5.追悼式及び追悼施設

 トップページに戻る


      5−2−2.WTCメモリアル 

[現在メモリアルのための募金が行なわれています。
「お知らせ 1−2(15)」参照のうえ御検討ください]


(6)ナショナル・メモリアル(地上部分)(2011.10)
10年にわたり、設計や予算でもめ続けたメモリアルの地上部分が、9月11日、第一回の黙祷終了後、関係家族に公開されました。南・北2棟の跡がプールとなり、人工の滝が流れ込んでいます。その周囲のブロンズ製のパネルには、3ヶ所の2001.9.11と1993年のWTCテロ(6名)を含む合計2.983名の氏名が彫られています。氏名はパネルの下まで彫りぬかれていて、夜はその下から照明され、氏名が見えるようになっています。名前の部分に紙をあてて「拓本」を取る人が目立ちました。(その後、用紙とクレヨンのセットを配るようになりました)また献花する場所がないため、この部分に花や国旗を差し込んで行く人も有りました。このメモリアルのコンセプトは「手で触れる」ことにあるらしく、名前のの部分は触りやすいよう温度調節がされるそうです。                              
 
昼間は壮麗な感じでしたが、日没後は暖色系のライトアップがされて、大変親しみやすい感じになりました。                                    入場は無料(任意寄付あり)ですが、当面予約が必要です。入場は10時から、最終入場はは来年1月8日まで午後7時、以後3月10日までは午後5時となっています。  予約は下記から入ります。                                        
www.911memorial.org

 メモリアルの昼と夜

メモリアルの周りは人工的に灌漑された約400本の樫の木が植えられていますが、1本だけ西洋梨が植えられています。この木はテロ攻撃前からトレードセンターにあった木で、植物園で養生中にも落雷に遭うなどしましたが、それにも耐えて再び元の場所に帰ってきたものです。「サバイバル・ツリー」として大切にされています。場所は南棟プールの西側です。


追悼施設目次 へ戻る

ニュースおよびお知らせへ戻る

 トップページに戻る

(5)メモリアルの計画展示室(2009.10.1)                         2009年8月末、グラウンドゼロ近くにメモリアルの完成模型や、事件の時間経過などが展示された、プリビュー・サイトがオープンしました。これはナショナル・メモリアルの公式展示室で、メモリアル完成まで維持されるものと思われます。     
内容は本欄(2)に示しているものとほぼ同様です。展示室の外観、室内の状況等は「8−1:ニューヨーク情報」をご覧ください。                   
NY情報・プレビューサイトを見る

(4)メモリアル工程表の見直し(2008.10.3)                        
10月3日、港湾局は地域開発計画の見直し案を発表しました。なお流動的ですが、全体に2−4年の遅れが想定されています。                     
*メモリアル、ミュジアム関係                               
氏名表示碑は2011年の10周年式に間に合うようにするが、他の地上部分は遅れる。ミュージアム地下部分は2013年の予定(地上部分については記載がない)
*その他の関連地区施設                                 
(メモリアルとタワー2、3,4の間を直通する)グリニッチ・ストリートは2012年、フリーダム・タワーは2013年、地下鉄線、PATH線とWTC各ビルを結ぶ中心駅(Transit Hub)は2014年の予定。                              

(3)メモリアル改訂図(2006.9)                              4月以来行なわれてきたメモリアルの改定作業にもとづき、南部マンハッタン開発公社(LMDC)は下のような追悼施設の鳥瞰図を発表しています。西から東を見た図です。中央の白い建物が「ビジターセンター」で、ミュージアム(地下)の入口をかねます。その左に北棟、右に南棟跡の空間:Void が設けられます。( いままで使われきたプールという言い方をしていないのには理由が有るのでしょうか?)                      
ビジターセンターの前(上側)に南北にグリーンウィチ路(Greenwich St.)が延長され、これをへだてて左から駅、タワー3,4が建ちます。  


メモリアル鳥瞰図(LMDCリーフレットによる)
[(2)の模型の左側から見た図になります]


(2)メモリアル計画概要(2006.4)
(この位置にあった地区開発計画の模型の写真は
「ニューヨーク情報 8−1−2」に移動しました)

メモリアル計画模型(手前が南)
中央の植栽部分と南北棟跡に設けられる
滝を伴ったプールが追悼施設 (南側から北を見た情景)

開発地区の全面積は約2万坪(16エーカー)で、その半分の敷地が追悼施設にあてられる。2001.9.11のニューヨーク、ペンシルバニア、ペンタゴンの犠牲者および1993.2.26のWTC爆破事件の犠牲者が追悼の対象となる。メモリアル関係施設は2009年9月完成予定。
(商業施設は翌年)                               
(2006.9の時点で商業施設全体の完成は2012年とされました) 
   
                                           
プールは約60m角で、南北棟跡に2つ設けられる。滝は高さは約10m。プールの外周部(地下)に回廊があり、プールと回廊の間の壁面に犠牲者の氏名が刻まれる。回廊からは流れ落ちる滝を通して空が見え、滝の水音によって外部の騒音を遮断する。「瞑想室」は北棟跡が予定され、家族だけが入れる。                        
上記の青で記した回廊はその後設計変更により設置されない事になり、氏名は地表部、滝の周囲に刻まれる事になりました。2006.9)               


 WTC メモリアルの計画細部を見る


 追悼施設目次 へ戻る
                   
ニュースおよびお知らせへ戻る

 トップページに戻る


(1)暫定的メモリアル(2006.09追加)



WTCの瓦礫の中から回収された地球儀(2002.9撮影)

WTC前の広場にあったもので、暫定的なモニュメントとしてバッテリーパークに設置されました。手前の丸い石は炎をともすためのものです。事件1周年の2002年9月には、国連総会のためにに集まった小泉首相初め各国の首脳がこの前で黙祷しました。(今になると、あの時世界を覆った反テロリズムの熱気はどこに行ってしまったのかと思います)             
                            
 ウオール街を出て、「自由の女神」行きフェリー乗り場に向かう途中にあります。フリッツ・ケーニッヒ(ドイツ)制作、修復。                                    
  
 追悼施設目次 へ戻る

       ニュースおよびお知らせへ戻る
   
 トップページに戻る