2.メディカル・エキザミナーにおける鑑定進行状況
及びNY市警察の遺品保管・返還状況

2-1:ニューヨーク市メディカル・エキザミナー(OCME)の鑑定作業進行状況
   ご遺体確認作業進行状況  20018.9.4現在 

2017年9月から18年9月までの1年間に、
新たに一名の犠牲者が確認されました
この間約50の検体が同定されました。現在も作業が着実に行われていることに感謝したいと思います。
確認のパーセンテージは、未確認者数40%、未確認検体34%で、昨年と変わりありません。

2013年以降、新しい施設に移動し、また焼損試料(骨)からのDNA検出が可能となり、鑑定作業の能率は上がっていますが、それと対比する遺族側からの資料提供が少なく鑑定の進行は遅れ気味とのことです。  
 
 年月  2019.9 2018.9  2017.9  2016.9 2015.9  2014.9  2013.9   2012.9 2011.9 2010.9 2009.9
 行方不明者数  2.753 2,753  2,753  2,753  2,753  2,753 2,753   2,753 2,753 2,752 2,752
 確認犠牲者数  1.644
(60%)
1,642  1,641  1,640  1,640  1,638  1,637  1,633 1,632 1,629 1,627
 未確認者数  1.109
(40%)
1,111  1,112  1,113  1,113  1,115  1,116  1,120 1,121 1,123 1,125
             
 回収遺体試料数  21905 21,905  21,905  21,905  21,906  21,906  21,906  21,817 21,817 21,812 21,744
 内確認数  14.701
(67%)
14,549  14,460  14,320  14,254  14,020  13,723  13,162 12,811 12,771 12,762
 未確認数  7.204
(33%)
7,356  7,445  7,585 7,652  7,886   8,163  8,655 9,006 9,041 8,982

   年月 2008.9 2007.9  2006.9  2005.2 2004.9 2004.1 2003.9 2002.9
  行方不明者数  2,751  2,750   2,749 2,749  2,749 2,749 2,792 2,801
  確認犠牲者数  1,625  1,618   1,598 1,588  1,571 1,542 1,524 1,400
  未確認者数  1,126  1,132   1,151 1,161  1,178 1,207 1,268 1,401
         
  回収遺体資料数  21.741  21,645  20,730 19,916  19,915 19,917 19,893 19,956
   内確認数  12,363  10,990  10,933 10,196  9,443 8,289 7,526 4,729
  未確認数   9,378  10,656   9,797 9,720  10,472 11,628 12,367 15,227

(過去の記事)

2013年9月から14年9月までの1年間に新たに確認された犠牲者は1名でした。この間297試料が同定されています。2012年から13年にかけて、新たな工事現場の瓦礫等を調査した結果、89の遺体試料が回収されました。2007年以降、新しい施設(*)が建設されて以来、鑑定作業の能率があがっているそうです。  
(*:昨年移動された建物です)(2014.10.8 記載) 

2011年9月から2012年9月までの1年間に新たに確認された犠牲者は1名でしたが、
回収遺体資料の確認は351件にのぼりました。これにより確認資料は丁度60%になりました。
(2012.9.25 記載) 

註:
2010.9-2011.9の1年間に鑑定によって確認された方は2名です。このほかに、ビル倒壊時の粉塵吸引によって死亡した方1名が直接の犠牲者として認定されたため、不明者(犠牲者)、新鑑定者は3名の増加となっています。(2011.9)
:* 行方不明者数は2004.9に2003.9発表より43名少ない 2749名に訂正されています。(詳細は「過去のニュース(1)」参照)その後、2007.9,および2006.9以降各1名が事件による死亡と認定され計2名増加し、2008年9月現在、2751名となっています。(2008.9) 
確認犠牲者数には、NY市以外での死亡者3名を含みます。           
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2006.9までの確認者はすべてこれまでの鑑定方法による結果で、2006.01に発表された新方法によるものではありません。                              (先に本欄にて新方法により1名が確認されたとの記載を行いましたがこれは従来の方法によったものでした。訂正します。(ニュース38関連)  
旧ドイツ銀行のビル屋上より多数の骨片が発見され、その数は700に達しました。上記の表で回収試料数が増加しているのはこのためです。現在周辺のビルについても再調査が進行中で、その数は更に増加の可能性があります。 (2006.9)             



2-2-3:「回収写真」の公開について(2005.3)
NY・NJ港湾局は、トレードセンターの瓦礫中から回収された写真を、犠牲者家族に限定してウエッブ・サイト上で公開しました。閲覧方法は次の通りです。          
(1)港湾局のサイトに接続する。 www.panynj.gov/wtci
(2)ユーザー名、ID番号を入力する。           
   ユーザー名は犠牲者氏名を、鈴木一郎であれば    isuzuki と入力します。                 
  ID番号はメディカル・エキザミナー発行のIDカードの
番号の、英字で始まる頭7桁を使います。   
(コピー、ダウンロ−ドは禁止されています。        
ID番号の管理には充分ご注意ください)    
    

2-2-1:NY市警察(NYPD)における遺留品保管
および返還状況について(2004.10)


NYPD は、9.11の前日おこなわれた米国の遺族団体主催の集まりの席上、次の数字を発表しました。                      (2004.9.10)
 個数     註:原語
1 回収遺留品数 26,779  Total of Voutures
  (2+5)
2 引換証発送数 19,094 Total of closed voutures
(1の内数)(3+4)
3 返還数 17,622  Return (2の内数)
4 対象者死亡 1,472  Decedents(2の内数)
5 残数(未確認) 7,685  Remains(1の内数)
註:用語が専門的で解りにくく、意訳しています。)



2
-2-2:遺留品の返還請求について(2004.10)
米国の家族団体より、受領した文書によると、個人財産の返還手続きには次の要件が必要との事です。

@NYPDの財産管理所WTC窓口(特設されている)にゆ き、書類(Voucher)をうけとる。        A遺言書があるときは、上記@の書類を代理裁判所(Surrogate Court)に持参し、死亡者の財産の管理許可を得る。               
B遺言書がない場合には、@の書類を公共行政事務 所(Public Administrator's Office)に持参し、
財産の管理許可を得る。          
CNYPDに@の書類を返却し、所有権の正式の記載を
行う。                  
連絡先:Inspector Jack Trabitz
New York City Police Department,
Property Clerk Division,
One Police Plaza,Room 208,
646-610-6186

あるいは遺留品についての別の問合せ先
Michel Henley,
Evidence and Property
Control Specialist,
World Trade Center Project,
Manhattan Property Clerk.
(646) 610-5531

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