1.ニュースおよびお知らせ


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1-2.[お知らせ欄を見る

本文中タイトルのみの記事の内容は「過去のデータを見る」でご覧下さい。

過去のデータを見る


メモリアル・ミュージアムおよびトリビュート・センターは、入場料不要です。(詳細は「2.お知らせ」に記載)


2020年

(308)メモリアル・ミュージアムの一次閉鎖について(2020.3.14)
ナショナルメモリアル・ミュージアムは、新型ヴィールスに関するパンデミック宣言その他に応じて、同施設を3月13日(金)から一時閉鎖することになりました。
なお、メディカルエキザミナーには必要がある家族は入場できますが、事前に電話連絡をしてください。  212-447-7884

  


2019年


(307)各地の追悼式(2019.10.4更新)
ニューヨーク
例年どおりの方法で行なわれました。昨年より参列者は多かったように感じました。

 
例年とおり、6回の黙祷をはさんで氏名の読み上げが行われた。   サバイバーツリーも太くたくましくなった。

 
   会場風景。去年より賑やか。          翌12日、尋ねると日本人犠牲者の氏名の上に折り鶴が。
                   現地在住者の心尽くしとおもわれます。

シャンクスビル(ペンシルバニア)
式典にペンス副大統領が参加しました。

ワシントン
ホワイトハウス前の式典にトランプ大統領が参加しました。

(306)メディカル・エキザミナー判定結果(2019.10.4更新)
この一年間の新しい同定者は2名(男女各1名)でした。
日本関係者は無かったようです。
(朝日新聞9月11日付け朝刊9面に担当者2名の記事があります)

(305)9/11関連コンサート情報(2019.8.30)
ニューヨーク
第12回「風の輪コンサート
9月11日(水)午後6時30分開演(開場6時):$10
カウフマン・ミュージックセンター内マーキンコンサートホール(129West、67th St.)
ソプラノ:田村麻子さんの「アベマリア」シリーズ
宮城県東松島「ハラハラシンガーズ」(カルテット)
地元NY合唱団「とも」「少年少女合唱団」「風の輪アンサンブル」
(連絡先)カウフマン・ミュージックセンター:ボックスオイス:212-501-3330

東京
第17回「9・11メモリアル日本
9月11日(水)午後7時開演(開場6時45分):大人4000円、学生1000円
武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口1分)
バイオリニスト:アテフ・ハリム氏と能楽師:津村礼次郎氏の共演による音楽と芸術の夕べ
(連絡先)03-3339-3422 日本アーティスト懇談会

(304)NYで今年もセレモニー(2019.7.31:8.11更新)
8月5日付けレター)あらためて、連絡がありました。
式典の内容、時刻は7月の連絡の通りです。
8月のレターに招待状の同封が無い場合、レターまたはメモリアル・パークのIDカード、P、T番号で受付てもらえます。
入場予約は、911memorial.org/18thanniversary
.(接続不調)または電話(212)266-5201 まで。
また、今年新設された
メモリアル・グレイド(ニュース・301)(パーク敷地内)の訪問を勧めています。
また、グリニッチ通り92番地に移転した
トリビュート博物館(ニュース290、お知らせ56)もご訪問ください。

7月8日付けレター)NYでは、ナショナル9・11メモリアル・ミュージアムの主催で、記念式典が行われます。式場は午前7時に入場が開始され、指揮は8時30分から始まります。6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがおこなわれ、正午に閉会の予定です。指名読み上げの希望者は、8月2日(金)までに申し込んでください。
ミュージアムは当日は遺族限定で公開されます。混雑を避けるため、なるべく事前予約をしてください。
夜はトリビュートライトが点灯されます。
以上の詳細は8月に改めて連絡が有ります。


(303)武藤順九氏の彫刻園(2019.7.31更新)
ニュース(206)でお知らせしたように、武藤順九氏の彫刻「風の輪」のニュヨーク設置は不可能となりましたが、このほど、氏の九個の彫刻の二分の一モデルを設置した「昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園」が昭島市昭和の森にオープンしました。森の中に一つずつ彫刻が設置され、静かな雰囲気の中で鑑賞できる様になっています。ニューヨーク二設置されるはずだった彫刻は九番目に設置され、プレートには
「風の輪―PAX2011―N.Y.9.11慰霊モニュメント For All victims 」
と記されています。




昭島駅前広場東(駅を出て右手)から連絡バスがでています。「フォレストイン」でおり、ホテルの裏庭のようなところにあります。(判り難いのでフロントで尋ねた方が良いかも知れません)

(301)二次被害者のメモリアルを設置(2019.7.31更新、写真追加10.4)
9・11直後のグラウンドゼロの大気の環境は、多くの有害物質が漂う危険な環境でした。そのため、遺体の回収や瓦礫の排除などに従事した方たちの中から、多くの呼吸器系疾患や肺がん患者が発生し、無くなった方も出ています。
これらの方々の努力に感謝するためのメモリアル・グレードが、サバイバー・ツリーの西側に建設され、オープニングの式が5月30日に行われました。
数枚の平らな石を斜めに積み重ねたブロックを広場の廻りに何ブロックかやや斜めに置いたもので、グレード(Grade)というのは勾配と言った意味があり、石がななめに傾斜していることからそう呼ばれているようです。


傾いた6個の石が向き合っている。(説明が無く判り難い)

2018年

(300)17周年記念式典・ニューヨーク(2018.10.10更新)
9月9日各地で追悼式が行われました今年は2001年と同じ火曜日でした。
ニューヨーク
昨年と同様、国旗入場、国家独唱ののち、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがおこなわれました。
式典は正午頃、終了しますがその全行事は、テレビによりライブ中継されます。
今年は日本人の参加は三家族・6名でした。全参加者数は、昨年より増えた感じでした。なお、翌12日夜には追悼を兼ねた「風の輪コンサート(第11回)」が行われました。


式典の模様はTVにより全行事がライブ中継される。(ABC・TV画面)

 
(左)二組のペアが交替で氏名をよみあげます。
(右)北棟プールでのスナップ。このコーナーには、警官と消防士の氏名が表示されている。


リースの飾られたサバイバー・ツリー(生還の樹)

シャンクスビル(ペンシルバニア)
長雨のため、現地はぬかるみがひどく、参加者は苦労されたようです。
今年はトランプ大統領がメラニア夫人と共にヘリコプターで来場し、ワシントンを破壊から救った、40名の勇敢な犠牲者をたたえる
スピーチを行いました。

現地はピッツバーグなど、いわゆる「ラスト・ベルト」に近いため、大統領支援者の参加もあったようです。

なお、11日の式典に先立ち9日に、「声の塔」と呼ばれる高さ約28mの記念塔が完成し、記念式展が行われました。
(写真とイラストを「ペンシルバニア」の欄に掲載しています。)
最終的には犠牲者数の40個の鐘が取り付けられる予定ですが、今年はとりあえ8個が取り付けられました。
今年も唯一の日本人犠牲者久下季哉氏のお母様が参列されました。

ペンタゴン
ペンス副大統領が追悼式に参列し、スピーチを行いました。

(209)過去一年の確認犠牲者は一名(2018.9、4現在)
この一年間、トリビュートセンターではで11名の検体を確認しました。
内新たに確認された方は一名(アメリカ)でした。(9月4日現在)
確認は遺骨のDNAによるものが多いとのことです。

(298)犠牲者補償基金の登録について(2018.10.17更新)
事件後、犠牲者(死亡者)に対して支払われた同基金(The September 11th Victim Compaensation Fund:VCF)は、
その後対象者を広げ、期限も延長して登録を受け付けてきましたが、登録締切は2020年12月18日まで延長されています。
対象者は、普及作業に従事した消防、警察関係者の他、ボランティア、生還者(survivor),、居住者(地域限定)、学生、通行人など
で、身体的障害を持つ者となっています。(当日の勤務者はsurvivorに該当すると思われますので、ご検討ください)
詳細は、ウエブサイト www.vcf.gov を参照してください。
なお、現在の登録者数は約1万9千名で、三分の一が民間人です。また、全体の内約6千名が癌関係の疾病とのことです。
(Voises of Sep.11th.集会資料:2018.9.1による)

(297)9・11メモリアルのHP訂正について(2018.10.17更新)
National Memorial and Museamu のホームページは、日本語訳もあって大変有り難いのですが、その中に記載されている「犠牲者氏名」のリストに誤りが多いことが判りました。今回ミュージアムの担当者に指摘したところ、正式名簿を領事館から入手し、訂正作業を行う事、その間、日本語の氏名表記は行なわない事になりましたので、ご報告します。(ローマ字を漢字表記にするのは大変難しいようです。)

(296)彫刻「風の輪」のNY設置は断念(2018.10.17更新)
先にニュース(166)出ご紹介した武藤順九氏の彫刻の設置について、同氏後援会と共に関係先を当たってきましたが、受け入れ先が無く、またニューヨーク市に寄贈する場合には、維持費として五百万円から一千万を収める必要があることから、後援会事務局は設置をあきらめ、彫刻は日本に返送されました。この件については私たちも有志で後援会を作り応援してきましたが、残念ながらこのような結果となりました。したがって、武藤氏のお気持ちに感謝を表しつつ、私たち後援会も解散させていただきます。ご了承のほどお願い
申しあげます。

(295)17周年記念式典・ニューヨーク(2018.8.26)
ニューヨークでは、今年も例年通り、追悼式が予定されています。
開場:午前7時(入口グリニッチ・ベーシ)北西角
式典開始:8時30分
第一回黙祷:8時46分
以後、5回の黙祷(計6回)黙祷をはさんで、犠牲者氏名の読み上げが行われます。
終了予定:12時ころ
一般入場:午後3時から24時まで
ミュージアムおよびトリビュート・ミュージアムは家族は無料で入場できます。(最終入館午後7時)
夜はトリビュートライトが点灯されます。

(294)今年の追コンサート(2018.8.26)
ニューヨーク
第11回「風の輪」コンサート
日時:9月12日(水)午後66時半開演 (追悼式翌日です。注意)
場所:カウフマン・ミュージックセンター(マーキン・ホール)
スペインの女声合唱団、新たに編成された「風の輪」室内合奏団等

東京
第17回「9.11メモリアル日本」
観世流シテ方:津村礼次郎
ピアノ:アズマ・サファロヴァ(女性:アゼルバイジャン出身)
日時:9月11日(火)18時30分開演
場所:武蔵野スイングホール(中央線武蔵境駅北口徒歩2分)

 2017年

 (293)ニューヨーク市で自動車暴走テロ(2017.10.30
既にメディア上で取り上げられ、ご承知のことと思いますが、去る10月31日午後(現地時間)、マンハッタン南西部のハドソン川に沿った自転車專用道路で、レンタル・トラックによる暴走テロが行なわれました。場所は第一WTCビルも近くに見える南の位置でした。テロ犠牲者は8名で、アルゼンチンからの観光客5名と、ベルギー人1名が含まれているとのことです。犯人はウズベキスタン出身の「グリ−ンカード」保持者で、抽選によりこの権利を得て、2010年アメリカに移住してきました。この制度は「国民に多様性をもたらす」との目的で実施されているものですが、トランプ大統領は早速その制度の停止を命じました。トラックはニュージャージー州で借りたとのことで、1993年の第一次WTC爆破を連想させます。

(292)各地で16周年記念式典(2017.9.11)
テレビはカリブ海地方を襲ったハリケーンの話題で持ちきりでしたが、東部地区は幸い晴天に恵まれ、各地の追悼式典は無事行われました
ニューヨーク:例年どおり、国旗入場、国家独唱に続いて犠牲者氏名の読み上げが行われました。その間に6回の黙祷が行われたのも例年のとおりでした。参加者はやや減った感じですが、警備が厳格化されたことも理由かもしれません。例年より銃を持った警察官が多いように感じました。
(なお、NYの式典では、政治色を避けるため、通常、政治家のスピーチは行われません)

 
(左)11日朝、ペンシルバニア駅に飾られたリース。傍らでは弦楽四重奏の演奏も行われていた。
(右)式典での犠牲者氏名の読み上げ、2名一組で、交代しながら読む。右手のベルは黙祷時使用。

ペンタゴン:トランプ大統領はホワイトハウス前で夫人と共に黙祷したのち、ペンタゴン西のメモリアル前に移動し、犠牲者を追悼するとともに、テロとの戦いはなお続いているとの趣旨のスピーチを行いました。

シャンクスビル:ペンス副大統領がスピーチを行いました。

東京:8月末、みずほ銀行では大手町のメモリアル前に関係者が集まり追悼式を行いました。

(291)この一年の新たな確認犠牲者は一名(2017.9.12)

メディカル・エキザミナーからの入手資料によると昨年9月以降、一年の間に、新たに確認された犠牲者は 一名でした。


(290)新装トリビュート博物館(2017.5〜)
 ニュース(276)に記しましたが、トリビュート・センターとして親しまれてきた展示館が、新たに「トリビュート・ミュージアム」として、オープンしました。ナショナル・ミュージアムが事件の事実の記憶の保持を重点としているのに対し、犠牲者やその家族がどのように回復し、さらには立ち上がっているかという、未来志向の展示を心掛けているようです。  もちろん私たちの寄贈した写真は大切に保管・展示されていますが、「折り鶴」
の方は汚れや色褪せのため、新しいものに交換されてしまいました。新しい鶴は現地の「折り紙協会」の方たちが制作されたとのことです。(鶴を贈った当事者としては大変残念ですが、約10年間その役目を果たし、さらに次の世代に願いを引き継いだと考えたいと思います)「サダコの鶴」はいままで通り展示されています。
(このミュジアムは、場所がやや判り難く、ナショナル・ミュージアムに比べると入場者が少ない印象です。入場料は安く($15)短時間で見学できますので、多くの方の訪問を希望します)

 
(左)犠牲者の写真が展示された通路
(右)突入した飛行機の窓部分


(289)トリビュート・センターがNY日本領事館から表彰(2017.5
トリビュート・センターは東日本震災の情報に直ちに反応し、早くも2012年10月から福島を中心に定期的に訪問団を派遣し、支援を続けて来ました。(ニュース199,202参照)
これらの活動に対し「日本国ニューヨーク総領事館」は表彰状と副賞(九谷焼花瓶)を送って感謝しました。


(左)ニューヨーク日本総領事館から贈られた表彰状
(右)副賞の花瓶を前に表彰j状を持つスタッフ(右端はリーさん)

(288)今年の追悼「風の輪」コンサートはカーネギー・ホール(201・9.17)
9.11犠牲者の追悼から始まった「風の輪」コンサートは、その後 東関東大震災、熊本震災救援等に対象を拡大して活動を継続してきましたが、今年は10回公演を記念して「カーネギー・ホール」で「日米合唱祭」として行われました。地元合唱団「とも」、「少年少女合唱団」にアメリカのバーバーショップと呼ばれる形の男声合唱団が華麗なパフォーマンスを披露しました。また、ゲスト出演した東北大学の「男声」「混声」合唱団が美しいハーモニーを聞かせてくれました。




 (287)ケーニッヒ作の地球儀帰還続報(2017.9

ニュース(294)でお伝えした地球儀の設置場所が不明でしたが、メモリアルを見下ろす 南側の屋上公園・リバティーパーク内の西側に設置されたことが判りました。
その隣(東)にはギリシャ教会の建設が進んでいます。現在、内外層の取り付けを待っています。


メモリアルを背にしてみた地球儀・スフェア

(286)追悼式典予定(2017.8、30)
ニューヨク:例年のとおり、6回の黙とうを挟んで、犠牲者氏名の読み上げが行われます。
開場7時、開式8時30分です。入り口はサイト北東のベーシー通りの一か所のみです。12時終了の予定です。参加者は招待カードまたは、エキザミナー発行のID等をご持参ください。ミュージアムは家族限定でオープンしますが、なるべく予約してくださいとのことです。


(285)追悼音楽会など(2017.8.30)
ニューヨーク:「風の輪コンサート」は9月17日(日)17時より、カーネギーホールで行われます。今回で10回目となるコンサートは。9/11+3/11といったコンセプトで開催されてきました。今年は「日米コーラス・フェスティバル」として、現地の合唱団TOMO,少年少女合唱団のほか、東北大学の合唱団も参加して行われます。
東京:第16回「9/11メモリアル日本」が9月11日18時30分より、小金井の宮地楽器小ホール(小金井駅南口駅前)でおこなわれます。観世流シテ津村礼次郎氏の能その他が
予定されています。
以上「お知らせ」欄にも記事

(284)ケーニッヒ作の地球儀がWTCサイトへ帰還(2017.8)
ツインタワーの広場にあった地球儀(スフィア)は、慰霊碑に代わるモニュメントとしてバッテリーパークに展示されてきましたが、8月中旬元のWTCサイトに戻されることになりました。

(283)トリビュート・センターが9・11トリビュート・ミュージアムに(2017.5)
皆様から出して頂いたお写真と、私たちの鶴が展示されていたセンターが、新しくミュージアムとして出発しました。場所もメモリアル・パーク南東出口から南に2ブロック行ったところに移転しました。(外観はニュース276をご覧ください。)移転に当たっては現地の折り紙協会の方たちが折り鶴のホコリをエアブラシで払うなどして、協力してくださったそうです。
(「お知らせ」欄に詳細)

(282)ナショナル・ミュージアム遺影の展示位置を変更(2017.3,28)
ミュージアムでは犠牲者の展示位置の変更をおこないました。これはどなたも公平に見やすい位置に来るようにとの配慮によるものです。今後も定期的に行われると思います。


2016年

(281)アメリカ議会、サウジに対する遺族の訴訟を認可(2016,10,1)

  
9・11テロ実行犯19名の内、15名がサウジアラビア出身者であったことから、アメリカの遺族の間では、サウジ政府、王室の提訴を希望する者が有りました。ブッシュ、オバマ政権共このような提訴は出来ないとしてきましたが、9月29日、アメリカの上下両院は圧倒的多数で提訴は認められるとの法案を可決しました。
7月中旬、これまで非公開とされてきた議会による調査報告書が公開され、サウジ政府(王室)関係者のアルカイダに対する資金援助が明らかにされためです。これにより、早速1名の提訴が行われました。
この決議の結果、アメリカとサウジの関係が悪化することが懸念されています。

(280)首相、外相夫人がメモリアル訪問(2016.10.1)
9月21日、国連総会に出席した安倍首相、岸田外務大臣と共にニューヨークを訪れていた、安倍昭恵夫人、岸田裕子夫人は、同道してWTCメモリアルを訪問、
サバイバルツリーの前で献花されました。また、ダニエル総裁、りー理事の案内で、メモリアルプレートを巡り、説明をうけました。


(279)15周年式典(2016.10.1)
9月11日(日)、各地で式典が行なわれました。
ニューヨークでは例年のように国旗入場、米国国家演奏に続き、6回の黙祷を挟んで犠牲者氏名の読み上げが行われました。
今年はジュリアーニ市長はじめ三代の市長、州知事加え、民主・共和両党の大統領選候補も参加しました。スピーチはありませんでしたが、やや蒸し暑い気候だったためか、クリントン候補が体調不良で途中退場し、大きな話題となりました。一方のトランプ候補は夜のテレビで自分の健康診断書を見せるなど、
烈しい選挙戦の一端を感じさせました。
日本人家族の参加はNYで3家族、10名、ペンシルバニアで1家族2名でした



(278)メディカルエキザミナー情報(2016.10.1)
この1年間で新たに66件のご遺体(部分)が確認されました。
ただし、いずれもこれまで確認されている方の追加確認です。
新しい犠牲者の確認は2015年3月以後有りません。

なお、事件以来、鑑定に尽力されてきたヒルシュ博士が昨年亡くなられました。
これまでのご努力に感謝するとともに、謹んで哀悼の意をささげたいと思います。


(277)アートセンター建設概要発表(2016.10.1)
WTC敷地内に最後に建設が予定されていた、アートセンターの概要が発表されました。場所は敷地の北西角、第2ビルの北側です。音楽会、バレー、演劇などの会場となります。建物はほぼ四角形で、外壁は大理石が貼られます。
完成は2020年の予定です。


(276)トリビュートセンターの移転計画(2016,10,1)
手狭となってきたトリビュートセンターの移転準備が進んでいます。場所は現在の施設の西側、レリーフのある消防署の角を南に曲がって次のブロック(右側)のビルの1,2階になります。すでに1階のウインドにはロゴマークが張り出されています。私たちの折鶴も、エアブラシで埃を払って大切に展示するとのことでした。
移転は来春の予定です。


移転予定のビル

(275)WTC倒壊の粉塵による健康被害者増加中(2016.10.1)
WTC健康調査プロ偽ラムの発表では、粉じんによるガン発病者が増加しています。2014年では1822名でしたが、2016年6月現在、5441名に増加しました。
症状は、白血病、前立腺、甲状腺、リンパ腺など身体各部に及んでいます。

(274)各所で9.11追悼公演(2016.9.5)
ニューヨークおよび東京で各種公演があります。
詳細はお知らせ欄をご覧ください。
ニューヨーク」

「第9回風の輪コンサート」
毎回ご紹介してきたコンサートです。
今年は熊本・大分震災チャリティーとして行われます。
9月11日(日)Merkin Concert Hall at Kaufuman Music Center
午後四時開演(従来より早くなっています)

「稲盛アートプロジェクト公演」
The Fire Fiters
10月8日 午後3時、午後7時30分 [2回公演] 英語
東京のアマチュア劇団による公演。

「東京」
「稲盛アートプロジェクト公演」

消防士物語
9月10日(土) 午後4時開演、根津教会(文京区)英語上演、日本語字幕付き
上記NY公演と同じ公演です。


「9.11メモリアル・日本」(第15回)
9月11日(日)午後6時半開演 東京オペラシティー・近江楽堂
朗読、寸劇、音楽

(273)ニューヨークでの追悼式について(2016.8.17)
今年も例年のようにメモリアル敷地内で実施されます。
開場は午前7時、式は8時30分から開始され、6回の黙祷を挟んで
犠牲者氏名の朗読が行われます。
終了予定は午後1時の予定です。(これまでより1時間おそくなっています)
メモリアルは午後3時から0時まで一般開放されます。
トリビュート・ライトの点灯もあります。
11日にミュージアム見学を希望される方は、混雑防止のための予約して欲しいとのことです。

(272)都内で9/11・15周年展示会(2016.7.6、改訂8.17)
9・11事件15周年に当たり、展示会を開催します。関係者の方々の参加、ご協力をお願いします。(10周年の展示は、かなり控えめな展示としましたが、
今回はテロの暴挙を訴えるリアルな展示を考えていますのでご了解ください)
場所;中野区産業振興センター(前回と同じところですが名称が変わりました)
日時:8月29日(月)〜9月4日(日) 午前10時から午後6時まで(9月2日・金は午後7時迄)
(場所等詳細は「お知らせ」欄に掲載しています)

無事終了いたしました。多くの方にご来場いただき有難うございました。


  



(271)15周年セレモニーと氏名読み上げ希望者募集(2016.7.6)
ナショナル・メモリアルではニューヨークでの式典の実施と、その際の氏名読み上げ希望者の募集を発表しました。ニューヨークでの式典は、午前8時30分に開始され、最初の黙祷が8時46分に行われます。その後、計六回の黙祷を挟んで、例年のように犠牲者氏名の読み上げが行われます。終了は午後1時の予定です。夜はトリビュート・ライトが点灯されます。また犠牲者氏名の読み上げの希望者を募集しています。希望者は次のサイトから申し込んでください。7月28日(木)締め切りです。 911memorial.org/ceremonyreaders Tel.212-312-8855
.
また、ミュージアムでは午前7時に開館し、家族優先の招待ですが、混雑を避けるために、事前の登録を希望しています。(詳細は8月に連絡が有ります)

(270)トリビュート・センターは来春移転を発表(2016.7.6)
6月21日、トリビユート・センター(私たちが折鶴を贈った所)は、開所10周年にあたり、来春新たな場所に移転すると発表しました。展示等をさらに充実するのが目的です。移転先はまだ発表されていません。開所以来、年間75〜100万の入場者が有り、ナショナル・ミュージアム開所後も多くの訪問者が有るようです。

(269)海外犯罪被害者への弔慰金支給法が成立(2016.6.2)
長らく懸案となっていた海外犯罪被害者を経済的に支援する法律が、6月1日の参議院で全会一致で可決、成立しました。公布後6か月以内に施行されます。
支給は弔慰金の名目で行われ、死亡の場合200万円、重傷者に100万円が支給されます。
支給の第一順位は配偶者です。
これまで、「パブリック・コメント」の提出などでご努力頂いた皆様に感謝します。
また成立に努力された議員の方々、犯罪被害者団体の方々に感謝いたします。
今後も内容の充実に向けて、動向を見守ってゆきたいと思います。

(268)オバマ大統領の広島スピーチに伊東次男氏が列席
(2016.5.31)
5月27日(金)アメリカ大統領は広島っを訪問し、大きく報道されましたが、原爆慰霊碑前で行われた大統領の演説に、長男をニューヨークで亡くされた伊東次男さんも列席し、演説を聞かれました。被爆者団体の方たちの後ろ、2列目におられたようです。二つの「グラウンド・ゼロ」体験者としての配慮が有った者と思われます。       (NHK−BSで30日に放映されたようです。残念ながら見落としました)

(267)ミュージアムは6月に展示替え
(2016.5.6)
ミュージアムのポートレート写真展示室の内面の壁には、私たちが寄託した品物が展示されていますが、6月1日を目途に展示品の入れ替えを行うとの通知がありました。取り外した品物は空調のある部屋に保管されるとのことです。
これにより新しく展示される品が出るはずです。寄託された方は、ご期待ください。
なお
、写真類はいつもタッチパネルで見ることができます。(褪色を避けるため)
(パネルはポートレート写真室のほか、ファミリールームにも1台あります)
ミュージアムは2014年5月の開所以来、500万を超える訪問者がありました。


(265)東京都知事が「メモリアル・ミュージアム」を訪問(2016.4.15)
4月12日(火)(現地時間)、舛添東京都知事が「メモリアル・ミュージアム」を訪問し、「サバイバル・ツリー」で献花を行ったのち、ミュージアムを見学しました。
また翌13日には、市内ブルックリン地区のプロスペクト公園で桜の記念植樹をしました。これは福島県から贈られた、同県三春町の滝桜の種子を育てたもので、日米友好と東北大震災に対する援助への感謝をこめたものです。た
  

(264)PATHハブ駅オープン(2016.4.15)
ワールド・トレード・センター第3ビル北側で工事中だった特異な形状のハブ駅が一部使用を開始し、去る3月3日、開所式が行われました。ニュジャージからの地下鉄(PATH)を出ると、地下道を通って、南側の出口、第4ビルの東南角(ブロードウエイ・リバティー道り角)に出て、ウオール街方面への通勤が便利になりました。今春中にフルトン・チャーチ角へ抜ける東出口も開通するようです。
この変わった建物は、これら地下通路の明り取りになっているようです。
完成すると、11の出口と商店街が出来る予定ですが、まだテナントの入居は始まっておらず、完成にはさらに何年か必用のようです。
なお、安全管理の上から「メモリアル・ミュージアム」に直結する出口は設置されず、一旦外に出て入場することになります。



駅内部(地下鉄側からPATH方向。1,2階にショッピングモール(2016年9月)

2015年

(263)WTCメモリアルでパリのテロ犠牲者を追悼(2015.11.17)
16日(月)ニューヨークのメモリアルで、「パリ同時テロ」の犠牲者を追悼する式が行われました。フランス国歌が演奏され、「サバイバル・ツリー」にフランス国旗と花がささげられました。
今回のテロでは、13日夜(現地時間)7人のテロリストが3組に分かれてパリ市内のコンサート・ホールやサッカー場、料理店などを襲撃し、死者129人、負傷者352人(16日現在)を出しています。「イスラム国」が犯行声明をだしました。


(262)
ローマ法王がメモリアル&ミュージアムを訪問:宗教者間の対話(2015.10.15)
フランシスコ法王が就任後初めて、国連総会に出席するためニューヨークを訪問されました。法王は9月25日(金)国連出席の後、ナショナル・メモリアルで犠牲者を追悼,その後、ミュージアムを訪れ、イスラム教、仏教などを含む異なる宗教者との間で平和についての対話されました。

法王は
庶民的な人柄からかニューヨーク市民の間でも人気が高く、ミサやパレード参列は抽選、TVにも専用チャンネルが設けられました。
異なる宗教間の対話が進むきっかけとなることが期待されます。

(261)14周年セレモニーは各地で静かに(2015.10.13)
14周年にあたる9月11日(金)、各地のセレモニーは従来の例に倣って静かに行われました。
ニューヨークでは、メモリアル敷地内で、米国国旗入場、国家演奏(独唱)の後、北棟突入の8時46分に黙とうの後、全6回の黙祷を挟んで犠牲者氏名の朗読が淡々と行われ、ほぼ12時に式典を終了しました。
ワシントンでは同時刻にオバマ大統領がミシェル夫人と共にホワイトハウス前で黙祷されました。
 セレモニー(NY、PA)の写真を見る

唯一、U93の墜落地点のシャンクスビル(ペンシルバニア)では、「学習・センター」が開館したこともあり、多数の関係者のスピーチが行われました。さらに式に先立って、センターの開所式などが行われ、計3日にわたる行事がありました。

日本の追悼式参加者は、ニューヨーク3家族、ペンシルバニア(U93)1家族でした。

また、、9月12日(土)には、ニュージャージー州のメモリアルで州の追悼式が行われました。「空白の空」(Empty Sky)と呼ばれるメモリアルは、昨年のハリケーンによる被害を受け、修復が懸念されていましたが、幸い深刻な被害はなく、無事復旧されました。

(260)U93「学習・センター」開館(2015.1015)
U93のビジターセンターは、予算不足や原因不明の収蔵建物の火災などにより、開設が遅れていましたが、上記のようにようやく開設にいたりました。犠牲者家族からの供託品などが展示され、また建屋脇の展望台からは墜落地点を遠望できます。

(259)ナショナル・ミュージアムで展示替え(2015.10.13)
ニューヨークのナショナル・メモリアルでは開所1年を経て、家族寄託品の展示替えが行われました。展示場所は犠牲者の写真の展示されている部屋の写真と反対側の展示ケースで、(私の見た範囲では)日本関係では2点が展示されています。

これらの展示期間は1年の予定です。(現在の展示品は来年9月には見ることが出来ません)関係寄託者には展示が連絡されており、期間中に見ることが出来ない方には、写真が送られるとのことです。

(258)メディカル・エキザミナー・一年間で新たに二名を判定(2015.10.15)
エキザミナーは鑑定作業を引き続き行っています。昨年9月以降の1年間で、新たに二名の確認が有りました。これにより確定数は1640名、未確認1113名(ニューヨーク関係のみ)となり、丁度60%が判明したことになります。また、未確認試料は1年間で新たに 234件が確認(同定)されました。
(非公式情報ですが、日本人1名の追加確認が含まれます) 
        
確認作業の進展した陰には、焼損試料のDNA鑑定技術に進歩があったためとのことです。
(9月12日現在)

エキザミナーにおける鑑定作業(経過を見る)

(257)9.11「風の輪コンサート」(2015.10.15)
9月11日夜、今年もセントラル・パーク近くのエシカル文化センターで、、恒例の「風の輪コンサート」(第8回)が行われました。

今年のテーマは3.11震災で亡くなった英語講師、テイラー・アンダーソン(Taylor Anderson)さんの追悼で、ゆかりの石巻市の合唱団も参加し、アンダーソンさんのご両親も出席されました。
入場料の一部はアンダーソン奨学金に寄付されます。

(私はトリビュート・センターに皆様から鶴を贈った事をうたった合唱曲「折鶴の旅」を提供し、歌っていただきました)

(256)彫刻「風の輪」の設置は難航(2015.10.13)
上記コンサートの名称の語源となった彫刻「風の輪2011」は、2011年9月、「ジャパン・ソサエティー」に展示され、さらに皆様にも後援していただくなどしておりましたが、設置場所が決まらず、その後なんらご連絡することもなく過ぎてきたことを申し訳なく思っております。
宛にしていた「ミュージアム」からは、収集のコンセプトと異なるとのことで断られ、その後何か所かを当たりましたが、うまくいっておりません。

最近はグランド・ゼロ近くの「ハブ・ステーション」のテナント管理をする会社と折衝を続け、9月30日作者の代理人と共に同社担当者と会合を持ちましたが、同社はテナント管理に専念し、内装業務は拘わらないとを企業の方針として決定して、業務はポート・オーソリティー(港湾公社)に返上したとのことで、設置交渉は振り出しにもどってしまいました。

ニューヨーク(アメリカ)では、公的機関が公募によらない作品を採用することはは難しく、また公園等に寄贈する場合には、高額の維持・管理費を納入する必要があるなどで、設置がかなり難しい状況にある事を中間報告といたします。

(255)WTCサイトの建設進む(2015.10.15)
昨年最終段階に入っていた「ハブ・ステーション」の外郭がほぼ完成した姿をあらわしました。地下鉄の各線がこのビルを通じて乗り換えできるようになります。また内部にテナントが入って、ショッピング・モールが形成される予定です。 

その右手(北側)には第2ビルが計画されていますが、そのデザインがなぜか急に変更する発表されました。四角な「ダルマ落とし」が少しづつずれたような、何とも不安定なデザインです。従来発表されてきたビル頂上を斜めにカットしたデザインに愛着を持つ人が多いようで、あまり評判は良くありません。

第1ビル展望室は家族や救援活動者は来年
2016年5月末まで、無料で入場する出来ます。下記サイトで1週間前に予約するよう希望しています。           
 
tributewtc.org/observatory  (リンクしていません)
期限後は一般料金(「東京スカイツリー」並み)になります。週末はさらに高くなります。ご用心。




(254)長野県の中、高生記者がトリビュート・センター他を訪問(2015.10.15)
8月上旬、長野県の新聞販売店の会が募集した長野県下の中・高校生20名が学生記者として、ニューヨークとワシントンを廻りました。8月5日、彼らは「トリビュート・センター」と「ナショナル・メモリアル」を訪れています。

「トリビュート・センター」では、消防士であった夫を亡くされたガイドの説明を受け、感じるところが多かったようです。このほか、ニューヨークではヤンキース球場やメトロロポリタン美術館、ワシントンでは原爆展の行われていた「アメリカン大学」他を訪問しています。
                      
(驚いたことは彼らの何人かが、旅行中「ジャップ」と呼ばれ差別を受けたと記していることです。戦後70年、なおこのような状況が現実に有るという事は、逆に見れば日本側の責任もあるのではないかと感じます。)  (「信濃毎日新聞」8月29日による)


コンテナー・ハウスは何処へ(2015.10)
グラウンド・ゼロ工事現場の「ゲート7」の内側に置かれ、第二のファミリー・ルームとして親しまれていたコンテナーは、工事の進展に伴って中央部に移動された後、忽然と姿を消しました。
それがニューヨーク州の首府であるオーバニーの「州立博物館」にあると聞き込み、状況を確認してきました。詳しくは「ニューヨーク情報(9.11関係)」をご覧ください。            
NYI州立博物館の写真を見る


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(253)ニューヨークの追悼式(2015.8.17)
ニューヨークの追悼式はニュース(248)に従って行われることが確認されました。式は9月11日(金)午前8時46分から(入場は午前7時から)メモリアル広場で行われ、例年のように6回の黙祷を挟んで氏名の読み上げが行われます。正午終了の予定です。メモリアル広場は午後3時から12時まで一般に公開されます。トリビュート・ライトが点灯されます。

11日にはミュージアムは午前7時から午後7時(入場)まで家族に公開されます。(無料) メモリアルでは、整理上、事前の約を希望しています。(予約方法は「お知らせ」欄に) また、トリビュート・センターも公開されます。セレモニー入場には、招待状あるいはメモリアル・パーク(エキザミナー)発行のIDカードなどを提示する必要があります。

(252)ユナイテッド93便のビジター・センター完成と追悼式(2015.8.17)
ペンシルバニアの草原、シャンクスビルに墜落したU93便のビジターセンターと学習センターが完成し、公開されます。昨年試料倉庫が火災にあうなど建設は難航しました。一般公開に先立ち、9日に家族への公開が行われます。(午後4〜6時)また10日にはセンターを含む関連施設のツアーとセレモニーがあります。(午前10時〜午後1時)
追悼式は11日(金)午前9時45分から10時45分まで、ビジターセンターで行われます。式後メモリアル・プラザ(墜落現場)のゲートが家族のために解放されます。                                                       

(251)今年も「風の輪」コンサート(2015.8.17

恒例のニューヨークの「9.11風の輪コンサー」トも8回を迎えました。今年は石巻市などで英語講師をされ、3.11で亡くなったテイラー・アンダーソンさんの追悼もテーマとなります。このため、石巻市の合唱団も出演します。また、私たちがトリビュート・センターに贈った折鶴をうたった合唱曲「折り鶴の旅」が初演されます。詳しくはお「知らせ」とそこに記載したブログをご覧ください。  

(250)ローマ法王のメモリアル訪問が決定(2015.7.29)
来る9月25日(金)、フランシスコ法王がNYのメモリアル&ミュージアアムを訪問されることがきまりました。
法王はミュージアム内で礼拝式を行われます。礼拝式参加者は抽選により決定されます。式後、ミュージアム内で行われる
「諸宗教会議」に出席される予定です。 訪問中は一般の入場はできません。
礼拝式出席希望者は下記により抽選申し込みが出来ます。8月5日締切りです。(家族他関係者に限られます)
www.911memorial.org./papalvisit
(リンクしていませんが、トップページのサイトから入れると思います)


(249)海外被害者『弔慰金法案再提出(2015.7.29)
ニュース(243)記載のように、弔慰金支給案は廃案となっていましたが、再提案(議員立法)の準備が進んでいることが解りました。公明党が中心となり、自民党との間の与党政策責任者会議で了承されました。(公明新聞7月15日付)
今回は死亡時200万円、重度障害100万円となっていて、前の案より増額されています。
(この件は、私たちと直接関係はありませんが、今後の海外勤務者や旅行者に対する、国の考えの指標として注目しています)

(248)14周年記念式典(NY)の概要発表(2015,7,10)
ナショナル・メモリアルでは、今年の記念式典の概要を発表しました。内容は例年の通りです。                      
式は8時46分の黙祷から開始され、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げがあります。参加者は家族に限られます。
式の詳細と、招待状は後日連絡がある予定です。   
式は正午に終了の予定です。夕方から「トリビュート・ライト」の点灯が有ります。

メモリアルでは氏名の読み上げ希望者を募集しています。 
911memorial.org/ceremonyreaders から応募してください。 7月26日締切です。

当日、ミュージアムは午前7時から入場できます。行列待ちを避けるため、事前の登録を希望されています。登録方法については、改めて連絡があります。

(247)ミュージアムが展示品入れ替え(2015.6.7)
オープン一周年になり、ミュージアムでは、家族の寄託品を中心に展示品の入れ替えを行う模様です。展示される家族にはメール等で案内が来ています。展示期間は一年の予定で、見に行けない家族には写真を送ってくれるそうです。

(246)1WTC展望室オープン(2015.6.7)
5月29日、WTC第一ビルの展望室がオープンしました。料金は平日大人が$32(時間指定)で、週末、日曜および時間指定なしとなるにつれて、順に高額となります。詳細は次のサイトでご確認ください。(リンクはしていません)                  
oneworldobservatory.com
なお、「NY1」では「9.11家族」と救援活動参加者は無料としていますが、サイトにはそのような記載はありません。          
現地で確認してください。

(245)中谷防衛大臣「9.11メモリアル」を訪問(2015.4.28)
日米ガイドライン協議のためニューヨークを訪問していた中谷防衛大臣は、9・11メモリアルを訪れ、献花の後、記者に囲まれて、ガイドラインをさらに前進させ、日米の防衛協力を強化したいと語りました。                               
    (メモリアルは追悼の場ですから、あまり政治的な発言の場所として利用してほしくありません。 私見)          

(244)WTCのハブ駅建設が新段階。、オープンはやや遅れるか(2015.4.8.)
「NY1ウエブサイト」(3.18)によると、ミュージアムの西に建設中の地下鉄を結ぶハブ・ステーションの建設が新しい段階に入ったとのことです。(恐竜のの背中を思わせる)鉄骨部分の建設が終わり、そのあいだに天井と外壁となるガラスの取り付けが始まったとのことです。
ガラス板は,1.5×3メートルで、700枚が取り付けられます。 工事はやや遅れており、オープンは今年末か、2016年初めになるようです。
(現在,構内の出店募集も行われています。ご希望の方は、West Field WTC のサイトをご覧くださ)

(243)海外犯罪被害者支援につき小野次郎参議院議員(維新)が質問
弔慰金支給法案は前国会で廃案に(2015.4.8)

去る3月27日の参議院予算委員会で、海外犯罪被害者の支援について、小野議員が質問しました。
質問の要旨は、先に与党が中心となって用意した弔慰金支給法案(ニュース230)の支給額が国内にくらべてあまりに低く、納得できないとのものでした。

(国内犯罪は死亡時遺族に上限三千万円、これに対し海外は百万円、また海外での重度障害、後遺障害は支給なし)これに対し、有村治子国務大臣、安倍総理大臣は次回提出時に与党と協議すると回答しました。(今のところ具体的な提案の動きはありません。そのあいだにも次々と被害者はうまれています。対応の遅れが残念です)

(242)ナショナル・ミュージアム副理事が東京で説明会(2015.1.7)
ミュージアムのクリフォード・チャニン氏が来日され、1月14日(水)午後二時半から、ミュージアムの紹介と家族との交歓を予定されています。詳細は「お知らせ」欄をご覧下さい。なお、氏は2006年にも来日され、説明会を開かれています。(終了しました)
 
2014年

(241)英国皇子夫妻が「メモリアル&ミュージアム」を訪問(2015,1,7)
2014年12月9日、英国ウイリアム王子と、キャサリン妃がニューヨークの「メモリアル&ミュージアム」を訪問されました。ミュージアム開館後、英王室関係者として、初めての訪問です。      

(240)1WTCが営業開始(2015.1.7)
2014年11月3日、ワールドトレードセンター第一ビルの入居が始まりました。最初の入居者は、ファッション雑誌の発行などで知られるヴォーグ社でした。        

(239)ユナイテッド93メモリアル本部で火災、寄託品の一部も焼失(2014.11.12)
去る10月3日(金)午後3時、メモリアル本部複合施設で火災が発生し、折からの強風にあおられて施設の内3棟を完全に焼失しました。

人的被害は有りませんでしたが、犠牲者家族からメモリアルに寄託された品物の約10%が失われました。写真等はデジタル・コピーがあり、復元可能とのことですが、墜落現場から回収後寄託された遺品類は復元不可能です。

ご家族の心情はいかばかりでしょう。その中には唯一の日本人乗客であった久下俊季哉氏のウエストポーチも含まれている模様です。火災原因については消防当局が調査中です。  

(238)13周年追悼式各地で(2014.10.8)
 前日の10日夜、オバマ大統領が「イスラム国」への対策を強化する(シリア内にある関連施設への空爆等)政策を発表するという緊張状 態にありましたが、追悼式は各地で淡々と行われました。                                               

@ニューヨーク:国旗入場と国家独唱の後、北棟突入時刻の8時46分に黙祷の後、直ちに犠牲者名の読み上げに入り、計6回の黙祷を挟んで、例年通り読み上げが続きました。
市長として初めての9・11を迎えたブラシオ市長や当時の市長ジュリアーニ氏(メモリアル & ミュージアム議長)も参加しましたが、スピーチはありませんでした。氏名読み上げには、10周年に続いて杉山陽一の長男が参加し、力強い結語に拍手をあびていました。
式終了後、日本人家族は日本総領事主催の昼食会に招待され、四家族が参加しました。         
「ミュージアム」は開館後初めての式典で、入場者で賑わいました。                                        
夜には第7回「風の輪コンサート」が開かれ(ニュース233)、一部家族が参加しました。                            



 
(写真左)犠牲者氏名の読み上げ        (写真右)当日の北棟プール。奥右手がミュージアム、中央が工事中の駅
(写真中の年号は「2014」の誤りです)

Aペンシルバニア: 州知事が参加して式典がおこなわれました。式は他の会場とことなり、一般にも開放されました。家族は普段は立ち入りが制限されている墜落現場に入り、追悼しました。                                            
昨年起工式が行われたミュージアムは来年9月のオープンを目指して工事が進められています。                   

Bペンタゴン:オバマ大統領はホワイトハウス前の芝生で開かれた追悼式にミシェル夫人、バイデン副大統領とともに参列、黙祷の後、
ペンタゴンで行われた追悼式に参列し、ユリと菊の花のリースを捧げました。                               

C東京:日本で初めての9.11を迎えたケネディー米大使は、一日早い9月10日、大手町に移転した「みずほメモリアル」を訪れ、リースを捧げられ、銀行幹部および一部の家族と歓談されました。大使就任後初めての訪問でした。                      


ケネディー大使の献花(中央)(迎田恒成氏提供)

(237)各地のメモリアルの現状(2014.10.8)
@スタッテン島メモリアル:
2通の封筒を模した美しいメモリアルで知られていますが、今年新しい碑板が増設されました。設計者は本体と同じ曽野正之氏です(朝日新聞 9.12) これは、この島はNY市の警官、消防士が多く、一次出動者で健康被害を受けたものが多く、その業績を顕彰するため時機を見て刻名されるものと思われます。                                           
Aニュージャージー州メモリアル:
昨年のハリケーン・サンディーによる被害が大きく、修理のための募金を行っているとのことです。   (NJ在住者よりの情報)                                                    

(236)ファミリー・ルーム陳列品の移転(2014.10.8)
グランド・ゼロ東の「1リバティープラザ」ビル20階にあった従来のルームは閉鎖され(ニュース229)、陳列品は整理されましたが、ニューヨークの州都・オーバニーにある「州立博物館」に移動、公開展示されることになりました。今後2年の間、回収および新たな寄託に応じるとのことです。(ニューヨーク タイムス Sep.11)                                                      

(235)メディカル・エキザミナー(NYC)の過去1年の成果(2014.10.8)
新しい認定者はなく、依然1116名、41%の犠牲者が不明となったままです。ただし1年間で 297 の試料が同定され、作業が根気強く進められていることが判ります。試料は64%が同定され、同定率は1%上がって64%となっています。                      


(234)今年の追悼式典(NYC)について(2014.8.22)

ニューヨークの式典はほぼ例年通り行われます。入場開始は午前7時、メモリアル南東側(Greenwich-Liberty交差点)がメイン・ゲートですが、南西側、北西側にも入口が設けられます。入場には、招待状またはメモリアル・パーク(エキザミナー)発行のIDカードが必要です。
8時46分の最初の黙とうの後、氏名の読み上げが始まります。(多分その前に星条旗の入場と国家斉唱等があると思います)全部で6回の黙祷(ペンタゴンとU93を含む)を挟んで氏名の読み上げがあり、12時に式は終了します。メモリアルは夜、午前0時まで解放され、トリビュート・ライトの点灯を見ることができます。 
ミュージアムは午前7時30分に開館し、午後7時まで入館できます。整理のため、予約を奨励しています。下記サイトで予約できます。

www.911memorial.org/13thAnniversary (リンクしていません)


(233)今年も9・11「風の輪」コンサート(2014.8.22)
上記コンサートが、今年も9月11日夜に行われます。今年で7回目です。前半、「遣欧使節派遣400年記念行事」に参加したコーラス・グループJCHの帰米公演、後半は2年ぶりの地元オーケストラ・Georg Sinnger; Manhattan Symphony Orchestraの公演です。
午後6時開場、6時30分開演
Kaufman Center, Markinn Concert Hall
129West,67th Street、New York
(コロンバス・サークルからブロード・ウエーを少し北に行ったところです)
        
詳しくは、コンサートのホームページ(このHPのトップページ下でリンクしています)をご覧ください。

(232)内閣府が犯罪被害者基本計画見直しのパブリック・コメント募集中(2014.8.22)
現在ニュース(168)記載の第二次計画が実施されていますが、内閣府ではこの見直しのための「パブリック・コメント」を募集しています。
前回アンケートに基づき、9・11グループとしてコメントを出しましたが、主要要望の「重要文書の翻訳」交付については、外務省の抵抗が強く、実現しませんでした。同趣旨のコメントを「9・11被害者グループ」として提出したいと思いますので、ご了承ください。その他、ご意見があれば、当方までお知らせください。また、個人での応募もできます。締め切りは9月11日です。
詳しくは下記のホームページをご覧ください。(リンクしていません)  (なお、ニュース(230)とは直接の関係はありません)        
http://www8.cao.jp/hanzai/index.htm


(231)追悼式典(NYC)での犠牲者氏名読み上げ希望者を募集中(2014.7.23)
ナショナルメモリアルでは、今年の追悼式典で「犠牲者氏名」を読み上げる希望者を募集しています。抽選により決定します。締め切りは8月8日(金)です。応募は、 911memorial.org/ceremonyreadders の書式に記入してください。
(ここではリンクしていません)
式典の詳細は8月に入って連絡があるようです。


(230)国外犯罪被害者へ弔慰金支給法案が継続審議中(2014.7.1)
6月18日、上記法案が議員提案(棚橋康文氏ほか十名)として衆議院に提出され、現在継続審議扱いとなっています。これはニュース(225)で取り上げた答申を立法化したもので、内容的には不満足な点もありますが、この分野での第一歩として今後の審議を注目したいと考えます。その内容の要点は次のようなものです。       
*国外での犯罪行為によって死亡した者の遺族に弔慰金を支給する。(註:テロと一般犯罪の区分はない)
*支給金額は100万円とする。 ただし正当な理由なく治安状況が高度に危険な地域に滞在した者は対象外とする。
また生活の本拠が海外にあり、その地に永住すると認められる者も対象外とする。
*公布の日から六か月以内に施行する。(註:アルジェリア事件被害者は対象とならない)
その他、親族間の犯罪は対象外となること、支給対象者とその順位などは、国内の犯罪被害者に対する給付金支給に準じた扱いになっています。

(229)ミュージアム開館(2014.5.30)
開館が遅れていたミュージアムがようやくオープンしました。5月15日10時より開館式が行われ、約700名が列席しました。オバマ大統領はこの地は「アリゾナ・メモリアル」(真珠湾)や「ベトナム・メモリアル」に次ぐ聖地となったとのべ、避難に協力しながら自らは犠牲となったW.Crowther(24)さんの英雄的行為を紹介し、壇上に母親を招いて慰めました。彼の赤いパンダナはコレクションとして展示されています。  

(しかし財政難のため政府は施設の維持費の補助金を支出しないため、入場料は犠牲者家族は無料ですが、一般は24ドル(シニアー18ドル)と高く、政府を非難する論調も見られました。(下の写真参照))                                          
 5月21日から一般公開されます。当面入場者数の制限のため、家族についても事前予約が必要となります。予約方法は公式HPにあります。トップページの最下欄「関連サイト」はリンクしていますのでご利用ください。日本語訳も出ます。                       
なお、メモリアルはオープン化され、予約不要で公開時間中(午前8時半から午後8時半)はいつでも入れます。               

 



(左)合唱団が開会を告げた。この後、国歌演奏、大統領が演壇に立った。
(右)式後の会場。左はWTC建設当時ハドソン川の水を止めるのに使われた防水壁(スラリー・ウオール)。
中央に立つのは2002年5月、瓦礫撤去工事の終了式に当たり最後に運び出された鉄骨。
国旗で覆われてトレーラーに載せられ、坂を上って行くのを関係者が見送った。


(左)犠牲者の写真を展示した部屋。数台のディスプレイがあり、写真のほか寄託品、略歴などが見られる。
入口は通路左手奥のため、右側の展示を見ながら歩いていると見過ごしてしまうので要注意。
(右)メモリアル発行のガイド・マップと開場式のIDカード。(場内の配置は判り難いので、マップは重要)。


ミュージアムの開館を告げる各紙
左:ニューヨーク・タイムス(5.16) 式典に先立ってブルンバーグ財団議長の説明を聞くオバマ大統領夫(妻)とクリントン元大統領(夫)妻。
ブッシュ元大統領も招待されたが、日程が合わず欠席とのこと。
右上:デイリー・ニュース(5.16):ミュジアム特別版を出して、展示品などを詳しく紹介した。
右下:デイリー・ニュース(5.16):ミュージアムのチケットは無料にするべきだとの投書を大きく取上げている。

(228)ファミリー・ルームの新設と旧ルームの閉鎖について(2014.4.30、追加5.30)
 ミュージアムのオープンに伴い、その2階に新しいファミリールームが設けられることになりました。今までのファミリールームは5月15日に閉鎖されます。室内の展示品等はカタログ化して保管されるそうです。

(新ルームへの移転は考えられていないようです)展示品の引取り希望者は6月15日までに持ち帰り、置き換えなどが出来ます。6月16日以降、ボランティアによって展示品の取外しと整理が開始されます。
 ご自身で展示品の引き取りが出来ない場合その他希望事項は、ワーキング・グループあて連絡してください。
  911familyroominfo@gmail.com      Tel. (212)416-5700

(追加;2014;5)新しいファミリールムはミュージアムの2階、西奥に設けられました。あまり広くありません。写真等はA4程度まで、ボーどに所定のピンで貼ります。(全員の写真を張るのは無理でしょう。希望の方は早めに)


新しいファミリー・ルーム。右側が窓で、残り3面の壁にピンアップできる。

なお、「ゲート7」にあり、その後サイト中央に移設されていたファミリーハウス(コンテナー・ハウス)は、オーバニー(NY州・州都)にある州立博物館に移転されたそうです。                                                                

(227)ミュージアム開館日決定(2014.3.26、追加4.30、5.30)
すでに登録されたご家族には連絡があったと思いますが、来る5月15日(木)にようやく「ミュージアム」が開館することとなりました。5月15日午前10時よりホールで開館式典がおこなわれ、その後5月20日(火)まで、家族向けの特別内覧が行われます。この期間中、24時間開館しています。混雑が予想されるので予約が望ましいとのことです。(4月23日現在まだ空きがあり申し込を受け付けています

また、開館式典参加希望者は申し込み後、抽選により決定します。21日(水)より一般公開されます。一般公開後も、混雑が予想されるので予約が望ましいとされています。
 なお、入場料金は家族は無料ですが、一般訪問者は$24が予定されています。(政府等からの支援が見込まれないため、割高になっているようです)
 予約先等は「お知らせ」欄をご覧ください。
(トップページ最下欄のメモリアル公式サイトからも予約できます)

(226)メディカル・エキザミナーのトップの交代と遺体試料の移転について(2014.4.30、追加5.30)
 911以降、遺体鑑定の指揮にあたってこられたヒルシュ博士は2013年2月に退職されましたが、(「ニュース(214)」)、その後任として、サンプソン博士 (Barbara A.Sampson M.D.PhD) が就任されました。

 判定出来ないご遺体試料は近日中にWTCメモリアル内の最終保管場所に移動されます。移動後もメディカル・エキザミナーによって管理され、鑑定作業は継続されます。希望する家族は保管場所を訪問でき、派遣されたスタッフがサポートを行います。
エキザミナーのホットラインは、月曜から金曜、9時〜17時の間、連絡できます。 212-447-7884



この壁を左に入ったところに「エキザミナー」の「追想室」があり、ガラス窓越しに「遺体資料保管設備」を見ることが出来る。(家族限定公開)

(225)、内閣府検討会が海外犯罪被害者給付金について答申(2014.4.30)
内閣府では有識者による検討会によって、犯罪被害者の給付制度の拡充を中心とする犯罪被害者基本法・第三次基本計画の検討を行ってきましたが、本年1月に検討を終了し「とりまとめ」を発表しました。その中で、現行の「犯罪被害者支援法」(旧「犯給法」)とは別に「社会の連帯共助の精神にのっとり、何らかの経済的支援をスタートさせるべき」であるとの提言を行いました。

海外事件については、「支援法」が求める厳密な条件を満たすことが困難であることから、在外公館の認定などによるやや緩和された条件で支給できるよう、「支援法」とは切り離したものと思われます。
 具体化されるには、新たな立法あるいは閣議決定が必要となるため、さらに経過を注目してゆきます。
関連項目:「ニュース(204)(214)」

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2013年

(224)「みずほ」のメモリアル移設(2013.12.9)

 丸の内二丁目ビル内に置かれていたメモリアルは、新しいビル(大手町)の竣工に伴い公開緑地として設けられた「大手町の森」内に移設されています。「森」は旧「富士銀行本店」跡に新設されたビルの西側(宮城側)・大手町仲通りの突き当りにあり、メモリアルはその南東角に設置されています。

(223)4WTCがオープン(2013.11.20)
 11月13日(水)、ワールドトレードセンター敷地内に建設中であった第4ビルが、オープンしました。ビルは72階建、設計は日本人建築家の槇文彦氏です。グリニッチ・ストリートを挟んでメモリアル・パークがあり、ロビーの花崗岩にはその風景が映るとのことです。 また、ロビー上部には日本人彫刻家西野康造氏の直径30メートルの円形の作品「スカイメモリー」が設置されています。

 建物の約半分は「NY・NJ港湾局」が入居することになっており、内部工事が終わる来年初めから実際の使用が開始されるとのことです。
 2006年にWTC第7ビルがオープンしていますが、この場所はWTC敷地外のため、WTCサイトのビルとしては第4ビルが最初にオープンしたビルとされ、WTC地区の復興・開発の最初の達成と意義づけられています。

(222)安倍首相ニューヨークでメモリアル訪問、公明党山口代表等も(2013.10.1)
 
国連総会出席のためニューヨクを訪れていた安倍首相は、(現地時間)9月25日午後、ハドソン研究所でハーマン・カーン賞を受賞、ウオール街の証券取引所で「アベノミックス」をPRするスピーチをしたのち、「ナショナル・メモリアル」を訪れて献花し、犠牲者に弔意を表しました。夕方からジャパン・ソサエティーで首相夫妻主催のパーティーに臨みました。

 また、10年ぶりに訪米した公明党山口代表等訪米団は、到着直後の(現地時間)9月8日午後「メモリアル」を訪れて献花し、犠牲者の冥福を祈りました。また「トリビュート・センター」も訪れ、ボランティアの案内で展示などを視察しました


(221)9.11 十二周年追悼式関係各地で(2013.10.1)(10.8写真追加)

 
今年の追悼式は各会場とも簡素な形で行われたようです。新聞でも記事はニューヨクの市長候補選出の予備選挙とシリア問題などが中心で、9・11については一面は写真一枚程度で記事は内側といった扱いでした。
 しかし気温は摂氏30度を越え、今までで最も暑い「9.11」と言われました。正装の関係者の皆さんは大変だったと思います。
(以下、「NYタイムス」「NYポスト」「USAトウデイ」等を参考にしました)

@ワシントン・ペンタゴン
 11日朝、オバマ大統領夫妻はバイデン副大統領夫妻らと共に、ホワイトハウスを出て、8時46分(米東部時間)に最初の黙祷を行った後、ペンタゴンに向かい追悼式に出席しました。ペンタゴンの突入地点には大きな星条旗が掲げられていました。

Aニューヨーク
 例年どうり、米国旗入場、国歌演奏の後、6回の黙祷を挟んで、犠牲者氏名の読み上げが行われました。この中で叔父を失った15歳の少女が「オバマ大統領、私たちの上に新しい戦争を持ってこないで」と発言したことが賛否の論議を巻起こしました。
「政治的なメッセージを発言する場ではない」というのが反対意見です。
 来春で任期が終わるブルーンバーグNY市長は最後まで参加して式を運営しました。一方クオモ州知事は歌手のビリー・ジョエルと共にハーレー(バイク)にまたがって消防署に立ち寄ったのち、式典に参加するという派手な演出で話題となりました。
                               他の写真を見る       


     

サバイバル・ツリーの木陰に憩う人たち(NYC)          メモリアルの犠牲者の名前に花が挿された(NYC・南棟跡)

Bペンシルバニア・シャンクスビル 
 前日の10日夜には、犠牲者の名前を記した壁の前でランタンをともす追悼行事が行われました。
11日には、犠牲者家族が、普段は立ち入りを禁止されている墜落地点に入って追悼しました。(この場所には、一昨年、判定できなかった遺体が埋葬されています)
 また新しいビジターセンターの「鍬入れ」が行われ、次のステージが踏み出されました。



前夜ランタンを使ってて行われたキャンドルサービス(PA)  ビジターセンターの鍬入れ(?)式(11日)(PA)  (久下さん提供)

(220)日本でも9・11追悼式(2013.10.1)

 
東京でも11日昼(日本時間)タン臨時アメリカ大使夫妻主催のメモリアルサービスが行われ、犠牲者家族や関係者が出席しました。式には銀閣寺慈照寺、裏千家なども協力され献花、献茶が行われました。

(219)追悼行事「風の輪」コンサート開催(2013.10.1)
 11日夜、恒例となった「風の輪メモリアル・コンサート」(第6回)が昨年と同じリンカーンセンター近くのカウフマン・センターで行われました。混声合唱、カルテットの演奏の後、一昨年に続いてグレゴリー・シンガー・オーケストラが演奏し、その最後に3.11犠牲者を追悼する合唱曲 Memorial Prosessioma (曲・詞 白田正樹氏)が初演され感動を呼びました。

(218)ナショナル・ミュージアムのオープンは来年4月を予定(2013.8.1

ニュース(216)の説明会は7月29日、予定の通りアメリカ大使館管理施設内で行われました。席上、ダニエルス総裁はミュージアムのオープンは来年4月を予定していること、オープン・セレモニーを予定しているのでぜひ参加してほしい旨の説明がありました。これに先立ち、ルース大使と事件当時官房長官であった福田元首相の挨拶がありました。ルース大使は2週間後に職を退かれることを明かされ、名残を惜しまれました。また福田元首相は当時レスキュー隊派遣のため政府専用機を千歳基地からか廻航していたが、アメリカの空港が満杯で受け入れを断られたため、派遣をあきらめたと当時の事情を話されました。
 この集まりには20名以上、10を上回るの犠牲者家族が集まりました。また事件後グラウンド・ゼロに駆けつけた日本の消防士のグループも参加されました。


(217)今年の式典(NYC)および「氏名読み上げ者」募集について(2013.7.14

今年は12周年式典が例年と同様に行われます。タワー突入および崩壊時の4回に加え、ペンタゴン突入およびU93墜落時を加えて6回の黙祷がおこなわれ、この間に犠牲者の氏名が読み上げられます。最初の黙祷は8時46分で、正午終了の予定です。家族は夜8時まで入場できます。8月に入るとさらに詳しい内容を記した手紙が送られる予定です。(昨年は遅れて届いています)

式典で
犠牲者氏名の読み上げを希望される方は、8月2日(現地時間)までに下記のサイトから登録するか、電話をしてください。www.911memorial.org/ceremonyreaders  (ここではリンク(接続)していません)  
 電話(現地)212-312-8855    結果は抽選で直接当選者に連絡されます。


(216)ナショナル・メモリアル & ミュージアム代表者の来日と説明会について(2013.7.6)
メモリアルの総裁(President & CEO)ダニエルス(Joe Daniels)氏以下の代表団が訪日し、7月29日(月)18:00より、都内で説明会と懇親会が行われます。関係企業などから連絡が行きますが、完全ではありません。連絡がないが出席を希望される方はお知らせ欄をご覧ください。(代表者の公式の訪問は初めてで、今後もないと思われます。この機会に出席されることをお勧めします)
なお出席される方は、招待状と身分証明書(免許証、パスポート等)を忘れずにお持ちください。

(215)消防士の一人を新たに鑑定(2013.7.5)
メディカル・エキザミナーは、新たに消防士、ジェフリー・ワルツ氏(37)のご遺体を確認したと発表しました。2002年に回収されていましたが、再鑑定の結果、確認されたとのことです。これにより1,637名の死亡が確認されたことになります。(NY1 Web による)

(214)海外犯罪被害者に給付金を支給する「改正案」は廃案に(2013.6.27)
アルジェリアでのテロ事件およびグアム島での無差別殺人事件をうけ、野党8党(民主、みんな、生活、共産、みどり、社民、維新)は、「犯罪被害者等給付金の支給等(略)に関する法律」の一部を改正し、海外での犯罪被害者と遺族に対し給付金を支給する改正案を、5月27日参議院に提出していましたが、6月26日、第183通常国会が混乱の中に終了したため、審議に至らず廃案となりました次の国会に提案されるかどうかは不明です。
 
改正案の要旨は(1)日本国外で人の生命、身体を害する罪を受けた邦人を対象とするが(2)正当な理由なく高度な危険が予測される地域に滞在した者には適用されず(3)外国の法令による給付分は減額され(4)本年1月16日以降の犯罪行為について適用する。となっていました。(註:1月16日はアルジェリア事件発生日です)

(213)エキザミナーの遺体はハリケーンを前に移動されていた(2013.6.26)

エキザミナーの遺体はイースト川沿いのメモリアルパークのコンテナーに収容されていましたが、昨年10月末ハリケーン「サンディー」の被害をさけるため、1番街の「DNA犯罪生命研究所(?)」(DNA Forensic Biology Laboratory)のビルに移動されました。
 この移動について、家族に連絡がなかったことに米国の一部家族が抗議の記者会見をおこない、エキザミナーは移動について説明する手紙を送りました。

(212)スタッテン島の瓦礫再調査終了(2013.6.26)(10.1追加)
メディカル・エキザミナーは、4月以来スタッテン島にある16,000立方フィート(概算600立方米)の瓦礫の再調査を行ってきましたが、このほど終了しました。6個の遺体試料を発見したとのことです。
(追加) この瓦礫はその後の工事中に出たものを集積していたものです。

(211)新たに犠牲者1名を確認(2013.6.26)
エキザミナーは新たに1名の遺体が確認されたと発表しました。43歳の女性ですが、家族の意向により氏名は発表されていません。(これは上記作業によるものではありません)

(210)メディカル・エキザミナーのヒルシュ博士退職(2013.6.26)
 (情報入手が遅れましたが)これまで9・11犠牲者の遺体鑑定を指揮されてきたヒルシュ博士(Dr.Charles S.Hirsch)が、職を退かれていたことが判りました。ブルムバーグNY市長から2013年2月6日付けで公式に発表されていました。
遅ればせながら、ここに博士のこれまでのご努力に感謝したいと思います。

(209)「9.11報告展示会」を開催(2013.5.30)(追加:6:18)
 このほど、稲城市関係者の方々のご助力を得て、稲城市 市立図書館に併設されている「体験学習館」で、6月2日(日)より 13日(木)まで、題記展示会を開きます。(9時から20時までオープン、最終日13時まで)「JR・南武線南多摩駅」下車南へ徒歩7分です。車では川崎(府中)街道南になります。(駐車1時間以内は無料)
今回はテロの実態を市民の方に認識していただく事を目的として、ややリアルな展示になりますのでご了解ください。なお9日(日)13時30分より、説明会を予定しています。(「お知らせ」欄に関連記事)
(追加)
 皆様のご協力により、予定どおり終了しました。市役所が主要新聞社に連絡してくださり、幾つかの新聞の地方版などで記事にしていただき、それによって来場された方もありました。


                     展示会のスナップ  [写真を追加しました。(2013.6.18)]

展示ケースを使って前回とは変わった展示ができました。参観者に「鶴」を折っていただき、それも展示しました。

(208)第1ビル(1WTC)の頂上に尖塔設置完了(2013.5.12)
5月10日、ワールド トレード センター第1ビルの頂上に尖塔が取り付けられました。この部材は408フィート(約125m),785トンあり、LEDのライトを備えています。その光色は変えることができ、10マイル(16km)先からも見えるとのことです。今後数か月試験点灯されます。高さの1,776フィート(541m)はアメリカの独立の年にちなんだもので、アメリカ(および西半球)で最高(世界で3位)の高さになります。2014年に開館の予定です。 (通称フリーダム タワーですが、現在この名称は公式には使用されません)

(207)衝突飛行機の着陸装置を発見(2013.4.30)
4月28日、グラウンド・ゼロから約300m離れたビルとビルの間で、「ランディング・ギヤ」と呼ばれる着陸装置の一部が発見されたと各メディアが報じました。ボーイングの部品番号が読み取れるとのことです。遺体の一部が発見される可能性も予測されるとして、エキザミナーも試料採取を行った模様です。なお、発見したのはモスク建設のため測量を行っていた作業員とのことで、2年前に問題視され、一時沈静化していたモスク建設問題が静かに進行していたことが、図らずも露呈したことになります。

(206)新たに1名の犠牲者を確認(2013.4.30)
4月17日付「NY1」サイトによれば、メディカル・エキザミナーは新たに1名の犠牲者を確認したとのことです。年齢55歳の男性、その他の情報は家族の要望に公開されていません。

(205)第1次WTCテロ20周年(2013.2.20)
2月26日(金は、1993年に起きたワールド・トレード・センターに対するテロ攻撃から20周年にあたります。この時は北棟の地下駐車場で自動車爆弾が爆発し、6名の犠牲者を出しています。主犯のラムジ・ユセフは逮捕され、その後の裁判で終身刑となっています。爆発は強力なもので、FBIは犠牲者が少なかったのは奇跡的だと言っています。逆にテロリスト側は北棟を傾けて南棟にぶつけ、5万人を殺す企てが失敗したとして、この経験が飛行機による自爆テロへと向かわせたと考えられています。
犠牲者の追悼碑は2001年の攻撃で破壊されましたが、現在は北棟のメモリアルに、9.11犠牲者と並んで表示されています。
 メモリアルでは26日昼に追悼式が行われ、犯行時刻の12時18分には黙祷が行われます。

(204)アルジェリアにおけるテロ事件について(2013.2.7/20改)

アルジェリアにおけるテロ事件で犠牲となった方々とそのご家族に対し、同じテロ犠牲者家族として謹んで哀悼の気持ちをささげます。

(204−1)この事件の犠牲者のご家族に対し今後十分な支援がなされるよう、これまで国会でのヒアリングなどでお会いした国会議員の方々8名および内閣官房長官あてに、白鳥晴弘氏と住山一貞の連名で書簡(2月1日付)を送りました。
(緊急性に鑑み両名で実施いたしましたことをご了承ください)

アルジェリアテロ.html(書簡) へのリンク

(204−2)1月31日の衆議院本会議(第183回国会)で、「みんなの党」渡辺喜美代表と安倍首相のあいだで次のような質疑がありました。

渡辺代表 質問(要旨)「現在の『犯罪被害者支援法』では・・・海外においてテロ事件等に巻き込まれた場合には、救済の対象になっておりません。同法の適用範囲の拡大と、邦人保護の枠組みやテロ犠牲者の救済制度の創設も必要と考えます。みんなの党は適用範囲拡大を中心に、法案を準備しています。総理のご賛同を求めます」

安倍総理大臣 回答(要旨)「現在第二次犯罪被害者等基本計画の有識者検討会で『犯罪被害者給付制度』の拡充と新たな保障制度の検討を行っており、今回の事件も踏まえ検討を行ってまいります」

(追加)(2.13)その後、2月11日の衆議院予算委員会でも、「みんなの党」浅尾慶一郎氏と首相との間で、上記とほぼ同様の質疑が行われました。

(私たちの場合は、第153回国会(H13.10.10)の質疑において、末松義規議員(民主党)に対し、小泉首相(当時)は、「邦人のテロ犠牲者の御家族に対する国家補償についてでありますが、本件テロ事件について国家が補償する制度は、現在、存在しておりません」とのみ回答されました。当時に比べると、政府専用機の派遣など、政府の態度にも進展が見られます。法的裏付けによる支援体制が確立されるよう、今後も機会を見て働きかけを進めたいと考えています)

(202)東日本震災お見舞いのモニュメント、郡山市に設置(2013.1.15)(写真追加、一部変更 2013.4.24)
ニュース(199)で紹介したWTCの鉄骨から作られた折鶴型のモニュメント「Soaring Crane」(滑空する鶴)は、郡山市「開成山公園」に設置され、12月26日に関係者が集まって除幕式が行われました。
この公園はこの地区(安積地区)の開発を記念して設置された公園で、1,300本の桜があり、お花見の名所ともなっています。 公園は「桜通り」を挟んで市役所の南側にあり、鶴はその敷地の南西角に設置されています。



4月21日、同公園に行ってきました。午前中は雪、午後は晴れ間が見えてきました。散り残った桜と雪の中で、鶴は丁度 東北方向に向かって飛び立つように設置されていました。[写真を追加しました。(2013.4.24)]

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2012年

(201)「トリビュート・センター」は被害なし(2012.11.14)
「トリビュートセンター」は奇跡的にハリケーンの被害から免れ、地下階に少量の浸水があったのみでした。私たちの送った千羽鶴や写真にも影響がなかったとのことです。現在、公開は従来通り行われており、日本の学生の団体の訪問などもあったようです。

(200)「メモリアル&ミュージアム」の被災状況(2012.11.1)

アメリカ東部を直撃したハリケーン「サンディー」は、ニューヨーク周辺に大きな被害をもたらしました。日本でも工事現場に滝のように水が流れ込む写真や映像がごく短く報道され心配でしたが、このほど「メモリアル&ミュージアム」
から公式の速報がありましたのでお伝えします。概要は次の通りです。((かっこ)内は当方で追加しました)

1.メモリアルの広場は大きな被害はなく、(広場の象徴とされている)「サバイバル・ツリー」(生還の樹)にも被害は無い。
2.プールと(人工滝の水の)回収タンクは、排水設備を含む予防措置をとってきた。(冠水したが)電源が復旧次第、運転して排水することが出来るだろう。
3.ミュージアムのコレクションは殆ど地域外にあり、現在 損傷等がないかを確認している。
4.川の増水は激しい洪水となり、工事の基礎レベルに達した。そこでは「ミュージアム」の地下部分が工事中であった。また「ビジターセンター」その他の施設も洪水による被害を受けた。
5.現在、関係する市、州、港湾局と協力して復旧を急いでおり、可能な限り速やかに「メモリアル」を再開する。
(現在 メモリアルは閉鎖中と読めます) (メモリアルは再開しました)

(追加)その後、排水作業に努めた結果、メモリアルの排水は終了したとのことです。入場再開についての情報はありません。(11.14)

 (なお、「トリビュートセンター」の被災状況及び訪日された方々(29日朝羽田発、帰国)については、状況は不明です。現地の混乱に配慮して、問い合わせを遠慮しています)

(199)アメリカの家族団体メンバー等が来日(2012.10.14)
   郡山に追悼モニュメントの贈呈も予定(10.22日追加)

 国際ロータリクラブと在米日本人医師会の斡旋で、アメリカの家族団体のメンバーを含むグループが来日し、東北方面を中心に視察と助言を行います。被災者の精神的ケアーなどが中心テーマになる模様です。
10月20日夜羽田着、21日13時から福島県立大で行われる「NPO 相双にあたらしい精神科医療保険福祉システムをつくる会」のシンポジウムに参加し、「9/11家族会」のリー アイエルピ(Lee Ielpi)さんが「9.11被災者から東日本被災者へ捧げるメッセージ」と題する講演をされる予定です。
以後、仙台他東北各地を回り、28日帰国の予定です。
(追加)
21日の福島のシンポジウムで、リーさんは「トリビュートセンター」の設立と運営がそこに関係した人にとって大きな心の支えになっていること、社長や政治家でなくともよい誰か普通の人が手を挙げて活動することが重要といった趣旨の話をされました。また懇親会では別の参加者が「9・11を経験したことで、遠い日本で起きた事で多くの人が悲しみを抱えていることを理解できるようになったと思う」との発言もありました。

 さらに、トレードセンターの鉄骨と瓦礫を材料としたモニュメント(折鶴形)を、郡山に贈呈し、9/11と3/11をつなぐ象徴とする予定です。(台座はまだ無いので、設置は後になるようです)贈呈式は10月25日、郡山市の開成山神宮内で行われる予定です。

なお家族会からの参加はリーさん他12名です。


 [ 今年の9月時点でのアメリカの社会情勢と9・11関連施設について] (2012.9.28)
 ご承知のように今年はアメリカでは11月に大統領選挙が行われます。11日は選挙コマーシャルは中止されたとのことですが、TV番組のメインはやはり選挙関係だったようです。ただ、なんとなく4年前のような熱気は感じられません。どこか日本の政局に似た行きづまり状態を感じます。

 海外ニュースとしては「イスラム侮辱フィルム」に対する抗議活動と「リビア領事館襲撃事件」が大きくとりあげられ、特にリビアでは襲撃が11日であったことと、領事が犠牲になったことが衝撃を与えていたようです。
 9.11についてはもちろん新聞、TVでとりあげていますが、犠牲者家族のインタビュー記事程度で、主要紙ほど小さな扱いでした。ビン ラディンも殺されれ、すでにニュース性は無くなってきているという事でしょう。家族の間にも形式的な慰霊式に出るより家庭で静かに追悼したいといった方も増えているようで、地区によっては慰霊式を取りやめたところもあるようです。

 WTCサイトの建設は着々とすすんでいますが、テナントの見通しがたたず、中断しているビルもあり、アメリカ経済の復旧が必ずしも順調でないことを伺わせます。私たちと直接関係があるのはミュージアムの建設の遅れでしょう。去年は今年9月にオープンと聞かされていましたが、NY市と港湾局(NY、NJ州)との主導権争いに資金難がからんで一時、建設が中断し、家族サイドからの抗議もあって来年末オープンと決まった
(来年9月には間に合わない)とのことでしたが、関係者に個人的に聞いてみると来年のオープンを疑問視する方が多くありました。ただ、資料の収集などは順調に進んでいるとのことです。

 昨年、問題となったサイト近くの「モスク」建設問題は今のところ平静で、紙上等にも論議は見られず、「パトカー」による警備も行われていません。ただ建物の権利関係はそのままとのことです。このまま沈静化してほしいと思いました。

 一方、ニューヨークでは週刊の邦字紙なども数紙発行されていますが、尖閣列島と竹島・従軍慰安婦問題などについての関係国の意見広告が「ニューヨーク タイムス」などにしばしば掲載されたこと、(満州事件の発端となった柳条湖事件が起きた)9月18日を中心に、ニューヨークを含むアメリカ各地の日本領事館前などで抗議行動が予告されているといった記事などがみられました。このような記事をニューヨークで見るのははじめてで、今後の進展が憂慮されます。


(198)各地で11周年記念式(2012.9.29)
 事件以来、2度目の火曜日となりました。ニューヨーク、ペンシルバニア、ペンタゴンでは、例年のように黙祷と犠牲者氏名の読み上げを中心とする式が行われましたが、各地ともやや簡素化されたようです。
今年の日本人の参加は、4家族、6名でした。

式典の様子を見る

(197)ミュージアムはいつできる(2012.9.29)
 オープンが遅れていることから、家族の間にも不満が高まっていました。 このためか、式前日の10日、家族団体 「Voices of September 11th」の集会に、「9/11 メモリアル・ミュージアム」理事長ジョー・ダニエルス氏他が出席し状況の説明がありました。しかし完成期限については明確な発言がなかったため、出席者から「はるばるフロリダから来るのだから、期限をはっきりしてほしい」といった発言などもありました。
このような状況をうけて、財団側は当日夜 協議し、2013年末(クリスマス休暇)までにオープンするときめたとのことです。
 なお、集会の際、ミュージアムに設置されるコンピュータ検索装置のモデルが披露されました。氏名を画面検索すると犠牲者の写真と寄託した遺品等の写真が表示されるというもので、全寄託品を展示できないため、このような方法がとられることになったようです。

 また、メモリアル近くにあるショップ内のショーケースを使って小さな展示が行われるようになりました。現在は「アンドレア ハーベルマン」さん(当時25歳)の回収された財布、メガネ、携帯電話などが展示されています。彼女はウイスコンシン州から初めて出張でニューヨークにやってきた翌日事件にあいました。結婚を半年後に控えていたそうです。展示は三か月ごとに交換されます。(ショップはメモリアルを南西出口から出て最初のビルの角,1階にあります)

(196)ファミリールームはどうなるか(2012.9.29)
 ファミリールームは南部開発公社(LMDC)のご好意により、グラウンド・ゼロを見渡す一室を提供され、家族の憩いの場となってきました。しかし、建設工事が進むにつれて前面にあるビルの壁が大きく視界を妨げるようになっています。また公社としても広い部屋をいつまでも提供することは難しくなっていると思いました。そこでミュージアムの方にファミリールームの今後について質問してきました。それによるとファミリールームは新設されるミュージアム内の地上階に移設される予定とのことでした。現状のままの移設となるか、新しい展示方法になるかは未定とのことです。
(これはあくまで非公式の情報です。公式に発表されたものではありません)

(195)「トリビュートセンター」と「メモリアル&ミュージアム」の関係(2012.9.29)
 私たちが千羽鶴や写真を提供してきた「トリビュート センター」は、当初「ミュージアム」ができるまでの暫定追悼施設との位置付けでした。「ミュージアム」の完成が近づいた今、今後どうなるかを聞きました。それによると、「トリビュートセンター」は「ミュージアム」と協力関係をたもちつつ独立した組織として運営を続けるとのことです。
 協力の例としては、「ミュージアム」に対し約1,000枚の写真を提供したそうです。また現在もボランティアによるツアーを行っていますが、「ミュージアム」オープン後はそこも含んだツアーを行い、ツアーガイドを提供してゆく予定とのことです。
 「トリビュートセンター」は創立以来、若い人々への教育に力を入れており、今後もそういった観点で運営されるようです。
 (なお、同センターの入口は昨年から派手な色使いのパネルに変更されています。工事足場が邪魔で写真は撮れませんでしたが、個人的には従来の方が落ち着いてよかったように思います)

(194)メディカル エキザミナーの昨年の活動(2012.9.29)
 昨年9月以来、351検体が新たに確定されました。これにより確認された検体は丁度60%になりました。新たに確認された犠牲者は1名にとどまっていますが、300を超すご家族のもとにご遺体の一部が還ったことになります。その地味な努力に感謝したいと思います。
 事件直後、説明していただいたヒルシュ博士はなお お元気で、鑑定作業を指揮されているそうです。

エキザミナーにおける鑑定作業

 なお、ミュージアム完成後、未確認の検体(ご遺体の一部)はメモリアルの地下に安置され、鑑定は継続する予定ですが、一部の遺族の団体の中にご遺体は地上に置くべきだと主張しているところがあります。

(190)ミュージアムのオープンはまたまた延期(2012.7.24)
 
今年はミュージアムがオープンされる予定だったことから、NY行きを計画されているかたも有ると思いますが、NYの家族団体からの情報では、工事は昨年末から止まっており、今年のオープンは無いとのことです。彼らは来年も疑わしいとしています。
 理由は残りの建設予算を「メモリアル&ミュージアム」と「NY・NJ港湾局」がどのような割合で負担するか、さらに今後「メモリアル」を含めた施設全体の維持費をどこが負担するかなどが決まらないためのようです。
 なお この件について当事者からの公式発表はまだ出ていません。
(壮麗な施設を作って管理費に苦労するのは、どこかの国でもよく聞く話ですが)

(追記)その後、2013年のオープンで関係者間の合意を見たとのことです。(2012.8.9)

(189)メモリアルの地球儀は公園から撤去(2012.7.24)
事件直後、瓦礫の中から回収され、補修を受けたのち、臨時のメモリアルとしてバッテリーパークにおかれてきた地球儀は、公園の地区整備のため撤去されることが決まったようです。今後はJFK空港の倉庫に保管されるとのことです。(9月7日現在、従来通りの状態でした)
(時期その他、詳細は不明です) (このHP 5-2-2,「 WTCメモリアル:1.暫定的メモリアル」に写真があります)


(188)グラウンド・ゼロ回収作業終了十周年式(2012.6.10)
 5月30日はグラウンド・ゼロの瓦礫回収作業が終了して10年にあたります。ニューヨークではメモリアルで犠牲者の追悼と、緊急対応者と作業者に感謝する式がおこなわれました。
 10年前のこの日、トレーラーに積まれた鉄骨と、米国国旗に覆われた空のストレッチャーが救急車に積まれて、搬出スロープを上る終了の式が行われています。

(186)9・11基金(ファンド)が第2次活動開始(2012.4.1)

            
(185)トリビュートセンターがメッセージ・カードを本にして出版(2012.4.1)
 トリビュート・センターでは、見学者が感想をメッセージカードに残してゆきますが、昨年9月、それが本となって出版されました。
 英語のみですが、表紙中央には青い「折り鶴」が配置されています。私たちの折り鶴に込めた願いが、アメリカや世界の人々に届けられるのは嬉しいことです。(鶴が薄くて申し訳ありません)
 書名 9/11:the world speaks
 発行:LYONS PRESS, 価格 $24.95(税別) ISBN 978-0-7627-7799-002495




本のカバー(中央に折り鶴)とページの一部(下にJapanと標示)

(184)畑山芙美枝さんから「天使」の作品寄贈(2012.4.1)
畑山さんは難病と戦い、車椅子での生活のかたわら、いろいろな文化的活動に参加されています。ご主人が白鳥敦さんと同じ高校(学年は別)出身だったことから、白鳥さんから紹介されました。「天使」のシリーズを制作しておられ、8,9月に行った「9・11 十年の軌跡」展に参加していただきました。その際、ご家族の方に差し上げてくださいと作品カードを寄贈していtだきました。奥様方を中心にお届けしましたが、まだ受け取っておられない方で、ご希望の方があればご連絡ください。
 ここに掲げた以外の3点を 「9.家族のページ」に掲載しましたのでご覧ください。
家族のページを見る

畠山さんと(写真中央・横浜会場・だいあん)と作品(写真右手のもの)の一

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2011年

(183)野田首相夫人・仁美さんが追悼センターとメモリアルを訪問(2011.10.10)

国連総会出席のためニューヨークを訪れた野田首相に同行した仁実夫人は、9月21日午前、グランド・ゼロを訪れ、トリビュート・センターとナショナル・メモリアルを訪問されました。センターでは千羽鶴などを含む展示を見学、メモリアルでは「生還の木」と呼ばれる災害から蘇った木の前で献花、さらにたまたま目にされた日本人犠牲者の氏名の前で黙祷されたとのことです。

(182)各地で10周年記念式 (2011.10.10)
ニューヨーク

 テロリストの入国情報もあり、式典は9月11日、厳重な警戒の中でおこなわれました。
この日から公開されたメモリアルには、4ケ所の9.11犠牲者と1993年のWTCテロ犠牲者、合計2.983名の氏名が刻まれました。それに伴い、今年から新たにペンタゴンへの飛行機突入およびシャンクスビル(ペンシルバニア)の墜落時刻にあわせて計6回の黙祷と、全犠牲者の氏名読上げが行われました。
 式典は昨年までの南東部の公園に変わって、グラウンド・ゼロ西側の敷地内と、交通遮断されたウエスト・ハイウエイを使っておこなわれました。
 オバマ大統領、ブッシュ前大統領も夫妻で参加し、オバマ大統領は聖書・「詩篇46」を引用、ブッシュ大統領は南北戦争で5人の息子を失った母親に当てたリンカーン大統領の手紙を引用した演説を行いました。(大統領が式典会場でスピーチするのは初めてのことと思います。演説中、演壇は防弾ガラスに覆われていました)
 第1回の黙祷(北棟突入時刻)ののち、犠牲者氏名の読上げが行われる中、家族は初めて開放されたメモリアルに入り、ブロンズ板に刻まれた犠牲者氏名を確認、追悼しました。
 終了はこれまでより1時間遅い午後1時でした。
日本人家族の参加は、(推定)10家族、約30名でした。
式終了後、日本総領事館主催の昼食会に招待され、殆んどの家族が出席しました。

10周年の写真(NY)を見る

NYのメモリアルを見る

ペンシルバニア(シャンクスビル)
追悼行事は9月10日から11日にかけて行われました。10日には墜落地点に家族が提供した遺品等の埋葬が行われました。この場所は「聖地」とされ、今後家族など限られた人しか入れなくなります。
 この場所を囲むように、弧状にパネルが建てられ、40名の乗員・乗客の氏名が刻まれた40枚の大理石のレリーフが建ちました。唯一の日本人乗客であった久下季哉(としや)さんについては、母親の希望を容れてローマ字と共に、漢字での表記も行われました。
 11日の式典にはオバマ大統領夫妻、クリントン元大統領も参加しました。オバマ大統領は弔問の後直ちにニューヨークの式典に向かいました。

ペンタゴン
 オバマ大統領夫妻は、11日にはニューヨークとシャンクスビル訪問の予定があったため、前日の10日にペンタゴンで献花を行いました。
11日の式典にはバイデン副大統領が出席しました。同じく出席したパネッタ国防長官は、アフガニスタン、イラクで戦死した6,200名の兵士に対する弔意も述べました。

東京
 丸の内2丁目ビルにある「みずほ銀行メモリアル」をルース駐日大使が訪問され、献花、追悼されました。同メモリアルには旧富士銀行員12名とともに、同行関係のアメリカ人11名の氏名も表示されています。


(181)来年以降の追悼式は縮小方向か?(2011.10.10)
 事件後10周年を契機として、追悼式の今後についていろいろな非公式情報がでまわっています。たとえばニューヨークでは、殆ど変わることなく、4回(今年は6回)の黙祷の間に、要人のスピーチと犠牲者氏名の読上げが行われてきました。しかし、安全の確保と交通規制のため多くの出費や、市南部地区の経済活動の支障となっていたことは想像に難くありません。さらには、アフガンやイラクでの戦争が縮小傾向にある今、政治キャンペーン的な追悼の必要性も少なくなってきたということでしょうか。
 しかし私達にとっては、自由に真の追悼が出来ることになると考えることも出来ます。
 現地邦字紙によれば、「トリビュート・ライト」も来年は点灯される可能性は少ないようです。

(180) ニュージャージー州メモリアルオープン (2011.10.10)
 746名の犠牲者をだしたニュージャージー州のメモリアルが完成し、9月10日にオープニング式典が行われました。場所は、「リバティー州立公園」内、エリス島行きフェリー乗り場となっている旧鉄道駅のすぐ北側で、対岸にマンハッタンの南部を望むことができます。ステンレス板の上に、日本人4名の氏名も刻まれています。
 設計はフレデリック・シュワルツ氏、通称「エンプティー・スカイ」(空虚な空?)です。

NJモニュメントの写真を見る

(179)9.11モニュメント披露パーティー (2011.10.10)
9月10日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで、武藤順九氏のメモリアル(ニュース166)を関係者に紹介するパーティーが行われました。武藤氏の後援会「風の輪」は、湯川令子さんを団長とする訪問団を派遣しました。「風の輪」佐藤理事長についで事件関係者を代表して、私(住山)が恒久設置を希望する挨拶を行いました。その後、設置の検討希望者もあり、永久設置に向けての作業が行われています。

(177)地下鉄「コートランド」駅再開 (2011.10.10)
 事件後閉鎖されていた地下鉄N,R線のコートランド駅が復旧を追え、9月6日から開業しました。駅内は壁面の白タイルと赤の鉄骨が対照的な明るい感じで、各所に陶板(?)のレリーフが飾られています。(この駅はN,Q,R線です。WTC前の1,2,3線はなお工事中です。2014.10 追記)         )
駅の写真を見る

(174)中野で10周年ミニ展示会実施(2011.07.10、追加8.2))
中野会場の写真を追加しました。(2012.4.1)
 9.11の記録自体よりも、事件後10年のあいだに、国内、国外から寄せられた善意の作品の紹介と、家族の皆様の作品を中心とした、和やかな展示会にしたいと思います。ややわかりにくい場所ですが、時間があったらおいでください。
期間:8月25日(木)-30日(火)、場所:中野区勤労福祉会館 1階 展示ホール
 出展ご希望の方は住山まで、その他詳細は「お知らせ」欄に。

追加:9月1日より25日(予定)、東急東横線西口「だいあん・ギャラリースペース」を第2会場
として、中野会場で展示できなかった作品によるミニ・ミニ展示会を行います。 詳細は「お知らせ」欄に。



 中野会場のスナップ (2012.4.1 追加)


(172)彫刻「風の輪」のニューヨーク寄贈にご支援を(2011.07.10)
ニュース(166)に掲載した武藤順九氏のモニュメントについて、ニューヨークの設置場所が決まらないことから、家族側にも応援を求められました。家族有志により会を作って応援したいと考え、現在会員を募集中です。ご賛同いただける方は住山までご連絡ください。(参加により特に義務は生じません。ただし、任意による多少の寄金を検討しています)
9月10日(土)午後、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで披露パーティーが予定されています。会員であるか否かは関係なく、ご都合のつく方は是非ご参加ください。

(170)救急隊員保障法実施開始(2011.07.10)
 ニューヨークで事件直後に現場に入った、警察、消防隊員等に呼吸器系疾患が多発しています。これに対してNY市当局に対する裁判は和解しましたが、救済を法的に規定する「ザドロガ法」が昨年末、議会を通過し、新たに理事長が任命されて、8月から運用が開始されることになりました。今後、5年間にわたって調査と支払いが行なわれる予定です。なお、法律の通称は、この事件で最初に死亡された警察官の名前からきています。(関連ニュース162)

(169)メモリアルの氏名表示位置決まる(2011.5.25)
 今年、9月11日にオープンが予定されているニューヨークのメモリアルの氏名表示位置が決まり、関係家族(第1近親者あて)に連絡が始まっています。今年の追悼式は混雑が予想されるので、参加される方は、事前に確認された方が良いと思います。(詳細は「お知らせ」欄に)

 表示される方々は次のように分類して、表示されます。
 北棟(WTC1)跡:北棟関係者 1470名(東西南北4面)、1993年WTCテロ犠牲者 6名(北面西側)、アメリカン11便 87名(北西角)
 南棟(WTC2)跡:第1対応者(警察、消防等)441名(西、南面)、南棟関係者 694名(東面及び北、南面の東側)、ユナイテッド93便 40名(北面中央)、アメリカン77便 59名(北面中央西)、ペンタゴン125名(北西角)、ユナイテッド175便 60名(西面北側)

 (番外編)ビンラディン死亡について現、前大統領の発言(2011.5.25)
オバマ大統領:(CBSテレビ・インタビューで)(朝日新聞・5月10日記事による)
「人生で最も長い40分だった」。殺害より拘束を優先すべきだったとの批判について「気にしたことは全くない。正義は行われた」「大量殺人の加害者が今回の仕打ちに値しないと言うなら、頭の検査を受けたほうがいい」
ブッシュ前大統領:(ABCテレビの報道)(同紙・5月15日記事による)
「テロとの戦いの勝利だ」「大喜びはしなかった。(容疑者の)追跡は憎しみではなく、厳正に裁くことが目的だったから」

(168)「第2次犯罪被害者基本計画」決まる(2011.5.7)
 
上記計画最終案について、内閣府で意見募集を行ない、提出してくださった方も多いと存じますが、3月25日付けで決定しました。我々が強く要望していた、公文書等の翻訳については残念ながら認められず、従来どおりの扱いとなりました。(審議途中で、外務省から、実施困難との文書が提出されています)新たに関連情報の提供に「努力」することとされました。
 また、新たに
警察庁が外務省と協力して情報の収集や家族の支援に当たることが記載されました。
 経済的支援については、今後3年以内に見直す計画があり、これに海外被害者も入れるよう要望してゆきたいと思います。
計画の関連部分を「お知らせ」欄に掲載しています。
(アンケートやパブリック・コメントにご協力いただいた方にお礼申し上げます。今後もよろしくお願いいたします。)

(167)ビンラディン殺害と、現在逮捕中の容疑者の裁判(2011.5.7)
 9.11事件の首謀者
として追求されてきたウサマ・ビンラディンが射殺されたことは、新聞、テレビなどで(5月2日)広く報じられました。執念の追求を続けた関係者の努力には感謝しますが、射殺したことで本人の口から何も聞けなくなったことは残念に思います。従来、アイマン・ザワヒリがナンバー2とされていて今後アルカイダを指導すると言われています。本人はエジプ人の医師で、エジプトに起きたイスラム過激思想をアルカイダに伝えたとされていますが、これまであまりメディアに露出したことが無く、生死も不明ですが、今後を注目したいと思います。   
 一方、事件の実行責任者としては、
ハリド・シェイク・ムハンマド(略KSM)が既に逮捕されていて、ブッシュ政権時代キューバのグアンタナモ収容所で軍事裁判が行われていましたが、
虐待などがあったとして、オバマ大統領は収容所を閉鎖する意向でした。しかし、警備上の問題等からの反対が強く、
裁判をグアンタナモで再開することを、司法長官が、4月7日に発表しています。ある程度の情報公開を考えている模様なので、今後注目したいと思います。

(166)武藤順九氏制作の「9.11追悼モニュメント」を銀座で展示。
   その後ニューヨークへ(2011.3.6)
彫刻家の武藤順九氏は、イタリア産大理石による連作「風の輪」を制作し、それを世界平和のシンボルとしてブッタガヤ、バチカンなど世界各地に設置してきました。氏はその一つを追悼と世界平和の実現を願って、グランド・ゼロに置きたいと考え試作を続けてこられました。残念ながらグランド・ゼロ周辺は、モニュメント類の設置に厳しい制限があり、実現に至りませんでしたが、十週年に当たる9月10日前後に、ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)で展示が行われることが決まりました。(その後、ニューヨーク地区のどこかに設置される予定です)
 また、それに先立ち、
東京銀座の「和光」の西口・ショーウインドウに 3月12日(土)から22日(火)の間、展示されることになりました。武藤氏はこの機会に多くのご家族に見ていただき、、皆様のご理解と支持をいただきたいと言っておられます。展示期間中に都心方面にお出かけの方は是非ご覧ください。(「武藤順九の宇宙」展が6階ロビーで開催されています)
このほか、仙台、高崎、軽井沢(試作モデル)でも展示されます。 詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。

 
(左)  銀座「和光に」に展示されたモニュメント(台座込み高さ:97、幅105cm、大理石)
     (2011年3月撮影)
(右)試作モデルと武藤氏ご夫妻 (2007年12月撮影)                    

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2010年

(164)外務省経由でニュージアムへの写真等提供の呼びかけ(2010.12.23)
 ミュージアムの総裁ダニエルス氏と理事(ミュージアム担当)グリーンワルド氏から、ミュージアムへの写真等の資料提供依頼が外務省経由で来ています。日本からの提供が少ないことを心配されているようですので、是非提供にご協力ください。外務省のご努力により、レターと寄託に当たっての書類の翻訳がついていて、たいへん参考になります。発送は第1当事者(一般的には奥様)中心に行われたと思われますが、受け取っていない方は、同省テロ対策室までご相談されるとよいと思います。
 
 (私との連絡方法をお持ちの方は、お問合せくだされば対応できます。このホームページのニュース(155)、お知らせ(33)も参考としてください。なお、締め切りが来年1月15日となっていますが、これは最初の展示方法を決めるためで、性質上その後も受付は行われるとおもわれます。なお、先に私が呼びかけ人となって送った写真は「トリビュート・センター」に納めたもので、今回の募集とは別です。今のところ同センターは運営を継続するので、写真をミュージアムに移管することは無いとのことです。結果的に二度手間になり申し訳ありませんが、とりあえずポートレート1枚だけでもお送りくださることをお勧めします)。

(162)9月以降のアメリカの関連情報(2010.12.23)
*メモリアル&ミュージアム
  財団は建設は予定どおり進んでいるとの報告を発表しました。11月初めには、北棟のメモリアルで、実際の設備を使って滝を流す試験も行われたとのことです。この滝は碑名壁の内側から約9メートル下の池に流れ落ちるもので、毎分約7立方米の水が使用されます。
(メモリアルは2011年9月、ミュージアムは翌2012年9月の完成予定です)

*テロリストの裁判
オバマ大統領はキューバ島グアンタナモ基地内のテロリスト収容所を閉鎖することを選挙公約の一つとし、これを受けて司法長官は9.11事件の首謀者とされるハリド・シェイク・ムハンマド以下をニューヨ-クの連邦裁判所で裁判すると発表していました。これに対して警備とそれに要する資金などを同負担するかが問題になっていました。その後、この問題についての報道は殆どありませんでしたが、ワシントン・ポスト(11/13)は、地元の議員達が殆ど反対していることから、当面容疑者達はグアンタナモ収容所内に現状のまま拘置され、次回の大統領選挙(2012年!)まで新しい動きは無いだろうとのべています。
 一方、1998年のアフリカでのアメリカ大使館連続爆破事件の容疑者で、同収容書から移送された唯一のアルカイダ容疑者の一人については、ニューヨークの連邦地方裁判所で裁判が行われていましたが、11月17日、共謀罪以外については無罪とされました。

*救急隊員の補償問題
約1万人が訴訟をおこしていましたが、原告の95%が応じたため、和解が成立しました。
一方「ザドロガ法(案)」と呼ばれる救済立法は、下院を通過しましたが、依然として上院の採決にいたらず、たなざらし状態です。

(161)内閣府犯罪被害者週間の中央会場(東京)での展示に参加(2010.11.15)
                                          (12.23写真追加)
 内閣府では毎年11月末から12月初めを「犯罪被害者週間」として、被害者支援についての講演やシンポジウムなどの「国民のつどい」を行っています。その際、講演会場などで被害者グループがその活動などの展示を行います。今回「9.11テロ事件被害者グループ」としての展示のご案内をうけましたので、来場の方に事件を認識していただくため、写真を中心とした展示を行うことにいたしましたのでご了承ください。内容は事件の際ニューヨークで街頭での写真を撮られた、上重泰秀氏の写真及び今年のニューヨークの写真計4枚が中心となります。
(12月1日(水)13:30−16:00、都内文京シビック小ホールロビー。 なお講演は「犯罪被害者が望む支援」、パネルディスカッッション「性犯罪被害者支援の現状と今後」です)


展示の状況

(160)内閣府が新しい「犯罪被害者等基本計画」について意見募集(2010.10.20)
10月15日、内閣府は新しい「基本計画」を発表し、その中には3年を目途に新しい被害者補償制度の創設を検討することを発表しました。ただしこれまでの経過を見ると、海外での被害者は対象外となる可能性があります。
 また我々の要求していた公文書等の翻訳や通訳については、従来通り「紹介する」に留まっています。情報提供については、外務省、警察の努力目標となりました。
 これらについて、私達の立場から意見を表明したいと思います。
締め切りは11月5日(金)です。意見の送り先等詳細は「お知らせ」欄をご覧ください。(ご協力ありがとうございました)

(159)イラン大統領が国連総会でアメリカ政府機関が関与と演説(2010.10.20)

 
9月23日、イランのアフマデネジャド大統領は国連総会の演説で、9・11事件はアメリカ政府のいくつかの機関が関与し、指揮したと演説しました。そして、そのことは世界中の国民や政治家や、アメリカ人の大多数が承知していると述べました。
 これにたいし、アメリカ、イギリスの国連代表は退席して抗議の意思表示を行いました。
また、「9.11メモリアル・ミュージアム」の総裁・ダニエルス氏も、この演説は愛する人を失った家族や友人にとって悲しい侮辱であり、「メモリアル・ミュージアム」は率先して9月11日の正統な歴史を示さなければならないとのメッセージ発表しました。

(157)モスク建設問題(2010.10.1)
 今年のニューヨークの9.11は、追悼よりモスク(イスラム・センター)問題が報道の中心になった感があります。オバマ大統領やブルムバーグ市長は「憲法」や「宗教の自由」といった原則に基づき、建設を認める立場でしたが、一部被害者家族のやや感情的とも取れる反対と、これを後押しする右派の強い反対にあって、「建設の是非を言ったわけではない」(大統領)との発言もあり、今度はそのブレが批判されるといった具合です。11日のデモは、容認派3,000対反対派500だったとのことです。
(交差点に立って、左にモスク、右90度にグランド・ゼロと言う立地は無神経な感があります。しかし感情的反対より、過去に市内のモスクでイスラムの過激思想が宣伝され、テロリストの募集が行われたと言うこと(9.11報告書)が事実であれば、再発防止の保証が必要でしょう。
 日本人としては「グランド・ゼロにモスクを認めることは、パールハーバーに日本文化センターを建てる様なものだ」という反対派の論理はショックでした。)


(156)WTCサイトの建設状況(2010.10.1)
来年のメモリアル完成を目標にようやく建設が本格化しています。詳しくは下記をご覧下さい。
                   建設状況を見る

(155)ミュージアムの建設状況と写真の募集について(2010.10.1)
 一時「ミュージアム」の完成は2013年とされていましたが、現状では2012年となっています。
これを目標に、ミュージアムでは、犠牲者の写真や品物の募集を行っています。また家族の語る記録(オーラル・ヒストリー)も集めています。「ミュージアム」側は、2012年オープンのためには来年9月までに写真等を送ってほしいといっています。(寄託方法については改めてご連絡するつもりですが、とりあえずの送り先は、「お知らせ」欄をご覧ください)
 なお、収集のための学芸員の来日が考えられていましたが、その計画は無くなりました。
また、写真については、以前「トリビュート・センター」に送っていただきましたが、同センターは「ミュージアム」建設終了後も独自に展示を継続するので、今ある写真は「センター」で保管したいとの意向でした。したがって、お手数でも「ミュージアム」には改めて写真等を送ることになります。また品物の受取りや録音のため、来年の9.11前後には特別の対応を考えているようですが、かなりの混雑が予想されますので、可能であれば早めの対応をお勧めします。

(154)メディカルエキザミナーとメモリアル・パークの現状(2010.10.1)
 この1年間で新しく確認された犠牲者は2名でした。また工事の進捗により新しく68の鑑定資料が収集されました。鑑定は今後になるとのことです。

 大変驚いたことに、昨年10月31日、ハローウインの夜、メモリアル・パークに飾られていた写真や追悼の品物および記帳ノート等が集められ、放火されました。これらの品は数枚の写真を残し完全に燃えてしまったそうです。幸い収容コンテナーは異常が無かったが、テントの天井付近が燃え、新しく張りなおされました。巡回警備の隙を突いた酔払いのいたずらで、政治的意図は無く、犯人(法律を学ぶ学生)は自首し、裁判を待っている状況です。

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(153)米国首席公使が丸の内のメモリアルに献花(2010.9.8/24追加)
 9月3日(金)、米国大使館首席公使 ジェームス P.ズムワルトさんは、奥様と共に「丸の内2丁目ビル」内の「みずほメモリアル」を訪れ、リースを献花・献香してくださいました。(写真下)
 数組の家族と銀行首脳がお出迎えしました。リースには、「あなた方を今までも、またこれからも忘れない」(要約)とのメッセージが添えられていました。
 さらに下記の公式ブログにお心のこもった文章を掲載されました。ぜひお読みください。

                    
公使のブログを見る
                「9.11同時多発テロの犠牲者を追悼する」

(152)ESTA申請が有料に(2010.9.8)
 アメリカ訪問にはESTAの要録が必要ですが、今年の9月8日登録分から、有料化($14)されます。支払いはクレジット・カードによって行われるので、番号入力が必要となります。
(7日までに登録された方は有効期間中は無料です)(「お知らせ」・30参照)

(150)要望書を内閣府政務官に提出・基本計画改訂は後退(2010.8.13)
 8月11日、先ごろおこなったアンケートに基ずく要望書を、アンケート結果と共に内閣府政務官・林健太氏あて提出しました。また特に来年の10周年記念式参加についての支援をお願いしました。

 一方、「基本計画」改訂についての要望(ニュース134)についての内閣府委員会の第5回審議が7月29日に行われましたが、我々が外務省に要望した「公文書類の翻訳、説明」の要求は内閣府資料から削除され、従来と同じ「翻訳者や通訳を紹介する」ことのみになってしまいました。これは第3回の審議で外務省が「人手と予算の不足」を理由として実施困難との資料を提出し、委員会がこれを認めてしまったためです。(最終決定は年末の予定です。反論を検討しましょう)追記:10月中旬、内閣府でこれまでの結果についてパブリック・コメントを募集する模様です。投稿をお願いします。

(146)エリザベス女王がグランド・ゼロに献花(2010.7.8)
 7月6日、カナダ訪問中のエリザベス女王は、英国への帰途、フィリップ殿下とともにニューヨークを訪問されました。滞在5時間というあわただしい日程の中で、国連総会で演説された後、ニューヨーク州知事、ニュージャージ州知事の案内でグランド・ゼロを訪問し、リースを捧げられました。
 その後ウオール街近く,ハノーバー広場のブリティッシュ・ガーデン(チャールス皇太子を総裁とする英国の財団が寄贈)の開所式でテープカットをされ、さらに英国人犠牲者家族とも面会される予定です。(ニュース30にガーデン関連記事)
9.11では67人の英国人が犠牲となっています。

(144)救急隊員への補償問題解決・住民を含む補償も立法化進む(2010.7.8)
 塵灰の吸入による緊急救急隊員(1st responder)に対する補償を求める約1万件の裁判は、和解の金額が不十分との連邦裁判所の判断で解決が遅れていましたが、このほど基金の増額と弁護士取得分の減少により裁判所はこれを認めました。基金は約125億円増額されて
700億円($700milion)となり、弁護士費用は総額の3分の1から4分の1(!,?)に減らされます。これにより、原告の95%はこれを受け入れ、9月から支給が開始されると見られています。
 
一方、議会でも地域住民を含む救済法案が現在(6・29)上院の委員会で審議されています。この法律は、この障害で最初になくなった警察官の氏名にちなんで「ジェイムス・ザドロガ健康保障法」とよばれています。こちらも近く成立するとみられています。

(141)最近のニューヨーク関連情報(2010.5.1)
@
裁判:(139)で紹介した9.11首謀者の裁判の実施場所について、その後の進展はありません。ニューヨーク市長は、早急に決定するよう、連邦政府に要望しています。
A救急隊員の補償問題:事件直後に救援作業にあたった人たちの間で、呼吸器系の疾患が多発しています。作業者の15%弱に肺機能の低下が見られ、その後も改善はみられないとのことです。これを原因として退職した人は約1000人といわれています。
 この問題にに対する補償はニューヨーク市と対象者の間で合意が成立しましたが、その後、補償額が充分でないとの理由で連邦裁判所はこれを拒否(reject)しました。弁護士報酬も問題となっています。
BWTCのビル一棟の建設仮契約:ファミリー・ルームのあるビルと、メモリアルの間には3棟のビルの建設が予定されていますが、そのうちの2棟目について、港湾局と開発業者間で仮契約がまとまりました。資金の手当てをめぐって16ヶ月間、交渉は行詰まっていました。

(139)テロリスト裁判の実施場所で論争(2010.2.1)
 オバマ政権は、9.11事件の実質的首謀者であるハリド・シェイク・ムハンマド他四名の裁判をニューヨークの連邦地裁で行うことを発表しましたが(「ニュース133」)、現地ニューヨークではこれをめぐって多くの意見がだされ論争となっています。
 市内全域、特に経済活動の中心である市南部で厳重な警備が行われることから、一般市民の生活や経済活動に支障を生じると予想される共に、警備のための膨大な費用負担が生じると考えられます。また新しいテロ行為の発生も懸念されています。
 このため12月始めには、一部の9.11家族団体が中心となって、市内での裁判に反対するデモが行われました。ニュヨーク市当局も連邦政府に警備費用を請求したいと考えているといわれます。 このような動きを背景に、市内外の軍関連施設内での裁判を行ってはどうかとの提案などもあり、政府も慎重になっています。最終決定にはなお時間がかかりそうです。


(136)「トリビュート・センター」の折鶴の物語をCNNが紹介(2010.2.1)
 CNNはトリビュート・センターにある「サダコの鶴」の物語を中心にウェブ・サイトで紹介しています。「ヒロシマから9・11へ、一人の少女の折紙は生きている」とのタイトルで、兄の佐々木雅弘さんから贈られた経緯(「ニュース79」参照)を伝えると共に、9.11直後現場近くに誰かが折鶴を捧げたこと、日本の9.11犠牲者家族を中心に一万羽の折鶴が贈られたことなどを紹介し、さらに佐々木さんの談話と共に、広島で兄をなくされさらに9.11でご子息をなくされた伊東次男さんの言葉が紹介されています。「ワールド・トレードセンター跡に来ると、いつも息子はどこにいたのだろう、どこで災難に遭ったのだろうと思います」
http://www.cnn.com/2009/LIVING/12/17/origami.gift/index.html

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2009年

(134)内閣府ヒアリングで要望書を提出(2009.12.1)                        平成16年、「犯罪被害者等基本法」が制定され、翌17年12月、その実施計画といえる「犯罪被害者等基本計画」が閣議決定されました。この計画の期間は5年後すなわち平成22年度末までとなっており、次の計画の策定に向けて内閣府では調査を開始しています。このほど、そのためのヒアリングを受ける機会が与えられ、11月11日、関係者4名が参加して内閣府において「要望書」の説明と提出を行いました。法律の改正ではないため、内容は制限されますが、先ごろ集計したアンケート等を参考に、次のような点を要望しました。なお、外務省関係者も同席しました。                                                  
 @情報の提供:公的機関等の発行する文書は、翻訳の上、被害者や家族に渡すこと(現行計画では翻訳者を紹介するのみ)、必要な情報を随時提供すること。 (例として、行方不明者の捜索・確認情報、追悼式・追悼施設の建設状況、犯人の捜査および裁判についての情報その他を記載しました)                         
A支援活動:国内犯罪の場合と同様、「支援要員」の派遣を行うこと。            
 B税制:海外で支払われる補償金等は課税対象外とすることを明示すること(現在国内の給付金についてはそのように扱うことが法律で決められている)                        
 
(133)9.11テロ首謀者の裁判はニューヨークで(2009.12.1)              
 オバマ大統領はアルカイダ関係者が収容されているグアンタナモ収容所(キューバ)の閉鎖を選挙公約とし、就任後は進行中の軍事裁判も停止したため、今後の扱いが注目されていましたが、11月13日、ホルダー司法長官はこの件について発表を行いました。         
9.11事件の首謀者と自認しているハリド・シェイク・ムハンマド容疑者他4名については、ニューヨーク、マンハッタンの連邦裁判所で裁判が行われることになり、また2000年の駆逐艦コール爆破事件の5名については軍事裁判によることとなりました。ニューヨーク州知事および市長に対してもこのことが通知されました。(この発表をめぐって米国内では多くの意見が出されているようですが、我々としては、一般市民の傍聴・監視する中で真実が明らかにされることを期待したいと思います)     
                                       

(133)米海軍艦艇「ニューヨーク」就役(2009.12.1)                         トレードセンターの鉄骨7.5トンを船首部に使用した米海軍艦艇「ニューヨーク」は、11月2日ハドソン川を遡って市西部の埠頭に到着しました。トレードセンタ跡地付近を通過する際には、消防署員、警察隊員、家族らがこれを出迎え、艦は21発の礼砲を打って弔慰を表しました。
 海軍艦艇としての就役式が同7日に行われ、州知事、市長、ジュリアーニ前市長および前州選出上院議員としてヒラリー・クリントン氏も出席しました。                     
 同艦は全長約240メートルで、360名の乗員のほか、約700名の海兵隊を輸送できる揚陸艦です。「犠牲によって鍛えられた強さ。我々は忘れない」が乗員のモットーとのことです。12日まで68番埠頭に係留され、一般公開されました。                           

  
8周年式典で献花の用意をするボランティアたち(2009.9.11)NYC

(128)トリビュートセンターに「サダコの鶴」を含む新しい展示(2009.9.25)       
 トリビュート・センターはアメリカの家族団体によって設けられた施設ですが、開設3年で入場者が百万人を超えるなど、公式施設の遅れを補う施設としてその役割を十二分に果たしています。日本の家族有志も2007年、千羽鶴(万羽鶴)を贈りましたが、これを聞いた広島の佐々木禎子さん(「原爆の子の像」の発端)のご家族からも、手元に残った貴重な鶴が寄贈されていました。(「ニュース75,79」)
今回、その展示ケースが完成し、私達の鶴の階段入口に展示されました。また説明パネル「ジャパニーズ・オリガミ・クレーン(鶴)」にその由来が、私達のことも含んで説明されています。私達の送った鶴も色あせも無く、元気です。
 また、地下には各国のメモリアルの紹介もあり、「みずほ」のメモリアルの写真が展示されました。(移転前、大手町での写真です)

              センターの詳細を見る
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(126)「最後の鉄骨」が帰還(2009.9.2)                           
 2002年5月、回収工事終了の際、現場のシンボル的存在の一つであった長さ約12メートル、重量58トンの南棟の鉄骨が星条旗に覆われ、トレーラ・トラックにのせられて、グラウンド・ゼロを離れました。この鉄骨はその他の構造物と共にJFK空港の倉庫に保管されていましたが、8月24日、ミュージアムに展示されるために戻ってきました。タワーの存在を示す貴重な品として展示されることになります。

(125)9・11メモリアル・プレビュー・サイトがオープン(2009.9.2)            
 メモリアルの完成時の姿と現在の工事の進行状況を知ることが出来る展示室が新たに設けられました。場所は、Vesey ストリート、20番地、グランド・ゼロ東北から伸びる同ストリートの左(右はセント・ポール寺院)側で、ブロードウエイに出る前のようです。(グラウンド・ゼロを直接見る事は出来ないと思います)。    
                プレビューサイトを見る                  
  
(123)9・11関係裁判について(2009.8.1                            
 @アルカイダ指導部やサウジアラビアに対し、民事訴訟を起こしている被害者グループがあります。この訴訟では、実行犯の多くがサウジアラビア出身であったことから、同国および王室が訴えられています。これに対し、6月29日、アメリカの最高裁判所は、9.11犠牲者家族はサウジ王室に対し訴訟を起こすことはできないと裁定しました。サウジ人は免責権(sovereign immunity)で保護されていて、米国法廷は訴えることができないとのことです。
 A一方、政府の補償金受取りを拒否し、アメリカの航空会社、セキュリティー・チェック会社を訴えているグループもあります。これに対し、連邦判事(judge)は公判は来年4月12日に開始されると決定しました。90家族以上が賠償請求を行っているとのことです。(以上2件とも、NY1Web.によっています)

(122)メモリアルの氏名記載場所決定(2009.7.1)                      
 ニューヨークのメモリアルは北(1WTC)、南(2WTC)両棟の跡地に設けられる二つのプールを囲む胸壁の表面に氏名が記載されることになっています。このほどその区分けが明らかになりました。
北棟(1WTC)跡:同ビル勤務者・訪問者、アメリカン航空11便搭乗者、1993年爆破テロ犠牲者                                
南棟(2WTC)跡:同ビル勤務者・訪問者、WTC地区内犠牲者、ユナイテッド航空175便搭乗者、ペンタゴン犠牲者、アメリカン航空77便搭乗者、ユナイテッド航空77便搭乗者、ユナイテッド航空93便搭乗者、救助隊員犠牲者
(企業名は記載しないと発表していますので変更ない限りそうなると思います)

(121)9・11テロのメモリアル氏名確認始まる(2009.6.1、7.1)              
 9・11ナショナルメモリアルでは、2011年完成予定のニューヨークのメモリアルに刻む「氏名」の確認作業を開始しました。このメモリアルは、テロ事件の追悼センターとして、2001年9月11日の四ヶ所および1993年2月のWTCテロの犠牲者の氏名が刻まれます。
 「氏名」確認の通知は第一当事者(next-of-kinn, 一般には奥様)宛に行われま。発送は6月中に行われる予定です。(追加情報は「お知らせ」欄に)
(7月1日現在、通知が来ていないところがあるようで、確認中です。7.1追記)

(120)第三回ヒアリング・でアンケート集計を発表(2009.6.1)                    5月20日衆議院議員会館で第3回(公式には第2回・最初のものは準備会扱い)のヒアリングが行われました。衆参両院の議員および秘書の方々多数、および前回に引き続き関係四省庁代表が参加されました。家族側から、銀行担当者を含め3名が出席し、2月に実施したアンケートの集計結果を報告しました。またミャンマーで取材中に射殺されたカメラマンの御遺族と会社関係者も出席され、海外での日本人被害者の支援について、検討が広がる可能性もみとめられました。
内閣府からは海外四か国での支援状況が説明がありました。
 当日、結論的なものは出ず、引き続き検討がおこなわれます。
 
(119)トリビュート・センターの入場者数・百万人をこえる(2009.6.1)
              
 現在、公開されているニューヨークで唯一の追悼施設である同センターは、4月30日入場者数が百万人を越えたと発表しました。休日には狭い館内が大混雑している模様です。関係者以外のかたもニューヨークにおいでの節は是非足をお運びください。グラウンドゼロの南側、消防署のとなりの小さなビルです。
 展示だけでなく、詩の朗読会を行うなど、多彩な活動を企画しています。

(118)新たに1名を鑑定(2009.5.1)                                   
 メディカル・エキザミナーは4月初め、あらたに一名の鑑定があったことを発表しました。54才の男性、北棟最上階のレストラン「ウィンドウ・オブ・ザ・ワールド」の従業員とのことです。工事開始に伴い2006年から行なわれた再確認作業によって回収されたご遺体です。(このところ新たな鑑定はありませんでしたが、この情報によりエキザミナーが依然鑑定の努力を続けていることが判ります)

(114)オバマ大統領、グアンタナモ収容所閉鎖の大統領令に署名(2009.2.1)         
新大統領は就任直後の1月22日、収容所を1年以内に閉鎖する大統領令に署名しました。翌日開かれた軍事法廷はすべての審理を120日間停止することをきめました。同収容所には240名のアルカイダ関係者が収容されており、その中には9.11計画を実質的に立案、指令したとされるハリド・シェイク・モハメド(ニュース110参照)なども収容されていますが、閉鎖後の収容場所、裁判の実施方法等の具体案については、今のところ何も決まっていません。

(113)アメリカへの渡航手続き改訂(2009.2.1)
 TV,新聞でも報道されましたが、1月12日以降、アメリカへのビザなしの渡航の際の手続きが変更になりました。これまで機内でカードに記入し、申告していた内容を、事前(72時間前)にインターンネットで登録する必要があります。旅行代理店でも代行してもらえますが、手数料として3,000-5,000円程度請求されるそうです。登録する際のインターネットは https://esta.cbp.dhs.gov/ です。(このHPからはリンクしていません)  ESTA(渡航電子承認システム)と呼ばれ、アメリカの国家安全保安省が管理しています。
 
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 2008年
    新しい年を迎えるNY市の風景(ロックフェラー・センター前)

(112)第2回ヒアリング実施(2008.12)
 12月24日(水)、衆議院議員会館内で行われました。家族側3名、議員4名および関係4省庁が出席しました。内閣府代表からテロ被害者への給付金制度について、外国の例を日本大使館の協力をえて調査中である旨の報告がありました。
 家族側の体験や要望を報告する必要があり、来春(2009年)早々にもアンケート票が送られる予定です。

(110)9.11首謀者犯行を認める(2008.12)
 9.11の犯行を立案し、実行を指揮したとされるハリド・シェイク・モハメドは他の4人とともにグアンタナモ(キューバ島内米軍基地)収容所で軍事裁判にかけられていましたが、11月4日、協議の末、犯行を認め裁判で供述するとの書面を裁判長宛て提出していました。彼らはイスラム圏では「悪役」とされているブッシュ大統領により死刑宣告を受ける事で、「殉教者」となる事を目的としたとされています。
 しかし12月8日の裁判では判決に至らず、裁判は新政権下で行なわれることになりました。(オバマ氏は収容所の米国本土内移転を表明しています)
 この裁判は抽選で選ばれた9名の犠牲者家族が傍聴しました。

(109)9.11被害者の体験の第1回ヒアリングを実施(2008.11)
 下記の質疑(108)をうけ、第1回のヒアリングが11月6日、参議院議員会館内で行われました。立法側から自民2、民主1、家族側から3名および企業1名が参加しました。また行政側からは内閣府、外務および厚生労働省、警察庁の代表者が出席しました。今回は一般論的な状況報告になりましたが、次回から具体例を話してほしいとの要望が議員の方からありました。(議会の運営上、日程が急に決まるのですが、今後もご都合のつく範囲で多くの方がご参加くださるようお願いします。官房長官の回答にも「御遺族の要望があれば」とあるように、要望しない限り事態は動かないようです。よろしくお願いします)                   

(108)参議院でテロ被害者支援につき質疑、官房長官は検討を指示(2008.11) 
 10月22日、参議院本会議でいわゆる「給油法案」の審議にあたり、藤田幸久議員(民主党)が質問をされ、その中で、「9.11テロ犠牲者の家族について、心の通った対応がなされていないのではないか」との質問をされました。これに対し、河村健夫国務大臣(官房長官)は、9.11被害者について「今後とも、御遺族から御要望があれば、可能な限り御遺族の支援にあたってまいりたいと考えております。」との回答がありました。また今後海外でのテロにより無差別大量の死傷者が生じた場合等に特別措置法などを制定する事などが考えられるとの回答がありました。さらにその後の記者会見で、早急に検討に入るよう内閣府に指示した(10月23日、朝刊各紙)とのことです。

                     

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(100)WTC、7号棟の崩壊は火災によるものと米国政府機関が発表 (2008.8.27)(9.27追加)
米国の政府機関(National Standards and Technology)は3年の調査の後 報告書を公表し、WTC7号棟の崩壊は火災によると発表しました。
報告書は、多くの聞き取り調査とコンピューターによる解析を総合した結果、ツインタワービルからの落下物により7号棟に火災が発生した事、上層階のスプリンクラーはバックアップ機能により火災をくいとめていたが下層階のスプリンクラーの配管がが損傷して機能せず、このような状況下で
熱により建物の梁が伸びて相互の結合部がはずれた事などにより、ビルが崩壊したとしています。
 この建物は航空機の衝突が無かったのに崩壊したことから、人為的に爆破されたのではないかという疑念が広がり、日本の国会でも取り上げられていました。(ニュース86参照)
(今回の発表はアメリカでも9.11陰謀説が広く流布されており、それを沈静化する目的もあった模様です。
詳しい記事がNYタイムス・8月22日号(B−p1,p5)に図面付で掲載されています。また23日Japan Times (p5)にも記事があります。またNew York TimesおよびNY1のウェブサイトにも掲載されています)
 
(97)WTCでの犠牲者名簿に1名を追加(2008.8.1)
 これまで行方不明者とされてきた女性に対し、新たに法的死亡確認がなされ、犠牲者名簿に追加される事になりました。彼女は医師で、勤務明けに帰宅するさい、死亡したと認定されました。
 これでWTCサイトの犠牲者数は、2571名になりました。

 
(94)篤志家から関係家族へ「連鶴富士」色紙の寄贈(2008.7.15)
福島市の東城喜一氏(日本折紙協会講師・85才)から、都内・文京区の「おりがみ会館」館長・小林一夫氏を通じて、「連鶴・富士」の色紙を家族の方々に贈呈したいとの申出がありました。これは一枚の和紙から富士を背景に、110羽の鶴が舞っているところを現されたもので、東城氏は鎮魂と平和の願いをこめて作られたそうです。ニューヨークのミュージアムにも650羽の鶴からなる星条旗を寄贈したいとお考えで準備を進めておられます。また両氏のおりがみ作品は洞爺湖サミットでも展示、飾付けされました。


        作品を持つ小林氏(左)と東城氏(右)

(86)参議院外交防衛委員会で藤田幸久議員が質問・ 
アルカイダ犯行説に疑問? 
 (2008.5.1) 

 1月10日の上記委員会で、海上給油の継続法案(与党提出)とアフガン・テロ根絶法案(民主党提出)の審議が行われ、茨城県選出の藤田議員(民主党・同党防衛副大臣)が9.11に関する質問を行いました。質問の要点は、                     
1.日本政府は9.11事件を犯罪としての見地から捜査を行ったか。                  
 2.犠牲者家族への援助は行ったか。                                      
 3.現在、事件はアルカイダの犯行と断定できない多くの疑問点が生じているので調査する必要があるのではないか。                                            といったことでした。                                   2については、政府側より事件直後から多くの支援を行っているとの回答がありました。(皆様はどのようにお考えでしょうか)   
3については同議員より疑問点について多くの指摘があり、最後に米国政府の公式報告にはタワー7の崩壊について全く触れていないとの発言がありました。そこで時間切れとなったため発言の趣旨が不明でしたが、一部に航空機の衝突が無かったこのビルの崩壊は人為的に行われたとの説があり、その考えにそって給油法案の根拠に疑問を表明されようとしたものと思われます。     
(現在9.11はアルカイダの犯行ではなく、アメリカ側の「自作自演」ではないかとの見解を示す人たちがいます。「家族のページ」にそのような見解で書かれた本の読書感想を掲載しています)     

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2007年
                                                 
   (79)「サダコ」の鶴がNYへ(2007.9.25)   
12日午後、ご家族のもとに残され「サダコ」の鶴五羽のうちの一羽が兄上である佐々木雅弘氏しからNYのトリビュートセンターに寄贈されました。       
    

 鶴は2cm角程度のパラフィン紙でおられた大変精巧なもので、まるで赤いルビーを思わせ、ピンセットで大切にあつかわれました。               
(右端は佐々木氏、鶴は左端 Lee氏の持つ箱の中にある。中央モノクロの写真は佐々木禎子さん。Tribute Center にて)      
               

(75)「サダコ」の鶴がNYへ(2007.8.21)   
「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さん自身がおった折鶴が、NYのWTCトリビュート・センターに兄上の雅弘氏から寄贈されることになりました。禎子さんの折った鶴の殆どは「広島平和記念資料館」(通称:原爆資料館)に納められ、ご家族のもとには5羽しか残されていませんが、私達の送った鶴の話に感動された雅弘氏が、そのうちの貴重な一羽を寄贈される事になりました。         寄贈式は9月12日午後3時より同センターで行われます。                          
(その他の行事を含めて
9.11関係者の出席を希望されております。詳細は「お知らせ19」欄をごらんください)                                  
(69)トリビュート・センターで「折り鶴」の展示開始('07.4.30)
 皆様のご協力で同センターに約1万2千羽の折鶴を送ることができました。荷物の開梱は主要関係者が立ち会って行ったそうです。「素晴らしい(Marvelous)」というメールがきています。
   4月10日より一般公開が行われています。階段の天井から一本約2mの連が頭上を覆うように、側壁には2連をつないで4mの連が吊り下げられます。
 5月22日にはオープニング・セレモニーが行われ、「ジャパン・ソサエティー」の代表者の挨拶などがある予定です。

 私達の送ったもののほか、事件直後に現場近くに飾られていた千羽鶴や、3月に訪問した広島の高校生(伊東和重様の母校)が持参した千羽鶴なども飾られます。

      折鶴の展示作業のスナップ(Tribute Center 提供)

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2006年
                                          
(52)殉職消防士の追悼レリーフ完成(2006.9)   
グラウンドゼロ南側の消防署の西外壁に殉職した消防士を追悼するレリーフが完成しました。中央に煙を上げるツインタワーを配置し、これを囲んで消火・救出活動を行う消防士や車両、消防艇などが浮き彫りにされ、その下に殉職された消防士の氏名が表示されています。                            
レリーフを見る

また別の北面壁にはこの消防署の殉職者を記念するレリーフもあります。 
  
                                                      
(35)グラウンド・ゼロ一周ツアー実施中(2006.1)
上記(36)の団体が企画・運営を行っています。事件の関係者、ボランティアなどが自分の体験を交えて跡地を一周し説明をおこないます。                                       
今のところ午後1時からの一回、約1時間、英語のみですが、土日は回数がふえます。また通訳については出来るだけ探すとは言ってくれていますが、なるべく現地在住の方などに同行してもらって下さい。一回10ドル、サイト上からチケットを予約する必要があります。                    
       
詳細を見る

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       (これ以降の「ニュース」は 2005年以前分です)

(21)WTC「回収写真」の公開開始 (2005.3)                    
アメリカのNY,NJ港湾公社では、トレードセンターの瓦礫中から回収した個人所有の写真のネット上での公開をはじめました。これはビルの勤務者が私的に保管していたものですが、現在 犠牲者家族にかぎり閲覧できます。約6000枚あります。
                            
詳細を見る
                           

(17)NY市警察(NYPD)遺留品の保管状況発表(2004.10)     NYPD は遺留品の保管、返還状況を発表しました。26,779個の遺留品を回収し、17,662個を返却したが、なお1,400個の宝石類を含む 685個が残っているとのことです。
(これらはいわゆる遺品としてではなく遺失物扱いとなっているようです。生還者の方の品物もふくまれるようですので貴重品を残してきた方は届出をされると返還される可能性があります)                                              

   詳細を見る

「過去のニュース、お知らせ」を見る

(193)「風の輪コンサート」終了(2012.9.29)
(192)今年のメモリアル・コンサートは前夜(10日)です(2012.8.10)
(191)今年のニューヨークでの追悼式について(1)(2012.7.25)

(187)NYC援助団体から10周年式典参加者に補助金支給(2012.4.1)
(178)今年のコンサートは「9.11」+「3.11」 (2011.10.10)
(176)森早苗さんの遺作展、長野で(2011.9.3)
 
(175)今年の追悼式典について(2011.07.10)
(173)今年も追悼コンサート(2011.07.10)

(171)白鳥さんの映画・ポーランドの映画祭に参加(2011.07.10)
(165)米国の災害被害者連絡組織が、9.11参加者の事前調査を実施中(2011.2.5)
(163)「サダコ」さんの心情を歌った「INORI・祈り」が「紅白」に(2010.12.23)
(158)9周年追悼式、各地で(2010.10.1)
(151)今年の追悼式典について(2010.8.13、改訂8.26)

(148)トリビュートセンターで「サダコ」の紙芝居(2010.8.13)
(147)被爆ピアノ、ニューヨークへ(2010.8.13)
(145)今年も9.11追悼コンサート開催(2010.7.8)
(143)ビンラディン親族に対する民事訴訟は却下(2010.7.8)
(142)残された瓦礫の判別作業進む(2010.5.1)
(138)未調査の瓦礫の調査を準備中(2010.2.1)
(137)カナダ大使館で白鳥さんの映画試写会開催(2010.2.1)
(135)「メモリアル」の「滝」の模型実験を実施(2010.2.1)
(131)「イントレピッド博物館」に新メモリアル(2009.12.1)
(130)各地で8周年追悼行事(2009.9.25) 
(129)メディカルエキザミナー(NYC)の作業進行状況(2009.9.25) 
(127)今年の9.11追悼式について(2009..9.2)       
(124)今年のNYでの追悼式について(2009.8.1)
(117)今年もNYでメモリアル・コンサートを企画中(2009.4.1)
(116)第1WTCビル(フリーダム・タワー)の最初の契約は中国企業・名称をめぐる論争も(2009.4.1)
(115)港湾局がメモリアルの進行状況を発表(2009.2.1)
(111)NYのメモリアル関係工事の進捗状況
(2008.12)
(107)港湾局がWTC開発状況についてのホームページ欄を新設(2008.11)
(106)地域開発計画発表(2008.9.27,10.3改訂)
(105)7周年追悼式各地で(2008.9.26)
(104)日本関係者による追悼行事(2008.9.27)
(103)鑑定作業進行状況(2008.9.16)
(102)3隻の米・海軍艦艇「ニューヨーク」について(2008.9.27)
(101)白鳥さんの映画がモントリオール映画祭に(2008.9.27)

(99)今年の追悼式も昨年とほぼ同じ模様(2008.8.1/8.26追加)
(98)NYで日本の音楽家グループが初の追悼コンサート(2008.8.1)
(96)瓦礫からの遺骨再回収の訴訟は却下(2008.8.1)
95)10周年までにナショナル・メモリアル完成するか?(2008.7.15)
(91)ローマ法皇がWTCサイトを訪問・祈祷(2008.5.1)
(90)イラン大統領が9.11に疑問・メモリアル財団議長は建設の意義を配信(2008.5.1)
(89)新たに4名の犠牲者を鑑定 (2008.5.1)
(88)北棟屋上の「アンテナ」をワシントンの博物館が展示(2008.5.1)
(87)犯罪被害者給付金法改正行なわれるも、海外被害者は対象外(2008.5.1) 
(85)公式追悼施設の進捗状況(2007.12.31) 
(84)開発工事に伴う遺骨等の再収集作業はほぼ終了(2007.12.31) 
(83)サンフランシスコ近郊ににUnited 93便のメモリアルが完成(07.12.31)   
(82)第3の9・11関連映画公開中(2007.12.31) 
81)6周年追悼式各地で挙行(2007.9.25) 
(80)アメリカ大使が「みずほ」のモニュメントを訪問(2007.9.25)    
(78)静岡市の塾講師にトリビュート・センターが教育賞授与(2007.10.16) 
(77)メディカル・エキザミナー(ME)の作業進行情報(2007.9.5)
(76)National Memorial のミュージアム責任者と面談(2007.9.25) 
(74)公式追悼施設団体が名称変更(2007.8.21
(73−2)WTC追悼式典の会場問題が解決(20078.21)
(73−1)今年のNY市の追悼式典は会場が変更される模様
(2006.7.30、追記8.12)
(72)「折鶴」についてのその後の話題(2006.7.30)
 
(71)WTCミュージアムが事件関係品の寄託準備を開始(2007.7.30)
(70)遺体の捜索と確認作業は依然進行中(2007.7.30)
(68)ご遺骨の捜索と鑑定作業は継続中(2007.4.30、5.2改訂)
(67)公式モニュメントの募金は順調に推移(2007.4.30)
(66)United93便の家族にバラ「Forty Heroes」の苗が到着(2007.4.30) 
(65)ファミリー・ハウス移転(2007.3.20,5.2一部訂正)  

(64)現在までの遺体捜索状況と新センターの開設(2006.12.25)
(63)公式追悼施設の一部完成延期と氏名表示問題('06.12.25) 
(62)メモリアル財団の議長にニューヨーク市長が就任('06.12.25)
(61)WTC十字架の引越しとフリ−ダム・タワーの柱設置(2006.12.25)

(60)創価学会が追善法要(2006.12.25)
(59)911ウエルネスプログラム説明会2006.11.24
(58)5周年追悼式・ブッシュ大統領も参加
(2006.09)
(57)在日アメリカ大使館前でも追悼式(2006.09) 
(56精神的な治療に関する援助の締切り期限迫る(2006.09)
(55)復旧作業従事者の7割に健康被害(2006.9)    
(54)暫定追悼施設(Tribute WTC Visitor Center)がオープン (2006.9)
(53)WTCメモリアル財団ミュージアム(博物館)が9.11関係者の声の記録収集を開始(2006.09)   
(52)グラウンド・ゼロ周辺パネル・およびウィンターガーデン展示の全面更新
(2006.9)
(51)メディカル・エキザミナー(COME)の鑑定作業進行状況(2006.09)
(50)ドイツ銀行建物からのからの遺体回収について(2006.09)   
(49)NYでの5周年追悼式についての公式発表(2006.8.16)
(48)
映画「ユナイテッド93」の上映せまる
(47)WTCメモリアルの設計変更についての説明会(2008.8)
(45)WTCメモリアル財団の混乱(2006.06.01)
(44)9.11関連映画の公開続く・予告編に要注意(2006.6.1)
(43トリビュート・センターの資料募集開始(2006.5.1、5.5、6.1改)
(42)解体作業中のビルから続々と骨片を発見(2006.04.19)
(41)
WTCメモリアル財団理事の来日(2006.04)
(40)WTCメモリアルの工事着工とそれをめぐるアメリカの一部被 害者団体の反対運動(2006.04)
(39)地下鉄サリン事件被害者グループからテロ反対署名のバナーのコピーを受領(2006.03)
(37)WTCメモリアルの完成は2009年で変更なし(2006.1)
(36)ビジターセンターの開設は6月か(2006.1)
(34)「リビング・メモリアル」計画は足踏み(2006.1)
(33)「Ground Zero Memorial Workshop」の展示(2006.1)
(32)
グラウンドゼロ周辺フェンスのパネルおよびウインターガーデンの展示更新(2006.1)
(31)
アメックス犠牲者のモニュメント(2006.1、2006.9訂正) 
(30)英国の「メモリアルガーデン」(2006.1、追加'06.9,07.9,08.9,09.9’10.10) 
(29)「犯罪被害者基本計画」に外務省の関与を明記(2006.01)
(28)
4周年追悼式終了(2005.9)                      
(27)東京・大手町にみずほグループのモニュメントが完(2005.9)
(26)WTC回収写真の公開範囲拡大(2005.8)            
(25)4周年追悼式(NY)の概要決定 (2005.8)   
24)「メモリアルを取戻す」運動始まる(2005.7)
(23)アメリカ被害者団体のメンバーが来日(2005.3)    
(22)ME鑑定作業の中止を公式に発表(2005.3)       

(19)三周年式典終了(2004.10 )   
 

(16)南部マンハッタン開発公社(LMDC)、メモリアルを含む新タワービル等の開発計画を 展示(2004.10 )
(15)Ground Zero(GZ) 隣接地に「ビジターセンター」を計画
(14)Web Site 上に’Living Memorial' の設定を計画中
(13)スタッテン島に同地区出身者のメモリアル完成、除幕 (2004.10)
(12)学友が久下季哉さんの記念樹植樹   (2004.10)
(11)アメリカ創価大学で平和と追悼の集い  (2004.10)

(8)NYの被害者団体からのメッセージ 
(7)NYでの遺品の回収と返還の進行状況
(6)白鳥敦さんのメモリアル施設、アフガニスタンに建設(2004.04) 

(5)久下季哉さん早稲田大学の校友に
(4)WTCメモリアルのプラン決定
(3)米国ファンド締切る
(2)WTC地下駅の再開
  (1)WTC犠牲者数の修正
 


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