6.米国被害者団体の活動


8:Voices of September 11th (2013.10)
 いろいろな目標を掲げて活動している家族団体のなかで、最も家族の結集している団体のように見えます。家族や友人などを含むメンバーが体験交流したり、メンタル的なサポートを受けたりしています。その下に「 911Living Memorial」があり、「ナショナル・メモリアル&ミュージアム」に協力して声と映像を次の世代に残す活動も行っています。
 毎年9月10日(セレモニーの前日)ウエスト・ハイウエー前のホテル・マリオットで集会を開いています。午前10時頃から、ナショナル・メモリアルの代表者が来て進捗状況の説明などがあります。午後はカウンセラーなどによる講演があります。会員登録がなくても、「家族」であることを話せば傍聴できると思います。
 この集会には、他の支援団体なども来て、説明コーナーを設けています。(「お知らせ」欄の奨学金についての情報はここで得たものです)
             http://www.VOICESOFSEPT11.ORG.


(左)ナショナル・メモリアル&ミュージアムの総裁 ダニエルス氏(着席)を紹介する Mary Fetchet 代表
(右)シアトルの支援団体が作ってくださった版画(昨年申し込んだもの)をうけとる。

7: トリビュート・WTC・ビジターセンター(Tribute WTC Visitor Center)完成

 WTCメモリアル財団が計画している公式のメモリアルおよびミュージアムの完成は2009年の予定ですが、その間にもこの地を訪れる多くの人々、特に次の世代の人たちに、ここでなにが起こったかをつたえ、次の世界がどう有るべきかを考えてもらうために「9.11ファミリー・アソシエイション(家族協会)」の人達がビジターセンターを建設しました。その主要メンバーは昨年 広島を訪れ、平和資料館で得た強い感銘を踏まえたプランであることは特に私達の共感を呼びます。(本欄3参照)
 9月6日、市長も参加してオープニング・セレモニーを行った後、遺家族、消防・警察関係者、市関係者に順次公開され、18日から一般公開されます。ぜひ訪問してください。(下記のように開館時間が不規則です。確認してください)
場所はグラウンド・ゼロ南側・記事6の写真の消防署の隣です。
(消防署西壁のレリーフも見落とされませんように)

開館時間:月、水-土 10:00-18:00
         火    12:00-18:00
         日    12:00-17-00
                     
センター内部の写真を見る

6.G.Z.一周ツアーについて(2006.1)
  事件関係者、ボランティアがガイドし、自分の経験を交えて説明します。通常午後1時より1時間、週末はさらに12時、15時に出発します。原則英語のみです。申し込みはウエブサイト www.telecharge.com.に入り、other eventにはいると、その一番下にあります。
詳しい情報は http://www.tributenyc.orgをご覧下さい。ここから上記申し込みサイトにリンクしています。 一人 10 ドル
集合場所はGZ南側ビジターセンター予定ビルの前で、「TRIBUTE」
と大きく記した青いテントの屋根が目印です。(隣は赤いシャッターの消防署です)(ビジターセンターが完成し06年9月現在テントはありません)                                     
 ツアー集合場所(ビジターセンター建設予定ビル前)
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.NY市ナッソー地区の「WTC Family Center」を 訪ねて
   (2006.01)
Nassauhaは JFK空港のあるクイーンズ地区のさらに東の地区です。この地区には、消防士、警察官等の住宅が多く、約200名の犠牲者がでました。センターは事件直後から活動を開始し、現在約1500名(内子供600名)が所属しているとのことです。地区の病院が中心となり、病院関係者、家族、ボランティア、赤十字などによって運営され、主に心理的な回復の援助、特に子供たちのケアに力を入れているように見みられました。
 単にセラピストに相談するだけでなく、自分で行事の企画に参加することが回復を助けるという考え方のようです。例えば年末のNYを訪ねる子供たちのバス旅行とか、1月は親子のスケート大会などが企画されていました。また、世代別にグループを作って活動している事も特徴と思われます。このような地域密着型の活動は9.11関係団体でもめずらしいようですが、日本でも自然災害等の場合の参考になる気がしました。日曜日で代表者にお会いしただけですが、子供たちのプレイ
ルームがいくつも有るのが印象的でした。
  くわしくは、HPをご覧下さい。(現在リンクしていません)
      www..wtcfamilycenter.org 
South Nassau Comunites Hospital, WTC Family Center 集会所にて

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4.「メモリアルを取戻す」運動(2005.7)
「ニュース」欄(24)でお知らせしたように、現在「グラウンド・ゼロ」に設けられる追悼施設への通路に、メモリアルの5倍の面積を持った「人権問題」(ナチスのホロコーストやソ連の強制収用所など)に関する展示が行われようとしています。これは再建されるビルの最大のテナントであるIFC(International Freedom Center)の意向によるもので、開発公社もビジネス地区と追悼施設の緩衝施設としてこれを認める方針でした。 しかし、アメリカの遺家族団体が反対した結果、公社側は最終決定を保留しました。 アメリカの家族団体はさらに運動をすすめるため協力を求めています。彼らはウェブサイト上で、1,800名の犠牲者家族を含む35,000の署名を集めました。詳細を知りたい方は下記のサイトを参照してください。(現在リンクしていません)                     http://www.takebackthememorial.org
(この問題は家族団体の協力した運動によりその意向にそって解決し   ました。2006.1)                                  「ニュース」へ戻る

3.アメリカ被害者団体の来日と日本での活動について(2005.3)

 来日されたのは下の記事(2)にもある消防士の息子さんをなくなされたリーさん(ご自身も元消防士)と、ボランティアとして事務を行っている2人の女性です。
 ニュースで記したように、地下鉄サリン事件関係者の招待で来日したのですが、彼らは姉妹都市である東京とNYは、ともに無差別テロに襲われた被害都市でもあるとの認識で、東京のサリン被害者が困っており、NYでの彼らの経験がサリン被害者の役に立つのであれば助けたいとの思いが強かったようです。

 9・11の日本側家族との懇談の際には、MEの鑑定は決して終了したわけではなく、新技術完成までの休み(pauze)であり、エキザミナーの研究者は技術開発に努力を続けていることを強調しました。


 また、現在の彼らの活動の主体は、本格的なメモリアルが完成するまでの間、グラウンド・ゼロを訪問する人たちに9・11の正しい知識を提供するための「ビジター・センタ」を作ることです。同施設は本年末完成の予定です。場所はグラウンド・ゼロ南側の消防署の隣です。
 このため、広島を訪問した際は「広島平和記念資料館」(いわゆる原爆資料館)に大変関心があって質問がとまらず、昼食後は新幹線に駆込み乗車する有様でした。広島であれNYであれ、次の世代に自分たちの体験を伝える事は重要であり、今後も彼らに協力してゆきたいと思います。


 広島平和記念公園にて         日本側家族との懇談


2.アメリカの被害者団体からのメッセージ(2004.8 )
このほど、次のようなメッセージが寄せられましたので、ご紹介します。

日本の9・11被害者家族へのメッセージ

「ここアメリカにいる私たちは遠く離れた日本にいる9・11家族に同情します。みなさんはワールドトレードセンター跡に来てうしなったものたちのために冥福を祈ることが
出来ません。私たちの願いはいつかこの場所でお会いして 9.11以降何が起きたかを説明し、皆さんの考えや願いを落ち着かせることです。どうか私かジェニファー・アダムスへ躊躇せずご連絡ください。我々のウェッブサイトは
         http://911wvfa.org/index.html        です。」

追記(2005.6)
その後、この団体は名称を変更し、それに伴いサイト名は下記に変更されています。(現在、まだ上のサイト名でリンクしています)
         www.911families.org
(上の記事3.の右側の写真で、ランプの前に座っているのがジェニファー・アダムスさんです)
  団体名は September 11th Families' Association
       電話 212-669-6122       です。

1.米国被害者団体の活動(2003.12)

 現在7つの遺族団体が連合体(Coallition)を作って活動しています。
各団体にはそれぞれ活動の目的があります。たとえば、経済優先の跡地開発に反対し、グラウンド・ゼロをアメリカ歴史の記念物として扱う事を要求している団体などがあります。
 各団体の具体的な活動についてはさらに調べて報告します。

 昨年(2003年)9月、事務所を訪問しました。
南マンハッタン地区で、ブロードウエイに面した3階です。
ちょっと変わったエレベーターに乗って部屋にはいります。病院のフロアーを借りて事務所にしているそうです。
 
 ニューヨークで困った時は連絡をくれれば力になると言ってくれています。
ただし、日本語を判る方はいません。

      Coalition of 9/11 FAMILIES

       548 Broadway,3rd Floor,New York,NY 10012
               電話 212-576-7676 (Ext. 内線 238)

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