記事から直接引用させていただきました。)

(9)(10)欠

(8)NYの被害者団体からのメッセージ 
NYで活動している被害者団体の一つ、WVFA (9/11 Widows And Victims'families Association)から、日本の被害者家族へのメッセージが届けられました。遠く離れた日本の家族に同情を示すとともに、今後の連絡を待ちますとの内容です。(全文は 「6.米国被害者団体の活動」に掲載しています。)
 メッセージ全文を見る
(なお、このメッセージは、犯罪被害者支援についての調査・取材のためオウム事件家族とアメリカを訪問した朝日新聞の記者のかたに託してとどけられたものです。)


(7)NYでの遺品の回収と返還の進行状況

 事件2年半にあたり、ニューヨーク市警(NYPD)は地元紙NewYorkPost の取材に応えて遺品の回収と返還状況について説明しました。
 それによると、ワールドトレードセンターの瓦礫から発見された品物の68%はすでに関係者に返還されましたが、さらに8000点が残っているとのことです。(註:逆算すると、当初約24000点が回収されたことになります) プライバシーの観点や、希望者の殺到が予想される事などから、これらの現物あるいは写真を公開する予定は無いとのことです。 これにたいし、関係家族のなかには公開を求める声も上がっています。(New York Post: Mar..28.2004;P19) (2004.04)

(6)白鳥敦さんのメモリアル施設、アフガニスタンに建設(2004.04)
白鳥敦さん(当時カンターフィッツジェラルド勤務)のお父様
、晴弘さんは、アフガニスタンが再びテロ組織の温床となることが無い様にとその地域への援助を検討されてきました。 その一環として、ボランティア用の宿泊、集会施設などを併設した敦さんのメモリアルホールを建設することとし、2月にアフガニスタンを訪問してその敷地を決定してこられました。その設計は白鳥さんの考えに共鳴した建築家、黒川紀章さんがあたり、来年竣工の予定です。 白鳥さんはこのほかに井戸掘りと給水事業を計画していて、その費用をまかなうための募金も計画中です。その詳細は改めてお知らせします。(白鳥さん関連のHPへのリンクを「家族のページ」作りました)

(5)久下季哉さん早稲田大学の校友に
早稲田大学理工学部2年に在学中、UA39便に搭乗し遭難された
久下季哉さんは今年がその卒業予定年でした。同校卒業式において白井総長は卒業生である奥克彦大使についで久下季哉さんを紹介して二人の志を継ぐ事を話され、また久下さんを校友に迎えることを発表されました。「校友会証」は来賓として出席されたお母様がうけとられました。(2004.04)
式辞詳細を見る(ペンシルバニア関係へ)

(4)WTCメモリアルのプラン決定
(2004.02)
失われた二つのタワーを象徴する二つの空間からなるメモリアルの概要は、1月6日に発表され、日本でも翌日の新聞紙上に報じられました。
 その後、関係家族から事件の悲惨さが充分に表現されていないとの意見が出された結果、修正が行われました。ほぼ次のようにまとまった模様です。
・対象者は、9.11犠牲者[NY WTC、Virginia(国防省)、Pennsylva nia(UA93便)] および1993年のWTCテロ犠牲者。
・救助隊員(消防士、警察官等)は名簿に官職等を記載。・被害状況を示す展示物(消防車)などを置く。・鑑定できない犠牲者の遺体を安置する。


2003年

(3)米国ファンド締切る(2003.12)
 12月22日でファンドの申請が締切られました。直前の情報では有資格家族の92%が申請したとのことです。また、受け取りを拒否し、航空会社にたいする訴訟を行う家族が73名あります。残りの家族の多くは、事件の衝撃から回復できず、署名を拒否していると見られています。

(2)WTC地下駅の再開(2003.12)
  11月21日、事件以来 閉鎖されていた 電車(PATHトレイン)とそのWTC地下駅が再開されました。
予定より一月早い再開でした。PATHはハドソン川をくぐってニュージャージーと南部マンハッタンを結ぶ電車で、通勤事情の改善が期待されています。
 閉鎖前と同じ名称の World Trade Center駅として営業を開始しましたが、駅は暫定的なもので将来建設される南部マンハッタンの総合駅内に移転することになっています。
 この駅を利用ると、グラウンド・ゼロ内の掘り下げられた空間(バス・タブと呼ばれているようです)に誰もが入り込むことができることになります。

(1)WTC犠牲者数の修正(2003.12)
  10月、ニューヨーク市当局は ワールドトレードセンターにおける犠牲者のリストから40名を削除することを発表しました。虚偽の申告などが確認されたというものです。これに関し逮捕者もでています。これによりWTCでの犠牲者数は2周年追悼式の発表数より40名を削除して2751名となります。

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